【第三章】第七幕 泉の鏡面

また頭痛だ、やけに今度は響いている。  頭を抑えながら手探りでよろよろと、本棚のうちの一つに寄りかかりしばらく深呼吸をした。 するとウソのように治まる。 (なんなんだ、そういえば何度か頭の痛みを繰り返してるな……?)  疑問に思っていると、ふと視線のような気配を感じる。  誰か他に人がいるのではないかと期待してあたりを見渡したが、不気味なほどこの書庫は静まりかえっていた。
高嶋のぎ
高嶋のぎ
はじめまして、高嶋(たかしま)のぎです!よろしくお願いします ♡やコメント、フォロー励みになります! ただいま、長編ファンタジー 「世界の果てから」執筆してます! 誤字脱字報告、感想お気軽に〜! イラストも趣味です 写真は自家製 生成画像に表示貼るようにしましたが、二年前くらいの古いのは画像が残ってないので画力で察してください クマは自作アイコン