Ramune_Cider

97 件の小説
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Ramune_Cider

甘酸っぱいが、ちょうど良い。 2023.5.18 start 2周年。

自負

虐めている。 私はまた誰かを虐めている。 見えない傷を無駄に切り裂いて 表面は笑顔だけれど、 中身はもう何もありません。 「死」この言葉が何度も頭をよぎる。 近づいてゆく恐怖に怖気付いている。 逃げ場はなくて、言葉しか武器はない。 知らぬ間に誰かを虐めて 皮肉にもまた自負が傷んでくる。 立場というものがなければ いくらでも君に言葉をぶつけるよ 環境が平等であるならば この世界はもうとっくに壊れているよ もう今の時代は公平に生きる時代。 そうすればきっと、繋がりが強まる。 君を虐めている 全てから逃げている 心から愛してる 全てから別れを告ぐ だからこそ、今は今日も明日も思い出すの。 「ひとりじゃないからね」 君は私のものじゃないから 私はわたしだけのものなの。

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恋の唄

君が隣に居てくれたらな 君が寄り添ってくれたら 独りという寂しさは 逃げていくのにな。 また君を心に唄を唄うけど 物語のようにしっくりこないな また君への思いを唄にするけど どうせ、誰も聴いてくれないだろうな 君が他の誰かさんと結ばれたのなら 僕は「早く壊れないかな」と思うクズ男です うまくいく日より うまくいかない日の方が よっぽど多いや また君へ贈る小さな気持ちは 宝石のように綺麗じゃないな いつか、気づいて欲しいんだよな この醜い思いに気づいて欲しいんだよな また君と僕の切なさを描いて また君へ贈る僕の小さな唄は 誰よりもダサくて 誰よりも馬鹿だ また君に唄う僕の声は 透き通らず、汚くて あぁもう、しんどいな また君を思い詩を綴るけど 君の心のように綺麗じゃないな また君を胸に鉛筆を走らすけど 気づいても気づかなくても良いや でも、やっぱり この唄を君に届いてればな。 何にせよ君のことが好きだから。

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明日

「明日こそ」と目を瞑る 夢で未来の自分を話す 「明日の僕はうまくやっていけてますか?」 1ミリも思ったことのない言葉を口にして 今日もひとりで悔やんでる 何気ない人との会話 友達とのすれ違い のらりくらりのバイバイ 時間の流れる速さに もどかしくなってくる 変わりゆく歩幅 育ってゆく果実 受け入れなたくないな このままで居たいな 「ありがとう」と「ごめんね」が うまくつり合わなくて 実は今日も頑張れていなくて うまく関われていなくて 別れたくないのは私だけ? ひとりぼっちなのは私だけ? 辛い思いをしてるのは私だけ? 人を信じてるのは私だけ? 未来は無いようなもの 瞬く間に刻まれる思い出 今日も息をして暮らせている 「明日もきっと良い日になる」 皆んな知らないふりをして あなたのことを心配してるの 変な終わり方になるけど 今日もありがとうね。

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ー夏の行き先ーー。

鮮やかな夏の暑さに 爽やかな汗をかいて ラムネ瓶のビー玉集めて 向日葵の黄色を君と翳して 夏の青で彩った 夏は一年に一回僕の傍に居て 弾けるサイダーを飲み干した瓶は 透き通った心みたいになる 夏の香りが君を誘う 去年と違う夏がいいけど 夏が誘う風の行き先どこだ 単純だけど難しいように 寂しい風に導かれ 少し涼しくなりました ラムネ瓶のビー玉見つめて 覗くと君は真っ逆さまで 夏の終わりを青で飾った 夏は一年に一回しか会えなくて 今年だけの夏はもう来なくて 次の青は新しい夏になる 夏とさよなら涙溢れるよ 今年の夏は特別だったね 今年の夏はどこにいくの? 最小で最高の夏を 夏は離れない 僕らの傍にいるんだ 扇風機を片付けて 落ち葉が風に揺らぐ季節の分け目 暑いとも寒いとも言えなくても 君のことが好きとは言えてたさ 世界を逆さに見てしまったな 僕は聞くたびにに怖くなる 「また明日」 別れるのは一番怖いな 明日があるかもわからない いつ死ぬのかも キミが居なくなるかも 愛が届かなくなるかも 夏が消えてしまうかも 夏が帰ってきた日のことも あの感情も覚えてるぜ 夏に終わりなんて存在しない 鮮明な記憶は残っている 確実で鮮明な愛を愛と呼ぶんだから 不完全でもダサくても良い 新鮮で明瞭で真っ青な夏が本当の夏だ まずは一歩を踏み出してみましょう 1歩だけでも良い 夏に定義はない。

