もみじ
41 件の小説花便り
“花便り” 意味は花の様子を知らせる便りのことだが僕の場合は違う 春に花が咲くと手紙が届く 綺麗な春の花を押し花にして手紙に同封して僕に届く 春に届く僕の大切な手紙 春になると毎日のように届く手紙には毎年 僕の心配と自分は大丈夫だと言う事書いて僕を心配させたくない と言う気持ちが見える手紙に僕はとっても嬉しくなる だって夏も秋も冬も心配を募らせていた相手から普段と変わらずの 優しさを見たら安心して嬉しくなってしまうものだから そして手紙を受け取ったら僕も夏秋冬にあった事を この春に起こった僕の身の回りの面白い事を上機嫌で書いている 書き終われば読みずらくないか?とか文章は変じゃないか?とか 不安が募って何度も読み返してしまうのはここだけの秘密だ ようやく安心出来たら緊張と手紙の無事を願い手紙をポストに 投函する僕はこの時いつも同じ思いを込める 『僕より長く生き続けて欲しいな、優しい“妹”だから』 病弱な妹が少しでも長く笑える様に僕も頑張るよ この物語の題名の意味を記載しますが読んでも読まなくても 大丈夫です 花便り 意味:病弱な妹が春夏秋冬の中で唯一外に出れる季節が春で 春の花を押し花にすることで外に出た事を兄に伝えている
世の中単純ではない
僕らが扉を開けて警戒しながらも片足ずつ室内に入るり 僕らの足が両足とも室内に入ると扉が勢いよく閉じた 驚き扉を振り向くと前から僕らの喉元をめがけて薄い板の様なもの が高速で飛んで来たのを僕らはギリギリで避けるとどこからか 機械音が響く中警戒しつつも僕らへ向かって飛んで来た物を 見ると扉に刺さっていたそれは切符だった 「きっぷ?」 「違う…見た目はそうだけど紙じゃなくて鉄で出来てる」 そう言って扉に刺さった切符を取りコンコンと叩いてみる 亜佐香は背に背負っていた武器【薙刀】を前に出し構えた 「で、この機械音は何だと思う?」 緊張を含む力強い声の問いかけに答える前に領域が動き出した 古びた駅の不気味な暗さや赤黒い蛍光灯から更に不気味な まるで生き物の体内かの様な赤一色に変わる 「な…なにこれ」 驚き声が出なくなっていると四方八方から肉塊が僕らをめがけて 一斉に飛んで来た 僕は足を蹴り上げて向かって来た肉塊を蹴った 亜佐香は薙刀を使って肉塊を切りつけた 一旦攻撃が止むと今度は駅構内にある物を投げつける様に 僕らに向かって来た大きさも重さもバラバラに投げる順番にも 規則性なんか感じられない すると改札機が飛んで来た 「幾らなんでも改札機は切れないよ?!」 「僕がやる」 亜佐香に向かって来ていたので改札機と亜佐香の間に入る 妖術 獣人化 鎌鼬 一部のみの妖化で腕の部分だけをカマイタチにして改札機を 一刀両断にした瞬間に僕は妖術を解いた 「……すっごいね 切れ味」 「そっち?!てっきり一部カマイタチになった事かと…」 そんな意味のない会話をしていると攻撃が落ち着いてきたので 駅構内の探索を始める事にした 床や壁が肉になってしまっていたので歩きずらかったが 唯一あった入って来た扉でわない扉の前まで来た 「多分ここにこのきさらぎ駅の核があるはずだ」 「早く行こう」 僕らは扉を開けた 一方その頃赤坂達は怪異の入口を見つけていた 赤坂:「やっと見つけたけど…やっぱり入れないね」 赤坂が手を伸ばし入口と思われる空間に手を入れるが バチバチっと音を立てて入ろうとする手を拒絶している 雷馬:「無理やり入れないんですか?」 永倉:「うーん普通ならすんなり入れるんだがこれは多分… 入る為の条件があるタイプだからそれを達成しないと 入れないだろうな」 雷馬:「条件って何か分かるんですか?」 赤坂:「確定では無いけど目星ならついてるよ 多分だけど神力を持ってるか持って無いか かな」 雷馬:「え?でもそれじゃお客さん全員連れてかれるはずじゃ…」 永倉:「否、流石にそこまでの妖力が無かったんじゃ無いか?」 冷静に分析するも中に入る方法を思いつかないでいると赤坂が 諦めた様に口を開いた 「仕方がない……この領域を壊して入るしか無いね」 永倉の制しを聞かずに赤坂は入口に近ずき神術を発動する 神術 赤キ坂 この技は物理的なアドバンテージを強制的に創る この技は数ある神術の中では領域型と言う そして領域と領域をぶつけた際はどちらが強かろうと必ず 一瞬の隙が出来る
