もみじ

51 件の小説
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もみじ

マジの初心者です 小説を中心に書こうと思います 暖かく見守ってくれると嬉しいですよろしくお願いします 不定期に出します

夏が終わっても

夏が終わる あと一時間ぽっちで終わる この独り言も忘れゆく夏の記憶の一つになるのだろう この夏に出来た思い出の数々はゆっくり色褪せてゆくのだろう 夏の初めに君と見たソーダ味の棒アイスみたいな色した空も 君と見た海が宝石をめいっぱい散りばめたみたいに輝いていた事も 君の笑顔に似て太陽みたいに堂々とした向日葵が咲く丘も 君の声みたいに綺麗な音色の風鈴を家に飾った事も 夏の終わりに近い夏祭りの日に見た君の横顔が宙に舞う花火よりも 美しい君が好きな僕の想いも 君との思い出は素敵なもので例え色褪せても沢山の色や飾りを 増やしてもっと最高の思い出に変えられる様な思い出ばかりだ だからこそ この夏が終わるのが淋しくあり、あっという間だった 誰かが言っていたことを思い出す 「時間が過ぎるのが早ければ早いほどいい思い出だ」と その通りだと思う何故ならもう夏が終わるから この夏が色褪せようと忘れた記憶になろうとも 楽しい思いと恋しい想いだけは忘れず鮮明に思い出せるだろう 其れは君が僕の隣に居続けてくれるから 僕の手を取ってくれたから 心から愛と感謝を笑顔で隣に居てくれる君へ

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愛とは

私はあなたを愛してる それを私は絶対的な自信を持って言える だからこそ苦しい 私の愛に応えてくれないあの人が憎い どうしたらいいのだろう? どうしたらあの人は私の愛を受け取りあの人の愛を私に 私だけに注いでくれるのだろう? ずっとずっとずっと私は考え、悩み、苦しんだ それなのにそれなのにあの人は私を見ない 私以外に笑顔を見せてる、私に向けられない笑顔を他人には 平気で振り撒いてる そう思うと自然と憎しみが湧いてくる 「あぁ壊そう」 あの人の大切な物、大切な人、全て壊そう だっておかしいもの私に向けられないあの人の感情を 向けられている他人がいるなんて… それにあの人も大切な物や人が壊れたら私を見てくれるでしょ? 「あぁ見てくれた」 あの人の大切を全て壊した そうしたらあの人が私を見てくれた、嬉しい 舞い上がってしまいそうだった 例え怒りに燃えた瞳でも それからあの人は私への復讐に燃えた 私は幸せだった あの人が日夜、四六時中ずっと私への復讐を考え続けてたから だってずっとあの人の事を考えてる私と同じと言うことでしょう 好きな人とずっと同じなんて嬉しいでしょう? でもねあの人 私に恨みを持つ人達と一緒にご飯食べてたりしてるの 私とはまだした事ないのに許さない 「そうだ、酷い目に遭えばいいんだ」 それから1人ずつあの人の仲間を考え得る限りの酷い目を見させた 死んで化けて出てもあの人に近づけないように 私よりも先にあの人と仲良くなった事を後悔させる為に 「そうよ、仲良くならないで」 あの人はそれから誰とも仲良くならなくなった 原因が自分にあると気づいてくれたのだから直してくれたのね やっぱりお互いに愛し合う為には不満を直す事も大切よね 「ふふっやっと見つめ合えたわね」 やっとやっとやっと…あの人と真っ直ぐに見つめ合えたわ あぁもう少しで触れ合えるわ、話せるわ でもあなたは私が嫌いでしょう? 私、愛をくれないあなたは好きじゃないのだから 私に向けるそのナイフあなたの心臓にお返しするわ そう文字通り“あなたのハートを射抜いちゃうわ” だから受け取って 「ねぇこれからはずっと2人っきりよ」 とっても嬉しいわね 誰にも邪魔されずに2人だけの暮らし 大丈夫よあなたが少し無口になっても動くのが難しくなっても あなたの事を世界一愛してる私が全ての面倒を見てあげるわ 「愛してるあなた」

