東雲しの
30 件の小説『自殺屋さん誤字誤字直しました。他にも誤字があったら教えて下さい。
自殺屋さん 素敵な商品を取り揃えております まずは手軽にカミソリで ロープは結び方の専門書をおつけして 注射器は空のものをご用意して 毒薬はすぐに死にたい方と 死ぬまでを楽しみたい方を 恋人同士で死にたい方も もちろんお待ちしております ただ恋人たちの死に方については 相手の同意書と 相手と2人でのご来店が必須となります もちろん死にたい=助けて である方も これまでたくさん頑張ってきた方 もう疲れてしまった方 明日が怖くなってしまった方も 私たち自殺屋は 皆様の『死にたい』に真摯に向き合い 努力していくことを誓います
愛させる
愛することがこんなに苦しいだなんて 知らなかった ナイフで肉を削ぎ落とされるかのような痛み 窒息させられるかのような切なさ 爪を一枚一枚を剥ぎ取られる悲しみ 愛することが怖くなっていった 愛させることが怖くなった こんな重さをあなたにかすなんて 私はどんなに酷い人だろう あなたはそれでも愛していると 言ってくれるけど いつかその痛みや苦しみに気が付いて 耐えきれなくなって 私をひとりぼっちにさせるんじゃないか 長く一緒にいるとその分怖くなるの 1人になってしまうのが怖い なんて言うものは愛じゃない だから私もあなたがくれる その痛みや切なさや悲しみに 耐えてみせる
愛してる
うまく伝わらない それがもどかしくて あなたも私も 手を出して喧嘩をした でもそんなことをしても お互いがよくなることなんかなくて 一層のこと私が死ねば あなたは一生 覚えていてくれるのかななんて考えたりした このまま、喧嘩したままじゃいや 絶対に後悔するって言える そう思った私は 去って行くあなたの手をぎゅっと握った お互い手を出さず 話し合おう そう言って しばらくしたらあなたも座ってくれた 私たちは夜明けまで話をした 自分が感じてる自分の嫌なところ あなたが感じているあなたの嫌なところ 疲れるまで泣きながら話をして そこで今まで1番優しいキスをした
詩
詩を書こう書こうとしても なにも思いつかない 私はぼんやりとしてる時が1番書ける ぼんやりとしてiPhoneを握ってる時が1番 みんなはどんな時に詩を書くのだろうか 怒りが心を占めている時? 悲しみで目が開けられない時? わからないけどあなたはきっと その一刻一刻で詩を書いているんだろうね それは私のもとには届かないかもしれないけど きっと届くと信じているよ
心臓の鼓動
噂だけど 人が一生のうちにうてる鼓動の数は 決まっているという 胡散臭いけど 私は自然とそれを信じた 優しい人が早く死んでしまうのは 何かに耐えて余分に脈うって しまうからじゃないだろうか 逆に人に優しくない人は 優しい人に甘えて 悪い言葉を吐きづつけている 地獄に引きづりこもうとしてる 私の祖母もそうだ あっちで怒って こっちで怒って 恨み言を言って 全部 口で まかして そして97歳まで生きた 逆に素敵な人や 話したい人は みんな50代半ばでこの世を去った もしかしたら 人が生きていくには 地球は厳しすぎるんじゃないか 私は自分の胸に手を当てて 自分にあとどれくらいの鼓動が 残っているのか、考えた
愛
汚された水の中を泳ぐ もう目も見えてないけど 手触りであなたを探すけど とてもじゃないが 見つからない 諦めていないあなたことを 遠くの国からあなたのことを想っています 生きて帰ってきて どんな姿でもいいから 信じているあなたが生きているってこと 私に『嘘つき』と、言わせないで お願いです 彼を返してください 彼は笑っているのが1番素敵だから 彼に酷いことを強いらないでください 彼は人になにより易しく優しくて どうしても もう一度あなたに会いたい 見えなくなってしまった目でも 触れてもわからなくなってしまった手足でも 私はずっと、あなたを待ってます
認めてほしい
認めてほしい 今、なにもできてないけど 認めてほしい 過去も、なにもできてないけど 認めてほしい 『なにを』かわからないけど 認めてほしい 私自身の全てを 認めてほしい ここにいてもいいと言ってほしい わからない もうなにもわからない 助けてほしいと 言えないところまできた
竜と少女10
結婚式なんてすごく緊張する。だってまさか自分が、幸せな結婚ができるなんて。思ってもみなかったのだから。 「リリー様、そろそろ結婚式のお時間なのでお手伝いに参りました。」 「っあ、えっ、その、準備は、自分でできます。っありがとうございます!その!着れなくなったらお声をお掛けさせてもらいます!よろしくお願いいたします」 色は深い緑と薄い緑のまばら、美しい色。あとは、用意してくれたのだろう。ぴったりのサイズのアームカバー。 「着れました」 自分から、出てくると待機をしていた2人して 「まあ、素敵ですわ」 「恐ろしいほどお美しい」 待機してくれていたからだ2人が鈴を持って、歩いて行く。シャン…シャンと、少しずつウィンドルに近付いている。やっとあと一歩になるとウィンドルが、手でとっさ抱き寄せた。 「美しい人よ、ここに手を乗せて、私はこちらに乗せるから、いいかい、心を落ち着かせて、 1分…2分間で 「リリー目を開けてごらん、すごく美しいよ。」 目を開けると、2つの宝玉が2つとも厳かに光り輝いている。 「愛してるよリリー」 「私ッ!も…愛してるよ、ウィンドル。」
竜と少女9
「ウィンドル?本当に…ウィンドルなのね」 手を握りあいながら、会話をする、ウィンドルが 「ああ、本当に私だよ、リリー。お前こちらにくる時に、時空の扉で?気を失ったんだ。まる1日寝ていたんだよ。今は?目立った怪我はないが。」 「じろじろみたいでよ!恥ずかしい。元気よすごく!だってウィンドルがここにいるんだもの。」屈託のない笑み。 「それならね、今夜は、私とリリーの結婚式だから、疲れがたまらないようにもう少し2人は価格」 結婚式、結婚式って好き合っている人たちがするあの結婚式、何度も頭の中でその単語が揺れる。と、その揺れおさまったとき。 「結婚式〜」 ここ1番の大声が出た。 「そうだよ、私と、リリー、お前の」 「え!そんなの何も聞いてない!結婚するの!?私達」 「…?お前は私が嫌いか?」 「ううんそんなことないすき!だいすき!ウィンドルのおかげで、本当のお母さんが死んじゃたとき、涙は早く止まったし、いじめっ子にも、ちょっとやり返せた。私は…そうだわ。あなたがすき、
竜と少女8
気がつけば、空は雲ひとつない。大草原に寝転んでいた。いや、正確には木のベット、に羊の毛での編んだ引き布団の上だが。暑いとも取れれば寒いとも取れるらとても気候の良い場所。その時、女の子が,ひょこりと顔を出した。 「ウィンドル様!ウィンドル様!お姫様起きたよー!すごい綺麗なの!黒い髪でぇ黒いおめめたの!ぷわり初め見た!」 「そうだねあの子はとても綺麗だから。」 しばらく耳を澄ましていたら暖簾の前に人の気配を感じた。 「寝たふりかい?今朝焼いたクッキーを持ってきたのだが。寝ているなら仕方ない、子ども達にあげようかね」 年に1回食べられるかどうかわからないクッキーの香りと、人間の姿?のウィンドルを見たみたくて、リリー飛び上がるように起きた。するとそこには薄い緑色の色の瞳と、大草原を思わせるようなサラサラとした髪。をした、青年が立っていた。