秘密を告白
きさらぎ駅に来てどれ程たっただろうか 僕らのやって来たこの駅は小さい駅だった 田舎にある無人駅これが駅の見た目に関する感想だった 周りを一周するのにそう時間はかからなかったし 実際に何かあった訳じゃない“外側は” 「一周したけど特に何もなかったね」 「つまり中に必ず何かあるって事でしょ」 私が扉に手を掛けると流星が一言問う 「ここに来れる条件が何か分からないままでいいの?」 「流星は分かったの? 私は全く分からないけど」 「……何を聞いても“怖がらない”でくれる?」 「内容によるかな」 空気が緊張で張り詰める中 流星が口を開く 「僕……実はさ…“半分妖なんだ”」 「半分…妖………」 驚きで目を大きく見開く その様子を苦く苦しい表情で見る流星 だが、次の言葉は流星にとって予想外の発言だった 「どういう事?ん?」 頭を捻りながら考え込む亜佐香はまるで課題の問題が分からない 学生のような軽さであった その予想外の反応に告白した本人すらも驚いてしまうくらいだった 「えっと説明が足りなかった…よね?」 「うんめっちゃ 半分って事はもう半分は…人間であってる?」 「そう、僕は半分人間でもう半分が“カマイタチ”なんだ」 「カマイタチ…でもそれとここに入る条件の関係って何? 私妖じゃないんだけど」 「否、攫われた人達の共通点も合わせたら考えられる一番の要因は 神力が全くない事じゃないかな」 「あぁなるほど 確かにそれなら納得だわ」 「ってそれより僕が半分妖なのに反応薄くない? 普通もっとこう…「大袈裟な反応して欲しかったの?」 その声は酷く冷静だった 「ううん」と首を横に振る僕を見てさらに続けた 「別に驚かなかった訳じゃないけど、半分妖だからって私が 見てきた流星の頑張りが無くなった訳じゃないから 私に優しくしてくれた事実が変わる事は無いから」 真っ直ぐに僕の眼を見て話した言葉が僕の胸にスっと入って来て 僕の中にある恐怖心を消してしまった 「…ありがとう……なんか心がスッキリした」 「それは良かった、じゃあとは中に入って核を壊すだけだね」 「そうだね、しかし年下に救われるなんて思ってなかったや」 「そんな救われたなんて………え!年下!!」 今まで見た中で一番驚いた顔で見上げられる 「僕の秘密の告白よりも驚いてるの?!」 そっち方がダメージがデカかった 「同い年じゃないの?!今何歳ですか」急に敬語を使い出して聞く 「20歳だよ」若干落ち込んた声色で答えると 「マジかよ」と先程よりも数倍驚きの声で呟いた 「だってそっちまだ高校生でしょ?」 「はい、まぁ高二ですけど……えぇ20歳かぁ」 「まぁ年下とか年上とか気にしなくていいよ」 「OK」 軽い返事を聞いて僕の口が緩い弧を描く 僕らの気が緊張ではなく前向きな覚悟として引き締まる 「それじゃ行こうか」 僕らは両扉をそれぞれ片方ずつ開けた
花の嘘に惑わされる僕の話
春が来る 春が来ると皆は喜ぶ、だって春には綺麗な花が咲き 日差しも暖かく、人々の気持ちも晴れ空となる でも僕は皆とは別の理由で春が来ることを喜ぶその理由は 花達の嘘に惑わされたいから 変だと笑うならそれでもいいでも僕はあの日から幻に心を奪われた 春の嘘つきの日に嘘みたいに綺麗な君と出会った 春の花が満開に咲き誇る花畑で 君の周りが絵画から丸ごと出てきたみたいな幻のようだった 僕は君と話した、くだらない話ばかりだっただろう 会話の内容は余り覚えてない だって少しでも君と一緒に居たかったから でも君がよく笑っていたのはしっかりと覚えてる 僕は幸せだった例え君が僕の見る哀しい妄想でも だけどいつも通りの晴れた空の日に君が居なくなった 花が各々の個性を忘れ緑色一色に変わり始めた時 君は花が色を忘れたからとでも言いたげに 姿を消した、何の前触れもなく それを何度も何度も繰り返し続ける 僕が聞いても君はただ一言言うんだ 「私は貴方の楽しい話が聞きたい」 僕はきっと春の花が魅せる嘘に騙されているんだ でも僕は騙され続ける 君と云う絵画の中の人みたいな 幻想郷みたいな花畑の中で 幸せな夢を見続ける 例え花の一時の嘘だろうと
