あねもね

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あねもね

兼 暁 紫雫 生き返りました 年齢性別当ててみてください プロフ画 自創作ゾンビくん 構想が出来上がってる重めの長編書こうか迷ってます

【黒ヤギ企画】偉大なる“先生”に届くことを願って。

友麻碧先生へ  はじめまして。  あねもねと申します。  いつも心温まる、素敵な世界をありがとうございます。  何より、作家活動十周年おめでとうございます。一緒にお祝いすることができて幸せです。  先生にとって幸せな一年になることを心から願っております。  友麻先生の作品に出会ったのは中学受験シーズンでした。  当時小学生だった私にとって、ましてやど田舎暮らしの私にとって受験は重たいものでした。小さい頃から勉強する環境にない先生や周りの子たちにはわかるはずもありません。普段からいじめられていた私は受験のストレスを増やさないため、受験することを必死に隠していました。しかし、試験前日先生によってバラされてしまいました。  またその頃、家族との食事は楽しいとは言い難いものでした。親はいつも珍しくて美味しい料理を作ってくれていました。しかし、怒りっぽく、私の料理の手際が悪いとないとものすごい勢いで怒鳴りました。泣きながらご飯を食べることもしばしば。精神的にも辛かったです。  そんな時、たまたまアニメ“かくりよの宿飯”を見つけました。元々妖怪の類いが好きで、食事が好きな私にとって、ピッタリの作品でした。今までで一番惹かれたものでした。  なぜこんなにも好きになったかと言うと葵ちゃんの方がずっとずっと辛い思いをしているけれど、特殊なため周りと馴染めない部分が自分とにているなと感じたからだと思います。また、“こんな幸せな食卓が作れる、料理ができる人間になりたい”と、憧れたからでもあります。  結果、私の受験に失敗に終わりました。親やクラスメートから暴言を言われる日々は続きました。結構長い間引きずっていましたが、今ではそんなに気にしていません。私には先生が作ってくれた、私だけの“秘密基地”があったからです。そこには居場所があったからです。本当に感謝してもしきれません。  嫌いだった本が特別なものになったのも、“小説を描く人になる”という夢を与えてくださったのも先生です。  また、先生はいろいろな“繋がり”の偉大さを教えてくださいました。先生の小説はいつも伏線回収が綺麗です。一人一人が主役で、みんなの心が強く結ばれていく瞬間、過去と今が結ばれていく瞬間がすごく好きです。時間をまでも超える絆に胸が熱くなります。  “繋がり”の面で言うと声優さんの世界を広げてくれたのも先生です。声優さん方のアニメでの演技にすごく惹かれました。暁と鈴蘭役であった内田さんご姉弟、銀次さん役だった土岐さんなど、今でもずっと応援しています。PVでトールが内田さんで驚きましたし、感動しました。  先生の作品の好きなところは、ちょうどいい現実味、クスッと笑える面白さ、美味しそうなご飯の表現です。  “メイデーア転生物語”を読むまで、私は転生物を避けていました。ワンパターンでつまらない、遠い世界だと思っていたからです。でもこれはそんな概念を吹き飛ばしてくれました。ガネ9のみんなの朗らかな雰囲気が癒してくれました。浅草シリーズでは実際の食べ物がよく出てきて、美味しそうなのでいつかきちんと制覇したいです。元々浅草には帰省の際に必ず訪れていたので、親近感が湧きました。観光はあまりしていないので今後行きたいと思っています。“ネロえもん”や“ポ◯モンマスター”など先生のセンスを感じるワード、ボケ、ツッコミが爽快でテンポもよくて大好きです。  最後に特に好きなキャラクター、ストーリーを紹介させてください。  “かくりよの宿飯” ・刹の過去 ・北の地 暁、鈴蘭兄妹 、銀次  “浅草鬼嫁日記” ・貴船、鞍馬、平等院 ・若葉と由理 木羅々、凛音 “メイデーア転生物語” ・フレイの過去 ・司教の戦闘シーン レピス、ユリシス、エスカ、シャトマ  全員魅力的で大好きです。  ますますお忙しい日々を送られると思いますが、どうぞご自愛ください。いつまでも応援しています。  六巻楽しみです。        

