湊星浩夜
66 件の小説湊星浩夜
どうも!みなせです!! 他ジャンルの小説を書きます! 沢山観てくれるとうれしいな! 初作▶︎惨禍乃夜(ホラー) 次作▶︎事故旅館(ホラー) 三次作▶︎根の国(ホラー)
零話 プロローグ
この世界は神が作った箱庭。 人々はこの世界を【クロノスフィア】と呼ぶ。 この世界は、一年周期で現れる光の波【白夜】によって 絶え間なく塗り替えられる。 白夜が上書きする度にその土地は新たな時代へと 変貌を遂げるのだ。 常に危険が及ぶこの世界で人類はある国家を創造した。 それは、全長100kmの移動国家【大陸間横断巨大鉄道】 列車を降りるという事は白夜に飲み込まれるということ。 白夜に飲み込まれると土地と共に消滅する。 人々は巨大列車の中で生きるしかないのだ。 そこで、列車内に存在する世界政府は遥か昔より 先遣隊(ファデュイ)を構成し、列車の先にある未開の 土地の開拓を一任し、先遣隊の功績によって人類は 発展を遂げたのであった。 千年前から存在すると言い伝えられているこの世界で 人類は稀に二十の齢を過ぎるまでに能力に目覚める事がある。 人はそれを【クロノダスト】と呼ぶ。 能力を発現した者は世界政府か先遣隊に抜擢される。 巨大列車の中にある移動国家は格差社会だ。 貧困街から貴族の住む区域まで、まるでカーストの様に 隔て別れているのだ。 そんなこの世界クロノスフィアで、今宵世界を変える ある少年の長き旅が始まる!!
死に際に君を見た。
コロナで重篤化した僕は数日間死の淵を彷徨った。 そして、1週間後僕は目覚めた。 流石に死を覚悟した。 人生がフラッシュバックする様に蘇る。 最後の記憶はこれだ。 彼女の家で倒れて呼吸困難になった。 彼女の寂しげな顔が浮かぶ。 数日間の入院を経て、僕は彼女の元へ走った。 死の淵から帰った僕を彼女は優しい笑顔で迎えてくれた。 人生で最も幸せな瞬間だった。 あの日の君の笑顔が僕の人生で1番輝いていた。
アポトーシス
「私が犯人です。私が彼を殺しました。」 警察署へ自主してきた彼女。 ある男子生徒の遺体が河川敷で発見された事件。 その犯人だと言うのだ。 警察が指紋を照らした結果、彼女の間違いなかった。 しかし警察は違和感に気付く。 「殺したと言うが、まるで引っ張った様に遺体の袖に 指紋が付着していた。事実を話してほしい。」 「彼は橋で自殺しようとしていた。私は止めようとしたけれど 反動で彼は落ちてしまった。私が殺したんだ!!」 その夜彼女は釈放されたが同じ橋の下で遺体となって発見された。
第二話
黎は十五歳になった。 大和「僕は今年で六十歳だ。まさか十六年も居るとは。」 「でもここまできた。」 そう、私達は8番出口まで来たのだ。 大和「次の出口を当てられたら、僕達は帰れる…」 「そうだね、進もう」 私達は異変を探した。 何時間もかけて、何もない事を確信した。 大和「うん、何もない。」 「じゃあ、進むよ。」 大和「うん、行こう。」 角を曲がると、明るい光が照らしてきた。 大和「やった!!出口だよ!!」 「そうだね、進もう。」 大和「光の先でまた会おう!」 私達は光の先へと消えていった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ?「…あれ、私は何をしていた…?」 ハッと気付いた。 彼「私は!歩くおじさんになっていたのか!?」 記憶は無いがすぐにわかった。 彼「黎!黎は大丈夫か!!」 彼は走った。 彼「!!黎!!」 目の前に居たのは、システムと化した黎だった。 彼「うそだろ、おまえシステムに…」 ふと黎の懐に目がいった。 彼「それは私が持っていた日記、、、」 彼は日記を取り、中を開いた。 