June 4

24 件の小説
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June 4

活動休止中12月〜3月上旬ごろまで 大好きな作家は星新一と東野圭吾、小松左京です。 「多彩な想像力で、感嘆を」をスローガンに頑張ります。

活動休止

諸事情により、本日12月8日から3月上旬ごろまで活動休止をさせて頂きます。 3月下旬以降戻って参りますので、これからもよろしくお願いします。 ノンフィクションです。

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活動休止

皆さんもこんな体験ありますか?①

この間、朝に勉強机に向かって勉強していた時。 ふと、右手の小指の第二関節あたりに痛みを感じました。 みてみると、第二関節の右側らへんに直径3㎜ほどの円状にえぐれた跡がありました。 えぐれると言ってもそこまで深くなく、皮膚と血管の間のような擦り傷を負ったような感じでした。 いきなり気がついて、原因は分かりませんでしたが、その時はまだ特に気にしていませんでした。 しかし昨日、母も手の甲らへんに同じような傷ができたと言って見せてきたのです。 母も洗い物をしている際に突然痛みを感じ、傷を発見したんだとか。 2人とも同じような箇所に同じ傷ができたのは偶然なのか?(偶然であって欲しい) 皆さんもこのような体験あったら教えてください。

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皆さんもこんな体験ありますか?①

23・本物の君を、愛していますか?

「そんな暇ない!」 「ふん、なんだこんなありきたりな問いは…」 「好きじゃなかったら生きてねーよ」 「大っ嫌い!」 「えー分かんない」 「自分ってどんなんだっけ?」 「本物の自分と偽物の自分はどうやって決める?」 返ってきそうな答えをおおまかに分けるとこのようになるのではないか。 私も自己嫌悪感や後悔、やるせ無さなどを少なからず経験している。 一見ありきたりに見えるこの問いも、深く掘り下げたら今後の人生にきっと役に立つ発見があるはずだ。 まず、この問いに取り組むにあたって、本物の自分について考えていかなければならない。 ここで重要だと考えるのが、どこまで客観的に自分を捉えられるかだ。自己嫌悪に陥った場合、大半の人は感情的になり、そのきっかけとなった言動をした時の自分を思い返すだろう。しかし、本物の自分、すなわち今の自分というのは、その出来事について省察している真っ最中ということを忘れてはいけない。この省察の結果、自分がどう行動するのかということも含めて、自己について考えるべきだと思う。 このことを踏まえた上で、いよいよこの問の本質に迫ろうと思う。    まず、自己嫌悪感を抱くような状況に直面した場合に私はどう思考し、行動するのかを考えてみた。 俗に言う黒歴史というものを幸か不幸か私は多く持っている。皆から失望されたと嘆いた日々もあった。自分勝手な言動に嫌気がさした日もあった。 しかし、結果的には自分の心の全体が一気に機能停止したように、冷静になり、ある意味吹っ切れるのだ。 この状態になると物事を落ち着いて考えることもでき、今悩むべきでないことや、するべきことを判断できる。 こうしたことを繰り返していくと、自己嫌悪につながるような出来事も、反省しないわけでは全くないのだが、ある種の経験だとも思えてくる。 「未来の自分のための経験なのだ」と、自分に言い聞かせる。 ここまで軽々とこのようなことを書いてきたが、実際は言葉を絶するほど辛く、大変になる。 だから、そのような出来事の時こそ弱気になるのではなく、未来の自分のための経験だと自己暗示をかけて対処してみてはいかがだろうか。 この流れを掴んでしまえば大抵のことは対処することができ、自己嫌悪も減るだろう。 自己嫌悪が減るということは相対的に本物の自分を好きになれる人が増える可能性を高めるではないか。 エピローグ ふん、こんなありきたりな文章しか書けないようなやつなんだな自分は… と、対処法を知っていても自己嫌悪に陥りそうになるものだ。

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23・本物の君を、愛していますか?

フラッシュバック

それって一瞬なんですね。 静かな部屋で寝てるはずなのに、いや寝ているのになぜか起こるんです。 私がごくたまに悩まされてきたことについてお話しします。 ことの発端は数ヶ月前。 あの夜は今でも鮮明に覚えています。 その日、確かテレビで寝ているのに強い光(閃光)を見たように感じる症状があるっていう話を聞いていたんです。 そこで、自分でどんなふうなのか試してみたんです。 瞬きを繰り返したり、眼球を動かしたり。 最初は遊びのつもりだったんです。 なかなかならないから、今度はその強い光を想像して、それを閃光のようにみているんだと思い込んでみました。 するとあら不思議、閃光が走ったように感じて目が冴えてしまうんですね。 問題はここからです。 さて、何を血迷ったか、視覚がいけるなら聴覚もいけるのか?という疑問に逆らえず、同じく大きな音をイメージしてみました。 私が想像したのは大音量のピアノの重低音の逆再生です。 私はもともと夜に電車が近くを通ると、その音にも過敏に反応して恐怖心に似た感情を覚えるのですが、案の定その時もそれに似たものを感じました。 重低音がプツっと切れた瞬間、全身が震え上がるような感覚になり、すっかり起きてしまいました。 あれ以来この現象は起こっていなかったのですが、 思い出してしまったからには、今夜あたり起こりそうです。 おやすみなさい。

