KLAHA(クラハ)

39 件の小説
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KLAHA(クラハ)

小説始めました。 拙い文ではありますがよろしくお願いします✨

第一章 第三話

俺は吉野和人。 学校で根暗な勉強オタクのドクムシ(工藤武史)を 虐めているのは俺だ。 そんな俺だが、今、不可思議な事態に巻き込まれている。 頼んでもいないダンボールが届いたのだ。 ーー10分前ーー 吉野「おい、誰だよ玄関なんかに段ボールを置いた奴。」 友人高野「いや、俺はずっとゲームしてたから知らね。」 友人一宮「俺も高野とゲームしてたから触ってない。」 吉野「しかも何も入ってないし、悪戯かよ。」 高野「そんなくだらないことしないよ」 高野「ちょっとトイレ行ってくるわ。」 一宮「俺はそろそろ帰るわ。」 吉野「そうか、じゃあな。」 吉野は一宮を外まで送るついでにダンボールを外に捨てた。 吉野「高野ー…、」 高野「どしたー?」 トイレの中から返答する。 吉野「今捨てたダンボールが…ある。」 高野「気のせいだろ、ましてや今話題の呪い箱じゃ あるまいし。」 吉野「…そうだよな。」 吉野は自室に戻った。 後ろにおぞましい気配を感じた。 吉野「おいおい、高野やめろよ…」 ーーーーーーー しばらくしてトイレから高野が出てきた。 高野「あれ?吉野?どこいった?」 見渡すがどこにもいない。 ふと、玄関にあるダンボールに目がいった。 高野はそっとダンボールを開ける。 それはなんの変哲もないダンボールだった。 呪い箱の噂が脳裏によぎったが、まさかと思って 吉野の家を後にした。   それ以降、吉野が現れることは無かった。

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第一章 第二話

ドクムシ「やった!僕が当たったんだ!!」 ドクムシこと工藤武史は高校生で、クラスメイトの 吉野和人から虐めを受けていた。 ドクムシ「くそ…、なぜ僕だけがこんな目に…。」 そう落ち込んでいると、携帯に通知がきた。 クロノ「はーい!今回の呪い箱の抽選をしまーす!」 クロノの配信に出会って半年、確率の低い呪い箱に ドクムシは僅かな希望を抱いていた。 ドクムシ「今回こそ頼む…。」 クロノ「今回選ばれたのはードクムシさん!!」 ドクムシ「え!!やった…やっとだ!」 クロノ「今回の呪い相手は吉野和人!おめでとう!」 ドクムシは、ドキドキした様子で家で待った。 本当に呪い箱なんていうものが吉野の家に届くのか。 不安を胸に眠りについた。 次の日、学校に吉野和人は現れなかった…。

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第一章 第一話

僕は都内に住む大学生、梅田辰夜。 「なぁ観た?今話題のネット配信アプリ、呪い箱」 シェアハウスをしている友達の坂田優樹が話している。 「なにそれ?知らないな」 優樹「呪い箱の配信コメント欄に呪いたい人を書くんだ。 すると、1日1人が配信主のクロノに選ばれ、その 呪われる人の家に箱が届くんだ。」 「へぇ、凄いね。何が入ってるの?」 「箱が届いたら、目を背けてはいけない。 目を背けると、箱から黒人(クロビト)という悪霊が現れて 箱の中に連れ去られるらしい。」 「そんなの信じてる人がいるんだね」 優樹「今既に、リアタイで56万人が見てるんだよ!」 「うそだろ?人気すぎだろ」 クロノ『はーい!今回選ばれたのは!!ドクムシさん! そして!呪いの相手は神奈川県在住の吉野和人!』 「へぇ、これで相手の家に届くんだ。」 優樹「原理は分からないけどな。」

