反論手段

 もう十分に説明したわめいた騒いだ。それでも分かってもらえなくて、どうしようと思った。仕方なく、小説にしようとした。  最初の接触。男は私に好きと言った。信じかけた。でも恋愛できない理由があったので踏み留まった。私に関わらないでと言った。それでも男は去らなかった。  何度も告白してくる。(もちろん嘘だ)私は鬱陶しくて作戦を考えた。ネットで見つけた。「私を振ってください」と言う言葉を使った。男は戸惑った。それでも去らなかった。  男は言葉を変え繰り返した。私は拒み続けた。おかしかった。それでも去らない。  男はだんだん言葉を減らした。かわりに「愛してると言わなくなったのは本当に愛し始めたから」だと戯言を吐いた。可笑しかった。私はわけがわからず、言葉の渦に飲み込まれていた。「好きだよ」「愛してる」「会いたいよ」彼は詩人のように美しい言葉を並べた。私はだんだん信じ込みそうになった。彼の言葉に応えようと思い始めた。彼の「好き」や「愛してる」には、答えれないけど、「会いたい」なら応えれる。しかし、私には会えない理由があった。だから一度思いとどまれた。だが、猛烈な言葉の花束は私を酔わせ、判断力を鈍らせた。私は「会おう」と言ってしまった。しかし、場所も時間も指定しなかった。それは「会おう」というのは建前だというメッセージだった。しかし、相手に伝わらなかった。そして私は最悪な目に遭わされるのだった。 end 死亡
枯れ木
枯れ木
どん底から這い上がれるかは自分次第。映画の名言