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【黒ヤギ企画】偉大なる“先生”に届くことを願って。

こんなふうになりたかった

綺麗な声が欲しかった もっと低くて側に置きたい声に 身長が欲しかった 中学生には止まっていた 綺麗な歯並びが欲しかった 今も痛い そこに使う金はない 真っ直ぐな髪が欲しかった 良く笑われた 良く見える目が欲しかった 遺伝です。回復は見込めません。 この瞬間にも悪くなっていく 形だけ褒められたところで、大きいだけで何も見えてない いつかの君は言った “所詮人は自分が一番” と。 そして 腐敗した。 その意味を見せつけながら。 きっと所詮俺らもルッキズムで 偽善者だ −気持ち悪い しかし まあ なんと贅沢な…

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こんなふうになりたかった

“推し”と“言葉”について

⚠️あくまでも一意見です 「推しっている?」 よく聞かれます。 「いないよ」と自分は答えます。 自分には“推し”はいません。 凄いなと思う方、応援している方はいます。 「え?それって推しじゃん。」  自分は“推し”と言う言葉をあまり使いたくありません。特に人には。 その言葉を使うことで価値が下がっていくように感じるからです。 また押し付け感があって重たい言葉だなあと感じてしまいます。 自分でもちょっと捻くれてると思います。  自分の感覚だと“推し”と言う言葉が世界に溢れるようになったのはここ最近、特にコロナ禍においてであると認識しています。  せっかくなのでこの機会に“推し”の意味について調べてみました。  歴史は思っていたより古く、1980年代のアイドルブームの流れを汲んでいるそう。  推し 人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう なるほど。初めて知りました。 だとすると同担拒否の方はどうなるのだろうか…?きっと薦めたいとは思っていないだろう。 自分も知らなかったけれど、どれだけの人がこの言葉の意味を理解して使っているのでしょうか。 自分が“推し”という言葉が苦手な理由を分析してみて、自分は何かを言葉で括ること、括られることに抵抗があるのだと気づきました。  人によって好きの尺度は違います。一つの言葉にできるはずがありません。言葉で括って、幻想に名前をつけて安心感と居場所を得ているように見えてならないのです。  また、“推し”ラベリングをすることでその人がいかにも“商品”ですと言われているように感じ、実際はそうなのかもしれませんが人は物ではないのになあと感じます。  因みに自分はどちらかと言われると2Dよりの人間です。過去“オタク”はキモいと思っている人から“オタク”に括られて現実逃避人間レッテルを貼られたことがあります。決して自分はオタクではない。人よりかは絵やアニメが好き。現実逃避もしていない。“オタク”と言う名の瓶は彼らから“自分(あねもね)”を消しました。  推されている側の人にも同じようなことが言えると思います。  他に、友達や個性、尊いなんて言葉も苦手だなと気づきました。  過去の経験から考えると…  「友達だよね」 と言いながら 裏で陰口言う人。実際は束縛。弱い側の人間は強い側の人間に逆らうと“居場所”がなくなる。一人が怖い。結果「友達だよね!」と返す。“友達”に括られていく。 自分には理解が難しいですが、そう言う生き方で成功する人もいます。  「個性を大事にしよう」…受け入れられないものは排除していく癖に。よく考えて使ってる?  「尊い!尊い!」…尊いって意味わかって言ってるのかな。素敵な、唯一の物に使うのならいいと思うけれど…。あの歌詞みたいな内容を本当の尊いというのだと思うよ。(勝手な私情) “言葉”で括っているつもりが“言葉”に括られてしまっている。自分も気づかぬうちにきっと同じことをしている。 愚痴気味になってしまったのでやめておきます。  最近は“エモい”など言葉で表現できない、広い意味を持つ言葉があったり、“めっちゃ”や“マジ”のみの会話があったり。よく考えて使わないといけないなと常々思います。多様性と言われたらそれまでなのかもしれません。でも自分の考える本当の多様性とは受け入れられない世界があることも知ることであって、排除が許される訳でも、“多様性”を武器にして言い訳でもないです。  なかなか難しいことになってしまって足りない脳の限界がきています…。 拙い文章しか書けませんでしたが “推し”や“言葉”について皆さんはどう思いますか? コメント等で意見をお聞きしたいです。   

