鬼宮 沙織

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鬼宮 沙織

短いけど刺さる小説を!をモットーに頑張ってます!自分の思いをぶつけてるだけなので気楽に読んでください✌️

好きになってしまった それ以外の何物でもない 私の感情にあなたへの好きが 芽生えてしまっただけなのだ なのにどうしてこんなにも 苦しく 辛く そして 愛おしいのだろう あなたを思う度 私の心には 暖かい気持ちが芽生える そしてやめてしまいたいと 嘆く花も咲く あなたを思えば思うほど 辛く 楽しい この恋に 果たして終わりは来るのだろうか あなたと結ばれる日は来るのだろうか。 あなたと 当たり前のように 隣で歩き 共に笑い 手を繋ぎ 抱き合い 名前を呼び合えるような そんな関係になれる日が来るのだろうか 私は常願っている。 あなたが私を好きになることを そしてあなたが私の好きを受け止め 私の心の隙を埋めてくれることを

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恋

誕生日

9月25日。 それは私が生まれた日。 私が一年でいちばん嫌いな日。 まぁ後1時間ぐらいで終わるけど、、。 私の話を聞いて行ってよ。 小学六年生までは誕生日がたのしみだった。 自分はみんなからしたら生まれてきてくれて嬉しい存在なんだと思ってた。 でもそれはただの自分の願望で。 勝手に自分が思い描いていた偶像だった。 中学に上がると誕生日を恨むようになった。 どうして私は生まれてきたのか。 どうして生きているのか。 自分の生まれた意味を見出すことが出来なかった。 あの人と出会うまでは。 私が16回目の誕生日を迎えた日だった。 彼は高校で仲良くやった男の子だった。 彼は私の手を取りにこやかに言った。 「生まれてきてくれてありがとう!君は俺たちと出会うために生まれてきたんだね!」 そう言ったのだ。 私は彼が何を言っているのか理解出来なかった。 私は蚊の鳴くような声で 「どうしてそんなことが言えるの?」 と小さく呟いた。 次は彼が理解できないと言った顔をして 「だって、俺と君が出会えたのは奇跡だし!君が生まれてこなかったら俺たち出会えてないじゃん!」 と言った。 私は初めて人の言葉で大笑いした。 彼は不服そうな顔をしていた。 私は彼に違うのと笑い涙でいっぱいになった目を擦りながら言った。 「私はあなたに会うために生まれてきたんだなって」 すると彼は少し照れたように笑い 「そうだよ。そうなんだ。だから生まれてきてくれてありがとう」 そう言った。 今日。私は今まで呪縛のように感じていた呪いの日から開放されたのだ。 あぁ私 生まれてきてくれてありがとう。

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誕生日

いじられキャラ

私はいじられキャラです。 みんなのノリがスムーズに楽しく進むように 今日も私はいじられキャラになる。 「お前キモすぎだろw」 『そういうこと言うなよーw』 「お前みたいなやつは死ねwww」 『死ねは言いすぎな?www』 「お前ブスだなぁ笑」 『知ってるわ笑』 いつも笑顔を絶やさぬように。 いつも皆が自分はこいつよりは上だと思えるように。 いつもみんなの顔色を伺って。 嫌なこと、苦しいことを言われても笑って流す それがいじられキャラだ。 いじってる人はいじられキャラの気持ちなんて 考えたことがないのだろう。 いつからだろう。いじられキャラが辛いと 感じるようになったのは、、 私だっていつも辛い訳では無い。 そのいじりが嬉しい時だってある。 私はこのグループの愛されいじられキャラだと。 誇りに思う時だってある。 だけど、私だって人間だ ブスと言われりゃ傷つくし 冗談でも髪型をいじられたら 帰って鏡の前で泣くのだ。 死ねと言われたら 死にたくなるのだ。 だから、今1度考え直して見てほしい。 君のいじっている彼、彼女は本当に楽しんでいるのか。 君の周りにいじられて悲しんでいる人はいないのか。 よーーく周りを見て欲しい そして、そんな人を見つけた時には。 君はとても素敵な人だよ。 そう言ってください。

