旧井ゆず
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その後、しっかり恵美ちゃんと一緒に帰っておばあちゃんに電話する事にした。 おばあちゃんは、私が人の心を読めることを明かしてる唯一の人。 『』←電話してる相手(おばあちゃん)の声 「もしもしおばあちゃん?」 『そうだよ どうしたんだい?』 「ちょっと…相談してもいい?」 これまでの嫌だったことを話してみた 『…そうかい』 『そりゃ辛かったさね』 『…愛華。』 「ん?」 『…その能力を消したいと思うのかい?』 「……。」 「少しだけ」 『そうかい。』 「でも、あって良かったと思った事もあるんだ。」 『…いいじゃない』 『そう思えるって事は、まだその能力に希望を持っているからなんだよ』 『その気持ちをモットーに、いい方向に使ってごらん。』 『本当に必要な人に。』 『必要な人を助けてあげられる能力だとばあちゃんは思う。』 「……、」 『またなんかあったらかけんさい。』 「…わかった」 「ありがとう」 プツッ…… 「はぁ…」 「そうだねばあちゃん(泣」 久しぶりに泣いた気がする。 なんかスッキリしたかも。 第6話〜完〜
心配。
その日の昼休み 初めて恵美から愛華に話しかけた。 「愛華ちゃん」 「ふぇっ!?」 「ちょっといい?」 「うん…!」 ──── …なんか今日ダメだ私。 いつもなら、元気に話できるのに。 今日はできないや。 『最近嫌いになってきたかもー』 か。 ……痛いとこつかれたな。 今日も恵美ちゃんと一緒に帰って、おばあちゃんに電話しよ。 昼休み。 机の上を整理してたら、 「愛華ちゃん」 って…ふぇっ!?!? え、恵美ちゃんから… 話しかけられた!?!?!?!? えっ!チョベリハ!!!!! やったぁ!!!! 「ちょっといい?」 …へっ、なんか趣怪しいぞ 「うん…!」 ──── 「…愛華ちゃん今日どうしたの?」 そう笑顔で聞いてみた。 「…ん?」 「いやなんでもないよ〜」 「今見てるドラマが延期になっちゃってさぁ〜」 「ちょっとテンション低くて〜」 「ごめんね心配させた?」 珍しく愛華ちゃんが早口だ。 これは…なにか隠してる。 そう思った。 「本当に…?」 やっぱ馴れ馴れしいか????????? ──── 「…愛華ちゃん今日どうしたの?」 恵美ちゃんがなんかすごい顔で聞いてきた。 ……えどういう顔???? ちょっと笑いそうになっちゃったけど、ぐっとこらえた。 「…ん?」 「いやなんでもないよ〜」 「今見てるドラマが延期になっちゃってさぁ〜」 「ちょっとテンション低くて〜」 「ごめんね心配させた?」 …我ながらすごい早口だった。 これも私の悪い癖。 すぐ嘘がバレる。 今日 恵美ちゃんの心の声がちょっと静かだ。 …本当に心配してくれてるんだ。 今回ばかりは少し心の声が読めることに感謝だな。 第5話〜完〜
変化。
それから、だんだん話すようになって行った。 今もすれ違いは沢山あるけど結構仲良くなれていると思ってる。 ──── いつも通り、いつもの時間で、イツメン3人(三玖、和奏、私)で登校してると、いつもより遅く登校してる恵美ちゃんを見つけた! 「ごめん!また後で!」 「えっ、あ、うん。」 ──── 「おはよ!恵美ちゃん!」 「あっ、おはよう愛華ちゃん」 聞いた!?めちゃくちゃ話せてるよね!!! 1歩ずつ頑張って良かった泣 その頃 『なんか最近宮田さんに付きっきりで私達の事忘れてんのかな』 『最近嫌いになってきたかもー』 ……。 ──── あー、もう今日寝坊しちゃったよ… 人がいっぱい酔いそう… 「おはよ!恵美ちゃん!」 「あっ、おはよう愛華ちゃん」 愛華ちゃんともすんなり話せるようになったな 前まではすごく遠い人と感じてて自然と避けていた節があったけど、今はすごくいい子なんだなって思う。 …なんかめちゃくちゃ上から目線じゃね!? 私!?!? ほんとにすみませんこんな分際で あーーーーー、ダメだ!!!!!なんてことを!!!!! そんなことを考えてた。 その時 一瞬愛華ちゃんの顔が曇った、、ような気がした。 どうしたんだろう。 もしかして心の声が漏れてた!?!? ……心配だな。 ──── それから、愛華ちゃんはなんだか暗い様子だった。 表向きはすごく明るいんだけど、時々顔がふっと曇る。 どうしたんだろう。 すごく気になった。 ……なんだかいつの間にか人について知りたくなってるな私。 ……。 いや、違う。 愛華ちゃんの事が知りたいんだ。 第4話〜完〜
すれ違い。
次の日。 教室に入ったら、恵美ちゃんが一人ぽつんと席に座ってた。 教室に2人きり。 あれ、早いな いつもより早めに登校したつもりなのに 「おはよぉー恵美ちゃん〜」 「!?」 ビクッてした。 あれっ、昨日寝る前に作戦考えたつもりだっけどなぁ、まあ、こうなったらプランBだ! 「ごめんびっくりしたね」 「大丈夫っ!」 …ほんとに。ごめん。 なんか罪悪感が襲ってきた。 びっくりさせてしまった末に無理して返事させちゃった… ダメだ私!!!!!!!!!!! ──── いつも朝早く登校する。 なんでって?それが好きだからに決まってんじゃん!!!! だって、誰もいない教室だよ!!!! そんなの最高じゃんか!!!! 今日も1人の教室を堪能しよっと 机にボデーってなってたら、いつもこの時間になるはずのないドアの開く音がした ガラガラガラ… あっ…愛華ちゃんだ。 今日も相変わらず可愛いな 「おはよぉー恵美ちゃん〜」 「!?」 朝だからなのか、シンプルにおかしかっただけなのか…めちゃくちゃぼーっとしてた… めっちゃびっくりした笑 やっちまったのか!?!? さすがに気まづい!?!? わからん!!! 「ごめんびっくりしたね」 今日初めて声を出したからか、めちゃくちゃ声がガラガラだった。 ちょっと恥ずかしかったけど、瞬時に咳払いしてから 「大丈夫っ!」 …なんか無理して言ったみたいになってない!?!? 違うの愛華ちゃん!!!!! ただね!!!痰が絡まってただけなの!!!!! 無理してないよ!!! ──── 今日もすれ違いが続くのであった。 第3話〜完〜
秘密。
私は竹本愛華。 ちょっと普通じゃない高校2年生。 今日も、 『あー、あの人やばいな』 『えー、無理なんですけど』 『アイツきも』 『お腹すいたー』 『ねむっ』 色んな人の頭の中の言葉が聞こえてきます。 もうウンザリ。 人の心の声が聞こえるのも疲れるな。 こんな能力消えればいいのに。 私は物心ついた時から人の心の声を聞くことができた。 何でかわかんないけど。 いつも、うるさい 人の心の声を聞いてウンザリしてる。 でも、時々面白い心の声が聞こえてくる。 『あー、今日晩御飯カレーかなぁ〜』 『あのジャイアンが作るカレー食べてみたいかも』 『いやっ!絶対吐く。』 『うん。やめとこう』 そうヘンテコな事を考えてる子がいるんだ。 そう思ったら誰の心の声なのかすごく気になった。 男の子ではないなぁ、 えー、三玖?いや和奏?うーん先生? 誰だろ とりあえず歩いてみた。 その声が大きく聞こえるところまで。 そうしたら、宮田恵美ちゃんの席にたどり着いた。 ……この子、なの? 『脳内は色んなこと考えたり、言葉が湧いてくるのに、人と会話する時は相手の気持ちを考えないといけないし…』 『ちょっとミスったら終わるからなぁ〜。』 『エスパーとかできたりしないかな笑』 『そうだったらちょっと楽だな〜』 『声裏返ったりしないしいいなぁ〜、』 あっ、そこなんだ笑 この子きっと面白い子なんだな そう思って、コミュ力を頑張って絞り出して話しかけてみた 「宮田さん」 「ふぇっ!?」 『まって、今の頭の中の会話口に出てないよね…』 『あー、もうやだぁ、、、』 思わず《大丈夫だよ》って言いそうなったけど絶対変だよな そう思って引っ込めた。 「なんかニコニコしてたから」 「何考えてるんだろうって気になっちゃって笑」 「えっ、口にデテマシタカ…」 「ううん!出てなかったよ」 面白いからもっと口に出したらいいのに。 この子と仲良くなってみたい。 そう思った。 「宮田さん、恵美ちゃんって呼んでもいい?」 「う、うん。大丈夫」 「わかった!よろしくね恵美ちゃん」 「愛華か、愛華ちゃんでいいよ!」 「あ、あはは〜っ」 『相変わらず愛想笑い下手くそだな私。』 めちゃくちゃ下手だよ恵美ちゃん…笑 『てか大丈夫???私変な事してない!?へんなこと言ってない!?怖い、、こわすぎる、、、』 やっぱ急に話しかけたのはまずかったかな。 びっくりしちゃうよね、 こんなにコミュ力を発揮したのは初めてでなんだか嬉しかった。 仲良く、出来たらいいな。 そこから下校時間。 一人、トコトコと歩いてる恵美ちゃんを見つけた。 チャンスだ。 そう思って、肩を叩いてみた。 トンッ 「恵美ちゃん!」 「もしかして家こっち???」 「うん、そうだよ」 「私もなの!一緒に帰れる!?」 『げっ…、まじか… 別に嫌じゃないよ!!!愛華ちゃんのこと好き?なのか…嫌いではない!好きよりのふつうだからね!!! でも、一人で帰るに越したことはない、、』 そっか、そうだよね。 急に馴れ馴れしくしちゃった私が悪い! 反省だ!!!! 『…どうしよう、、めちゃくちゃ気まづい!!!!! 何話せばいいか分からない泣 こーゆーときどーしたらいいの泣 ドラえも〜ん泣』 ど、ドラえもん!?!?笑 すごくユニークな子だな笑 「恵美ちゃんってさ」 「結構顔にでるね感情」 ごめん。恵美ちゃん!嘘ついた!心の声読みました!ごめんね!!! 「…えっ」 「嘘出てる、?!」 あっ、気づいてなかったんだ 「うんめちゃくちゃ笑」 「今"めっちゃ気まづいどうしよう"って思ってたでしょ?」 『なんで!?!? なんで見透かされてんの!?!? もしかしてエスパー!?!? …いや考えすぎか???』 ギクッ…… バレた!?!? いや、考えすぎで終わっていて欲しい!!!! 本当に ちょっと焦って、急に話を切って逃げてしまった…、、 ほんとにごめんよぉ泣 でも なんだかんだ明日が楽しみだ。 第二話〜完〜
知らない。
私は宮田恵美。 普通の高校2年生。 人についてよく分からない。 なんでそう思ったんだろう。なんでそういうことをしちゃうんだろう。 それは、たいして人とコミュニケーションを取らないからなのか、ただ単に世間知らずなのか…。 よく分からない。 「あーあ」 心の中でそう思う。 脳内は色んなこと考えたり、言葉が湧いてくるのに、人と会話する時は相手の気持ちを考えないといけないし、ちょっとミスったら終わるからなぁ〜。エスパーとかできたりしないかな笑 そうだったらちょっと楽だな〜 声裏返ったりしないしいいなぁ〜、 「宮田さん」 「ふぇっ!?」 