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これはある囚人の聴取をした時に聞いた 実に不可思議な話だ この話を聞いた後から“鏡”を見ると冷や汗をかいてしまう ある囚人の罪状は人殺しだった 友人と揉み合いの末誤って刺し殺してしまったらしい ここまでは聞かない話ではない 問題はここからだ そこまでは淡々とだが暗い表情で話していたが事件の内容を 話終わったあとから突如震え出してこう聞いたんだ 「お、俺は人間だよな?まだ“オリジナル”だよな?」 意味が分からなかった “まだオリジナルだよな?”とは一体どう言った意味なのか 囚人が言うには事件の後に部屋にあった壁に掛かっている半身鏡 その中に映る自分自身から声をかけられたらしい 恐怖し後退ると鏡の中から上半身を乗り出しこう言ったそうだ 「やっちゃったなぁ?オリジナル これからどうするんだ?その遺体隠したとしても見つかるぜ」 鏡の中から自分自身が話しかけるという現象に当人は腰を抜かし その場に座り込んでしまったが鏡の中の奴はニヤニヤと笑いながら 話を続けたそうで 「もう終わりだなぁー 人を殺したとなれば必ず捕まっちまう 捕まったらもう普通には生きられないだろうなw?」 「な、何が言いたい、んだよ」 怯えながらも聞いたそうだ鏡の中で奴はその言葉を 待っていたかの様に話始めたそうだ 「言いたいこと?分かってるだろ 楽になれよオリジナル、お前が楽になったら俺も嬉しい」 奴は自身の胸に手を当て夢を見るかの様に話を進めたらしい 「だって俺はもうお前の真似をしなくて済む 外の世界を見るだけじゃなく自由に歩けるんだ! もちろんお前が行なったことの後片付けもちゃんとするし お前が楽になる手伝いもしてやるよ、良い話だと思わないか?」 その言葉に恐怖しその場から逃げて自首したんだと話を終わらせる いかにも信じきれない話だが話をしている間 常に震えていた事から嘘では無さそうだ それから俺は鏡を見るとこの話を思い出し冷や汗をかいてしまう だがそんな話はその囚人の精神が不安定になり見えた幻覚だろう 目を覚ます為に水で顔を洗い洗面所を後にした その時に横目で一瞬ほんの一瞬だが鏡の方から “不満気な顔をする”俺自身を見た気がした

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日本語って話の話題になるらしい

「日本語って180度回って馬鹿なのかな?」 「国語の点数低かったからって日本語に八つ当たりするなよ」 「違くて、そ言うんじゃなくてさ」 そう言うと彼女はまぁ確かにくらいの疑問を夕暮れ時の帰り道 雨が降るようにポツポツと喋り出した 「日本語ってよくさ、言葉のままの意味じゃない時あるじゃん」 「まぁ…あるね。で?それが気に食わないの?」 「……気に食わないって訳じゃあけどさぁ」 いかにも不満気な間と発音だったが面倒くさいので無視した 「例えばさ“月が綺麗ですね”で“あなたが好きです”になる なんて普通に考えておかしいでしょ」 「でもそれ夏目漱石が𝐈 𝐥𝐨𝐯𝐞 𝐲𝐨𝐮を月が綺麗ですねって 訳したからそうなったんだって良くない?洒落てて」 「面倒くさい!回りくどい!ド直球に言え!」 こんなに怒りっぽく声を上げるということは余程点数が 悪かったのだろうと予測するが触れないでやろう 「それにまだまだあるんだよ」 まだ続くのかと面倒くさいのを全面に出すが彼女は全く気づかない 「漢字が意味わかんない組み合わせの時あるでしょ?」 「うーんあんまり組み合わせのこと考えた事ないからな」 「じゃあ今から考えて」「ハイハイ(棒)」 いつまで国語のテストを引きずるのだろうか 「そうだな、“覚悟”って漢字があるでしょ なんで“覚え”と“悟”なの?!どこに関連性があるの?!」 外国人のWhyと同じジェスチャーをする彼女によくこんな話題で 一人盛り上がれるなと思いつつ答えを授けてやった 「元は仏教の真理に“覚めて”深く“悟る”が由来らしいよ」 「でも意味全然違うじゃん」 「そこから“何があっても動じない強い決意をする” って意味になったらしいよ」 「へーそうなんだ……なんでそんなに詳しいの?!」 「AI先生は物知りなんだよ」 少しの間のあとに「ズっっる」と叫ばれたがスマホをいじって いることに気づかなかったのに驚きだ 驚きつつもスマホをしまっているとまだ話が続いていたようだ 「じゃあさ花言葉とか宝石言葉ってどうやって決めてるの?」 「花言葉は想いを託して贈る風習があって 宝石言葉は魔力があるって信じられてたかららしいよ ちなみにどっちも外国が発祥だからね」 「え、なんでも意味考えちゃう日本人が考えたんじゃないんだ」 「それは何?貶してんの?日本人の悪口?日本人なのに」 言い訳が聞こえてはきたがそろそろ別れ道だ 「「じゃあまた明日」」 そう言って僕らは別れた

