June 4
28 件の小説Cover.
楽しい。 一緒に戯れる時間ほど楽しいものはない。こんな時間が永遠に続けばいいのにと思った。その子は6歳ぐらいだろうか。年下の兄弟とベッドで飛び跳ねている。母に見つかると怒られることなど今は頭にない。年下の兄弟がふざけて毛布の中に入った。その子からすれば年下の兄弟はいま見ることができない。その子の高揚していた気分は、不思議なことに残忍な好奇心に変わった。その子は年下の兄弟の上にジャンプしてみる。どう思われるなんて知ったことか。年下の兄弟がもがいている。しかし、そんなことその子にはなんてことないように感じられた。繰り返しているうちに年下の兄弟の抵抗がなくなり、泣き声が微かに聞こえてきた。突然、毛布がめくれて泣いている年下の兄弟が見えた。その瞬間、今までの興奮は嘘のように引いていき、その心は罪悪感で溢れかえった。年下の兄弟が母のもとに走って泣きついた。 その子はその後これまでにないほど怒られた。 その出来事は、時間が経てば忘れられるはずだった。兄弟喧嘩で済まされるはずだった。 けれど似た光景を、"私"は何度も別の場所で見ている。 なぜ、こんな話をしたのか疑問に思うでしょう。こんな酷い行為見ていて胸糞が悪くなると思われる方も多いでしょう。しかし、相手が半ば隠されたように直接的に見えないとき、人はどうなるか、知っていますか? スマートフォン。便利な道具ですね。SNS、使っている人も多いと思います。なぜこの名前をあげたかわかりますね。それらは相手が見えないときに人が残忍な行為を平気で行ってしまう典型例です。画面の向こう側。名前も顔も見えない誰か。しかし、そこを言葉は簡単に踏み越えられます。このようなことは他にも多々あります。人種、国籍、性別が相手を隠し、人として見られなくする場合もあります。これらのことを聞いて体裁が悪くなったあなたは「そんなものプロパガンダに騙された戦時中の国民がするものだ」「そもそもあっちが迷惑かけてくるのが悪いんだ」と苦し紛れに言うかもしれません。でも、そう言い切ってしまえるほど、人は簡単に正しくなれるのでしょうか。物語で名前をつけないでその子と呼んだのは誰でも当事者になる可能性があるからです。年下の兄弟と呼んだ理由も、もうわかりますか?人は自分より弱いとわかった瞬間どこまで踏み込んだことをやってしまうのか。そしてあなたはその気持ちを抱き、行動に移してしまうのか。答えはあなたが自分で決めることです。私は一切知りません。 そして最後に。 物語では、母が叱ってくれました。 では画面の向こうの現実では、誰が止めるのでしょうか。 それを見ていた"私"は、もう無関係なのでしょうか。 それでも人は、今日も楽しいと言いながら画面を覗く。
理想の女房
※本作はユダヤ笑話を江戸風に翻案した小噺です。 よっ、お立ち会い、お立ち会い! さあさあ、ここに2人の男がおりましてですね。 どちらも女房がおるんですがね。 これが旅の途中、馬が合ったと申しますか、 どうにも話が弾みましてね。 「いやー、うちの女房が金を無駄にしないで、行儀が良くて、口が堅かったらどんなにいいことか。」 「おい、本当か?それなら、俺の女房がまさにそれだぜ。何せ金を無駄にしないから便所の手拭いを6週間変えないんだよ、それで行儀もいいからね、1日中畳の上から動かないんだよ。それから口が堅いからね、あいつの子が誰の子なのかいまだに教えてくれないんだ。」 いやはや、世の中、口の堅さにも色々ございまして。
花粉症のeveryday