急に声をかけられた。 まって、今の頭の中の会話口に出てないよね… あー、もうやだぁ、、、 「なんかニコニコしてたから」 「何考えてたんだろうって気になっちゃって笑」 「えっ、口に出テマシタカ…」 「ううん!出てなかったよ」 そう笑ってみせるこの子は多分…同じクラスの竹本愛華さん。 すごく可愛くて私なんか名前も知られてないと思ってたくらい遠い所にいる人。 久しぶりに話しかけられたな…… 「宮田さん、恵美ちゃんって呼んでもいい?」 「う、うん…大丈夫」 「わかった!よろしくね恵美ちゃん」 「愛華か、愛華ちゃんでいいよー!」 「あ、あはは〜っ」 相変わらず愛想笑い下手くそだな私。 てか大丈夫???私変な事してない!?へんなこと言ってない!?怖い、、こわすぎる、、、 ぐるぐる… そんなことを考えてたら四限目のチャイムが鳴った。 その後、下校時間。 今日も安定に一人。 1人が1番楽なんだよ〜 トンッ 「!?」 「恵美ちゃん!」 あ、竹本さん、いや愛華ちゃんだ… 「もしかして家こっち???」 「うん、そうだよ」 「私もなの!一緒に帰れる!?」 げっ…、まじか… 別に嫌じゃないよ!!!愛華ちゃんのこと好き?なのか…嫌いではない!好きよりのふつうだからね!!! でも、一人で帰るに越したことはない、、 めちゃくちゃ考えた末一緒に帰るのが安定だと考えた… 2人横並びになって歩く。 …どうしよう、、めちゃくちゃ気まづい!!!!! 何話せばいいか分からない泣 こーゆーときどーしたらいいの泣 ドラえも〜ん泣 「恵美ちゃんってさ」 なになに、気になる… なんか言われる!?なんかやらかしたか!? 「結構顔にでるね感情」 「…えっ」 「嘘出てる、?!」 「うんめちゃくちゃ笑」 「今"めっちゃ気まづいどうしよう"って思ってたでしょ?」 なんで!?!? なんで見透かされてんの!?!? もしかしてエスパー!?!? …いや考えすぎか??? 「あっ、じゃあ私こっちだから!」 「今日ありがとね!急に誘っちゃって」 「じゃっ、また明日!!」 「あっ、、」 何故か急ぐように、焦りながら道路を渡った愛華ちゃん。 手だけでも振っておこう。 それにしても不思議な子だな こんな根暗陰キャに声掛けてくるとか… うーん、 弄ばれてるのか???? それだったらやだなぁ泣 わー、からかわれてるだけなら…どーしよ泣 どーしたらいいんだ!!!!!!! 第一話〜完〜
宝石
読み切り。 教室の埃さえも宝石のようにキラキラと輝く夕方頃。そして教室。私の席は窓側の席で、日が出たりすると1番眩しい場所。少し苦難だけど、温かい夕日や景色を見るのが好きだった。一日の半分以上をしめる学校生活をやり切れるのは多分景色のおかげだとおもう。 これが私の“”生き甲斐“”なんだろうな
多分みんなあると思うんです。
読み切り 「あぁ、なんで生きてんだろうな」 私は時々そう思う。 生まれてこの度25年。もう25歳。 今までたくさんの人に迷惑をかけてきたのに、死ぬ事は何故か出来ない。 "あーもうヤダ。ウザイ。ダルい。死にたい。" こう感じてしまうことが、多分一生にひとつは誰にもあると思うんです。 多分、みんなあると思うんです。 なんでこう思ってしまうのか。そう考えた事はあるかな。 それは、人はやり甲斐を感じなきゃ何も続かない。そう思うんです。何故なら、楽しくないと続けたい、もっとやりたいとか、物事に対して感情が高まることだって少ない。 中一の頃1番最初の国語の授業でやった、主人公「レン」の心情を文から読み取る授業。あれがだいぶ記憶に残っている。 