大城海
3 件の小説【BL】魔性の声①
俺の名前は、照蓮(しょう れん)。高2。俺はあることをきっかけに人前で声を出すことをやめた。だから俺はいつも学校ではマスクをつけて生活している。ジェスチャーなどで通じてはいるから声を出さなくても、さほど支障はない。高2の2学期。転校生が俺たちのクラスに来るらしい。まぁ、俺には関係ないな。 「今日から、私たちのクラスに新しい仲間が来てくれたぞー。入ってこい。」 「小櫻潤(こざくら じゅん)です!よろしくお願いします。」 そう明るい声で言った。席は俺の隣だった。 「小櫻です!よろしく!」 「…」 ペコ 俺は声を出さずに小櫻におじぎをすると、あいつは首をかしげた。どうせ、何で何も言ってくれないんだろう、とか思ってるんだろう。 そうすると、俺の後ろの席の奴が小櫻にこう言った。 「俺、去年からこいつと同じクラスだけど声出してるとこ見たことねぇんだよなー。だから、気にすんなって。」 改めて言われると嫌だな。
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由14
気づいたら、僕は寝ていた。荒畑くんのあの…行為…やっぱり荒畑くんだからこそよかったのかな。よく分からないや。 「あ、谷起きてたんだ。」 今、思ったけど、僕と荒畑くんは両思いなんだよね?こんなの初めてだよ。 「荒畑くん、改めて言うけど付き合っ…」 言いかけると、荒畑くんに口を塞がれた。 「俺に言わせて。付き合ってください。これからは絶対に守るから。」 やっと、やっと、言えた〜!もちろん返事はOKで、俺たちは正式に恋人同士になった。 そして、学校に行くと、【谷が男なのではないか】という噂が流れていた。まぁ、本当なのだから別に言ってしまっても構わないが、谷がどうするかだよな、これ。谷に聞こうとすると、とても困った顔をしていた。あるクラスメイトが谷に話しかけていた。 「なあ、お前男なの?教えろよ。」 「僕は…男です。」 そう谷が言った。言った瞬間、オカマじゃんとか、そういうの好きなんだとか悪口しか聞こえなくなった。 それをずっと聞くのがいやで俺はこう言った。 「谷には谷の事情があるんだよ!分かってやれよ!」 俺が言ったおかげなのかは分からないが、一旦は収まった。 「俺、谷と付き合ってるから手出すなよ。」 そう言って、俺は一生谷のことを守るつもりだ。 終
【BL】ゲイのオレがこいつを好きになった理由13
よかった、本当によかった。急に谷が逃げた後、帰ったのかと思って靴箱を見たらいなかった。必死に探したんだ。また谷に前みたいな思いをさせたくなくて。よかった。気づいたら、俺は涙が出ていた。 「大丈夫ですか?」 谷が心配してくれた。俺がそう言わないといけないのに…情けない。 「谷こそ、けがしてない?何かされた?」 「僕は、その…下の方を少し触れただけです。」 は?ふざけんな。俺の、俺の谷なのに… 「谷、速く家に帰ろう。」 「はい。」 家に着いた。谷に俺の部屋に来て欲しいと誘ってみると、いいよ、と言ってくれた。 「谷、今日あのヤンキーにどこ触られたの?」 「あの…触れたのはここ…です。」 そう言って谷が指を指したのは、谷の〝あれ"だった。許せない。 俺は谷のを触った。そうすると、谷から卑猥な声が聞こえてきた。 「あぁぁぁ///だめ…さわっちゃあ」 やば…かわいすぎる。勃ってきた…後で自分で処理しよ。 ずっと触り続けると谷は射精した。そのせいか谷は寝てしまった。寝顔は本当にかわいかった♡