大脳から新たな作戦の実施が下命された 使用はオロパタジン点眼薬までを想定 いざとなったら徹底的にやれ 必ず花粉侵入前に完了せよとの事だ 症状軽減作戦 フェイズ1を開始する タリオン投与開始 繰り返す 投与開始 送れ 右腕了解 投与する 投与用意 嚥下 タリオン 規定量投与 しかし 効果を認めず マスクを装着 もう少し様子を見る 大脳 症状偵察第3波展開中 効果を報告せよ 症状偵察続行中 症状健在 未だ効果なし 作戦をフェイズ2に移行 ただちに航空投与を開始 各腕 こちら大脳・小脳・大脳基底核本部 フェイズ2に移行 全瞼固定地転換 くりかえす 全瞼固定地転換 クリアードアタック クリアードアタック ファイア レディ…ナウ 目薬アウェイ レーザーオン レイジング! コンプリーテッド 落下地点 北西に転針 くりかえす 北西に転針 眼を外した? 精度が落ちたのか? 目薬の第2波いきます よし これでとどめだ やったか? (ポタン!) 全瞼脱出 全速閉鎖! 瞬き! 瞬き! 目標 まつ毛を越え 水晶体に侵入 オロパタジン点眼薬 全容器 残存無し くりかえす 全容器残存無し こちら後頭葉 視界ゼロ 目薬命中 (元ネタ シンゴジラ タバ作戦の一部より) ✖︎4回/1日
復帰します
ひと段落ついたので復帰します。 長い間休んだ分頑張ります! これからもよろしくお願いします。
活動休止
諸事情により、本日12月8日から3月上旬ごろまで活動休止をさせて頂きます。 3月下旬以降戻って参りますので、これからもよろしくお願いします。 ノンフィクションです。
皆さんもこんな体験ありますか?①
この間、朝に勉強机に向かって勉強していた時。 ふと、右手の小指の第二関節あたりに痛みを感じました。 みてみると、第二関節の右側らへんに直径3㎜ほどの円状にえぐれた跡がありました。 えぐれると言ってもそこまで深くなく、皮膚と血管の間のような擦り傷を負ったような感じでした。 いきなり気がついて、原因は分かりませんでしたが、その時はまだ特に気にしていませんでした。 しかし昨日、母も手の甲らへんに同じような傷ができたと言って見せてきたのです。 母も洗い物をしている際に突然痛みを感じ、傷を発見したんだとか。 2人とも同じような箇所に同じ傷ができたのは偶然なのか?(偶然であって欲しい) 皆さんもこのような体験あったら教えてください。
23・本物の君を、愛していますか?
「そんな暇ない!」 「ふん、なんだこんなありきたりな問いは…」 「好きじゃなかったら生きてねーよ」 「大っ嫌い!」 「えー分かんない」 「自分ってどんなんだっけ?」 「本物の自分と偽物の自分はどうやって決める?」 返ってきそうな答えをおおまかに分けるとこのようになるのではないか。 私も自己嫌悪感や後悔、やるせ無さなどを少なからず経験している。 一見ありきたりに見えるこの問いも、深く掘り下げたら今後の人生にきっと役に立つ発見があるはずだ。 まず、この問いに取り組むにあたって、本物の自分について考えていかなければならない。 ここで重要だと考えるのが、どこまで客観的に自分を捉えられるかだ。自己嫌悪に陥った場合、大半の人は感情的になり、そのきっかけとなった言動をした時の自分を思い返すだろう。しかし、本物の自分、すなわち今の自分というのは、その出来事について省察している真っ最中ということを忘れてはいけない。この省察の結果、自分がどう行動するのかということも含めて、自己について考えるべきだと思う。 このことを踏まえた上で、いよいよこの問の本質に迫ろうと思う。 まず、自己嫌悪感を抱くような状況に直面した場合に私はどう思考し、行動するのかを考えてみた。 俗に言う黒歴史というものを幸か不幸か私は多く持っている。皆から失望されたと嘆いた日々もあった。自分勝手な言動に嫌気がさした日もあった。 しかし、結果的には自分の心の全体が一気に機能停止したように、冷静になり、ある意味吹っ切れるのだ。 この状態になると物事を落ち着いて考えることもでき、今悩むべきでないことや、するべきことを判断できる。 こうしたことを繰り返していくと、自己嫌悪につながるような出来事も、反省しないわけでは全くないのだが、ある種の経験だとも思えてくる。 