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“推し”と“言葉”について

ある午後 開店前。

時間が止められた空間から 祖母から継いだ、“本の葬儀屋”に 家に帰らず即直行 時間が動き出す。 悪い事をしているわけではない。しかし心は痛む。 開店前の、ゆったりとした陽の温かさ。本の匂い。 ここは別世界であり、“私だけ”の秘密基地。 誰にも侵されない“私だけ”のご褒美の時間である。 −静まりかえった店内 疲れ切った心に染みる−うん。とてもダサい。 −コーヒーゼリーを口に運ぶ。 「本が好きなの?」と、皆私に問うが、 本が大好きと言い張れるほど、私は本を読んでこなかった。有名な本も読んでこなかった。 文字が嫌いだったから。唯々それに尽きる。私にとっては重たくて面倒くさいものであった。 今は文字が好きではある。から、今後そういう本も読むだろう。 本そのものというより本が作り出す雰囲気が、空間が大好きだ。 矛盾しているかのように聞こえるかもしれない。 同じように感じる人はいるのだろうか? 今日は日常系の本でも読もうか。 多分私には無縁だと思える世界も手の中に収まる。 日々消費できない感情達をこの手の中で綺麗に葬る。 今日もページを捲る。 今日をページに綴る。

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ある午後 開店前。

「  」

ない(3) 全て、 ない(3) 溶けて曖昧 い ない(5) くる くる くる  視界 狂う 消えて、 I −My−Me− My−Mine 見えて、 ない(4)night よせては よせて かえるばしょ は なく 波の輪廻は 続く 私は、 まだ、 続く? 決められた 世界に、 なんて 本当は もう うんざりなんだ 唯 さいご に残るのは 泥に塗れた木の棒だけ で ない(3) 未だない ずっと 探してく 日々の意味を。 中学校の頃に書いた歌詞です。 もちろんメロディー付きです。(笑) 掃除していたら 出てきて驚きました。 ※ない(3) 歌の時は ない を3回繰り返す の意