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今日も飛ぶ。

こんな腐った世界で生きる事に疲れた僕は、飛ぶ。 初めて飛んだ時は、薬を沢山飲んだ。 このまま楽になれる。 そう思ったが、目覚めたら病院だった。 次に飛んだ時は、僕の住むアパートの最上階から 飛び降りた時だった。 意外にも、地に着く頃には意識は無かった。 目覚めた時には3日経っていた。 身体中の骨が砕け、臓が破裂したものの、命に 別条はないと言われた。 少し痛みが快感にすら感じ始めた。 次に飛んだ時は、走ってくるトラックをみて飛び出した。 名の通り、非常によく飛んだ。 この時の記憶は明細にあり、意識が飛ばなかったから 痛みに悶えて、早く意識を失いたいと願った。 残念ながら飛び降りた時ほど酷くなく、すぐに 退院できた。 嬉しいのか悔しいのか、分からなかった。 次に飛んだ時は、大阪の橋の上から飛び降りた。 バンジージャンプをした事がある僕は何も怖くなかった。 飛び降りた所で何も苦しくないし、後悔した。 結局沖まで泳いで道路に出た所、警察を呼ばれて 連れて行かれた。 しくじった。 次は、本気で人生に終止符を打とうと、首を吊った。 これは今まで1番天に近づいた。 独りの僕が部屋で吊った。 誰にも気付かれず逝くと思ったが、隣人が声を聴いて 通報し、搬送された。 死の淵にいたものの、回復してしまった。 意外と人は壊れない事に気付いた僕は、飛ぶ事を辞めた。 しかし、命を軽く弄んでいた僕に余命宣告が下される。 今となっては、あの世界へ逝く事に恐怖すら感じる。 焦らなくても人はいつか終わりを迎える。 わざわざ焦らなくてもいい。 生と死の狭間に居た時、あの世界の黒さを、怖さを知った。 自分という存在がまるで無かったかのように消えるのは 怖いものだ。 それでも貴方は、今、天に飛びますか…?

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今日も飛ぶ。

Dear Polaris

僕は、彼女にプロポーズした。 彼女は喜んで受け入れてくれた。 その次の日、彼女は消えた。 何日も何ヶ月も、探し続けた。 何かあったに違いないと、彼女をひたすら探した。 しかし一向に見つからない。 そして気付けば2年が経とうとしていた。 ある日休憩で入った海辺のカフェのテラス席。 君が居た。 僕は叫ぶように声を掛けた。 彼女は振り向いた。 「だれですか?」 彼女は僕を忘れて、違う男と居た。 「今まで何処にいたんだよ!」 彼女は僕を不審がって拒絶する。 男が僕を呼び出して語った。 彼女は記憶喪失だった。 プロポーズした日の夜、彼女は事故にあった。 その時助けたのが彼だそうだ。 彼女が目覚めた時には記憶は無かった。 僕は婚約者だと伝えたが、彼もまた2年彼女を 支えてきた身だ。 僕は壊れてしまいそうなこの心を隠して彼女に言った。 「逢えて良かったです、彼氏さんとお幸せに」 失った記憶がフラッシュバックしそうな彼女。 「あの!…私達、もしかして…」 僕は言った。 「いえ、人違いでした。では。」 僕は振り返ることはなかった。 僕にとって君は未来を照らす星の様で、美しい存在だった。 君に逢えてよかった。 さようなら。 Dear Polarisー(僕が愛した、1番星の様に輝く貴方へ) (僕の実話に基づいて)

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Dear Polaris

lonly world

いつもと変わらない日常。 いつもの道。 ふと、違和感に気づく。 「あれ、誰も居ない。」 家を出ると、世界から人が消えていた。 「どうして僕だけが…」 どれだけ歩いても人は居ない。 この日は、ただ街を歩き1日を終えた。 次の日、外に出るとまた違和感に気づく。 「生き物がいない。」 どれだけ歩いても、どこにも生き物の気配を感じない。 静寂が僕を襲う。 怖くなった僕は、そのまま眠りについた。 次の日、世界から建物が消えた。 世界はただただ平らだ。 怖くなって僕は走り出した。 そして、この世界は何かと考えた。 どうして僕の世界から全て消えたのかと考えた。 それなら寿命が尽きるまで生きて、僕がこの世界から 消えた方が良かったと思った。 そして気づく。 僕がこの世界に取り残されたのではなく、 世界から僕が取り残されたのだと。 死んだ事に気付かないと、人は現世を彷徨うらしい。 僕は生涯孤独だった。 だから世界は僕から全てを奪ったのだ。 こんな事なら生きた証を1つでも残すべきだったと後悔を した所でもう遅い。 悔しいけど過去は変えられない。 生きている人には後悔なく生きてほしいと心から願う。 ー終わりー 追伸 これを書いている僕は20代にして余命10年と宣告 されました。 最近、夜が怖くて、時間の経過が早くなるのが怖くて、 虚無と不安の狭間で生きています。 何とか生きた証を、生きた形跡を、想い出を、実績を、 何か残したいと思いつつ何も残せずにいることが 辛くて死を恐れています。 どうか皆は、自分の存在がこの世界に遺せるように 生きてほしいと思います。