「未来の自分のための経験なのだ」と、自分に言い聞かせる。 ここまで軽々とこのようなことを書いてきたが、実際は言葉を絶するほど辛く、大変になる。 だから、そのような出来事の時こそ弱気になるのではなく、未来の自分のための経験だと自己暗示をかけて対処してみてはいかがだろうか。 この流れを掴んでしまえば大抵のことは対処することができ、自己嫌悪も減るだろう。 自己嫌悪が減るということは相対的に本物の自分を好きになれる人が増える可能性を高めるではないか。 エピローグ ふん、こんなありきたりな文章しか書けないようなやつなんだな自分は… と、対処法を知っていても自己嫌悪に陥りそうになるものだ。
フラッシュバック
それって一瞬なんですね。 静かな部屋で寝てるはずなのに、いや寝ているのになぜか起こるんです。 私がごくたまに悩まされてきたことについてお話しします。 ことの発端は数ヶ月前。 あの夜は今でも鮮明に覚えています。 その日、確かテレビで寝ているのに強い光(閃光)を見たように感じる症状があるっていう話を聞いていたんです。 そこで、自分でどんなふうなのか試してみたんです。 瞬きを繰り返したり、眼球を動かしたり。 最初は遊びのつもりだったんです。 なかなかならないから、今度はその強い光を想像して、それを閃光のようにみているんだと思い込んでみました。 するとあら不思議、閃光が走ったように感じて目が冴えてしまうんですね。 問題はここからです。 さて、何を血迷ったか、視覚がいけるなら聴覚もいけるのか?という疑問に逆らえず、同じく大きな音をイメージしてみました。 私が想像したのは大音量のピアノの重低音の逆再生です。 私はもともと夜に電車が近くを通ると、その音にも過敏に反応して恐怖心に似た感情を覚えるのですが、案の定その時もそれに似たものを感じました。 重低音がプツっと切れた瞬間、全身が震え上がるような感覚になり、すっかり起きてしまいました。 あれ以来この現象は起こっていなかったのですが、 思い出してしまったからには、今夜あたり起こりそうです。 おやすみなさい。
点鼻ワクチン
※これらの意見は全て個人の感想です。 こないだインフルの点鼻ワクチンを受けてきました。 なんか1年効果が持つって聞いてすごいなーと思いつつ、痛くないし一石二鳥だと思っていました。 しかし、私だけかもしれませんが、副反応が強く出ました。 どうやら点鼻ワクチンは弱毒化したウイルスをそのまま投与するらしく、インフルエンザ特有の倦怠感や筋肉痛、関節痛、鼻水などの症状が出ました。 また、夜は体調悪い時に見るような夢を見ました。 関係ないですが、寝てる間に左足のふくらはぎを攣って痛かったです。 点鼻ワクチンはインフル対策にとても効果的ですが、その代償を副反応で払っているという感じがしました。 まあ、どちらを受けるか、そもそも受けるのかは各個人の自由ですので、ここでは個人的な見聞を紹介したところで終わりにしたいと思います。
「現実的結末」
※これは結末から参加者の皆さんに物語を創作していただく募集の結末作品です。 抜けるような青い空の下で、 あの丘の上はまた緑に覆われていた。 いよいよ出発のときが来たのだ。 マヤが寂しくないようにあるデバイスを渡しておいた。 それは出発した後も私の様子を配信してくれるものだと説明しておいた。 しかし実際は仮想の、いや理想の私の出発後の姿が映像として流されるに過ぎない。 なぜなら今回の旅は相当な危険を伴うからだ。 おそらくもうここには帰ってこられないだろう。 世の中には知らなくて良いこともある。 小屋からマヤが手を振っている。 「おーい、またいつか会おうなー」 私は手を振りかえした。 小屋がだんだんと遠くなっていく。 彼女の飼っていた鳥の鳴き声が聞こえたような気がした。 しかしそんなことはなんの関係もないことだ。 静寂に包まれた森の中をただひたすらに邁進した。