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フラッシュバック

点鼻ワクチン

※これらの意見は全て個人の感想です。 こないだインフルの点鼻ワクチンを受けてきました。 なんか1年効果が持つって聞いてすごいなーと思いつつ、痛くないし一石二鳥だと思っていました。 しかし、私だけかもしれませんが、副反応が強く出ました。 どうやら点鼻ワクチンは弱毒化したウイルスをそのまま投与するらしく、インフルエンザ特有の倦怠感や筋肉痛、関節痛、鼻水などの症状が出ました。 また、夜は体調悪い時に見るような夢を見ました。 関係ないですが、寝てる間に左足のふくらはぎを攣って痛かったです。 点鼻ワクチンはインフル対策にとても効果的ですが、その代償を副反応で払っているという感じがしました。 まあ、どちらを受けるか、そもそも受けるのかは各個人の自由ですので、ここでは個人的な見聞を紹介したところで終わりにしたいと思います。

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点鼻ワクチン

「現実的結末」

※これは結末から参加者の皆さんに物語を創作していただく募集の結末作品です。 抜けるような青い空の下で、 あの丘の上はまた緑に覆われていた。 いよいよ出発のときが来たのだ。 マヤが寂しくないようにあるデバイスを渡しておいた。 それは出発した後も私の様子を配信してくれるものだと説明しておいた。 しかし実際は仮想の、いや理想の私の出発後の姿が映像として流されるに過ぎない。 なぜなら今回の旅は相当な危険を伴うからだ。 おそらくもうここには帰ってこられないだろう。 世の中には知らなくて良いこともある。 小屋からマヤが手を振っている。 「おーい、またいつか会おうなー」 私は手を振りかえした。 小屋がだんだんと遠くなっていく。 彼女の飼っていた鳥の鳴き声が聞こえたような気がした。 しかしそんなことはなんの関係もないことだ。 静寂に包まれた森の中をただひたすらに邁進した。

