枯れ木

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枯れ木

どん底から這い上がれるかは自分次第。映画の名言

天に届くまでやり遂げろ

天まで届く歌を書けば、好きだった女に会える 天まで届く小説を書けば、好きだった男に会える(まだ好きなら) 天に届くまで笑顔でいれば、好きだったペットに会える 天に届くまで生きていれば、家族に会える 天に届くまで善行を積めば、神様見習いになれる(もしくは神様) 天の下に一つだけの技で名を馳せば、神様になれる もしも目標に困ったら、天を目指せ

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テレビの部屋

テレビの部屋に逃げた。 少年は追いかけてきた。 嬉しかった。でも来て欲しくなかった。 彼はぴったりと隣に座る。 魔女はテレビを見てるふりをする。 「好きだよ」掠れた声 心臓が飛びあがった。耳が熱い。 魔女は聞こえないふりをした 今度は現世??を見た。 縁側がある屋敷にいた。(実は屋敷を持つことが夢だった) 悲しい顔の綺麗なおばさん。 夫が家に帰ってこないらしい。 先週ひどいケンカをしたらしい。 突然、夫が帰ってきた。 知らない若い女を、縁側に座らせている。 おばさんは立ち尽くした。 家政婦たちの陰口がきこえてくる。 どうやら夫は、影で女癖がひどいらしい。 家政婦にも手を出している。 彼はハーレムを築いていたらしい。 夫は若い女と一緒に、おばさんをニヤニヤ見ていた。 綺麗なおばさんは、その光景に背を向けると歩き出した。 「どこへいくの」魔女は聞いた。 「さぁ、どこかよ」 魔女は悟った。それは自分だと。 涙がこぼれて、現在に引き戻される。 魔女は急いでその場から逃げた。 トイレに隠れる。 少年は追いかけてきた。足音がする。 嬉しかった。でもきて欲しくなかった。絶対。 声を押し殺して泣く。 間違いない。あれは未来からの警告だ。 あんな優しそうな彼は、将来悪い男になるのだ。 ときめいてる場合じゃない。 涙を流し終わったら、冷静になった。 私は魔女だ。この状況を変えられる。 不幸な未来を変えるんだ。

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最低な魔女の恋

あーこれ。やり捨てだわ。 そっか。やり捨てか。 魔女はようやく状況を理解した。 つまり、十五年の恋が一日で終わったってことか。 十五年前の話。 とある魔女は、とっておきのキラキラの宝物を見つけた。 少年は太陽の陽みたいだった。 でも魔女は汚れているから(悪魔の奴隷だから) 触れられなかった。 でも彼を見ているとだんだん好きになっていく。 端正な顔立ち、チャラい茶髪。 少年の容姿は魔女の心を掴んだ。 もしも汚れていなかったら、 これを運命の恋だと呼べただろう。いや、大袈裟かもしれない。 君は(少年は)誰も放ったことのない光を放っていた。 魔女はこれを、運命の恋と呼べなくなる方法を考えた。 なぜなら運命と呼べば、美しい彼が汚れてしまうと思ったからだ。 魔女は方法を知った。 彼を好きにさせて私から振れば運命じゃなくなる。 (だって運命は結ばれたら離れなくなるから) 魔女は惚れ薬を作った(香水) 少年は魔女のことが好きになった。 準備は整った。あとはこっぴどく振るだけだ。 〜〜ああ、ここで気づいた。私は自分のことしか考えていなかったんだ。 自分の中の気持ちを沈めれなくて、人を傷つけたんだ。〜〜 でも上手くいかないみたいだった。 魔女の力は、本人が思っていたより強力だった。 彼はだんだんと近づいてくる。 手がピッタリと振れた時、 魔女は時をかけた。 いくつもの前世を見た。 その中には幸せそうな夫婦がいた。(巫女と宮司??) 魔女の心はときめいた。 パッと現在に引き戻される。 魔女はハッとした。 急いでその場から立ち去った。 一瞬でも、汚れた存在の自分が幸せな未来を夢見たことが 恥ずかしかったからだ。