あの授業の時、先生はこう言った。 "人生とは、おにぎりのようなものである" と、そう言った。この文を見ると少々意味がわからんと思う。 でもこの後にもうひとつ、 "何故なら、おにぎりには色んな味があって、形があって、それが人生に似ているから" そうだ。確かに。色んな選択、色んな形や味。 これは"人生"という物に似ている気がする。 人のその時の気分や口の環境によって選ぶおにぎりの選択肢が固まる。これを"人生"という物に当てはめてみると、 "人生とは、色んな味があって、形があって、自分のその時、あの時と、自由に選べばいい。" このようになるのではないか。今さら国語の先生に聞きたいことが生まれて、今になってその言葉の深い意味が生まれる。そっか、あの時って私、意外と楽しんでたのかもしれない。 "人生"を生きるという事は案外悪くないのかもしれない。 こう思うことが… "多分、みんなあると思うんです。"
雨は嫌い。
雨は嫌い。 「あぁ、雨なんて無くなればいいのに。」 「えっ、なんで?」 「だってジメジメ〜ってしてるじゃん!」 「しかも、服とか濡れるし〜」 「え〜、私は好きだけどなー」 「意味わかんな〜い」 「雨の匂いってなんか良くない?」 「え、雨に匂いなんてあるの?」 「あるでしょ」 「李雨ってあんまり感じない方?」 「多分…初めて知った」 「うそー!」 「まぁ李雨も大人になったら分かるよ」 「なんだよそれ笑」 「いいじゃーん!ちょっとくらいカッコつけさせてよ〜!!」 「笑笑笑笑」 そういえば今日は雨だね。 燈和。 「燈和が好きな雨だよ。」 「だから.........」 「いい加減帰ってきてよ…。」 雨は好きな.........はず。
春の風
読み切り。 “がむしゃら“と言う言葉が大嫌いだ。 とても大嫌い。なぜなら、がむしゃらになんでも挑戦しても結果がでなければ、何も無いからだった。どれだけ、汗水流して頑張っても叶わないことだってある。私がそれが嫌だった。結果が無いことに泣いた。どれだけ頑張っても頑張っても結果が出なかった。頑張ってもただ後悔が残るだけだ。人生難しいね。自分に出来ないことが1つでもあると、できない私に腹が立ってすぐ自分を責める。いわゆる完璧主義なのだろう。だって自分だけ違うのは嫌だから。十人十色なんていうけど、結局は誰かに合わせないと自分は生きていけないだ。そう気づいて、もう生きることを辞めようかとも思った。私にとって、この人生はとても生きていけると思わなかった。このまま、落ちてゆくのは嫌だ。もうどうしたらいいのだろうか。自分一人では生きていけない。そうだ。私に足りなかったのは、上を見ることだ。ずっとずっと下ばかりを見ていた。もう戻らない日々を振り返って、思い出して、もう何もかもが嫌になってた。そういえば、最近空を見ていなかったような。晴れなのか曇りなのかも分からないほどの日々だった。空の色なんて気にしたこと無かった。なんだか無性に外へ出て見たくなった。ずっと家にいると気づかないものなんだなと噛みしめながら、マンションの屋上へと階段を登る。いつもはスラスラ登れる階段だけど、もう息切れしてきてる。運動不足の体は凄いなと改めて実感した。だるい体と疲れ果てた足との闘いのすえ、屋上にたどり着いた。やっぱり綺麗だった。桜が宙をまって自分の頭に張り付いた。それをとって目で見た。 「…。きれい。」 ずっと家に閉じこもっていたため、誰かと話す機会も減った。そのせいか、声が掠れた。そういや、久しぶり喋ったな。 ビューンと、温かい春風が吹いた。風に乗せて今までの嫌な事全部吹き飛んだ気がした。