キートン
7 件の小説煙
「百害あって一利なし」何で煙草なんて吸うの? そんなもん煙草を吸う理由なんて一つだけに決まってる。カッコつけの為だ。百害あって一利なしこの言葉通り本当にいい事ない。ただ、俺は吸う。マナーを守って吸う。ただそれだけ。 銘柄が気になる方がいたらコメントで吸ってそうな銘柄当ててみて! 後、吸うのは20歳越えてからね。
音と楽と人
最後は、音楽です。ここまで読んで下さった方には、『 音 』と『 楽 』を読んでいるかと思います。僕にとって音楽は切っても切り離せない存在です。では、続きをどうぞ。 あの日から僕の心の秒針は止まったままだ。長い針と短い針は追いかけては追い越されを繰り返し 何も考えれなくて、日々を無駄に過ごしていた。今思うと、過去にとらわれ、現実から逃げているだけだった。相手のご両親にも心配されていたし当時のお世話になってる方達にも迷惑をかけた。 それから月日は流れ高校卒業後、地元の連れと会うためにタクシーで向かっている時の事だった。タクシーの運転手が渋い声で、『今日実は孫娘が産まれる予定でして名前をつけて欲しい言われているんです。』と嬉しそうに話しかけてきた。僕は、そうなんですかと一言、返した。運転手がラジオでもかけます?と言ってきたから「はい」と答えた。 今週のテーマは、あなたが好きな曲リクエスト。一曲目は、DREAMS COME TRUEで『朝がまた来る』です。亡くなった彼女が好きだったドリカム。 何故か涙が自然と出てくる。そして、よく二人で聞いた曲だった。あの時渡されたCDもドリカムだった事を思い出した。朝がまた来る。彼女が今日も1日頑張る為に聞いていた曲でもあった。僕は、あれ以来この曲を聴くのを避けていたけど、この時だけはちゃんと聞いた。頭の中で連想させられる。亡くなった彼女との思い出。 そして、用事を済ませた後僕はずっと引き出しに閉まっていた、ドリカムのCDを手に取り中身をあけた。底には、朝がまた来るが収録させれているCDともうひとつ手紙が入っていた。 『 私の大好きな人へ。これを読んでいるって事は私はもうこの世界に居ないね。一緒にいると落ち着くし何より、二人で聞いた思い出の曲を渡せて良かったと思っています。心の残りはあるけれどこの先、この曲を好きでいてくれますように。そして、私は貴方を好きになって本当に幸せでした。少し早く旅にでますが、どうか探さないでください。多分、世界中探しても見つけるの大変だと思うから笑笑 最後に、壊れて泣いたって願いは届かないあなたのいない朝が今日も明けるから今はこのままいつかこの思いが逝く日まで空へ昇る日まで』 その日から僕は毎朝聞いている。かれこれ十年立つ。あの最後のフレーズを残してくれたから今がある。その日から僕の心の秒針は進み始めた。 エピローグ 音楽それは、全ての人を魅了する不思議な力。音を紡いでメロディーになりやがて聞く人の形になり完成される芸術。『音』と『楽』一つ一つの要素を加えてそして、聴く人を魅了する。
楽
今回のテーマは、音の次に『 楽 』について話します。 君の音は安らかだった。静かな雰囲気で、どこか寂しい気持ちなはずなのに、、、 亡くなる直前、『先に旅立つと思うけど、眺めのいい景色見てくるね』って言って笑顔だった。その姿を見て何も口にする事が出来なかった。楽しい事も辛い事もいっぱいあったけど、最後にこれ渡すねと渡された。それは、1つのCDだった。僕は貰ったが聴かなかった。本当に最後なんだって気持ちになりたくなかったからだ。 でも、ある日突然聞くことになる。 最後、音楽編で。
音
