夜の子猫
5 件の小説夜の子猫
初心者ですが、小説書くのが大好きなので個人的にやっています。もし私の小説を見かけて読んでくれたらとても嬉しいです。Twitterはしてません。m(_ _)m 投稿は少ししかできないと思いますがよろしくお願いします (´ •̥ ̫ •̥ ` )小5です。
友達
君にとったら小さな、思い出かもしれない。 でも、私にとっては世界で一番大きな思い出。 きっと、もっと衝撃的なことが起こってもそのことに変わりはないであろう。 もし、洪水が起きたら君といたい。 もし、結婚しても君といたい。 もし、世界が破滅しても君といたい。 世界で一番君が好き。 はじめての友達。 大好きな、世界で一人の友達。 友達って素敵だね。
彼は光で私は影で。
いつも彼には、友達がたくさん。 私には…いない。 いつも彼には笑顔もいっぱい。 私には…ない。 彼は光で私は影で。 皆んなそう思うだろう。 だから私は、ずっとこのまま。 自分の皮から抜け出せない。 分かってるけど。 このままじゃダメだって。 でも、勇気を出しても成功するかなんて分からない。 弱虫なんだ。勇気がない。 ダメダメなんだ。何もできない。 進めない。でも諦めれない。 だから私はいつも思う。 彼は光で私は影で。
生きるって何?
生きるって何? さぁね。 どうせ皆んな死ぬんだよ。 でもなんで? なんで死ぬって分かってるのに 起きて、勉強して、お風呂入って、運動して。 人間って何がしたいのだろう。 もし立派な発明をしても死んでしまったらもうたたえられない。 死んでしまえば魂でさまようだけ。 でもそれさえ本当か分からない。 もしかしたら完全に消えるのかもしれない。 だから、私は怖いんだよ。 生きるのが怖いんだ。 私が死んだ後、私をどう言っているか分からないから。 悪口言ってるかもしれないから。 死んだ私の体に、ケチつけてるかもしれないから。 だから私は、今日も生きる。
もし君が好きと言ってくれれば。 1
もし君が好きと言ってくれれば、私はどれだけ嬉しかっただろう。君を想って泣くこともないし、悲しみで胸が押しつぶされるような感覚もなかっただろう。だから私は君を想って泣く。悲しみの後で。 「告白された!」 そんな言葉は私の心に纏わりついた。涙が出そうだった。ぐっと我慢した。 だって彼が好きだと言ったのは私じゃない、他でもない私の親友だった。 「へ、へぇ。そうなんだ。良かったじゃん。」 言葉ではそう言ったけど、心の中ではそんなこと1ミリも思っていなかった。 でも、嬉しそうに笑う彼女を見て、文句なんか言えっこなかった。 なんで?どうして私じゃないの?私の何処が悪かったの?ねぇ。 私、君に振り向いてもらえるように頑張ったじゃん。 届かなかった?響かなかったの? ねぇ。悲しいよ。 ねぇ。誰か答えて。 何がダメだったの? 「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」 彼女がよんだけどどうでも良かった。もう、知らない。みんないらない。 どうして。どうして。どうして。 誰か答えてー 好きって言って。
南くんと帽子
私は帽子屋で働いている小泉舞衣。帽子屋で働く人って結構少ないと思う。それを本業にするともっと。なぜ私がその帽子屋を選んだかって?理由は一つ。楽しいから。 毎日、朝起きて自転車で通る見慣れた街と清々しい空気。丁度いいくらいに静かな朝の街は、少しツンと寒い。お店に着くと、数人くらい外で待っていてくれている人がいる。それを見ると私はとってもあったかい気持ちになるの。だって働いてるところにお客さん来たら嬉しいでしょ?しかも朝早くに。私が部屋に入ると続々と店員達もやってくる。皆んなは帽子の置き場所、色の組み合わせ、香水を巻くなどと色々なことを私の代わりにしてくれる。これを見ると、チームワークだなって思う。私はその間奥の部屋で帽子を作っている。完成した麦わら帽子と睨めっこ。さて…どっちの色が似合うのか。一晩で羽よりリボンにすることが決まったけど色がまだ決まらない。決して手を抜いてはいけない。帽子は私の命のようなものだから。赤、ピンク、サーモンピンク、青…色はすごい。こんなにたくさんの色があって、それを皆んな使い分けてこの街ができている。リボンを手に持ち唸っていると後ろから声が聞こえた。 「おはようございます。店長。僕的には、サーモンピンクなんかがいいと思いますよ。」 彼は「ほら冬明けですし。」と付け足した。彼はセンスの良い最近入ってきた南風磨。 「そうかな?それじゃぁ、サーモンピンクにしようかな…」 リボンを麦わら帽子に巻き付けて固定すると、南くんは満足そうに微笑んだ。 「良いですね。それじゃぁ、お店に出しても良いですか?」 「えっ!良いけど…」 私の作られた新品帽子が店内で売られるなんて。これは部屋を抜けて、久々に店内を見て回らなくちゃな。南くんは両手で帽子を持って帽子を置きに行った。 「…どれどれ。」 私は椅子から降りて眩しいくらいに明るい私の帽子屋を見渡した。レジにはもう人がいっぱい。たくさんの帽子が嬉しそうに握られている。 「おかぁさん、美海あの帽子欲しい!可愛いよ!ほら見て!」 ふと、4歳くらいの女の子が喋っているのが聞こえた。身を向けると、女の子が指しているのは私のさっき作ったばかりの麦わら帽子。 「分かったわ。可愛い帽子ね。お母さんも気に入ったわ。」 と言って、帽子を手に取り女の子に渡すとレジに進んだ。女の子は嬉しそうに白い息を吐きながら 「お母さんありがとう。」 と言った。良い家族だな。と私はほっこりした。 「いいの。それよりも、この帽子を作ってくれた人にありがとう言わないとね。何処にいるのか分からないけど。」 「うん!」 私にありがとうを伝えようとしてくれている親子の側に近づいた。でも流石に声かけたらまずいかな…と思って通り過ぎようとした時、後ろから肩を掴まれた。 「⁉︎何⁉︎」 後ろを振り返るといたのは南くんだった。 「あぁ、その帽子気に入ってくれたんですね。実はその帽子、この人が作ったんです。」 南くんはさっきの親子に話しかけた。すると親子は目を丸くした。突然声をかけられて驚いたのかな。 「あなたが…ありがとうございます。とっても素敵な色合わせですね。」 お母さんが言った。 「いえいえ、色は南くんと一緒に…」 すると何故か、嬉しそうに頬を染めたお母さんに疑問を抱く。 「?どうかしましたか?」 「いいえ。とっても素敵なカップルだなぁ。と思いまして。」 ほほほ、と笑ったお母さんはお金を支払い女の子と手を繋いで歩き出した。 「ありがとう!おねぇさん、おにぃさん!」 店を出て行く前に行った女の子の「ありがとう」はきっと絶対に忘れないだろうと思った。 それよりも… 「「カップルじゃありません!」」 南くんと声を合わせて大声で言った言葉。店内にいるみんなが私たちを見ている。 私は南くんと顔を見合って、ぷっ!と笑いを吹き出した。 だから、私はここで働く。私の帽子屋で。