高嶋のぎ

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高嶋のぎ

はじめまして、高嶋(たかしま)のぎです!よろしくお願いします ♡やコメント、フォロー励みになります! ただいま、長編ファンタジー 「世界の果てから」執筆してます! 誤字脱字報告、感想お気軽に〜! イラストも趣味です 写真は自家製 生成画像に表示貼るようにしましたが、二年前くらいの古いのは画像が残ってないので画力で察してください クマは自作アイコン

幸せ

幸せってなんだろう、と宗教3世の私は父母の背中を見て思っていた。 成仏すること?願いが叶うこと?他人が幸せになること? 難しすぎてなにもわからなかった。 『楽しい=幸せ』だと教えてくれたのは、精神病院の1人のカウンセラーだった。 楽しいことからはじめよう、と言ってくれた。 その瞬間に 「あぁ、楽しいことをしていいのか」と許された気がした。 うつ病の私にはもう、何が楽しいのかすらわからなかった。 心が弱り果て、崩壊しかかっていて好きな色も、好物さえも思い出せない。 ただ一つできたことは、手慰めにイラストの練習をすること。 勉強もドクターストップされた状態で、不思議にこれだけができた。 ただ、これが『楽しい』のかすらわからない。 だからできること色々と、少しでも好奇心があったらやれることをやった。 今でもそれは、自分のどこまでやれるかの指標になっている。 イラストを描くことも、小説を書くことも それに伴う色々なモノも入れて。 『楽しい』と今では思っている。

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昔の話

息をするのもしんどくて呼吸を止めたかった、 眠るのが怖くて 不安でいっぱいいっぱいだった 誰も心の開き方を教えてくれなかった 自分のことを話すらしなかった くだらないことで、笑顔で誤魔化して 楽しそうに振る舞って ご飯を食べても吐く、生きることを体自体が拒絶するかのように 風呂にも、人の最低限の生活すらもできず 差し込む胸の痛み、ふわふわと考えることをやめない頭 自分の中の自分が苛立ちと殺意で心を傷つけるのをやめない、 死にたい、殺したい、消えたい そんな自分がみじめで哀れで笑えた もっと、苦しい人はいるのに? もっと、大変な人はいるのに? なんで自分はこんな愚かで弱いのだろう 自分が消えてしまえば、みんな幸せになるのに 呪う、自分を家を、世界を人を 過去の、私。 紛れもなく、本当に感じていた気持ち それが病いだと知ったのはずいぶん後だ