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「  」

答え合わせ

「正解です。そのつもりでその本をお渡ししました。」 次いで説明していく。 「このお話の元ネタはきっと“木こりのジレンマ”と言われるものです。効率が悪いことの例え話ですね。私も、お客様もきっとそうなのですが、余裕がない 忙しい と言ってしまいがちです。 でも、本当にそれは余裕がないことから来ている、“余裕がない”、本当の忙しさからきている“忙しい”なのでしょうか?」 「えっと、どういうことですか?」 「では一つ一つ考えていきましょう。まず“斧”とは実生活で、お客様の状況に、お仕事に置き換えてみると何なのでしょうか?」 「…仕事の進め方とか?」 「多分。では“斧を研ぐ”とはこの、仕事に置き換えてみると何になるのでしょうか?」 彼女はハッとしたような顔でこちらを見た 「だから、私は“斧を研ぐ”ことができていなかったから、だから! 苦しい気持ちになってかっとなって、怒ってしまったんだ」 「そうだと思います。実は私お客様を見た時すごく不安になったんです。失礼かも知れませんが、消えてしまいそうな人なって」 「そ、そうなんですね。全く気がつきませんでした。そんなふうに見えてしまっていたなんて。」 「自覚無いのが1番恐ろしいんです。今はやっぱり一度立ち止まってみてください。休むことが絶対にお客様には必要なんです。目の前のことに集中してしまうと、どうも周りが見えなくなってしまうのですが。自分の為に振り返ってみてください。決してズルでも悪いことでも無いのですから。」 でも 「この社会は矛盾だらけなんです。きっと、ずっと。私にもわかってしまう位。実際「どれだけ木を切ったか」ではなく、「木を切った時間で給料が決められる世界が殆どだからです。一つ仕事が終わったら次の仕事、また次。残業が幾分か減るかもしれない。でも残業代がもらえなくなるのは嫌。そんなこともあります。余計にこの斧を研ぐ重要性に靄がかかる。」 「…っ」 私もよくわからなくなってきてしまった。でも取り敢えず彼女には休んでほしい。なんといっても健康でなければ何も出来ないのだから。この問題は決して簡単ではない。 「ごめんなさい。偉そうに話しておいて混乱してきてしまいました。」 「いいえ、私こそ本当にごめんなさい。怒ってしまって。あと有難うございます。大切なものに気づけた気がします。」 もうすっかり夜 まだ蒸し暑い。 「よかったら少し暗くなってしまったので駅まで送ります」 「いえいえ、もうこれ以上は申し訳ないです。大丈夫ですお気遣いありがとうございます。」 彼女が引いてくれそうになかったので、心配だったが私は引き下がることにした。 帰り際、お姉さんは 「あなたが私のことを考えて本を選んでくれたことが本当に嬉しかった。ありがとう」 と言ってくれた。 本で世界が変わっていく瞬間を少しは感じてくれただろうか。 自分を大切にしてほしい。 名前を聞かれたので “みやびと申します。”と伝えた。彼女は私のことを中学生くらいに思っていたようだった。彼女は夢乃さんと言うらしい。またお会いできるかな。 たかが仕事されど仕事。 こんなにも胸が苦しい。 私にとっての斧を研ぐとは? 果たして私は大人になれるのだろうか。 夢乃さんが常連客になったのはまた別のお話

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答え合わせ

彼女と少女と隠し味

 今日は暑い。  なかなか気が進まない。  祖母が作った暖簾と看板を出してただお客様を待つ。  昨日のお姉さんはあの本を読んでくれたのだろうか…?  どんな感想をくれるか楽しみである。     本の葬儀屋−本日も開店致します。 「ちょっと!何なんですかこの本!あなた私のこと馬鹿にしているんですか⁉︎」    店の中を太陽が赤く染め上げていく時間帯、あのお姉さんはやってきた。  恐ろしい形相で。風にでもなったかのように。 馬鹿にしたつもりは1ミリたりとないがそう思われても仕方がないと思った。 私が彼女のあまりの勢いに絶句していると、また興奮気味に 「ねえ、あなた聞いてますか?どんなに可愛くたって許されることと許されないこととあるんですよ!私だから許しますけど、普通の大人にこんな馬鹿にしたような真似したら社会に消されちゃうんですから!大体ね……………!」  怒ると饒舌になるタイプ…用心堅固…   ぐるぐる 何も聞こえない 聞こえない 聞かない! ちょっと厄介だな でも、この人の為だ 我慢我慢! これじゃあ話にならぬ。 「一旦落ち着きましょう、お客様。」 「落ち着くも何もあなたが馬鹿にしたんでしょう!」 「すみませんでした。」 「すみませんじゃ済みません!大体ね!あなたは…」 ぐうう 彼女のお腹がなってしまう。なんてタイミングだ。最悪。 彼女の顔はどんどん青ざめる一方。 あ、そうだ いいことを思いついた。   「お客様、そこでちょっと待っていていただけますか?」 「え」 私は急いで彼女のもとにとっておきの… 「カレーをお持ちしました」 お姉さんが今度は絶句。 「私に…?」 「はい。お詫びと言ってはなんですが、お姉さん、お腹空いてそうでしたし。お疲れでしょう?」 「でもこの流れおかしくないですか、文句言ってる人間側がご飯いただくなんて。私…」 「私もご飯にします。それでいいでしょう」 スーツ姿の彼女にエプロンを渡して、私はもう勝手に座って食べ始める。 半ば強引に押し切った。正直自分が何をしているのか、無作法だ、キモいとも思ったが、この際どうでもいい。あとでわかってくれたらいい。 「…お言葉に甘えて、いただきます。」 お姉さん、結局空腹には勝てなかったらしく、少ししてからカレーを口に運んでいったった。 「美味しい!」 「それはよかったです」 「あなたが自分で作ったのですか?」 「はい」 「凄い」 今日のカレーはオムカレー。 とろける卵、きのこたっぷり。 幸せの味。 彼女が目を輝かせて黙々と食べてくれてよかった。 次いでにラッシーも持ってきてしまう。 カルシウムでも摂取して落ち着いてください。 『ご馳走様でした』 「お客様、不快な思いをさせてしまってすみませんでした。」 さっきよりは落ち着いてくれたであろう彼女は 「私こそ本当に、いきなり怒ってしまってすみませんでした。最近ずっとこうで本当に…イライラして…」 「気づいて、いただけましたか?」 「え」 「私のおすすめした本の、本当の、意味」 「昨日の本の本のお話をしましょう。内容はだいたい覚えていらっしゃいますか?」 「えぇ。もちろん。…とある木こりが旅人の注意を聞かないで…」 「木を切り続けて、体を壊しても木を切るのをやめない。」 「簡単に話せば、こういうお話。子どもなら、へえ で終わる話なんですよ。でも、お客様は馬鹿にされたと感じてしまった。では、何がこれほどまでにお客様の気分を害してしまったのでしょうか?」 「ただの木こり、注意を聞かない、減っていく給料、壊れる心身…」 お姉さんは思考を懸命に巡らせる が。 「わからない、なぜ、なんででしょう、私やっぱりダメな大人だ。何故…。」 この思考回路はまずい 「お客様も疲れていらっしゃいますよね、毎日一生懸命に働いて。」 「ん、じ、じゃあこの、この話が揶揄している木こりって…」 『私……⁉︎』  