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ただ一度の過ちで散った恋

愛してた人とは、もう恋人になれない。 体を許したら、それ以上はないから。 誓うわ。決して君と軽い関係になりたかったんじゃない。 結果が全てだ。 私は弱かった。君の言葉に流されてそのまま。 本当にバカだった。 決して君と軽いか関係になりたくなかったのに。 君を愛してた。 君に愛されたかった。 今は捨てられてここに沈んでいるしかない 体が鉛のよう 海に身を投げても穢れは取れない 君は戻ってこない だからここに座っているしかない でも君はちっとも憐れんでくれない どうしてあんなに!すきっと言ったのに!言い合ったのに! ただ一回の過ちで。 やり直せるなら、今度は流されない! 私はバカだった。

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ただ一度の過ちで散った恋

失敗あって人生さ

失敗するのが人生さ。 失敗は惨めだ。苦しくて悲しくてたまらない。 人に嫌われてしまう。 人に誤解を与える。人にできないやつだって、 ダメなやつだって思われる 打ちのめされる 次の一歩を踏み出せなくて震えてしまう 失敗は恐ろしい刃物みたいに心を斬りつける。 その痛みに耐えることはできない。 心に大きな傷をつける 暗くて深い奈落の底に落ちたような感覚になる 絶望する 私はいっぱい泣いた。 何十ヶ月も後悔した。 人生が終わったと思った。 というか終わりかけてる。 そしてやっと失敗あっての人生って思えた。 もしも何か失敗したって私と同じくらい後悔することがあったら思い出して欲しい。 失敗あっての人生だ。 失敗したから気づけることがある。 その胸の痛みを大事にしてくれ このまま死のうと思わないでくれ これは持論だが、人は死んだら変われないと思う。だからあの世に行って、また辛いことがあった時また死を選んでしまう。 だから死を選ばないでくれ。 辛いなら下手でもいいから小説を書いてくれ。 自分が学んだことを書いてくれ。いいんだよ誰かが考えたことと同じこと言っても。 自分の体験したことを大事にしてくれ。 悲しみを苦痛を涙で流してくれ 隠れて生きれば人生なんとかなる。 (だから私は小説家になって人里から離れたいと思ってる笑)

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悲しみなんて音楽が吹き飛ばしてくれる

悲しい時に音楽を聴く 精神安定剤 楽しい時も音楽を聴く 覚醒剤(なんちゃって) ご飯を食べる時にも音楽を聴く 抗うつ剤(一人が寂しくて) シャワーでも爆音で流し 音楽中毒 寝る時にも音楽を聴く 安眠剤 聞きたくない言葉はイヤフォンが塞でくれる お守り 音楽は私にとって空気と同じくらい大切だ 音楽は私の血液だ そして小説を書く時にも聴く 応援歌