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世界の果てから

【第三章】八幕 糸口を紡ぐモノ  深呼吸をする。  二つの質問とその関連でわかったのは、神よりも位が高いらしいこの存在は僕の理解の範囲を超えて物を語ることがある。  それを念頭に置いて問いをしないと最後のチャンスはつかめない。    「三つ目……僕は神様になんのために若返った姿にされ、何の答えを求められているのですか」 【そもそもお前を知らない、人の子よ名は?】  澄んだ黒泉の向こう側から逆に問われて、肩が強張る。  記憶に残る唯一の名前が自分のものではない可能性があるからだ。  「ネヴァ……だと思います」 自然に弱気になる語尾を自覚する。   【なるほど、病のせいか】 「病?」 【老いたせいで病にかかった。記憶のな。願いと名前がなくては条件が揃わない、今とは違う名前、お前の本当の名前を探さなければ願いも見つからない】  やはり、違うと断言されてしまった。  ショックを受けるが、病といわれても自分だけをごっそり忘れるそんな症状に心当たりがない。 「病のせいで記憶が戻らないと?」 【若返ったことで病は癒えた、しかし一部が何かがお前の邪魔をしている】  邪魔とはなにか、確か神は言っていなかっただろうかと記憶を巡らす。   確か、この神の世界に来る直前に「お前には歪みがある」 と言われた気がしたーーそれを無理に正すと死ぬ、とも。  まだ断定はできないが、泉の向こう側にひとつひとつ確かめてみなければならない。 「その邪魔とは、取り除けるものでしょうか」 【あの方ならば可能ではある。が、お前の精神では耐えきれぬものである】  じわじわと、確信に近づいている。関連させれば質問はまだ出来る。   「その邪魔と神が本を観させることには関係がありますか」 【さて、神の容(カタチ)は我が造ったが、精神が違い過ぎる。あの方には感情が備わっておらず、知的好奇心のみ。その考えはどの存在も見通せぬ】  途端に糸口が切れた気がした。  手汗を誤魔化すようにズボンで手を拭う。   次は望みは薄いが、聞くしかない。  「創造主様は僕の本当の願いを知っていますか」  【知らなぬな。繰り言は言わぬ】  本当の名前とやらが見つからない限り、やはり願いもわからないということらしい。   【我は世界を創れるが全能ではない。あの方が死者を蘇らせないように何事も限度がある。ーーが、人の子を後ろで強く呼んでいる存在がいる】 「それは誰ですかーー?」  気がついたときには水鏡の間に伸びた影がなくなっていた。  四つ目の質問に触れてしまったのだと気がついたときには、もう遅かった。  思わず舌打ちして岩盤の地面を叩く。 「違う……悔しがってる場合じゃない」   神にいくつか確かめなければならない事ができた。  少し未練がましく、波立たぬ水面を見つめてしまうが立ち上がり元きた道を辿っていく。  少し冷静になると、最後の創造主の言葉が気になりはじめた。    僕を呼んでいる存在ーー、もし神なら「あの方」と呼んでいるはずだ。    まだ何か妙な存在でもいるのだろうか、と想像してげんなりする。  話が通じる人間であれば大歓迎なのだが、と考えていると視線をまたどこからか注視されているのを感じる。  無数の本の書架にたどり着いていた僕はため息を吐く。  いや、逆に考えればこの視線をたどれば楽に視線の主ーーおそらく神のもとへ行けるだろう。  気を取り直して乱立する本棚に向き合うと、さまよいながらも視線の強くなる方へ歩を進めた。  時間が経つ、だんだんと向き合うごとに刺さるような視線になり後少しの距離の手ごたえすら感じる。ーーが、今だ突き抜けるような高い本の山は見えてこない。  不思議に思いつつ通り過ぎようとした本棚から、はっきりと後頭部を掴まれるような衝撃を感じた。  振り返ると、ただ本が列をなしているだけだ。  「もしかして、視線の主って……願いの本?」    まさかと思いつつ、この神の世界では何があっても不思議ではない。  その棚に近づいて背表紙たちを確認していく。  「僕でも読める……」    題名が、人の名前になっている。  多少、古びた文字も中には混ざっているが人名の連なりたちが本棚を占領していた。  ようやく、名と願いの繋がりが腑に落ちる。  その中の一冊とはっきり視線があった気がした。 「僕を呼んでいるのは……君だったんだね」  はっきりと書かれた題名には『ネヴァ・オリヴァー』と記されていた。  背表紙を指でなぞり、傷まぬようゆっくりと取り出す。  他よりも薄い書籍。  唯一、覚えている名前は宝物のように輝いて見えた。  確かに今わかるのは、僕にとって大事な人だということだ。  かすかに震える指先で、表紙をめくる。  冒頭には書かれていたのは。  『最愛のあなたに捧げます』   という愛の言葉。 「ネヴァ……」  ページをめくるたびに綴られるのは、少女ーーネヴァと、幼馴染の少年の記録。  無邪気に御伽話を歌う幼い二人姿。   『  世界の果て、神様がどんな願いでも  叶えてくれる  願いましょう、神様に  砂漠の果てまで届くように  ただ一つの願いごと  あなたに伝わりますように               』     間違いない、少年の名前は書いていないが僕のことだ、と徐々強くなる頭痛と共に記憶が蘇る。 「ネヴァ……!」    一粒の涙があふれると今まで以上に激しい頭痛におそわれた。 「くっ……!」  思わず本を取り落とす。  頭を抑えても、脳天からキリで貫かれるような痛みは止まない。  記憶がなだれ込むように次々と襲ってくる。    ネヴァは、戦争がきっかけで人さらいに誘拐され……そして買われた先で病気によって死んだのだ。  床に落ちた本は最後のページを開いている。 『わたしは、幼馴染を確かに愛しました。 それを誰も知らなくてもいい。 でも。 わたしが存在していた証がもし一つ残るのならーーあの男の子を、愛したことをどうか、わたしが忘れませんように』     そのページに、僕の涙の雫が静かに落ちていった。