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彼女と少女と隠し味

その本は…

不思議な古本屋「本の葬儀屋」 にいた お店のあの可愛い子が私にくれた本。 読んでくれっていってたなあ。 どうしよう。 仕事は終わらないが 彼女からもらった本を読むこととしよう。 ある村に新しい斧を手に入れた木こりがいました。はじめのうちはその斧で森の木を10本切り倒しました。新しい斧を手にいれ、やる気が漲っている彼はより長い時間、より懸命に仕事をするようになっていきました。それに反して、切り倒す木の数は日増しに少なくなっていました。
 ある日の朝、旅人は山の中を歩いていました。
行く途中、一生懸命に木を切っている、若い木こりを見かけました。 隣の村に用があったので、旅人はそのまま先を急ぎました。  夕方、旅人は朝来た場所を通りかかりました。
 すると 朝と同じ場所で、
一生懸命木を切り続けているきこりがいました。 しかし、あまり作業は進んでいないようでした。 よく見ると、旅人が斧の刃が欠けてボロボロなことに気づき、きこりに声をかけました。 「木こりさん、木こりさん。刃が欠けているようですよ。作業を止めて、一旦、刃を研いではどうですか?」 それに対して木こりはこう言いました 「木を切るのに忙しくて、それどころじゃありません。」   そう言って木こりはまた気を切り始めました。  数ヶ月後、また旅人は山の中を歩いていました。  そこでまた、あの木こりを見かけます。 旅人は驚きました。 何よりあの若い木こりの姿が変わり果てていたからです。 顔色も悪く、痩せこけ、目も虚ろで今にも倒れそうな様子でした。 斧に目をやると、木こりの斧は未だ研がれていませんでした。 旅人は強い危機感を感じ、やっとの思いで木こりに木をきるのをやめさせました。 「なぜあなたは斧を研がないのですか?この前も行ったはずです!このままではあなたの体は壊れてしまいます!」 すると木こりは 「僕は休憩も昼休みもとらず、多くの木を切るために朝は誰よりも早く、夕方は誰よりも遅くまで働き続けた。なのに!ある時から切れる本数も給料も減っていった。 他の奴は懸命に作業をしていたわけでもないし、休憩を何度もとっていた。 それなのに彼らは僕より楽に暮らしている。お金もあるし、仕事も楽しそうだ。何故なんだ!必死にやればやるほど何かが足りない、何かが崩れていく。もうどうすればいいのかわからない。ああ、いけない。木を切らなくては!」  痺れを切らした旅人は 「うーん、頑固な木こりさんだなもう、この俺がチェーンソーをくれてやる。ありがたく使えよ。二度とこんなことはするな。あとそんな薄汚れた目じゃなにも見えないぞ」 もしこの旅人がいなかったら、 『木こりの行方は誰も知らない』 そんな締めになっていたでしょう ⁇⁇⁇⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁇ 「なにこの結末、最後雑…。」 唖然。 あの子は私に何をしたかったのかな… −終わらない仕事と無駄にされた時間は彼女を地に追いやっていった

