まるてん

14 件の小説
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まるてん

文章力上げるために始めました...! 少しでもいいなと思ってもらえたら嬉しいです✨ 良ければフォローm(((( jkの文章力には限界がある(定期

無口なもの。

私には一緒に暮らす恋人がいる。カッコよくて、優しくて、いつも素敵な表情を崩さない、そんな王子様みたいな君。彼女ながら完璧だと思う。ただそんな彼にも苦手なことがあって。彼は無口だ。お話しするのが恥ずかしいのだろう。彼は一度も口を開いたことがない。ただ、私たちは心が通じ合っているから、私と君の関係に言葉なんて必要なかった。 ある日、彼が姿を消した。どこを探しても見つからない。名前を呼んでも返事がない。一瞬、不審者が家に入ってきたのか、とも疑ったが、幸い荒らされた形跡はない。そんなことを思いながら探していると、彼は見つかった。私の不注意だった。彼はすぐそばにいた。ただ、いつもの場所にいないことに焦った私には見つけることができなかっただけであった。私は彼を丁寧に大切に抱きしめた。彼氏なんだから大切にしてあげないと。 私は彼を見つけると、安心して仕事に向かう。 「いってきます!!」 君からの返事はない。でもそれで満たされていた。 私の彼氏。 ここら辺じゃ中々買えない、限定品フィギュアは今日も日光に魅せられ無機質に瞳を輝かせた。

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無口なもの。

普通の恋。

これは、 イケメン転校生でもなければ、サッカー少年でもない。曲がり角でぶつかったわけでもなければ、幼なじみでもない。犬猿の仲でもなければ、お隣さんでもない。御曹司イケメンでもなければ、極道イケメンでもない。そんな普通の君に恋した普通の私の話。 中学2年生の夏。君に恋をした。君はみんなに優しくて誰とでも仲良くて、でも特別目立ってるわけでもなくて。イケメンって騒がれるようなキャラでもなく、どちらかというといじられキャラのような君だった。 恋をした決定的瞬間は、案外記憶にないものだ。特になんの理由もなく、気づけば胸の鼓動が君への恋心を告げていた。私にしては珍しく、君と話すことには苦労しなかった。たしかに緊張はしたものの、気さくな君に話しかけることは、周りから見て浮くわけでもなく、当たり前の光景であったようで、ただ私の鼓動だけが激しく弾んでいた。 君に恋をしている人は私だけではないようだった。ただ、少女漫画のように恋のライバルにいじめられるなどといったことはなく、ただ彼のことが好きな女の子は、彼と話して花のように笑っていた。きっと私はライバルの土台にすら立っていないんだろうということが分かった。それと同時に、あの女の子が恋のライバルをいじめるような子だと仮定してしまった自分を情けなく思う。私にいつも向けられていた君の笑顔と同じものが、あの女の子にも向けられている。 知っている。君って人は誰にでも優しくて、私なんかにも可愛らしい女の子に向ける笑顔と同じものを見せてくれる。そこにきっと私は惹かれたのだろう。ただただ、君の良さを良い気持ちで見ることができない自分を憎んだ。 そんな淡くて薄い、炭酸の切れた炭酸水のような恋は気づけば終わっていた。 君に彼女ができたようだ。あの、花のように笑った女の子とは違っていたが、これまた可愛らしい女の子だった。 辛かった。きっと私の失恋なんて、面白みもなく、誰もが左から右へと情報を流したくなるようなものだろう。 ただ、その面白みのないもの に締め付けられ傷つくのが恋というものなのかもしれない。きっとこれはごく普通の恋であった。ただ、私にとってはひと夏の素敵な恋でした。

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カーストハンバーガー

小学校3、4年の頃、 低学年の人たちは、ハンバーガーで言う上のバンズ(いわゆるパンの部分)で、まだ少しだけ未熟だから先輩たちに乗っかっている状態。 高学年の人たちは、ハンバーガーで言う下のバンズで、みんなを支える土台。 そして、君たち中学年の人たちは、ハンバーガーで言う具の部分で、間に挟まれ自分たちの役割に悩むかもしれませんね。 ハンバーガーの具は、たしかにパンよりは必要性 を薄く感じてしまうかもしれませんが、 具が無いと、何か物足りない。 と感じてしまいますよね。 君たちもそんな人たちになってほしいです。 そう校長先生から言われて、私は心に決めた。 明日から、私はハンバーガーの具になろう。と。 その日の昼間。学校の階段でハンバーガーのチーズを持ちながら私は階段からわざと転げ落ちた。 もしかして。入れ替わってる? という奇跡を信じて。