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嘘嫌いが吐いた嘘

昔から嘘が嫌いだ 嘘つきは“悪い奴”だってじぃちゃんが言っていた 夏の暑い日にじぃちゃんの手伝いで祭りの山車に参加する事になり 前で綱を引く君に初めて会った 歳が近かったからか話が合って気軽に話せる仲になった そんな君の印象は良くも悪くも“末っ子”“明るい素直すぎる子” だからだろうお年寄りに好かれる“皆の孫”感が暑くて重い 山車引きの空気を和ませていた そこから祭りが終わっても連絡を取るようになった とても話が合ったからだ 一ヶ月か経てば遊びに行く仲になった それだけ話していたが君は一度だって嘘をつかなかった その事に気づいた時はびっくりしたが君の性格を思い出して 『そりゃそうか』と一人納得していた 君に会って半年くらい経った時に君が好きだと言ってくれて 正直に言えば嬉しかったし承諾したかったけど 承諾の言葉を呑み込んだ、胸がチクッと痛んだ 『ごめん、友達で居させて』 分かったと苦しそうに笑う君に呑み込んだ言葉を言いそうになった だってもうすぐ、正月の日に “死んでしまうと知っていたから” 君は知らないだろう、神社の子として、生け贄の子として 生まれ、育てられ、今年が最後の一年だという事を だから今更だけどごめんなさい そしてありがとう、好きになってくれて 最後に一つ、君の笑顔がこの世で一番好きです 君が永く幸せに生きられる様に願います さよなら。 最後のさよならの文字は滲んで読みにくかったが確かに 震えた文字で書かれていた そしてこの遺言を握る手も震えていた 「なんだ、両想いだったんだ…… じゃあさ…ごめんなさいなんて言うなよっ さよならなんて言うなよ、馬鹿」 涙を堪えながら言葉を紡ぐが感情と共に涙も溢れて止まらず 泣く声は二人しか知らない秘密基地の中にだけ ひっそりと響いていた