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溶けていく言葉

 捨てられた。大好きだった人と一夜限りになってしまった。どうしてだろう。何回考えてもわからない。きっと理由はいっぱいあるんだ。まずは私がブスだから。それと魅力がないから。色気がないから。歌も下手だから。タイプでもない。ギリギリヤれる範囲に居ただけ。今回限りで、これ以上は続かない関係くらいなんだ。あーあ、なんでこんなことしちゃったんだろ。するんじゃなかった。 ひたすら後悔する背に雨粒が落ちた。次第に雨が降り始めて、土砂降りに変わる。  あはは。 私は笑いだした。雨のおかげで涙が隠せるや。私はそのまま泣きながら帰路に立つ。 家の中にはほのかにあの人の匂いが残っていた。それを思わず嗅いでしまう。私は立ち止まった。しばらく鼻に全集中しながら彼の匂いを嗅ぐ。 なんだか安心した。まだ彼がここにいる。そんな気がした。 へっくしゅん くしゃみで我に戻る。すぐさまお風呂を沸かせる。シャワーを浴びながら同時に風呂の水を貯める。彼の言葉を思い返した。 「好きだよ。」「君しかいない。」「君が一番だよ。」 どれも耳心地はいい。だがどれも使い捨てみたいなフレーズだなと思った。私はそんな言葉に、極上の幸せを感じていたんだ。馬鹿だな。アホだ。彼が好きだ。私はシャンプーをツープッシュして髪に馴染ませた。クシャクシャと泡立てる。 彼が好きだ。彼が好きだ。彼が好きだ。 溢れ出す思いは止まらない。どんなに深く傷つけられても変わらない。それが悔しい。 彼が好きだ彼が好きだ彼が好きだ。 私はシャンプーの泡を洗い流した。 彼が好きだ。彼が好き。 ダメだ。きっとこの気持ちはずっと残るだろう。お風呂に入った。顔を思いっきり沈めた。忘れたい気持ち。忘れられない願い。彼と結ばれたい。でも、それは叶わないだろう。もう叶わないんだ。私は風呂の中で泣き出してしまった。 彼が好き。 風呂から上がると、部屋の冷たい冷気に体を震わせながら着替えた。冷たいところに来ると、なんだか気持ちが落ち着いてきた。世間で言われてる言葉を思い出す。    「好きでいるかぎり好きでいたらいい」 そっか、好きで居ていいんだ彼のこと。酷いことされたけど。いいのかな。 私は棚の上からココアのスティックを取り出し、コップに入れた。ポットの湯を注ぎ、熱々のココアを飲んだ。彼が入れてくれた日のことを思い出す。嬉しかった。それだけだけど。 私は彼が、、 きっと身の丈に合わない恋だったんだな。彼のことあんまり知らないのに、好きって言う一点張りで体を許してしまった。馬鹿だな。ほんと。 ココアを飲み干す。外はまだ土砂降りの雨が降っていた。私はなんだか頭が痛くなった。偏頭痛だろうか。私は眠ることにした。 寝たらこの気持ちが消えてくれないかな。 そんな願いを呟いた。 彼が、、、。

