運命の2人

運命の2人
  好きな女性のタイプは?と聞かれると僕はいつもこう答える。H2のヒロイン『 雨宮ひかり 』と。H2を読んだ事のある方だったら魅かれた読者は多いだろ。僕もその中の1人だ。あんな女性がこの世界に居たのなら1度はその方と恋愛をしてみたいし多分すぐ惚れるだろ。  時は遡り、ある日の出来事だ。行きつけの店に足を運んだ。いつも座るバーカウンター【入って右から3番目⠀】に1人で来てた女性が座っていた。僕は昼に行く時は珈琲、夜に行く時は、ウィスキー【ロイヤルハウスホールド⠀】とまぁ、こんな感じでいつも通り、夜だったのでいつも座るはずの席の隣に座りウィスキーを注文した。その隣で本を読みながら珈琲を飲んでいた女性がすーっと髪を耳にかけた後、珈琲を1口飲んだその姿が、雨宮ひかりにそっくりだったのだ。その瞬間、女性の方から笑顔でどうかなさいました?と聞かれた為、とっさに好きなタイプの人に似てました。と思わず口にしてしまいました。その女性は、そうですかよく色んな人に似てると言われますと一言口にした。その後も話は弾み1人で飲むはずの日が僕が好きな女性のタイプの方と呑むなんて夢のような時間を過ごしました。そして、もうひとつ似てたと言うか同じ所があったのです。それは誕生日でした。それを聞いた時、僕の心の中では、ものすごくテンションは上がり酔っていたせいもあってか連絡先を交換しようと思った時、ドアの開いた鐘がなったので見てみると背の高いイケメンとその女性が挨拶したのを見て付き合ってるのか〜ってなってちょっとショックを受けました。ですが話のタイミング的に誕生日の日の話の時だったので思わず彼氏にも誕生日を聞いたのです。そしたら、橘英雄と同じ誕生日だったのです。僕はその二方を見て、結ばれる運命だと思い、そっとグラスの氷を混ぜながら僕の淡い恋心はウィスキーの氷が溶けて行くように終わりました。
キートン
キートン