長月 ミヨ
15 件の小説見流紅ケーキ
「あ、見流紅って、みるくって読むの。よろしくね。」 あいとーるど、ゆ〜! 「私、クルミ入りのチョコケーキしか興味無いの。消えてよ。」 (チヨはきっと厨二病をこじらせてるなうだから、素っ気ない態度をとったんだ。) えーこれどうやって前向きに捉えたらいいのー。難解パズル女って呼んだら仲良くなれる?んーふふー♪ きゃはっ★ 感性同族嫌悪って見立てはついたわ!これは博士ものね!!
涙
私のために泣いて欲しいのに、涙を出してくれない私。 私の前で泣いて欲しいのに、泣いてくれないあなた。 両方の状況に対し、私は嫉妬してしまう。どうして私の前で泣いてくれないの?とムッとしてしまう。 なぜなら、どんな時も私がいることで感情が揺れ動いて欲しいと思い続ける自己中人間であるからだ。 常に相手を利用しながらも、自己の存在意義を問い続ける。 寂しい。いつもどこか寂しい。泣きそうだ。
わがままガール
努力なんて大嫌い。疲れるし、追いかけていくうちに追いかける目標のことが嫌いになっちゃうから。人との距離みたいに、近すぎると嫌いになっちゃうみたいな感じ。 すぐにプロ10年目で誰もが認知されて信頼されているような天使の羽が生えた人間でありたい。 新人の立場なんてイヤ。もしかしたら死ぬまで認知されたてで、第一印象のままに留まってしまうんじゃないかという不安と恐怖と戦う日々があるから。
ねごと
ベビーピンクに埋もれたい。 もっともっとピンクが欲しいの。早くしないと魔法が溶けちゃうから天使の羽を壊してまでも間に合って。お願い。 zzzz ピーマン嫌いはあなた嫌い。それが私の脳内会議で決めた結論です。 大真面目にわたしとわたしとわたし達で話し合って出た甘い事の果実です。
敵
周りのみんなが敵に見えるようにさせた“私”が1番の敵だった。 “私”が私の目に色眼鏡をかけさせ、 “私”が私の耳にイヤホンをねじこませた。 そこで、“俯瞰する私”が“私”の傍にそっといてくれた。 何故か温かく感じた。 気づけば色眼鏡とイヤホンは溶けてなくなった。
リビドー
“私のリビドーと一緒に遊んで頂戴。” そう言わんばかりに、キミはボクの心を撫で始める。 まずい、ボクの心が溶け始めている。保てない。保てなくなる…。
宣誓
鎖国ならぬ“鎖心”を卒業します。 自分の世界だけでなく、現実の世界にも交流を持ち、より豊かな感性を育むことを、ここに誓います。
向き合う
超自我の私が、私と一緒に踊りたいと言ってくれるまで、優しくしないと。社交ダンスで贖罪しないと。 向き合う旅が始まる。
永久機関に陥った認知の歪みに愛を込めて。
あなたは認知の歪みから抜け出せない。 それは永久機関に陥ったと感じる位に。 けど、そんな自分を愛したくなる。 だって、この歪みを憎んだって、 自分の肉体と精神からは逃げられないもの。 もう、愛すしか方法はないの。 だから諦めて、 甘んじて受け入れて、 この歪みに愛を込めるしかないの。
見えない傷
「いい子?」 少女は肉親にストレートに確認をしてみた。 「いい子よ。手が掛からなかったもの。」 肉親はそう言って、暖かい笑みで返した。 少女は急に顔を俯いた。 「本当に、私の事、なーーーーーんにも知らないんだね。」 少女は顔を俯いたまま、能天気にそう言い捨てる。 「あはっ。あはははっ。はあっ…はは…っははは。」 口角は今まで以上に上がっているのに目は泣いている、そんな歪な笑い方をして、殴り書きのノートを両手で見せびらかした。 それからもずっと、 言葉を発さずひたすら涙と笑いを漏らし続けた。