『助けられて、5年が経った。私は助けるために これからシステムに捕まる。私は元々この世界で 産まれた身だ。だから気にせず元の世界に戻って欲しい。おじさん、私を拾ってくれてありがとう。』 彼「黎…!!」 下を見ると、印が付いている。 彼「まさか黎、全ての道に印をつけたのか?」 黎は対策を考え確信していた。 この無限の通路にはルールがあるのだと。 そして、果てがあるのだと。 彼「ありがとう、黎。」 彼は同じく光の方へと消えていった。 そして果てしなき時間が流れる。 「は!何年経った!!」 黎は目覚めた。 黎は隣のロッカーの反射で自身を確認した。 「少なくとも10年は経っている…。」 そして次の歩く人を確認した。 「女の人だ。やはり絶えず人は迷い込むのだな」 私は落ち着いて現状整理をした。 「そうだ、私はシステムとなる前に真実に気付いた」 思い出した。 出口があると言うことは入口があると言うこと。 人が迷い込む始まりの場所には異変はないと言うこと。 私は過去に記した道標(印)を元に来た道を戻った。 それから私は何年も何年も歩いた。 … …… 「…ここだ。遂に辿り着いた。」 そこは始まりの地。同時に私が産まれた場所。 「この世界は迷いがある者が迷い込む場所。始まりの 地こそ迷いなき道。」 始まりのロッカーを横目に進むと、そこは行き止まり。 「絶対にここに何かあるはず。」 逆行したら行き止まり、誰も疑う事すらしない訳だ。 壁に突き当たると、まるでホログラムの様に透け通り抜けた。 暗闇の中暫く歩くと、ある部屋にたどり着いた。
第一話 システム
私には産まれた時の記憶がある。 酸素の薄い閉鎖された空間、ただ恐怖を感じ私は鳴いた。 「オギャァー…オギャァー…」 この世界に迷い込んだ者は、果てしなく異変を 探してただひたすらに歩み続ける。 このままこの閉鎖空間で生きるのかと私は悟った。 そんな時、ある者によって私は救われた。 彼「ロッカーに赤ん坊…、まじかよ」 飢えることも死ぬ事もない限られたこの世界で、私は その者によって育てられた。 彼「いいか?俺から離れるな!共に行動するのだ」 彼は彼の胴と私の胴を紐で繋いだ。 この世界での別れは永遠の別れであるからだ。 外の世界を、この世界を教えてくれた。 彼はこの世界から出る事を諦めてしまっていた。 私がいつか助ける、幼児にして私はそう覚悟を決めた。 彼「おまえというのもあれだ。よし、これからおまえの名は 黎(れい)だ。」 「れい!おじさんありがとう!」 そして私が10の齢に達した頃、それは起きた。 彼が寝ている間に魔が刺し、私は紐を解いて通路を進んで しまったのだ。 年頃の好奇心が優ってしまったのだ。 彼はハッと目が覚めて、走って私を止めに入った。 彼「黎!!止まれ!!」 前から謎の男が走ってきた。 彼「こっちへ走れ!!そいつはヤバい!!」 「おじさん…!!」 終わった…と思い咄嗟に目を瞑った。 次に目を開けるとおじさんは居なかった。 一冊の本だけが残されて…。 「おじさん!!どこにいったの!!」 私は前に向かって走った。 産まれて初めての未知の世界。 私は角を曲がった。 なんとおじさんが、奥から歩いてきた。 「おじさん!!大丈夫??」 返事は無く、押しのける様に歩み続ける。 「おじさん!!おじさん!!」 やはり返事も反応もない。 私は先程拾ったおじさんの日記を読んだ。 『私は飛び込んで自殺しようと決心した。 生きる意味のない私にとって死は一番の幸せだ。 しかし、死に際になって私は迷った。 結局死にきれなかった私は駅を出ようと歩き出した。 そんな時、私はこの世界に迷い込んだ。 ひたすら歩いた。