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#青春中毒、

ここにこんな事を記すのはこの私ぐらいだろう。 夏なのに、涼んでる。 冬なのに、温まっている。 人間の習性みたいなもの。 ペン回しの練習をしながら考えている。 この夏の七不思議的な追求心を片手に。 私は妄想してる。得意分野だからね。 妄想は一人で楽しめるコスパ最強の遊びだ! なんてね。 授業中によそ見をしているのだ。 美化すれば、 夏の授業中に窓際の席で、晴れ渡る青空を眺めてる。 みたいな? 未だに、鉛筆使って。 ゴミとよく勘違いされるよ。 ノートに鉛筆を走らせる。 黒板ではなく白板になった今は、 ちょっとチョークが恋しくなった。 午後の授業はやっぱり恒例の居眠り。 「もう食べられない」とそっと寝言。 注意される前に起きることはできるのかっ。 そうやって、また遊ばれて。 放課後の教室。 君とだけの教室。 今じゃなかなか見れないよ。 サイダーを口に含んで。 舌が痺れる程度がちょうど良いんよ。 恋焦がれてしまう前に。 そう、今のうちに。 沢山の思い出を君と作りたくて。 夕方のバイバイまでのタイムリミット。 どんどん、2人の影が伸びてゆく。 そんな私は青春中毒。

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今更だけど、

藍色に似た僕の春は 自分を楽しませた。 愛色に似た僕の恋は 自分を悩ませた。 笑いたいに決まってるよそりゃ。 泣きたくないに決まってるよ。 伝えきれないまま終わるのは 恋の遅咲きのせいだったのかも。 明日世界が終わるのなら 貴女に全てを伝えるよ 明日世界が終わるかもしれないから 貴女にしっかり伝えるよ 今更だけど 「好きでした。」 藍色が混ざった僕の心は ただ漂うただの色です。 芽吹く桜の花は舞わせず ただ日に照らせれていた。 分からなくなるものよ 人生ってのは選択なんだから。 逃げたくなるのは人間だから。 人間に生まれて良かったじゃない。 明日世界が終わるのなら 伝えなければならない 今日で貴女と話すのが最後かもだから か細く かつ はっきりと。 今更だけど 「好きでした。」 ずっと世界が続くのなら 一生、貴女に伝えないだろうね 一生、貴女がそばに居てくれるのなら きっと僕は伝えられないだろうな 藍色に似た僕の春は 僕に勇気をくれたんだろうね 愛色に似た僕の恋は 僕に伝えさせようとしたんだろうね 今更だけど 「ありがとうね。」

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嗚呼。

嗚呼、今日も日に当たって 眩しくて見にくい。 あなたの存在感は私の劣等感 優越感に浸りたいだけのただの我儘にしか見えないの。 ワダカマリってのはこういうことかって。 嗚呼、今日もあなたは照らされ 眩してくて醜い。 あなたのモノは私の邪魔モノ 誰もが自己中心のこの世界ではあたりまえか。 自分勝手っていうのはこれかって。 嗚呼、 また割ってしまったのね。 可愛らしい大切なお皿。 しょうがないねで済んでしまうこの社会。 一回道徳学び直しましょうか。 成績に道徳がないのはそういうことかって。 嗚呼、 また誰かの邪魔をしたのね。 誰かを裏切って 一生残る傷をつけて ちょっと良い加減にしませんか? 嗚呼 もう嘆くしかないこの闇社会は 私にとっちゃ、病みでしかない。 鬱鬱うるさい。五月病しんどい。 早期発見新たなウイルス 思春期だから許してね? 広告消し界隈 さっさと終わらせんかい。 Wi-Fiにけりゃ無能なのよ。 あなたの優越感 順位をつけられて 数字に追われて 無意味にも無知過ぎる。 有料レジ袋 無料で推しの動画 分からん受からん 決まらん今日のスタイル 多すぎて泣くファイル 環境問題? 知ったこっちゃねぇ。 切り替えよう はい勉強。 時間あったらスマホ 誰もいないところでも証拠に残ってしまう この世の中をどう見届ければ良いの? 嗚呼。 耐えるしかないっぽいな。