脱獄 自由になった者 下
俺が空へ飛び立った時お前は “寂しそうで嬉しそうな顔”で俺を見ていた 小さい頃からずっと一緒だったんだ考えてる事くらい分かる 例え立場が変わろうと なんて嘘かもしれない 考えが分かると言っても全部は分からないし 立場が変われば考えも変わるかもしれない それでも俺はお前と夢を見た時のままに お前の“寂しそう”が本物だと信じて、勘違いでも 聞かないと分からないから 俺はもう一度お前に会って話したい 満月の夜、風が窓を叩く中“コンコン”明らかに人が叩く音がした 僕は耳を疑ったが音のした窓を見ると君が居た 記憶の中の君と同じニシシと笑う君が 窓へ駆け寄り勢いよく窓を開けたその勢いのままに 「なぜ君がここに…どうして戻って来たんだ」 「まぁまぁ焦るなって一気に質問されても困るって」 嬉しそうに悪戯が成功した時の子供の様に笑う君が少しムカついた 「……こんな所に戻って来た理由はなんだ」 怒った様な顔をして脅す様な声で聞いてきた 俺は少し反省しつつも答えた 「戻ってきた理由なんて一つだ…俺の夢はまだ終わってない」 「…………は?」 意味が分からないとでも言いたげな間と声に笑ってしまった 「お前なら分かるだろ それとも忘れたのか?俺達の夢を」 「覚えているとも 空を自由に翔ぶこと だろ」 「違うな 俺達の夢は“二人で自由になること”だ」 驚いた顔で俺の言葉を聞いた “二人で”と言う言葉を聞いた瞬間に理解した 君の戻ってきた理由を僕と話した理由を 君は僕もこの“監獄という名の魔界”から逃がそうとしている事に 素直に嬉しかったでも君とは 「ほら見てよ、設計図この設計図で作った飛行船があるんだ “一緒に乗ろう”そして空を飛ぼう」 君の笑顔を真正面から久々に見た瞬間に僕の心の氷が溶けた 僕を縛り付けていた何もかもが全て消え去った 僕の心には一つ、本心だけが残った 「行きたい、僕も自由になりたい」 「やっと聞けた」 伸ばされた手を真っ直ぐに握って窓から外へ 監獄と言う縛りから自由と言う解放へ 今度は二人で、あの満月の様に 二人 欠けることなく 空へ翔いた
脱獄 残った者 中
幼い頃の君との約束を僕は守れなかった 君が一緒に“逃げよう”と言った その夢の約束を僕は裏切って自分も偽った でも君は正直に真っ直ぐに僕を捉えて 大空へ羽ばたいた 幼い頃君が夢を語り僕はその夢に魅せられた 君はこの檻の外は自由だと語った キラキラとした輝いた目で きっとその時の僕も同じ様に夢を膨らませたのだろう あの頃の僕らは2人で1つだったから でも終わりはやって来る やって来た終わりは静かに確実に僕らを引き剥がした その頃から僕は何も出来なくなって命令のままに動く事しかできず 君みたいに自分の意思や夢を忘れてしまった でも僕はきっと君が居なければ夢すら見れなかった そう思うと僕は今も昔もそしてこれからも誰かに着いていく 事しかできないそんな気がする、その度自分が嫌になる 君と笑い合いながら夢を見た思い出を信じれなくなってしまう だからもう僕に光を見せないでくれ 僕に君の笑顔は、光は 眩し過ぎるから 飛行機に乗りながらこちらを見てニシシと笑う君は 僕を見て言うんだ、言ったんだ 「逃げよう」 僕は言えないんだ、苦しい顔をしてしまうんだ 「……ふざけるな」 君は真っ直ぐに僕を見詰めてまるで“諦めてない” とでも言いたげな瞳を僕に向けた その後遅れて来た監守達の足音を聞いた君は 蒼空へ翔いた 僕の心はあの蒼空とまでは言わないけれど 常に雨が降り続けることはなくなるくらいには晴れた それで終わりで良かった…………はずだった
脱獄 上