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lonly world

Order-01

母「一華、早く学校行きなさい」 一華「遅刻じゃんー、起こしてよ!」 母「起こしたわよ、起きなかったあんたが悪い」 一華「もー、行ってきます!」 彼女は家を出て走って学校へと向かった。 一華「絶対遅刻じゃん、最悪!」 走っていると、角から女の子が飛び出してきた。 ドン!!! 「あーごめんごめん!急いでてさー」 一華「いったぁー。てか急がなきゃ」 2人は休む間もなく再び走り出した。 先生「おい、お前遅刻だぞ。気をつけろよー」 一華「すいませんー。」 遅刻して一華は席に座った。 友達「また遅刻かよー」 一華「そうそう、知らない学生とぶつかって。」 友達「それは災難だわ。」 一華「SNSネタにしよー…ってあれ?」 一華の携帯はぶつかった人と入れ替わっていた。 一華「うわー、落とした時に入れ替わったんかな?」 友達「でもそれでどこの学校かわかるんじゃない?」 一華「うんー、でもあんな制服見た事なかった。」 友達「そうなの?携帯はつく?」 一華は携帯をつけた。 一華「ロックかかってないし。」 友達「じゃあわかるじゃん?」 しかしホーム画面に行くと、再生途中の動画が流れ出した。 先生「こら、携帯しまえ」 一華「はいはい、また後でみよっと。」 授業終わり、私は動画の続きを再生した。 それは、零という人の動画だった。 零『Orderは…1番…』 一華「なにこの配信者、ラグすぎ!」 動画はそれだけで終わってしまった。 友達「なになに、誰だったの?」 動画を見終わったと同時に友達がやってきた。 一華「んー?もう一回流そうか?」 友達「うんうん流して!!」 一華は再び携帯をつけて流そうとした。 一華「あれ、出てこなくなった。」 友達「そうなの?まぁいいや、見つかったら教えて」 一華「うん…。」 学校の帰り道、一華はあの動画の事を疑問に思っていた。 一華「Orderって何だったんだろ。」 いつも通る帰り道、今朝ぶつかった女の子が線路の 向こう側に居た。 一華「おーい!!まって!!」 一華は踏切を渡り声をかけようとした。 ーーーードォォォンーーーー 踏切は降りていないのに、電車が一華を跳ね飛ばした。 「………」 今朝の少女は、ぐちゃぐちゃになった一華をじーっと 見つめていた。 【Order01 踏切を渡る】

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一話 後悔の魂

朝、起きると目の前に"死神"がいた。 死神はこう言った。 「今日が終わる時、お前は絶命する。」 まさかとは思ったが、死神を前に僕は信じるしか無かった。 「1日か…どう生きよう。」 自然と焦りはなかった。 この生きづらい世の中で、彼女も大切な物もない僕に 生きる意味はなかった。 いつも通り身支度をして、学校へ行き、変わりない 一日を過ごした。 「もう夜か、早かったな。」 死神「あと1時間だ。」 「そうだな、遺言でも書くか。」 僕は家族と数少ない友達へ遺言を書いた。 死神「時間だ。」 死神が鎌を振りかざすその時、僕は走馬灯を見た。 過去の記憶が鮮明に脳裏をよぎる。 「まて!やり残した事が…!!」 もう僕は鎌に切り落とされていた。 死神「任務完了…。」 死神は少し不服そうな顔をしていた。