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「泣いて良い。」

僕は何かの聞き間違えかと思った。 「泣いて良いから。」 雨の音ではっきり聞こえない。と言い訳したい。 「泣いて良いからね。」 確かに聞こえた。 僕は涙が出た。止まらなかった。 「逃げて良いんだよ。」 僕は泣きじゃくった。そうすると、抱きしめてくれた。 「大丈夫だからね。」 僕は心が洗い流されているようだ。 僕は枯らした声だったけど、はっきりと。 「ありがと」 そう言った。

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偽愛球菌共感型愛発達衰退症です。3

前回、私は敏感君と友達になったのだ。 あぁ、友達ってもんは結局利用するもんでしか… だめだめ、そんなこと考えちゃ。 とりあえず、私のロッカーは…。 なるほど、日本の学校にしては珍しく、廊下にロッカーがある。 ロッカー番号は086か。 なんだかんだですんなり教室まで行けたな。 って言うか、何を学ぶんだろ。数学?国語?やっぱ道徳とか? クラスメートとの交流は多いとは聞いたが、実際のところ、どうなんだ? 席に着いて待っていると先生が教室に入ってくる。 「1時間目は数学だぞ」 まさか、ここに来て数学か。 「AさんとBさんの所持金を合わせて6000円でした」 「AさんはBさんに2000円渡し、BさんはAさんに1500円渡しました」 「すると、AさんBさんの所持金はそれぞれ、2500円3500円になりました」 「このとき、最初のAさんとBさんの所持金を求めよ」 なるほど。 そんなもんか。 「Aさんの最初の所持金は 4500円、Bさんの最初の所持金は 1500円だね。」 「正解、そしてここからが本題」と先生。 「では、なぜBさんはAさんにお金を渡したのでしょう」 はぁ? 次は道徳!? 「勿論、これには答えは無い、明日までに考えておくように」 先生は教室を出て行った。 こんなの私が解けるわけないだろ!! 「くうぇー」と私はギブアップ。 そこに敏感君がやってきた。 「偽愛ちゃんは数学が得意なんだね!」 「ぁ、まぁね」推理は得意かも。 敏感君は羨ましいそうな顔をしていた。 「僕は数学は苦手でね、考えるって難しいなって」 「まぁ、人には得意不得意ってもんが…」とまでにしておこう。 調子に乗り過ぎると、どんなことを口走っちゃうか分からないからな。 それにどう思われるか分からない。 「ん?」と私が話を止めたのに疑問を抱いてる敏感君。 あぁっとここはなんか濁さないと… 「ぇあぁ、ごめんちょっとくしゃみが出そうになって…」 「そう…」としゅんしてしまった敏感君。 やっべ私のせいだ!! 「ご、ごめんね!?あのそういうつもりじゃなかったから…」 普通の人だったら、何事もなく話せていたのに。私が友達になるばかりに…。 敏感君が顔を上げた。 その顔は笑顔だった。 「そんなに、僕の顔が眩し過ぎたってこと!?」 「え!?そそそそそこぉぉ!?」 やっぱり、相手の感情を読み取るのは難しい。 いや、敏感君が特殊なだけか。 続く。

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適応

ある惑星に、知的生命体が住んでいた。争いもなく、調和の取れた文明であった。ある時突然、巨大な機械仕掛けの神殿のような、大きなものが降りてきた。 「キィィィィン」 生物の聴力を超えるような音に対して、情報が含まれるとはわかるが 理解はできない。 …ー言語適応完了ー… 機械はそう呟いた。 「コノ惑星ニ改良ヲ加エマス」 その時から空気は少し毒性を持つものに変化した。 知的生命体の多くが死んだ。だが、わずかに耐えた者たちは苦しみながらも 子孫を残し、その子孫は少しずつ毒に適応していった。 機械は言った。 「適応力アリ。銀河系惑星選別プロトコル“No.109000”終了。」

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