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私の情熱を込めました。

私は俗に言うと漫画オタクである それを面白おかしく言われた事だってあった だが私は思うんだ 漫画とは『ただ見て面白いだけではない』と その理由は思いつけばキリがないが簡単にまとめるなら 漫画の中には多種多様な人の生き物の“生き様”が描かれている もちろんそれらはフィクション、空想上の産物だ それでも例え紙の中であっても画面の中であっても 我々読者が視聴者がそこに躍動を感情を特別な何かを 見つけあるいは見出しているから“生き様が心に刻まれる” だとしても生き様を見てもどこか他人事の人や そもそも漫画やアニメを熱心に見ない人も居るだろう そんな人に是非とも感情移入をして欲しいが無理にとは言わない ただ見くびらないで欲しい二次元だと、絵だと侮るな この絵達には心を動かそうとする作り手の努力と 心震わすキャラクター達の言葉の数々を この言葉の全てが誰かの心に染み、響き、痛感させられる 漫画やアニメは人生の娯楽で教科書だと私は勝手に思っています ※あくまで個人的な意見です。 何かすっごい当たり前な事と偏見と愛情を勢いで書きましたが 必ずしもこれが合っているなんて事は無いです。 もし自分はこんな意見だと言う感想があればぜひ聞かせてください 批判的な意見でも悪口じゃ無ければ大丈夫です。 ただ漫画やアニメの悪口等は一切許しませんのでご理解ください

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辞めたいこの話(By弱音)

ぐちゃぐちゃに成れば全てが等しく弱点である 核が露見した。 その瞬間を領域内の4人全員が見た 人は行動にその人の性格が出る ある者は標的を他に任せ他を警戒した、経験の差だ ある者は標的に刃を向けながらも困惑する、考える習慣だ ある者は目標に真っ直ぐ突き進む、野心家だ ある者はその全てを目に納めた、弱いからこその癖だ そしてその全てを観察する者も居た、それは○○だ 雷馬の一撃が核に致命的な攻撃こそ与えるが核とて重力に逃げる だが下で待ち構えていた伊東はそれを逃さない 領域が崩壊する ○○「もう少し善戦すると思ったがやっぱり本家には劣るカナ でも実験はほぼ成功!まア改善点は多いケド ソレに“兄さん”にも会えるトハ、大きな収穫ダ」 不敵な笑みは意味深な言葉を吐いて闇に溶けるように消えた。 何も知らない一行は駅に溢れる幼妖を倒したあと 何も気づかずその場を後にする 次の敵は鬼が出るか蛇が出るか

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辞めたいこの話(By弱音)

隙を突いた方が勝つ

一瞬の隙というのは勝負事の中ではとても大きく重要になってくる その一瞬を突く事が出来れば状況は嫌でも変わる つまり隙を突いた方がより勝利に近ずくと言う事 キサラギ駅:領域内 伊東、亜佐香 扉を開けた僕らは下からの風が吹き抜ける事に気がついた 部屋の中央に人二人程度は余裕に入れる底の見えない穴があった 「さぁてどうするいかにも罠の匂いがする落とし穴だけど」 冷や汗を流しながらも答えは一つしかないだろう質問を問う 「どうって、順番譲りますよセンパイ」 青い顔になりながら答える亜佐香は手で誘導する 「嫌だよ!!」「なら正々堂々じゃんけんで」 そんなしょうもない事をしている一方で赤坂達は キサラギ駅:入口 赤坂、永倉、源 無理矢理開けた領域からは当たり前だが妖力が溢れ出す 雷馬:「うぁ めっちゃ妖力出てきた」 永倉:「そんなんで驚くなこれからが最悪だよ」 赤坂:「よしそれじゃ雷馬は連れてくから後よろしく」 そう言うと赤坂は雷馬を掴み領域内に連れて行った 永倉:「え?!ちょ、ちょっと待て俺一人で全部やれって言うのか」 永倉の声は閉じた領域に入った赤坂には届かなかった そして駅に残ったのは永倉と妖力によって出来た “幼妖” その数は三百と数十匹だった これが領域を無理矢理開けた時のデメリットであり その数の多さは流れ出た妖力の多さに比例し流れ出る妖力が 多ければ多い程持つ妖力が多く強い事になる 領域が開くのは体に傷がつくのと同じであり傷がつけば当然 意識が傷へ向く 穴へ入った二人は普通に閉じ込められて壁が迫っていた 「「ヤバい二人揃って罠に引っかかった」」 「とりあえず色々攻撃してみる?」 「否、狭すぎて私の薙刀じゃ引っ掻くぐらいしか出来ない…」 二人は何とか穴から出ようと刺激したが無意味だった中 領域が開いたと同時期に伊東が渾身の一撃を与えた事で 傷の治りが遅くなった その瞬間を見逃すはずも無く一気に小回りの効く伊東が連撃をし 駅内に入った赤坂と雷馬 「ちょっと手荒く行こうか雷馬」 「了解です」 そう言うと背中に背負っていた刀を抜き地面に突き立てると 神術 雷創者 50% 領域内に雷が広がると列車の汽笛の音が鳴り響く まるで悲鳴の様にも聞こえる すると建物や列車が暴れ始め穴の中に居る二人も外に居る二人も 領域ごとぐちゃぐちゃに絵の具が混ざる様に波打つキサラギ駅