サイレンが鳴り響く監獄 大きな足音を立てながら走り回る監守 影を走りながらも輝いた笑みを宿す青年 多くの監守へ指示を出す険しい表情の青年 それぞれが別の感情を持って目的を果たそうと足を速める 事の始まりは十数年前 二人の赤子が生まれ同じ檻の中で育ち夢を見た事 夢を見た少年が夢の内容をもう一人の少年に教えた事 これが全ての始まりにして二人の夢の原点 夢の内容はとてもシンプルな“空を自由に翔ぶ”ただそれだけ それでも二人には夢を描く、自由を求めるには十分だ その日から二人は空想を広げた 自由に生きるのだ、この檻の外は何があるのか この狭い檻の中は二人の空想を広げる事を加速させた 少年達が生まれ十になる頃二人の片割れが監守に呼ばれた そして少年は上監に真実を告げられる それは狭い狭い檻の中で生きてきた少年の夢を見る心を壊すには 十分過ぎる程に自分達は管理され続けていると分からせた 今この少年には二つの選択肢がある この真実を知ったからには人権を失くすか監守になるか 二つに一つの選択肢に少年は怯えながら選んだ 「僕は……か、監守に…なります」 そこから二人は別々の道を歩み始める 夢を諦めた青年と 夢を見続ける青年 作者から この物語の原案は「脱獄」と云う歌です。 独自の設定などを追加しているので解釈違いがあるかもしれない ですが暖かく見て下さい。
悲しい人形遊び
ヒューヒュー 苦しい息をしながらベッドに寝込む老人が一人 その姿を険しい表情で見守る老婆が一人 老人の方が口を開け弱々しく呟く様に話し出した 「もうすぐで……僕は……死ぬ」 苦しそうに息をしながら言葉を絶え絶えながらも話す老人 「そんな事…言わないでください」 涙を堪えながらも悟った様に応える老婆 「最後に……君に……言いたい事が…」 「はい、何でしょう」 「すまないね……僕の……一人芝居に付き合わせ…て」 「そんな事ないですよ…それに私も…」 老婆はその先の言葉を呑み込んだ でも老人はその先の言葉を察した様に柔らかな笑みをした 「最後に……命令だ……君はもう縛られないで」 「自……ゆぅ」 老人はこの言葉を最後に息を引き取った 「了解しました。最後のご命令は、“自由”ですね。」 先程の感情的な声とは全く変わって機械的な声で応える 老婆はみるみる内に若々しい姿になり白髪だった髪が淡い金髪へ 「しかし主様、自由とはどの様にすれば宜しいでしょうか」 老人は答えない、答えられない 「主様」 そう問いかける様に訊きながら老人の手に触れた だが老人は冷たくなる一方だった 「では、主様私は“自由”の方法を探して参ります」 一礼すると扉を開き外へ歩みを進めた 女の胸ポケットには一つの本があった 説明書 妻が流行り病で無くなった 僕は立ち直れそうにないだから妻を模した“人形”を作る事にした 遺書 君には悪い事をした と云う自覚はある だからせめて僕が居なくなった後には自由でいて欲しい 僕からの願いはそれだけだ ありがとう 十数年後 この本を読みながら涙を静かに流す一人の少女が居る 「私もありがとう、主様 今の私は“自由”です」
駅の謎
私達が領域内へ入り込んでどのくらい経っただろう ふと今更な事を思い出して一緒に迷い込んだ 流星に問い掛けてみた 「すごい今更な事聞いてもいい?」 「良いけど…何?」 とても見当もつかないと言った様子を見てから一言問いた 「スマホって使えないの?」 「無理…じゃないかも!!」 いきなり大声を出されびっくりしている間にスマホを出して 誰かに連絡を取ろうとしているが数分して諦めた 「無理だったか…もしかしたら出来ると思ったのに」 「自分から言い出したのに何だけど何で繋がると思ったの?」 「きさらぎ駅が全国的に有名になった理由って知ってる?」 「いや、知らない 強いからじゃないの?」 「それも有るけど一番の理由は“リアルタイム”投稿だよ」 「リアルタイムって事は…電波があった!……でも何で そもそも領域って電波あるの?」 「電波は普通は無くなるよ、でもきさらぎ駅は違った きさらぎ駅はわざと電波を残したままにして人々の“恐怖心” を煽って興味本位に来る人も呼び込んだ」 「恐怖心を煽る必要ある?」 「大ありだよ、妖怪ってのは恐怖されればされる程強くなるから」 「きさらぎ駅めっちゃ賢いじゃん」 驚き過ぎて敵なのに思わず褒めてしまった 一方その頃残された人達はと言うと 雷馬:「あれ?二人だけですか?