しかし抜け出すことが出来ず諦めていた そんな時に、ロッカーで無く赤ん坊を見つけた。』 「そうだったのか…。」 さらにめくると、ある殴り書きが目に入った。 『迷い込んだ者が異変に襲われると、システムと化す』 そう、彼は異変に襲われた後システムに飲み込まれ、 歩くオジサンとなったのだった。 いくら話しかけても魂が抜けたように反応はない。 「…僕が絶対に助ける。」 一方、私が産まれる前から歩くオジサンとして生きた男は 十一年の時を経て遂にシステムから解放された。 おじさん「私は…今まで何をしていたのだ!!」 彼は酷く驚いた。 システムである間、この世界で老いる事は無いが、 時はひたすら流れてゆく。 「おじさんもシステムに襲われたんだね。」 おじさん「君も迷い込んだの?」 「僕は産まれた時から居る。」 おじさん「え…?」 私は彼にこの十年の出来事を話した。 おじさん「そうか、なら私はここにきて十一年経つのか。 私は大和と言う。よろしくね」 そして彼は私と行動を共にした。 5年後、私達は異変に惑わされながらも歩き続けていた。
三章十八話 白山様
隻眼「さあ、贄駕県に入ったぞ。」 大和「次の街、鎖通は何が居るんだ?」 遥「白山様が居る。」 沖田「どんな奴だ?」 隻眼「街を通らせない、所謂守護神みたいなもんだな」 遥「そう。現世では良い神だけど、この世界では私達も 怪同様に異物。簡単には通れなさそう。」 「なんとも複雑な立場にあるんだな。」 優太「他に道はないの?」 沖田「ここを通るのが1番安全だ。」 隻眼「白山様は、贄駕の禍神を卿都へ行かせない為の 門番としての役割もある。仕方ないのだ」 「とりあえず、行くしかないな」 しばらく歩いて白山様の元へ辿り着いた。 白山様『ここは通らせぬ』 「すみません、私達は現世から来た者です。」 白山様『尚更通らせる訳にはいかない』 沖田「私達が元の世界に帰るためにはどうしても通らねば ならないのです」 白山様『だめだ。絶対に通すことは許されぬ』 隻眼「くそ。強行突破するか」 大和「待って。白山様、何故通させてくれないのですか」 白山様『人間は脆弱だ。弱く脆い。この先に通したとて 生き残る事は不可能だ。神として通らせる訳にはいかんのだ』 「それでも、私達は通りたい。覚悟を持ってここまで来た。」 白山様『ほう、意志は固いか。ならば私を倒して行け。』 遥「なんだって?」 白山様『私を倒せぬ程度ならこの先では死ぬぞ。』 沖田「…やるしかない。」 隻眼「そうだな。やってやるぞ」 遥「白山様は、水の神で水圧で鉄壁を誇っている。 吹き飛ばされるから気をつけて」 白山様『人間よ、どこまでやれるか見せてみろ』 沖田「俺の天叢雲と隻眼の紫苑雷切丸で行く。サポートは 任せるぞ」 「分かった。」 八神と大和でターゲットを取り、優太と遥が後方から サポートを入れる。 そして沖田と隻眼が攻撃を仕掛けた。 白山様『そんなもの効かんな。弱すぎるぞ人間』 白山様の発動した水砲により前線の沖田が飛ばされた! 沖田「うぁぁぁぁぁ…」 隻眼「マジか。八神前線でサポートしてくれ」 「わかっている!!」 白山様『その程度か?水壁』 水壁により八神と隻眼も飛ばされてしまう。 遥「ここまでなの?」 優太「いや、絶対に諦めない。唯の分まで生きる。」 優太が白山様に攻撃を仕掛ける。 白山様『これでは禍神には勝てないな』 優太も飛ばされてしまう。 優太「は!後ろを見てみな」 白山様『なに?』 白山様が振り返ると、隻眼の刀が白山様を刺していた。 白山様『なんだと?飛ばしたはずでは!!』 隻眼「あんたのお陰で新たな力を手に入れた。瞬身雷切。」 白山様『少しはやるようだ。その覚悟、しかと受け取った』 「本当か!!」 白山様『特別だ。通してやる』 遥「ありがとうございます!!」 白山様『そうだな、お前。お前に力をやろう』 白山様が指したのは八神だった。 「…俺…ですか?」 白山様『あぁ。私の作り出した、水口剣をやる。』 「ありがとうございます。」 白山様『それじゃあの』 隻眼「先を進もう。 私達は鎖通を抜け凰廻市へ向かった。