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カーストハンバーガー

失恋ソングを聴いてるのなら。

君は、いつも笑顔で真面目で頭良くて、運動はちょっと苦手で。でも一生懸命頑張ってて。少しいじられキャラでみんなから人気で。 そんな君のことが気づけば好きになっていた。 男女ともに人気な君なので、もちろん私も君と仲良くしてる。 君を夏祭りに誘った。OKしてもらえて浮かれてて、すごい楽しかった。 君に話しかけたらいつも笑顔で応えてくれて。 でも。なんでだろう…。気づけばいつも失恋ソングなんか聴いちゃって。まだ諦めなくていいじゃん。 告白して、振られた訳でもないじゃん。 君に彼女がいる訳でもないじゃん。 君に無視されてもないし。いつも笑顔で話を聞いてくれてるし。 でも…。失恋ソングばっか聴いて泣いて。 私が諦めてたらダメじゃん。そんなこと分かってる。でも。なんだか自分でも、この気持ちが分からない。 君とよく話すけど、君から話しかけてくれることは少ないよね。 君が私にいつも見せてくれる笑顔も、色んな子に、同じくらい見せてる笑顔。 君の気持ちはいつも分からない。 いつか。君の気持ちに辿りつけるのかな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 自分の体験をもとに書いたので、ものすごくつまらないストーリーになってしまった…。 でも、このぐらいつまらないはずなのに、辛くて心を揺さぶるのが、本当の恋愛なんだと思う。

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失恋ソングを聴いてるのなら。

今日で〇〇日目。

『井上〜!! 今日で348日目なんです…!』 「だから笑、いつも言ってるけど、その数字なんなんですか?」 『えぇ〜?分かんないんですか?笑 センスがないですね…?怒笑』 「いや、センスとかじゃないから笑」 『んん…笑 まぁ…。いつか私の気分がのったら教えてあげようかな?』 「えぇ〜笑」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 数日後 「俺分かりましたよ? あの数字。」 『えぇ…!なんですか?』 「あれですよね?あの、この学年のみんなに出会って何日。っていう。まぁ、言い方変えると俺と出会って何日。とも言えますけど」 『たしかにそれもそうだけど、違います...笑』 「えぇ〜…!違うんですか?そろそろ教えてくださいよ」 『言えないです笑』 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− だって。言えるわけないじゃん。 君に、井上に恋して何日なんて。 出会った頃から好きでした。 これからも、この想いは届かなくても良いから、せめて君の隣にいさせてください。 どうか神様…。お願いです…。

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今日で〇〇日目。

不幸=幸せ(?)

みなさんにとっての不幸とは何ですか? 反対に、幸せとは何ですか? あなたが今考えた、”不幸“とは、何を基準に不幸だ。と考えましか? 例えば、美味しい食べ物が食べられなかった。が不幸とします。 ですが、”美味しい食べ物“は、何を基準に考えたのでしょう? そう。美味しい食べ物を知っている。食べている。からこそ、 美味しい食べ物を食べれなかった。 という不幸を感じることができるのです。 すこし難しいですし、私も我ながら何を言ってるのか曖昧です。 毎日、美味しいものを食べれないのが、当たり前だったとしたら。 ”美味しいものを食べれないのが不幸“ とも感じられないはずですよね。 不幸を感じることができることが素晴らしい。 少し曖昧な表現ですが、こういうことです(?)

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不幸=幸せ(?)

夏休みの最終日((5人に2人共感

夏休みの毎日体温書く表、体温は測っててもめんどくさくて、毎日書いてなくって、結局最終日にまとめて偽造体温書く。 共感したらいいねください(((

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夏休みの最終日((5人に2人共感

君に魅せる最後の見栄

今は8月21日の夜。 私は今から君に会う。 君に可愛いよ、って言ってもらえる為に着物を着ることにした。 私1人では着付けられないから、黒いスーツを着てる女性が手伝ってくれた。ありがとうございます。 おっ、彼氏くん来たぞ。 彼氏くん酷い顔だなぁ笑 涙で顔がぐしゃぐしゃ。 それじゃあ、私の可愛い姿がぼやけて見えないんじゃない??怒笑 ねぇ…彼氏くん。いつまでも私のこと思っていてくれますか…? わがまま言ってもいいかな…。 私、やっぱり彼氏くんが大好き…。私から離れないでよ…。 ごめんね…。こんなわがままな彼女で。 また、いつか会うときまで。 私は、君に最後の見栄を張った。 最後まで泣かずにいれたんだよ? 着物もちゃんと着て、君が心のどこかで、私を好いてくれるように。 私は今日、着物を着ている。 私の今日の着物は、“左前“だそうだ。