あいつらは…」 集合場所に来た雷馬が辺りを見渡しながら聞くと赤坂が答える 赤坂:「居ないね。と言う事は領域に入ったのな?」 永倉:「どうする?何か手掛かりは見つかったか?」 雷馬:「俺の所は全くでもあいつらが連れてかれたとなると俺達が 乗ってた電車で間違いないですね」 永倉:「あぁこうなったら無理矢理領域を開けるしかないな」 雷馬:「え?!領域って無理矢理開くんですか?!」 驚き大きな声を出す 赤坂:「まぁあんまりしないけどね。だって大体自動で開く様に なってるからね」 雷馬のどうゆう事だと云う質問に二人が簡単に答えていく 赤坂:「簡単に言うと今から探すのは“ドア”だよ」 雷馬:「ドア?」 永倉:「領域を部屋、入口をドアと例えると普通の怪異のドアは 自動ドアで部屋に色々な仕掛けをしてたりするけど今回の 怪異はドアに鍵を掛けて入れる人を制限している」 赤坂:「だからドアを探して無理矢理こじ開ける」 そう言ってテキパキと指示を出し始める赤坂 「まず健司は人が入らない様な所を中心に探して、 雷馬は駅員に報告し次第他に連れてかれた人が居ないか確認して 僕は予め張ってあった罠に何か引っかかってないか確認する 何かあったら連絡して、それじゃ解散」 すると二人は同時に返事をした一言「了解」と 雷馬が勢いよく走り出してから永倉が赤坂に話し掛けた 「お前の予想は当たってるのかもしれないな」 「あんまり当たって欲しくなかったけどね。だって当たってたら 助けに行くのが難しいからね」 〜続く〜
謎と恐怖の領域
駅を降りるとそこには知った横顔が一人だけ 駅の看板を見つめて居た、その顔は信じられないという顔だった 「ねぇどうしたの 何かあった?流星」 バッとこちらを振り向くと大きめな声で質問をしてきた 「ぁ…赤坂さんは、君だけ?」 その声は怯えた様な声色だった 「え?まだ来てないの て言うか流星以外来てないの?」 「……多分」 「じゃ探そうよ」「待ってよ、なんでそんなに平気で居られるの」 意味の分からない問い掛けだったので首を傾げると まさか気づいてないの、と驚かれますます分からなくなった 「もしかしてアナウンス聞いてないの」 「聞いてたよちゃんと…後半だけだけど…」 「じゃぁこの駅名見てご覧」 促されたので先程まで流星が見ていた看板を覗き込む様に 見るとそこに書かれた駅名の名は きさらぎ駅 この一言のみが書かれていた 私の背筋を冷や汗が伝う 無意識の内に息を呑む 一年前まで一般人だった私でもこの名前は知っている それと同時に脳が有り得ないとサイレンを鳴らす だって 「有り得ない…と君でも分かる程昔全国的に有名になった 災害級の怪異だ」 「……ちょっと馬鹿にした?」 「…さぁ他の人達を探そう、まずは電車だ」 「おい!人の質問に答え…ろ」 私達は間違いなく“電車”に乗っていたはずだ だが私が出てきたで有ろう乗り物は電車と言うには旧い物 そう“列車”と呼ぶに相応しい乗り物だった 「ぇ……マジ…」 「とりあえず、確認してみる?」 そう言うと列車の扉に手を掛けると列車は霧の様に散っていった 「流星、とりあえず今は状況整理した方が良いと思うけど」 「賛成だよ、いきなり過ぎて混乱してるしね」 「つまり今ここに居るのは私達だけって事?」 「正確には被害者達が居なければだけどね」 「………でもさ私の記憶が正しければ、きさらぎ駅って」 「あぁ祓われ済みだよ。それも大分前にね」 「っ…だよね……じゃこれは夢………って事は無いか」 「ねぇどう思う」「?何が」 「…どうして僕らだけ領域の中へ入れたと思う?」 「偶然…とかかなぁ」 うーんと唸りながら考える 「全く分からん まぁでも領域の中調べたら何か分かるかもだし」 私はそう言って領域内の探索を提案した 「……居なくなった人達も探さないとだし探索するか」 そう言って探索を始めたがここで一人になるのは命知らず なので効率より命を取った探索をしつつも私は脳を回転させる (なぜ私と流星が入れて三人は入れなかったのか 私と流星、そして被害者達の共通点は何か) 推理とは解決の為のピースがあって初めて推理出来ると 後から思う事をこの頃の私は知らなかった 〜きさらぎ駅編〜始まり