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世界の果てから

夢を見ていたい

 夢が現実かーーどちらの自分が存在しているのかわからない、と昔の偉い人が言っていた。 「あのね、別れたいの」  呼び出された喫茶店で呆然とする俺は、彼女の言いたいことをまともに聞いていたかどうかも怪しかった。  コレは夢か、現実かわからなかったからだ。  じゃあ、と席を立った彼女が居なくなってからしばらくして冷めたコーヒーに口をつける。  苦い、しかし味が薄い。  これは現実か、と受け入れた時にぐしゃりと髪を掻いた。  頭皮の痛みで消せないほど、心が痛かった。  しばらくして、ようやく心の折り合いがついたころ。 「あのね、別れたいの」  隣で寝ていた彼女が唐突に告げた。 ……おかしい、彼女とは別れたはずだったような。 そうか、全部夢だったのかと思い無言で抱きしめようとした時。 何をするの!叫んだ彼女に引っ叩かれた。 ーー痛くない。 まだ夢の中の愚かな俺は平身低頭、彼女に謝って復縁を迫る。 まだまだ起きれそうにない、夢を見ていたかった。

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夢を見ていたい

お正月も過ぎて、己を振り返る駄文

明けました、おめでとうございました! 今年最初の投稿がコレってどうなのよ、と思いつつダラダラと書いていきたいと思いますー 徒然思うままに だって長編のやつ書いてたらNoveleeさんのバクで全部飛んだんだもん、やる気もなくなったし仕方ないね… 去年は体調不良に加えて年末年始の忙しさでグロッキーでした! でも何もしてないわけではなく、クリスマス用の小説書いてたんですが間に合わなかった! 今年のクリスマスに〆切伸ばしていずれ投稿したいですー(願望) 長編も今年で終わらせたい所存 現在書いてるところが終われば、あとは折り返しなんですが…消し飛んだ分が痛かったので、ちゃんと別所で保存しながら書きますです、はい あー、去年の六月末に初めて救急車沙汰の体調不良をおこしましてね? 症状としてはめまいと極度の嘔吐症状で、原因不明だったんで吐き気止めとめまい止めで対処して1週間くらいで治ったんですが 持病で元々ない体力と気力削られて、十月まで寝込んでたんですよ! あれがなければだいぶ小説進んだのにー!! ということでだいぶ物語がどこまで進んでるのかさえ忘れてます、はい(言い訳乙) 良いことは正月に小説読者に甥っ子が加わってくれて、誤字脱字報告してくれた事ですね! 1話分ずつ感想もくれて、ありがたい限りです! あと七宮叶歌さんところの第三回NSSで審査員に挑戦中です、レベル高くて非常に勉強になります!! 決勝戦楽しみー! 同時にお題に対して短く書く難しさも感じておりますね、マジに参加者様全員リスペクトですわー 長編終わったら参加者側もやってみたい所存 と、いうことで今年の目標 ・まず審査員頑張る(目標なのかよ) ・長編を書き上げる ・クリスマス小説を書く ・できれば、募集企画に参加する かな、体調が1番ネックではあるのでそれを気をつけるのを踏まえてだけど そろそろ書くこともなくなったのでこの辺で! こんな私ですが本年もよろしくお願いします

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君と歩いた道

「お父さんしっかりね」 「おう、お前もドレス踏むなよ」  そして教会の扉が開いた。 同じみの結婚行進曲。  参列者に囲まれ厳かな雰囲気に緊張感があるが、長いバージンロードのおかげで少しずつ慣れていく。  一歩ずつ純白の姿と歩む度に、小さい娘と歩いた公園、家への道、祭りの屋台の思い出が走馬灯の様によみがえる。  涙ぐむ俺に、隣で小さく幸せそうに微笑む。 「まだ泣くのは早いわよ、お父さん」 ささやいて組んでいた腕を解いて娘は、花婿の隣りに並んだ。 ぐっと奥歯を噛んで涙をこらえて指定の椅子に座わる。  これからは俺の代わりに隣りをずっとあの男が歩んで行くのだと思うと、また万感の思いが込み上げる。 そして、またその子供へとそうやって続いていくのかと。 ……自分達のように。 気がつくと母さんが笑いを噛み殺していた。 「なんだよ」 「だって、貴方。あんなに花婿にらんで」  にらんでるつもりはなかった。涙を耐えたせいでそう見えたらしいが、格好付かないので何も言えなかった。