音楽についてどう思うか話ましたがどうでしたか?今回は、音に注目したいと思います。 音とは振動。もし大切な人の振動を今でも聞けたらどれだけ幸せな事なんだろう。忘れない音ってあります。大好きな人の声·大好きな人の胸の鼓動。もし、今でも聴けたら聴きたいって僕は思います。何故ならば、もう二度と聴けないから。人の死は必ず来ます。いつ自分の大事な人を亡くすか分かりません。今、大切な人がそばに居るならその時間はきっと自分の人生の中で凄く貴重な時間だと思います。まるで、シンデレラタイムような。もし、もう一度『 音 』を聴けるなら、あの日、最後に聞いた君の音を感じたい。
音楽
音楽って聞くと皆さんは何って答えますか?僕は全ての人を魅了する不思議な力だと思ってます。
運命の2人
好きな女性のタイプは?と聞かれると僕はいつもこう答える。H2のヒロイン『 雨宮ひかり 』と。H2を読んだ事のある方だったら魅かれた読者は多いだろ。僕もその中の1人だ。あんな女性がこの世界に居たのなら1度はその方と恋愛をしてみたいし多分すぐ惚れるだろ。 時は遡り、ある日の出来事だ。行きつけの店に足を運んだ。いつも座るバーカウンター【入って右から3番目⠀】に1人で来てた女性が座っていた。僕は昼に行く時は珈琲、夜に行く時は、ウィスキー【ロイヤルハウスホールド⠀】とまぁ、こんな感じでいつも通り、夜だったのでいつも座るはずの席の隣に座りウィスキーを注文した。その隣で本を読みながら珈琲を飲んでいた女性がすーっと髪を耳にかけた後、珈琲を1口飲んだその姿が、雨宮ひかりにそっくりだったのだ。その瞬間、女性の方から笑顔でどうかなさいました?と聞かれた為、とっさに好きなタイプの人に似てました。と思わず口にしてしまいました。その女性は、そうですかよく色んな人に似てると言われますと一言口にした。その後も話は弾み1人で飲むはずの日が僕が好きな女性のタイプの方と呑むなんて夢のような時間を過ごしました。そして、もうひとつ似てたと言うか同じ所があったのです。それは誕生日でした。それを聞いた時、僕の心の中では、ものすごくテンションは上がり酔っていたせいもあってか連絡先を交換しようと思った時、ドアの開いた鐘がなったので見てみると背の高いイケメンとその女性が挨拶したのを見て付き合ってるのか〜ってなってちょっとショックを受けました。ですが話のタイミング的に誕生日の日の話の時だったので思わず彼氏にも誕生日を聞いたのです。そしたら、橘英雄と同じ誕生日だったのです。僕はその二方を見て、結ばれる運命だと思い、そっとグラスの氷を混ぜながら僕の淡い恋心はウィスキーの氷が溶けて行くように終わりました。
珈琲の香り
珈琲は、冷めない内に飲むのが礼儀だろう。 そう言いながらも猫舌な僕は、チーズケーキとセットにして頼むのが休日の楽しみである。 先日、行きつけのお店に入ると1番人気の珈琲が売り切れで、本日のオススメを注文した。ブラジルのサントスと言う珈琲なんだが、香ばしい苦味と豊かなコクが売りらしい。僕には、少し早かった味わいな気がするが店内に流れてるクラシックを聴きながら一口味わうとこの味は前にも飲んだことがあるとふっと気づいた。 あれは、三年前の冬。コンビニの外で友人と缶コーヒーとタバコを加えながら、ぼーっとしてるといきなり友人が『 周りは見れば、カップルばっかりで俺ら何してるんだろうな。負け犬みたいに····』と呟いた。僕は笑いながら間違えないと言いながらも目の前を通り過ぎて行く女性の香りがCHANELのチャンス オー タンドゥル オードトワレ【恋人の贈り物⠀】だと気づいて、尚更苦味が増した。髪を靡かせて歩いて去って行く様子を見ながらきっと、彼氏から貰った香水をつけてこの後デートするのだろうと思うと何故か妬むと言うよりすごく幸せなんだろうなと豊かな気持ちになる。缶コーヒーを一口飲もうとすると冷めていて今年の冬も友人と二人で過ごす嬉しい様な寂しい様なそんな気持ちになり煙草に火を付けてゆっくり煙を吐いて缶コーヒーを飲み干した。 味わう事より、目の前の景色や光景に気を取られ、味わうべき味を忘れていたのかもしれない。だからこそ、冷めない内に珈琲を飲む。そう心の中で呟きながら、今日も行きつけの店に入り珈琲の香りを堪能する。