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いじられキャラ

ビー玉

ねぇねぇラムネのビー玉ってさ なんであるの? そりゃ、、蓋を塞ぐ役目じゃない? でもさぁ結局溢れるじゃん ならキャップでよくない? はぁ?そんなことしたら醍醐味なるなるじゃん そんなことを話した3年前の夏。 君はあんなにも鮮やかに笑っていたはずなのに。今となってはその笑顔さえもボヤがかかったように思い出せない。 私は1人ラムネの中に入ったビー玉を眺めた。コロンッと涼しい音を鳴らしながら転がるビー玉。 君はどこに行ってしまったのだろうか。 心の中で問いても誰も答えてはくれなかった。 君がいなくなったのは1年前の冬だった。とてつもなく雪が降った日に君は雪とともにどこかに消えてしまった。母親からその話を聞いた時。不思議と悲しくはなかった。君はどこかで生きている。そう漠然と思ったからだ。 冬が過ぎると春が来た。 まだ君は僕の前に現れてはくれなかった。でも、君はどこかで生きている。何故か、その自信だけはあったのだ。 古びたカーブミラー ハガキの裏 テトラポットの上 神社の境内 懐かしの駄菓子屋 君と行ったところ。 君と見たところは全て見てみたのに。 君だけがいない。 僕はまた今日も君を思い出すためにラムネをひとくち。 そして目をつぶり思い出す。 ねぇねぇラムネのビー玉ってなんであるの?

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ビー玉

私を見てください。

私を見てください。 今日怪我をしたの。 痛くて痛くて、、 大丈夫だよ。少し歩きにくいだけで、、 いや!ほんとに大丈夫、、。 私最近すごく辛いの。 死にたいと思ってる。 相談に乗ってくれるの? ありがとう。 うん。大丈夫、、。 ほんとに大丈夫だよ、、。 ありがとね。 今日朝からしんどくてさ、、。 頭が痛いの。 うん。大丈夫、、。 少しフラフラするぐらいだから。 ありがとね。大丈夫だよ。 誰からも見られない日々。 誰も私なんて気にしてくれない。 だから私は。 だから私は、今日も嘘をつく。 しんどくもないのにしんどいと言ってみたり。 死にたくもないけど死にたいと言ってみたり。 そんなにすごい怪我じゃないけど、痛がってみたり。 大丈夫? その言葉1人で、、 私は私を保てる気がする。 さぁ、、 次はどんな嘘をつこう。

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私を見てください。

愚痴を書かせてください

疲れた。 私だって疲れるし、、、 お母さんはため息ばっかりついてるけど、その溜め息ひとつで私の心はどんどん暗くなっていくんやわ。 知らんと思うけど。 自分が疲れてるからって八つ当たりしないで欲しい 私ってお母さんのなんなの? 都合のいい娘? 周りから褒められるための道具? それともストレスのはけ口? よくわかんないや ホント最近ふらっと死んでやろうかと思う時がすごくある。 家に帰る度に、私の中に暗い暗い思いが募っていく気がする。お母さんは大好きだけど、私はもう限界だよ。 気づいて。 誰か。 私だって1人の人間だから。 いつでも笑ってられるような人じゃないから。 私はロボットじゃないの。 私はれっきとした1人の人間なの。 誰か気づいてください。 もう笑うことにも疲れてきました。 私が死んだらみんな後悔してくれるかな? 私が死んだらお金かかんないしね、、。 幸せじゃん。みんな。 私もそっちの方が幸せかも。 でも、死ぬ勇気ない自分が大嫌い。 いつかきっと死にますから。 それまでは私のできる最低限のことはしよう。 誰かのはけ口になる。 その誰かの暗い暗い思いを背負って私も死にます。 死ぬ時はまたここで書かせて頂きます。 愚痴を聞いてくださってありがとうございました。

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愚痴を書かせてください

恨みの種

あぁ殺してしまいたい どうしてお前だけがキレてるんだ どうして どうして 私は毎日毎日我慢してるのに なんでお前だけ。 あぁ殺してしまいたい。 恨みが積もっていく。 私は胸の内に積もりに積もった恨みの山に 小さな小さな種を植えた。 そう恨みの種。 そして大切に大切に育てた。 そして今日。 その恨みの種が最高の状態で あいつに披露される。 私はひとつの出刃包丁を手に持ち 満面の笑みで あいつの元までスキップした。

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恨みの種

沼の底

暗い暗い沼の底。 そこには1人の少女が沈んでいました。 その少女はその暗い暗い沼の底を1人で沈んでいるだけ。 息なんて到底できない。 ただその暗い暗い沼の底を抜け出そうと手を伸ばしているだけだった。 少女は光を探します。 ですがどこを見渡しても光などありません。 少女は途方に暮れます。 どうして、私だけ。どうして、私だけ。 ですが、少女は気が付きます。 ここは、沼なんだ。 沼なんて初めから落ちてしまえば這い上がることなんてできないのだ。 ならばとことん沈んでしまえばいいのだ。 この暗い暗い沼の底の底まで落ちてしまえばいいのだ。 この沼の底、いわば現実世界を、、、。 あなたはどのように沼から抜け出す? その答えを私は今日も探してる。