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question

クエッション、問い、知的好奇心。 Q.いつか好奇心は私を殺すだろうか? 「あんたの場合はそーッスね!」 「冷たいなぁ、南君」 助手の南が資料をどさりと私のデスクに置き、手の埃を払った。不機嫌そうだ。 「好奇心で毎回事件に首突っ込んで、命を危険にさらしてまで解決しようとするの止めません?」 「お母さんみたいだなぁ」 応募で探偵事務所に来たときはまだ中学生だったのに。 春になり、学ランになった制服はまだ真新しい。 「南君はなんでこの事務所で働いてるんだい?」 「あんたの監視!浮気調査とかならともかく、殺人事件の依頼なんてぜってー断らせるッス!!」 前回の殺人事件で私も襲われた事がよほど心配させたのだろう。 「傷なんて残ったらもらい手がなくなるッスよ」 「その時は、南君にもらってもらおうかぁ」 「んなぁッ⁉︎」 耳まで真っ赤になっている、からかいがいのある助手だ。 私はもう適齢期も過ぎているというのにーー。 カランコン、と一階の客間のドアが開く音がした。 自然と口角が吊り上る。 「さぁ、次の依頼は何かなぁ?」

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世界の果てから

【第三章】第七幕 泉の鏡面 また頭痛だ、やけに今度は響いている。  頭を抑えながら手探りでよろよろと、本棚のうちの一つに寄りかかりしばらく深呼吸をした。 するとウソのように治まる。 (なんなんだ、そういえば何度か頭の痛みを繰り返してるな……?)  疑問に思っていると、ふと視線のような気配を感じる。  誰か他に人がいるのではないかと期待してあたりを見渡したが、不気味なほどこの書庫は静まりかえっていた。 僕にまるでまとわりつくようで、ひょっとしてあの目が三つもある神があの不思議な力で監視しているのではと思いいたって嫌気がさす。 「さっきから神様は何がしたいのです!ここまで連れて来て、嫌な本を見せて!記憶のない僕になんの答えを出させたいんだ!!」 かえって来たのはただ沈黙だけだった。 僕はまた振り返らずに歩き始める、視線から逃げるように。  一刻ほどだろうか。  壁を求め手に当たる本棚づたいに歩いて、幾度目かの曲がり角にさしかかったときだ。   何段にも生えるように無造作にあった書架たちが、不自然に途切れて空間が出来ている。  振り返ってみると、まとわりついていた視線もなくなっていた。 どこでもいいから逃げ込みたかった僕は、さらに奥へ進む。  薄暗くなりはじめてだんだんと視界が暗くなっていき、片手で探りなが中に入っていく。 ごつごつとした手触りで無骨な石を感じる。 足音も硬い石を踏む、反響音。 ……ポタ、ポタ。  やがて水滴が落ちるような音が断続的に聞こえた。 一気に視界が開けると洞窟の中のようだ。 (黒い、泉?)  見たこともない、漆黒の泉が底も見えずに広がっていた。 風がないせいか水面はさざめくことなく、鏡のように静かだ。 腕をついて覗き込むと十代半ばぐらいの少年の姿が映っていた。 「若返えさせられた、と思ったけど想像以上に幼いな……」  若い僕が老人のようにくたびれた表情で苦笑いする。  そういえば長いこと、食料も水も口にしていないのに空腹感も喉の渇きすら覚えていない。 (水を入れておく道具がないけど、ここで今飲んでおくのがいいんだろうな……)  しかし、この水は飲めるのだろうか。 濁った様子や不純物は不思議と感じないのだが、底も見えない黒さが不吉だ。 ためしに両手で水をすくってみようと漆黒の水面に触れたとき。 【止めい、無礼者。人の分際で水鏡に触れるでない】 幼い少年の声と老獪な老婆の声が、雷のように腹に響いた。  神とは違うがまた人間とも思えない圧倒的な力をまとった声に、とっさに飛び退く。 「だっ、誰⁉︎」 【この場所は、謁見の水鏡の間。あの方が久しぶりに会いに来られたかと思えば、人ごときがここでなに用ぞ】 漆黒の泉に変化が起きた。影が写り、水面の向こう側に巨大な何かが確か存在している気配がする。 水ごしの圧倒的な威圧に、とっさに身を縮こませた。 「あ、貴方は誰だ!僕は逃げてきただけで……いい加減、元の世界に返してくれ!!」 また人ではない何かの出現に、生きている人間に会いたいと切実に思った。 【……何やら、人も混乱しておるな。ただのネズミか、何をなされたのだあのお方は】 水面の影の声にあきれた色がにじむ。 ふ、と威圧感がやわらいだ。 【哀れなネズミ、人の子よ。あの方でなければ“表”の世界には戻れぬ】 哀れみの感情を確かに感じる声音に、人間味を感じて僕はわずかに落ち着きを取り戻す。 