二章十七話 関門
一方6人は至末根に居る服部警部と連絡を取っていた。 「服部警部、兎に角無事でよかったです」 服部警部「八神もな。」 隻眼「それでだ、警察は自衛隊を派遣するんだな?」 服部「そうだ。すぐに其方へ向かわせる」 隻眼「この世界では自衛隊の力も当てにならない。 が、少しは希望が垣間見得た。」 服部「あぁ。これ以上犠牲を増やしてはならないからな」 大和「我々はこれから邪馬科を越え、贄駕県鎖通へ向かう」 服部「了解した。私も遠いが其方へ向かっている」 「禍神だけは気を付けてください。」 服部「各県に居るんだよな?気をつける。」 「ではまた。」 服部「あぁ」 沖田「仲間が元気でよかったな!」 「ああ。さて、そろそろ邪馬科に入る。」 大和「この街を越えると遂に卿都府から出られる訳だ。」 沖田「長かったよな。」 優太「僕達1年も居ましたからね」 遥「私や隻眼は更に長く居たから…」 「邪馬科はどんな奴が居る?」 遥「水母地蔵とオバンバ。また厄介な奴だ。」 沖田「オバンバは四国でも出逢った。ただれた顔で 不気味な奴だ。劇薬を掛けてくる。」 遥「水母地蔵に捕まったら、溺死させられる。」 「どっちも油断ならないな。」 沖田「気を付けて進もう。」 優太「待って、唯の墓を建てていかない?」 「…あぁ、そうだな。」 遥「優太は優しいな。」 優太「唯、君の分まで生きるよ。」 隻眼「何百何千と死を見てきた。優しいと辛くなるぞ。」 優太「うん、覚悟は出来た。もう大丈夫。」 「よし、進もう。」 そして邪馬科を進み出した。 遥「早速オバンバが出てきたね。」 よく見ると、暗闇の田舎の中に独り佇む老婆が居る。 沖田「遠回りしようか。」 隻眼「いや、あっちは水母地蔵が来ている。」 優太「うわ、挟み撃ちされた…」 隻眼「よし、水母地蔵は俺が相手する。」 沖田「分かった。俺らでオバンバを対処する。」 両手に液体を持ったオバンバが走ってくる。 沖田「俺の天叢雲剣で奴を貫く。サポートを頼む。」 「了解、ターゲットは私が取る。」 大和「俺と優太でサポートに入る。」 沖田「遥は指示をくれ。」 遥「…そいつの眼を狙って!移動低下を引き起こすから」 「分かった。ありがとう。」 あ・あ・あ・あ… 枯れた声でオバンバが近づいてくる。 「おい!こっちだ!!」 オバンバの注意を引く。 沖田「よし、斬り殺せ!天叢雲!!」 オバンバの腹を切り裂いた。 優太「よし!!」 遥「まだだ!!離れて!!」 オバンバは倒れたが、裂けた体から劇薬が飛び散った。 「離れろ!!」 近くにいた沖田は走って飛び逃げた。 優太「うわぁぁぁぁ!!」 優太の左腕に微かに散った劇薬が細胞を壊して爛れる。 大和「遥!手当を!!」 振り向いたが遥が居ない。 「おい!遥!!?」 視界の端に、隻眼と遥が水楼に閉じ込められているのを 視認した。 「おい、気をつけろ。水母地蔵が居ない。」 沖田「終わった。」 大和「は?」 沖田が天叢雲剣で地蔵を刺していた。 水楼が弾けた。 隻眼「すまないな、油断した。」 遥「遅れた、手当する。」 大和「早くこの街も離れたほうがいいな」 「そうだな、歩きながら手当しよう」 私達は遂に卿都府を出て次の街、贄駕県へ入った。
二話 1000年の歴史