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君に魅せる最後の見栄

姉ちゃん。はい、プリン。それと、ごめん。

「姉ちゃん。はい、プリン」 俺の問いかけに姉ちゃんは返事をしない。 まだ怒ってるのか…?なかなか引きずるな。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 遡ること5年前。 俺は姉ちゃんと喧嘩した。 内容はあまりにもバカらしいものだ。 俺が姉ちゃんのプリンを知らずに食べて、姉ちゃんが俺に怒った。それが腹立ったから家を飛び出したら姉ちゃんが追っかけて来て。 姉ちゃんが追っかけてくるものだから、俺も必死に逃げるんよ。そしたら信号とか見えてなくて、横断歩道飛び出したら車に轢かれそうになった。 そしたら、姉ちゃんが俺を突き飛ばして、代わりに轢かれた。 姉ちゃんはそのとき泣き顔で笑ってたっけ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あれから俺は毎年姉ちゃんの墓にプリンを備えてる。 今年でこれは5回目。今年も姉ちゃんは俺の問いかけに無視してる。これだから姉ちゃんとの喧嘩は嫌なんだよ。小さなことでも、ずっと引きずってくる。 なぁ、姉ちゃん…。ごめん。ほんとにごめん。だから許してよ。プリン、食べなきゃよかったな…。大好きだよ。姉ちゃん。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 私はプリンが大好きだ。可愛い弟に食べられたときすら、つい怒ってしまった。 ごめんね。小さなことで怒っちゃって…。ほんとは大好きだよ。次、もしいつか会えたら、いっぱい2人でプリンを食べよう。姉ちゃんが全部奢ってあげるから。いつもいつもプリンありがとう。大好きだよ。 来年はプリンを半分子するつもりで、私の分まで食べて笑顔を見せてくれたら嬉しいな。 ほら、いつまでも泣いてないで。プリンに涙が染みたら美味しくなくなっちゃうじゃん。

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姉ちゃん。はい、プリン。それと、ごめん。

17条恋法

1、毎日おはよう、おやすみのLINEを忘れないこと。忘れた場合罰則として君のお顔をロック画面にします。もちろんみんなに見せびらかすよ? 2、喧嘩した次の日は、お昼の12時に屋上に2人で集合して、一緒にごめんねを言って、その日は2人で帰ること。 3、お互いの誕生日と付き合った記念日にはバイトの予定を開けておくこと。もしもバイトが入っても、次の日には会うこと。 4、私が好きって言ったときは、どんな時でも、俺も。って言うこと。 5、毎週木曜日は一緒に帰ること。君の部活が長引いたときは私はずっと待ってるよ。でも、私の部活が長引くときは先に帰っててね。って言っても結局待っててくれるけど。 6、雨の日は相合傘で帰ること。 7、遊びに行ったときのお金は割り勘にすること。 8、私に何かあったときは、勇気をだして守ること。 9、私の日記は何かあったときしか覗かないこと。きっといつか覗く日が来るでしょう。 10、私がご飯を作ったときは、まずくてもおいしい。って言うこと。 11、一つ一つの思い出を大事にすること。 12、もしも他に好きな人が出来てしまった場合は嘘つかずにハッキリと伝えること。 13、友達に私のことをちゃんと紹介すること。 14、毎週金曜日には寝落ち電話をすること。 15、私が泣いてるときはそっとしておくこと。 16、私が君を好いている、君に感謝している。ということを忘れないこと。 17、もしも私がいなくなったら、私のことは忘れて新しい人と幸せになって、空にいる私を安心させること。嫉妬しちゃうぐらいイチャついてくれないと成仏できないから笑 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8月13日。俺はかつての恋人が書いたであろう日記を覗いていた。この日記を開くのは、今年で3回目だ。 何回読んでも、俺は17番だけは守れない。守りたくない。 おい、元気にしてるか?俺はこの通り。 涙で視界が滲む。彼女が死んでから3年。 俺は彼女が死んでから3回目のお盆を迎えている。 毎年この日記を読んでは、17番を守れていないことに、わざわざこれを書いていた彼女への申し訳なさや、愛おしさを感じている。 みなさんの、17条恋法はなんですか…? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 17条恋法 追記。 君のことだからきっと17番目は守れないことでしょう。 全く。仕方ない彼氏くんを持ってしまったな笑 でも、私は君のそんなところが好きだよ。 もう少し…もう少しだけ君と一緒にいたかったな…。 彼氏くん。私、君が好きだよ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 墓の前で俺は手を合わせ、いつかの彼女の懐かしい声がした気がして、俺は気づけば声にしていた。 「俺も。」

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17条恋法