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隙を突いた方が勝つ

桜の木の下に居るのは

桜の花が咲くと丘の上にある桜の木の下に人が立って居る その人はいつも何時も一人っきりで 話しかけようと丘を登れば木の下にはもう人影は無い ミステリー小説が好きな僕はその人の正体を知りたくなった だから連休の日に一気に調べる事にした 「丘の上の桜の木の下に居る人」 では長いので名前をつけたと言っても安直に“桜さん”にした ただ省略してさんをつけただけだが僕はますますやる気が出た まずは聞き込みから始めることにした 今の僕の気分は宛ら探偵になったような気分だ 芝刈りをするお爺さんや桜を見に来た子供達など色々な人に 「あの桜の下にいつも居る人って誰か知ってますか?」 誰にでも同じ様な質問をして誰もが同じ様な言葉で応えた 「「「あの桜の木の下にいつも居る人なんていないですよ」」」 そう、居ないのだいつも同じ人間があの桜の木の下には居なかった 僕にしか見えていなかった 僕は無性に怖くなった、ただこの桜が好きなのか そんなありふれた日常会話がしてみたかっただけなのに 僕は今まで何を見て何を感じていたのか怖かった 今日もまた僕の部屋の窓から丘の上を見ればあの人が “桜さん”が居る 此方を見た 微笑んだ 何だか寂しそうだった そういえば母から聞いた事がある 昔 僕が通っている中学校で生徒の失踪事件があって 今もまだ見つかっていないらしく駄菓子屋に当時のポスター があったと話していたのを 僕は思い出すと同時に足が動き家を飛び出ていた 向かう先はこの町に一つある昔ながらの駄菓子屋だ ハァ、ハッ 息も途切れ途切れになる程に全力で走り目的地に着くと 店主のお婆ちゃんが「急がんでも無くならんよ」と僕を宥めるが 僕の耳にその声は聞こえない 駄菓子屋の壁を上から下まで一面見ると僕の探していたポスター を見つけて近寄り詳細を読むとその内容はこうだった 行方不明になった女の子を探しています。 年齢は14歳 身長は153cm程 名前は“花咲若奈” 服装は──── 僕はこの時初めて本当の名前を知った すると一気に僕の中でどこか嘘っぽい現象が現実味を帯びてきた 僕の感情はぐちゃぐちゃになってしまった 恐怖に同情、困惑、疑い… その時店主のお婆ちゃんが話しかけてくれた 「大丈夫かい?そのポスターが気になるのかい?その子はねぇ もう15年前かなぁ中学生だったんだけど行方不明になっちゃって 当時は凄く騒がれたんだけどもう皆忘れちゃったのかなぁ ここにも偶に来てくれててね珍しい子だったからよく覚えてるよ」 「珍しい、子?」 お婆ちゃんの方を見ながら問いかけるとすぐに答えてくれた 「あぁいつも一人で暗い顔して来るのに一人で食べるには多い位 沢山のお菓子を買って行ってたから」 遠い目をして応えたお婆ちゃんにお礼を一言言って僕は丘へ 一目散に走った 僕の頭の中である仮説が立ったから 丘へ行くといつもはいないあの人が居た 「こんにちは。目が合ったのは随分前なのに遅かったね。」 「そりゃ駄菓子屋に行って来たからね」 肩を揺らしながら僕は答えた 「そうなんだ。どうして?」 「どうしてって君の事が知りたくなったから“花咲さん”」 「?!どうやって名前を知ったの?」 「駄菓子屋にあったポスターに書いてあったよ そして突然だけど聞いてもいいかな?」 「いいよ。答えられる範囲で答えるよ。」 僕はその言葉を聞いて少し小説の主人公である探偵になった気分で 話し始めた 「まず君はその見た目からしてもうこの世には居ない 亡くなった理由には二つ予想が立っているけど、 不確定だから話さないでおくが亡くなった理由は二つとも “イジメ”が関係あると思っているどうかな」 不安が隠し切れないまま問いかけると花咲さんは頷いて 「当たりだよ。死因の二つは自殺か他殺かって所かな。」 「うん、でもそこまで話さなくていいよ僕が知りたいのは別にある 花咲さんはどうしてここに居て何をしているの?」 沈黙が流れしばらくすると花咲さんが口を開く 「幽霊は体からあまり離れられないからここに居る いつもは暇だから町を見てる。 ねぇお願いしたら頼まれてくれる?」 「沢山質問をして答えてくれたお礼に僕に出来ることなら」 花咲さんは口に緩い弧を描いた 「私の死体を親でも警察でも誰でもいいから誰かに教えてあげて」 「どこにあるの?」 「赤い花が沢山咲いている丘の斜面だよ。」 それからと花咲さんは続ける 「私今までなんで成仏できなかったか分からなかったけど 今分かった気がする。 きっと誰かに知って欲しかったんだよ。 私がどうしてこうなったかを だからありがとう。」 名前を教えて欲しいと言われたので答えると今度は名前と共に 「ありがとう。速水賢太くん。」 消えかかった暖かな光を纏って花咲さんは消えた