ミモザ「英雄の5人が1000年前に魔王軍を倒した後、 500年前にニヒリスヴァルザードと言う人間が現れた。 なんと彼は魔族を復活させたのだ。 ミネルヴァ「何だと!?死んだはずじゃなかったのか!」 ミモザ「何をしたかは分からないが、魔族は再び現れ、 再び人類は魔族と戦い出した。」 ミネルヴァ「魔王は…」 ミモザ「あぁ、蘇った。この街はかつての英雄の魔法で 守られているが、少し離れると下級魔族が今もいる。 幸い魔王は力を取り戻している所でな、まだ現世には 現れていない。」 ミネルヴァ「私はその為に目覚めたのかもな」 ミモザ「私は魔王を討伐する為に仲間を集めている。 でもまだ誰も居ないんだ。それどころか魔王復活で 英雄を批判する人が増えているんだ。」 ミネルヴァ「私が入ろう。」 ミモザ「え!いいの?」 ミネルヴァ「あぁ。まずは拠点を作ろう」 ミモザ「でも私…、お金もなくて。杖一本しかない。」 ミネルヴァ「杖なんか使っているのか?非効率だ」 ミモザ「杖なしに魔法は使えないのに?」 ミネルヴァ「は?使えるぞ?」 ミモザ「え?詠唱で杖に魔力を込めて使うのが魔法なのに」 ミネルヴァ「は?この世界はそんなにも退化しているのか!」 ミモザ「何を言っているの?何者?」 ミネルヴァ「私が強くしてやる。」 ミモザ「ミネルヴァ…貴方もしかして凄い人?」 ミネルヴァ「そんなことはどうでもいい。行こう。」 二人はギルドを出て歩き出した。
一話 大魔導師、目覚める
ルークス「んん…、どこだ…」 目覚めたら洞窟の中に居た。 ルークス「そうか、私は寝ていたのか。何年経った?」 重い腰を上げて、洞窟を出る。 ルークス「あ?何だここは。」 見渡す限り、私の知っていた景色ではない。 ルークスは麓の街へ降り立った。 ルークス「街の名前は昔と変わらずリオネスか。」 近くの酒場に寄ってみた。 ルークス「おい、今の西暦は何年だ?」 冒険者「お前よそ者か?今は西暦1500年だ。」 ルークス「何だと!?私は1000年も寝ていたのか!」 冒険者「何だこいつ、ボケてんのか」 ルークス「は…!笑 想像以上だな。笑」 驚きを露わにしながらルークスは街を歩いて回った。 ルークス「!!」 リオネスのセントラルに銅像が立っている。 ルークス「うそだろ…」 それは5人の英雄の銅像だった。 ルークス「みんな…見ろよ。私達の生きた証がここにある 私達が護った世界がここにある。」 ルークスが歓喜している姿を隣で女性が見ている。 「あなたも英雄様を崇拝しているのですか」 ルークス「あ、あぁ。まあそんなもんだ。」 「そうですか、私はミモザ。貴方は?」 ルークス「ル…いや、ミネルヴァだ。」 言ったところで信じないと思い、ふと偽名を使った。 ルークス「私はその…、記憶がない。だからこの世界に ついて教えてくれないか」 ミモザ「分かりました。ではギルドで話しましょう」 ミモザに連れられ、ルークス改めミネルヴァはギルドへ向かった
プロローグ
私の名はルークス・ヴェルストリア。 5人の英雄の一人、大魔導師だ。 私は魔術の栄える光の時代に誕生した。 光があれば闇もある。私はパーティを組み魔王軍と 何年も闘った。 そして魔王を討ち取り、長き戦いに終止符を打った。 私を含む5人のパーティは英雄だと讃えられ、これまで 出会った多くの仲間と喜びを分かち合った。 しかし私はある呪いを受けていた。 魔王から受けた呪い、永劫の輪廻だ。 老いず、死なないのだ。 やがて英雄だと讃えられた光の時代は薄れてゆく。 仲間は次々と寿命を迎え死んでゆく。 出会った人が消え、世界が変わってゆく。 私は永劫の生を恐れ、山奥に身を潜めた。 仲間の死に際、ある物を受け取っていた。 それはいつか呪いが解ける時代を信じて、果てしない 時間私を眠らせる秘薬だった。 そして私は長き眠りについた…。