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「現実的結末」

従属生物

 会議室の外で凍てつく風が吹いている音がはっきりと聞こえる。  ミラは停戦AIアトラスに新たなルートを試みるよう命令した。これで何回目だろうか?  「停戦完了」  画面に表示されたこの言葉を見た途端、会議室にいた誰もが歓喜した。会議室といっても廃屋の中にひっそりと作られたものだ。  だが、今はそんなことちっとも気にならない。 これでAIによって洗脳された人間による名もなき紛争は幕を閉じた。 ようやくそのどよめきが静まりかけたとき隣にいたレイが話しかけてきた。 「いやー長かったけど続けたか甲斐があったな」 「そうだな、それにしてもライヤの野郎もこんなとこに追いやるなんて、酷いことしやがって。」 「あぁ、ずる賢さじゃ人間が1番だったのにな」 そう、私たちは数ヶ月前からここで活動している停戦委員会だ。 なんでこんなところでやってるのか疑問に思うだろう? 別にへんちくりんなとこで停戦ごっこやってる物好きな集団なんかではない。 これも全部ライヤのせいだ。  ライヤというのは今や世界を支配したも同然のAIだ。 前の世代の人たちが知恵を絞って作ったそうだが、こいつのせいで人類が機械の奴隷になっているのは明らかだ。こいつが生まれた時から死ぬまで面倒を見てくれる。ほどほどに教育をして、ほどほどに生きさせて、遊ばせて、そして死なせる。ライヤに洗脳され奴隷になったやつは戦場に送られてランダムに2チームに分けられる。 それを戦わせて人工爆発を抑えるっていう寸法だ。  少々話がずれてしまったが、そこで立ち上がったのが私たちだ。 私たちはまずライヤに直接停戦を頼んだ。 それが運の尽きだった。 ライヤは専用の土地を用意するとか言ってこんな僻地に私たちを追いやった。 幸いなことに敵側にも私たちと同じ境遇のものたちがいたため、彼らと連携して停戦を目指した。  もちろんライヤにも停戦を促す機能がついている。それがアトラスだ。 私たちはこの僻地に追いやられた時にアトラスを拝借してきた。  そして今ついに停戦が完了したのだ。 これまでの経緯を全てまとめてライヤに洗脳されてる人たちに見せようと思う。 そのために全世界の画面に接続されているライヤの回線をアトラスと繋げておいた。 あとは、これらの資料を戦場から帰ってきた兵士やその家族が見て目を覚ましてくれるのを待つだけだ。  しかし、いくら待っても兵士たちが帰ってこない。1日が経ち、さらに2日が経った。 流石にこれはおかしい。 ライヤも停戦を承認したはずだ。  そう思っていたとき、敵側の同業者から映像が中継されてきた。  そこに映し出された光景を見て、皆は目を見張った。 画面の中ではまだ凄惨な戦いが繰り広げられていたのだ。 衝撃、疑問、悲しみが一挙に押し寄せる。  ミラはアトラスに尋ねた。 アトラスはこう答えた。 「ライヤはこれ以上の兵力投入をしないことを停戦と定義しており、現在戦場に残されている兵士たちは完全に見捨てられたということです。 このことについてライヤは彼らは近いうちに自滅するためこちら側が損害を被る可能性は極めて低い、として静観を決め込んでいます。」 私たちはAIの合理性と非情さに言葉を失った。 しかしその間にも戦いの映像は中継され続けていた。  誰かが言った。 「この映像を、資料を公開するためのライヤの回線を使って世界に配信しよう」 皆は何かに取り憑かれたかのように配信の準備作業を始めた。  そして配信開始…  ある兵士がいた。 生まれた時から両親がライヤに従っていた。 彼にとってライヤは親以上の存在だった。 彼もライヤに服従した。 ある日、彼は前線に招集された。 何も知らされないまま。 ただ生きるために人を殺した。  そして今はカメラに向けて大声で訴えている。 「停戦をしたんだ!それなのになぜ殺されなくちゃならないんだ!助けてくれ!」 切羽詰まった状況でもライヤに対する疑問や批判は一言も出てこない。 誰に助けを乞うてるのか分かるものはいない。 おそらく本人ですら分からないだろう。  しかし彼の言葉によって誰もが目覚めた。 今まで検閲されたものしか見ていなかったライヤの奴隷たちにとってこの体験は新鮮だった。 そして服従することについての疑問が生まれた。    人々が食い入るように見つめる画面の中で、名前も知らぬ兵士の頭を銃弾が貫いた。 血、暴力、死、それは彼らが初めて見るものだった。今までライヤにモザイクをかけられていたそれらの光景が今ありのままの姿で彼らの目に焼きついた。  数日後、数十年ぶりにライヤの電源は切られた。 埃を被ったその電源室は異様な静けさが立ち込めていた。  外からはくぐもった凍てつく風の音が聞こえてくる。