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桜の木の下に居るのは

青年に名前をつけるなら

この世は非情なのだと言うやつが居た 人間は自分が見えている世界が全てだと言う人が居た 生命は儚いのだと それでいて散る瞬間はため息が出る程美しいらしいと誰かが言った 僕はそれらが本当か知りたかった まずはこの世の非情の真偽を確かめた 沢山の人が悲しむような事件を起こした そうしたら話題になって新聞やニュースになったが 数日したら何もなかったかのように事件は消えた 僕はその時この世は非情なのだと言うやつが正しかったと知った 次は人間は自分が見えている世界が全てなのか検証した だからある男の後を着けてその男が見えない死角で 誰もが嫌うような悪い事をした 男は気づかずに呑気に歩き続け辺りの人々が気づき悲鳴を上げる その時まで平和な世界だと思い込んでいた これも自分が見えている世界が全てだと言う人が正しかった それなら生命は儚いのだとそれでいて散る瞬間はため息が出る程 美しいのだと言う誰かを今度は信じてみた 信じてみる為に僕は沢山の命が散る瞬間を目に収めた まずは植物 花は花弁を散らしながら葉を落としながら花生を終えた 次は動物を 猫は段々と温もりを無くして冷たくなり動かなくなって猫生に 幕を引いた でもどれも綺麗だったが美しいとは言えなかった それでも僕は誰かが言った言葉を信じたかった だから探したんだ 色んな生き物を知って沢山の生命が亡くなる その瞬間を見て、見て、見て そしたら見つけたんだ 美しくその生命を散らす生き物を それが────── 犯人はそう述べていた つまり奴は人の言葉の真偽を確かめる為 人を信じる為に “人を殺害した” 要するに人の心が判らない人間だった これが若き青年の動機で 一生を牢の中で過ごした青年の罪だ この事を人は“サイコパス”と言うらしい アナタはどう思いますか? この青年は怖い殺人鬼?悲しい青年? それとも無垢な人間?

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