もし君が好きと言ってくれれば。 1

もし君が好きと言ってくれれば。 1
もし君が好きと言ってくれれば、私はどれだけ嬉しかっただろう。君を想って泣くこともないし、悲しみで胸が押しつぶされるような感覚もなかっただろう。だから私は君を想って泣く。悲しみの後で。 「告白された!」 そんな言葉は私の心に纏わりついた。涙が出そうだった。ぐっと我慢した。 だって彼が好きだと言ったのは私じゃない、他でもない私の親友だった。 「へ、へぇ。そうなんだ。良かったじゃん。」 言葉ではそう言ったけど、心の中ではそんなこと1ミリも思っていなかった。 でも、嬉しそうに笑う彼女を見て、文句なんか言えっこなかった。 なんで?どうして私じゃないの?私の何処が悪かったの?ねぇ。 私、君に振り向いてもらえるように頑張ったじゃん。
夜の子猫
夜の子猫
初心者ですが、小説書くのが大好きなので個人的にやっています。もし私の小説を見かけて読んでくれたらとても嬉しいです。Twitterはしてません。m(_ _)m 投稿は少ししかできないと思いますがよろしくお願いします (´ •̥  ̫ •̥ ` )小5です。