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台風

 心が殺された。全部終わった。人生を失ったかもしれない。私は行き場がない。どうしようもない。どうしたらいいのか分からない。どうしよう。それはよくある話で、私が浮気相手だった。相手が既婚だとかそんなこと知らなかった。ただ楽しい日々だったから。  奥さんの猛烈なビンタを食らって私は目を覚ました。彼女はひどく打ちひしがれた様子で、彼はかわいそうにと言って二人は車で帰って行った。一瞬で全てを失った気分だ。私は馬鹿だった。ただ楽しい日々になんの疑問も持たないで、馬鹿だった。最初に聞くべきだった。彼があんまりナチュラルにナンパをするから、彼女がいないと思った。でもよく思い出せば、2回目のデートはホテルに行った。最初から体目当てだったんだ。私は本当に馬鹿だった。苦しい。  (私は幸せになれないのかな。)  気がついた時には私は大雨の中、ずぶ濡れになっていた。 「あ、。」(帰らなきゃ。)  私は立ち上がり、家へと歩き出した。車が水たまりに入り、私に泥水がかかる。 (ああ、私は何て惨めなんだろう) と思った。寂れた商店街を歩いてた。「タバコや」と書かれた店に、ポツンと自動販売機があった。私は何かを買おうと近づき、冷たいいちごミルクが目に入る。 (きっとこんなものが好きだから)  私は無糖コーヒーを買うことにした。しばらく雨宿りをしながらコーヒーを飲んだ。雨はだんだん酷くなって行くようだった。コーヒーがちょうど半分くらいの時、向こうから男の人が走ってきた。私は怖くなって、その場から離れた。雨の中家に歩いて帰って行く。体から熱が奪われていくにつれ、感情も無くなっていくようだった。  マンションのロビーに着くとさっきの人が遠くから見えた。私と同じように何か買って雨宿りを始めた。雨は少し良くなっていったようだった。部屋に着くとすぐに風呂を沸かした。ピアスやネックレスを外した。濡れた服を洗濯機に突っ込み、シャワーを浴びた。風呂に入ると、また人間に戻ったような心地になった。しかしさっきの出来事を思い出すと、心臓がドクンとなった。暖かい風呂の中にいるのに、心臓はまだ冷たかった。風呂がだんだん冷たく感じ始めた。私はもう一度シャワーを浴び体を温めようとした。体はさらに凍えるようだった。さっさと風呂場を出て、私は着替えた。夏なのに長袖を着てモコモコの長ズボンをきた。さらにジャケットも羽織った。コーヒーも淹れた。しばらくすると、体が温まっていった。私は安堵し、スマホをカバンから取り出した。 「あ。ずぶ濡れだ」  これは彼からもらったバックだった。中に入ったものを全部取り出し、ゴミ袋に入れた。他にもイヤリングとネックレスをもらった。これらは私がねだったからだ。自分では可愛いわがままだと思っていた。彼が私を絵可愛い彼女だと思っていて、わがまま可愛いと思って買ってくれてると思っていた。実際は、 (ただ金をむしりとる穴女だと思ったのかも)  私は大きく息を吸った。ゆっくりと吐き出すと、そのままベッドに倒れ込んだ。私の人生とはなんなのかそう考えながら、浅い眠りに落ちた。多分10分だけ眠った。外は雨が来ていたのなんて嘘のように、もう晴れていた。私は寝る前に感じてた気だるけさがなくなった。心は重いままだった。  さっき買ったコーヒーは冷めていたので沸かす。小鳥のさえずりが聞こえてくる。コーヒー片手にベランダに出る。ベランダは濡れていたので、玄関から靴を持ってきて履く。やっと外を見渡すと、私が生きてきた23年間が見えてきた。学校に放課後通った図書館、よく行くショッピングモール、仲良しの団子屋さん、優しいおじさんがいるクレープ屋さん、安いで人気のスーパー、趣味の手芸屋さん、そして彼がいる住宅街、寂れた商店街も目に入った。店の数だけ思い出があるはずなのに、クレープ屋さんの優しい顔だけしか思い出せなかった。  ふとなんか臭いなと思った。目の前にタバコの煙がふわふわと浮かんでいた。 「え、くさっ」と思いっきり言ってしまった。 「え、あ、すみません」 私は声のする方を振り向いた。隣の好青年がタバコをふかしていたのだ。おそらく彼の趣向品なんだろう。臭いと思っても言葉に発してはいけなかったかもしれない。私はすぐに謝った。 「あ、いえ、どうぞお構いなく。私もコーヒー臭いしね、、あははは」 と、突飛押しなことを言ってしまった。 隣の男は少し目を開き、笑った。 「確かに、コーヒーの臭いかな。」 そんなことで二人で笑い合った。私の頭の片隅に、あの人との思い出が蘇る。こうしてくだらないことで笑ったことはあんまりなかったな。と思い出す。

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反論手段

 もう十分に説明したわめいた騒いだ。それでも分かってもらえなくて、どうしようと思った。仕方なく、小説にしようとした。  最初の接触。男は私に好きと言った。信じかけた。でも恋愛できない理由があったので踏み留まった。私に関わらないでと言った。それでも男は去らなかった。  何度も告白してくる。(もちろん嘘だ)私は鬱陶しくて作戦を考えた。ネットで見つけた。「私を振ってください」と言う言葉を使った。男は戸惑った。それでも去らなかった。  男は言葉を変え繰り返した。私は拒み続けた。おかしかった。それでも去らない。  男はだんだん言葉を減らした。かわりに「愛してると言わなくなったのは本当に愛し始めたから」だと戯言を吐いた。可笑しかった。私はわけがわからず、言葉の渦に飲み込まれていた。「好きだよ」「愛してる」「会いたいよ」彼は詩人のように美しい言葉を並べた。私はだんだん信じ込みそうになった。彼の言葉に応えようと思い始めた。彼の「好き」や「愛してる」には、答えれないけど、「会いたい」なら応えれる。しかし、私には会えない理由があった。だから一度思いとどまれた。だが、猛烈な言葉の花束は私を酔わせ、判断力を鈍らせた。私は「会おう」と言ってしまった。しかし、場所も時間も指定しなかった。それは「会おう」というのは建前だというメッセージだった。しかし、相手に伝わらなかった。そして私は最悪な目に遭わされるのだった。 end 死亡

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