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その本は…

日暮らし、本屋暮らし

今日もお客様がいらっしゃった。 こんな時間に 珍しい。 見るからに20代前半だろう。 彼女のせかせかしてる感じを見てこちらまでモヤモヤしてくる……。 10分ほど経っても彼女は奥の本棚に行ったきり、レジの方にはやってこない。 「何かお探しですか?」 彼女に声をかけると少し驚いた様子だった。 私、怖かったのかな…?驚かれるのはちょっとつらいなあ…。 「は、はい」 「比較的新しい本はこちらの棚にありますが」 「別に新しい本が欲しいわけではないんですけど、本がただ好きなだけで。なんでもいいから、久しぶりに読みたくなっただけなんです。 だけ、だけ、だけ、何回言うんだこの人は。  なら、 「お客様、失礼かも知れませんが、質問させて頂きますね。最近何か悩んでることとかあったりしますか?」 「えぇえ⁈」 いちいちやめてくれ…泣きたくなる……。 図星だな。 「な、なんでわかるんですか!」 「疲れているオーラが漂っていたので、そうかな、と」 「すごい」 「お仕事ですか?」 「はい…」 「それはそれはお疲れ様です」 「ありがとうございます」 可哀想だから本読ませてあげよう。世界が良くも悪くも変わる本を。 「おすすめあるので良ければ、読みますか?」 奥の棚から一冊本を取ってくる。 「どうぞ、これ。」 お客様にお渡しする。 「お金は要りませんから」 「え、いやいや、お店に来て本をいただいて帰ると言うのはなんともおかしな話なので!しかも払わないなんておかしいです失礼です!やってること泥棒と一緒じゃないですか!」 この人だめだ……。無理矢理にでも持って帰ってもらわないと。 「古い本ですし、何より売れないやつなので、貰っていただけると嬉しいです。」 もう強引に彼女に渡してしまう。 「ありがとうございます!読ませていただきます!」 よかった。この、本と人とが出会う瞬間が何より素敵でかけがえのない時間であると私は思う。 この本を読んでどんな反応をするかな、この人は。 少し楽しみだ。 「読み終わってお時間がありましたら、ぜ感想を教えてください。あと、古い本やいらない本がありましたら、次回のご来店時にご持参ください。」 「わかりました!読んできます!」 彼女は帰り際、 「このお店、なまえは物騒ですけど、雰囲気がすごく素敵であ、安心するっていうか、懐かしいっていうか、本当に凄いお店ですね!」 と言い残して行った。 …コメント……。  またのご来店をお待ちしております。 もうすっかり夜。 寒い風が舞い込んでくる。 今日はあの本を読んでから家に帰ろう。

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日暮らし、本屋暮らし

藤 みやび

名前:藤 みやび 性別:女性 年齢:16 誕生日:4月5日(牡羊座) 身長:156cm 血液型:A型 趣味:読書 特技:朗読 好きな食べ物:和菓子 とくに わらび餅 苦手な食べ物:特になし 家族構成:父、母 性格 :正義感が強い 人見知り 備考:黒髪ロングヘアー、清楚系美少女。

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藤 みやび