【……三つ、問答を許そう。関連する問いは数には入れぬ。水鏡に座して問え】 まだ信頼したわけでもないが他に成すすべもなく、黒い水際に座った。 磨かれたように僕を映すそれは確かに水鏡という名に相応しい。 「……じゃあ、一つ目。あの方とは誰なんです?」 他に何かがいるのかと、戸惑う僕に水鏡の向こうの影が答える。 【かつては我と同じ“創造主”の一柱。我が誕生と引き換えに滅びゆくはずだった存在】 声は続ける。 【それを現世に引き留め、身体を与えて神に堕とした。この世界の唯一の神】 本に囲まれた、黒い影法師のような姿が脳裏に浮かぶ。人と違う身体を持つ異形の神。 「神……つまり、あの目の多い存在はかつての世界の創造主?」 よくわからないながらも整理をしてみる。 【そうだ。旧き世界の残滓、我も及びもつかぬ存在の意思】 手も触れずに人々が屠られ、赤く彩られた砂漠を思いだしてゾッとした。あの時の神の問いかけの無垢さを思い出して心が冷える。 (神様だから分かり合えないのではなく、最初から異質だかったから……?) 問いたいことは山ほどあるが、質問は限られている。少なくとも関連しなくてはならない。 「じゃあ……貴方は、神様とは違う存在ということですか」 【我は“世界を創りしもの”この星、この惑星、この宇宙を創る存在。今のあの方とは根底が違う】 言葉の意味の自体はよく飲み込めない。 しかし、その声は確かにーー何かを作り、あり続ける者が持つ無感動で途方もない説得力があった。 (意味を深追いすると違う質問になりそうだ……せっかく神様についてわかるのなら) 少なくとも、鏡の相手は問えば答えてくれる。 「二つ目。神様はここでなにをしているんですか?」 【人を知りたいとおっしゃるのでこの場を与えた】 「人を…?」 【願いとは単純な欲望。それならわかりやすいだろうと、人の願いを叶えるよう縛りを与えた。“最果てにて1人にひとつ】 「縛りを……なぜです?そのせいで悲劇が起こっているのに」 本から見せられた不思議な光景にはどれも神が願いを叶えたせいで不幸な結末が待っていた。 【あの方の古い力は強すぎる。我が世の均衡を崩しかねないほどに。何をも出来るが、何をも壊しかねない】 「じゃあ、あの無数の本は神が作ったわけではないのですね。あれは一体……?」 自然と口をついた疑問にハッとする。 3つ目の疑問になってしまうだろうかと、おそるおそる水鏡をうかがう。 【あれは、この世界の全ての亡くなる寸前の人の願いが結晶化したモノ。人の願いを通して感情を読むことで理解できることを、求められたのでな】 何事もなく神の関連として質問が通ったので内心胸を撫で下ろす。 (それにしても、そんなに人間を気にする存在には見えなかったけど……) 確かに自分に感想を求めてはいたが。 わからない。人を知りたいーーあの神が? 確かに目が覚めた時に、無数の本に囲まれた中に長い爪で不器用にページをめくる神を見た気はした。 (この創造主様と違って“旧い”世界の方だとしてもそんなに人間ってわからないものか……?) 考え込んでいた僕に創造主が平坦に告げる。 幼い無垢な声と老いた狡猾な声の響き。 【三つ目を問え】 最後の質問はもう決めている。 黒い水鏡に映る僕がぎゅっと拳を握った。

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世界の果てから

置いていかないで

どうして、が胸につっかえる。 言葉にしても、答える貴方はもう居なくて。 もっと喋りたかったよ。 もっと会いたかったよ。 もっと一緒に笑いたかった。 貴方が去った悔しさを噛みしめる。 涙で溢れたこの気持ちを、貴方だけが知らない。 ーー私を置いて逝かないで。

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Usさんの文章イメージ

Usさんのイメージは 炭が入った囲炉裏の炎が浮かんできました! 優しいパチパチとした音や、炭を赤く燃やす熱、激しさと暖かさが混ざる火の演舞。 最初はイメージが暖炉と囲炉裏とで区別つかなかったんですが、画像検索したら暖炉ではありませんでした笑 すっごい世界観が美しくて、はじめびっくりして打ちのめされた感じがしました それがまた心地よいのです、まさに才能を感じました(どの目線よ) ご本人様とのやり取りは丁寧かつ腰が低くて、憧れますね ファンなので(宣言2回目)これからも読みに行きます、よろしくお願いします

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