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一話 後悔の魂

第二章 第五話 喰霊

優太が奴らを抑えている間に僕は祠へ走った。 女将「お前!祠に触れるんじゃねぇ!!」 「どこだ!!出てこい!!」 祠に手を突っ込むと、奥に箱を見つけた。 しかし後ろから引っ張られ、箱を落としてしまった。 「優太!!」 優太は祭壇に押し付けられていた。 優太「ごめん、抑えられなかった」 「いや、絶対助ける!どうなろうとも!」 僕は掴まれている手を振り解き、箱を再び手に取った。 開けると中には小さな粘土人形があった。 感じたことの無い黒いオーラを感じる。 これまで数百年数千年と生贄を喰らってきた 呪いの念を感じる。 女将「返せぇー!!!」 女将達が化けの皮を剥ぎ、呪霊化し襲って来た。 「ぐぁぁ!!」 身体を何かに貫かれた。 「どうすれば壊せるんだよ…」 壊そうとしても壊れない。それが呪物っていう物 だと初めて知った。 女将「お前らは黙って贄となればいい!」 だめだ、意識が朦朧としてきた。 「…優太…」 僕は何を思ったのか、手に持っている呪物を喰らった。 女将「お前ぇ!!何をしてい………」 僕は意識を失ったみたいだ。 気付けば病院に居た。 「あれ…ここは…?」 見渡す限り、病院の様だ。 優太「蓮!!大丈夫か!!」 「優太、生きていたのか、よかった。」 優太「俺ももう駄目だと思った。そしたら、俺を 捕らえていた奴らが壊れ出して、気付けば神社の 前に倒れていたんだ。」 「みんなはやっぱり…」 優太「あぁ、光と遥は駄目だった。」 「そうか、優太だけでも無事でよかった。」 優太「そういえば、呪物は壊せたのか?」 「あ、あぁ、たぶんな」 優太「それは良かった、退院したら神社に行こう 光と遥はあの神社の墓地に埋葬したんだ。」 「そうか、ありがとう。」 これでもう被害者は出ないと考えるとホッとした。 呪物を喰ってしまった事は心配だったが、何ともない 様子で安心した。 後日、僕は優太と神社へ向かった。 2人の墓へ行き、全てが終わったことを報告した。 優太「また暫くしたらここに来ような」 「そうだね!」 住職「あんたら、旅館へ行ったのか…?」 優太「あ、住職さん。無事終わらせる事ができました」 住職「私の前の住職が行ってしまったのだが、 何か知っていないか?」 あの本を書いた人のことか。 「残念ながら救う事はできませんでしたが、彼の 本のお陰で連鎖を終わらせる事ができました」 住職「そうか、ありがとう」 住職は涙を流しながら礼を言った。 優太「それじゃ!また来ます!!」 僕達は住職に挨拶をして振り返った。 住職は安堵と共に恐怖を感じた。 住職「あ…あんた…」 「はい?どうしましたか?」 住職「もしかして…、いや、なんでも無い…」 「?」 住職「あんた、気をつけなさいね。」 「?ありがとうございます」 僕達は神社を後にした。 ーーー 住職「あれは、間違いなく呪霊の氣だ。 現世と霊界の壁が崩落した。 かつて存在した呪術師が封じた本来交わる事のない 二つの世界の扉が開きかけていた。 我ら住職は神通力を以て閉ざそうとしていたが、遅かった様だ。 再びこの世界に呪霊が解放されてしまったという事だ。 ーーー 蓮のその判断が後に世界を崩壊に導く事になるとは 彼らはまだ知らない。 完

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第二章 第五話 喰霊

第二章 第四話 裏切り

僕と優太は部屋を飛び出し、皆の捜索を始めた。 優太「誰もいない、噂で聞いた受付も清掃員も。」 「もしかしたら呪いの力が弱まっているのかも」 僕達は入り口を越えて奥の部屋へ向かった。 休憩室に入ると、そこには遥が居た。 「はるかっ…」 優太「死んでいる。」 女将が後ろから入って来た。 女将「部屋から出るなといったのに出たのかい。 でも、残念だったねぇ。」 「どういうことだ!!」 女将「奥の部屋へ行ってみな」 優太が襖をあけると、そこには首を吊った光がいた。 「そんな…。葉月はどこだ?」 女将「あぁ、彼女は祠にいるよ。」 僕達は女将を押し飛ばして祠のある洞穴へ向かった。 「葉月ー!どこだ!!葉月ー!!」 優太「まて!だめだ…。」 「どうしてだよ!」 洞穴を前に、僕達は立ち止まった。 優太「葉月だけ、後からこの話に乗って来ただろ?」 「そうだけどどうした?」 優太「あいつ、初めて来た時に角川葉月と名乗ったんだ。 噂に載っていた名前は、女将・清掃員・受付 そして紅谷澄香という女だ。」 「そういえばそうだったな」 優太「角川って、澄香なんじゃないのか?」 「…じゃあ光と遥は葉月にやられたのか…」 優太「やばい、後ろから女将が来た。走るぞ」 僕達は無心で洞穴に入っていった。 優太「絶対霊核を壊すぞ!!」 「どうやって!!」 優太「わからん!とりあえず見つける! 女将らは俺らが知った事を知らない!」 奥に潜ると、葉月が祠の前で立ちどまっていた。 葉月「馬鹿だね、わざわざ贄となりにやってくるとは」 後ろからは女将が追いついて来た。 祭壇から嫌なオーラを感じる。 気付くと、受付寺丘と清掃員上野も現れた。 優太「総動員ってわけか。これはまずい」 「俺がやる、優太は壊せ」 優太「いや、お前の身内がかつて来た事には意味が あるはずだ、お前が壊すんだ」 「…絶対生きて帰るぞ。」 優太「もちろんだ。」 そう言うと、優太は奴らに向かって手を振り翳した。

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第二章 第四話 裏切り