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沼の底

棒人間

僕は棒人間です。 どこにでもいる普通の棒人間です。 そう皆さんが思い描いている棒人間です。 こういう書き出しにされた時にあなたが思い出すのは☥⟵飲んな感じの棒人間だろう。でもそれはあくまで自分のイメージに過ぎない。 もしかしたら𓀁こんな棒人間かもしれないし?🚶‍♀️こーんな棒人間かも。 ましてやあの棒人間ではなくただのその人の名前かもしれない。考えうるケースは沢山ある。 なのに人はみな自分のイメージだけで物事を捉えてしまう癖がある。 こんな人だと思っていたのに裏切られた。 外から見たら綺麗だったのに。 自分で勝手にイメージしておいてまるで騙されたかのような物言い。本当に嫌になる。どうして中身を見ないのか。騙されたのは、その人の内面まで知らなかったからじゃないのか?その人の知らない部分が見えただけなのでは?中を見ないまま勝手に決めつけたから騙されたと思うのでは? みんなも覚えていて欲しい。 色々な物事は外面だけでは分からない。 自分でも言えることである。君は自分が嫌いだと言う。でも、君は君の内側からしか自分を見れていないんだよ。外側から見ていた人の話をよく聞きなさい。半分しか知らないままで答えを出すのはあまりにもったいない。 もっとよく見ればいい。 なんか何書いてんのかわかんなくなっちゃった🤣また、見てください👀見て頂きありがとうございました🙏

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棒人間

頬っぺた

あの日。 君が傘を忘れた日。 僕は初めて誰かを心から幸せにしたいと思った。この人となら生きていきたいと初めて思えたんだ。 中学三年の6月。 もうそろそろ受験に向けてみんなの気持ちがピリピリし始めていた頃。僕は志望校は愚か、高校になぜ行かなければならないのか、、どうして僕は勉強しているのか。という問にひたすら悩まされていた。6月は梅雨の時期。僕の憂鬱な心に比例して雨はどんどんとまして言った。 全ての授業をこなし、下駄箱へ向かうはずが、雨が強くなっているのを思い出し少し弱くなるまで図書室で待とうと考えた。勉強するのは嫌だけど本ぐらいなら僕にだって読める。そう思い図書室に足を運んだ。 図書室に入ると本の独特の匂いが鼻をくすぐる。失礼しますと小さく呟いて椅子に座る。そして近くにあった時間が潰せそうな小説に手を伸ばす。どんな物語だ?とページをめくり始めたその時だった。 君と僕が出会ったのは。 「なんの本を読んでいるの?」 そう君は言ったんだ。僕は静かに顔をあげてぶっきらぼうに答えた。 「知らない。たまたまそこにあったから」 「あら。そうだったの?あなたは本が好き?」 「いや、別に」 「そう、、、ならあなたが本を好きになるような面白い本を私が紹介するわ!」 「え?、、いや」 「待ってて」 君は僕の話も聞かずに満面の笑みを浮かべてどこかへ行ってしまった。唖然とする僕。なんなんだあの子は、、。 でも、少しだけ面白い。 次は僕が質問してみようかな、、。 「おまたせ!この本だよ!私のおすすめ」 「ありがとう。ところで君はどうして図書館に?」 彼女は僕が自分に興味を持ったことが嬉しいのかぱぁぁっと明るい笑顔になって 「本が好きだからよ!あとは傘を忘れちゃって、、帰れないの」 彼女は控えめに微笑んだ。 この時。 そうこの時だ。 僕が彼女に運命的な何かを感じた時は。彼女のこの控えめな笑顔を張り裂けるような明るい笑顔を守りたいと思ってしまったんだ。 「僕は君が好きだ」 僕は知らぬ間に口に出していたらしい。 彼女は驚いたような顔をして、また控えめに微笑む。そして 「私も」 と照れたように笑う。 あぁ、その赤く染った頬っぺたも愛おしくてたまらない。僕はその彼女の愛おしい愛おしい頬っぺたに指をかすめる。恋するふたりは運命には逆らえなかったみたいだ。

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頬っぺた