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従属生物

走るなメロス

一章  メロスは激怒した。必ずかの冷酷な組織からセリヌンティウスを守り通さねばと決意した。  シラクス市の空は、監視ドローンの光で昼も夜も曖昧だった。  この街では、人々が笑うときでさえ、視線の先にカメラがある。  A国とB国は長い冷戦状態にあり、互いの諜報員が都市の影を行き交っていた。  そして数日前、シラクス市内でB国のスパイ容疑をかけられた男が拘束された。セリヌンティウスだ。  彼はただの市民であり、教師であり、メロスの旧友だった。  だがA国諜報庁の公報には「B国情報部所属の通信士」として名が載った。  メロスは信じなかった。  セリヌンティウスは嘘をつけない男だ。幼いころからそうだった。  彼がそんな危険な組織に関わるはずがない。  その夜、メロスは決めた。  ――救いに行く、と。  翌朝。黒いガラス張りの諜報庁本部ビルの前に、ひとりの青年が立っていた。  市民は近づかない場所だった。入口には自動警備銃塔、通路には顔認証ゲート。  だがメロスは迷わず歩き出した。  警備員が制止の声を上げるよりも早く、彼は金属探知機を素通りし、受付カウンターを乗り越えた。 「セリヌンティウスはどこだ!」  無数の銃口が彼を追った。  それでも彼は叫び続けた。 「彼はスパイじゃない! 友を返せ!」  数分後、メロスは床に押さえつけられていた。  当然の結果だった。  取調室の照明は冷たく、長官ディオニスは書類をめくりながら言った。 「B国のメロス諜報員、だな?」 「違う! 俺は市民だ!」 「“市民”が単独で本部に侵入するか? ――で、要求は?」 「友を助けたい。ただ、それだけだ」  ディオニスは一瞬、口の端を上げた。  「助けたい」などという単語を久しく聞いていなかった。  だが次の瞬間、彼は別の意味を読み取った。  “助けたい”――つまり、セリヌンティウスの釈放の代わりに情報交換を申し出ているのだ、と。 「……妹の結婚式に出席させてくれ」  メロスが口を開いた。 「妹の?」  ディオニスは眉をひそめる。 「それは暗号か? “結婚式”とは、B国の秘密拠点のことか?」 「違う! 本当に妹が結婚するんだ!」 「ふむ……。つまり、場所を明かす代わりに一時帰宅を望む、と」  メロスは絶望的な気持ちで言葉を飲み込んだ。  何を言っても通じない。だが、妹の式だけは逃せなかった。  セリヌンティウスにも、きっとわかってもらえる。  ディオニスは書類にサインをした。 「いいだろう。三日だ。それまでに“結婚式”の場所を報告しろ。  その代わり、おまえの友人――セリヌンティウスは預かる」  メロスの目が見開かれた。 「彼を……?」 「おまえが戻らなければ、処分する」  鉄の扉が閉まる音が響いた。  メロスは護送車の中で、握った拳を見つめていた。  この世界では、真実よりも暗号のほうが信じられている。  それでも、彼は信じることをやめなかった。  皮膚の下のGPSは静かに、確かに信号を送り続けていた。 二章  メロスは、朝のシラクス駅で長い列に並んでいた。  駅の入口には、武装警備員と生体認証ゲート。乗客は一人ずつ、靴の裏まで検査を受けている。  「妹の結婚式に行くだけだ」と言っても、職員は無表情に書類をめくった。  ――それでも、通らねばならない。  厳重なセキュリティを通過し、国境を越える高速鉄道に乗り込む。  車窓の外、検問所のフェンスが何重にも光を反射していた。  乗客たちは沈黙し、誰もが他人を警戒している。  走ることも、笑うことも、いまの時代では不自然だった。  一日かけてB国郊外にたどり着く。  緑の丘の上に、小さな結婚式場が建っていた。  メロスは妹の姿を見て、胸が詰まった。  白いドレスをまとった彼女は、幼い頃の笑顔のままだった。  人々の笑い声、音楽、グラスの音――そのすべてが懐かしく、平和だった。  夜になり、メロスは久しぶりに酔った。  友人たちと語り、踊り、時の経つのを忘れた。  まるでこの国には、疑いも、監視も存在しないようだった。  その一方で、遠くA国の諜報庁では誤解がひとりでに歩き出していた。  「B国南部で通信の異常が検出されました」  「メロスの位置を確認。――長時間、式場に滞在中です」  「結婚式会場を、秘密通信拠点と断定」  ディオニスは黙って報告書を閉じた。  “妹の結婚式”という暗号――やはりそういうことか。  この瞬間、メロスの約束は、彼の知らぬところで彼の祖国への「裏切り」と記録された。 三章  三日目の朝。  陽の光がカーテンを透かしていた。  メロスは目を覚まし、時計を見た。  ――しまった。急がねばならない。  外は戒厳令下だった。  前夜、国境付近で爆破事件が起き、A国・B国双方が緊張状態に入っていた。  交通機関はすべて停止。国境は封鎖。  人々は家に留まり、道には兵士が立っていた。  それでも、メロスは歩き出した。  バス停まで行けば、あるいは――そう思った。  だが掲示板には「全線運休」の文字が並んでいた。  メロスは走り出した。 誰かが叫んだ。「走るな! 兵士に撃たれるぞ!」 しかし、メロスは振り返らなかった。  丘を下り、舗装の割れた国境道路を走る。 風が頬を切り、警報が鳴った。 警備塔から拡声器の声が響く。 「停止せよ!停止しなければ撃つぞ!」  銃声が鳴った。  地面がはじけ、砂塵が舞う。 しかし、スパイ戦、電子戦の時代、戦争なんてAIドローンや自動迎撃タレットに任せれば良い時代。 射撃が得意な兵士はあまり必要とされなくなっていた。 メロスの横を弾丸がかすめる。 だがメロスは止まらなかった。  恐怖よりも、約束のほうが速かった。  監視カメラが彼の姿を追う。  その映像は、ディオニスの端末にも届いていた。  ――なぜ、逃げる? なぜ、走る?  ディオニスは理解できなかった。  この時代に、“信じる”という行為がまだ存在するとは。  国境を越える橋の向こう、A国の灰色の都市が霞んで見えた。  メロスは息を切らしながら、なおも前へと進む。  走ってはならない世界で、彼だけが走っていた。  シラクス市の灰色の街に入った瞬間、メロスは警告を受けた。  ドローンが空を裂き、特殊部隊が並ぶ通りから拡声器が響く。  「停止せよ!地面に伏せよ!」  だが、メロスは止まらなかった。  時間は弾丸の如く迫り、約束は目の前にある。  太陽の十倍の速度で、彼は走った。  空気が裂け、ソニックブームが起きた。  衝撃波でガラスが割れ、瓦礫が舞い、通りの人々は悲鳴を上げた。  ――それでも、彼は走った。  諜報庁本部ビルが目の前に迫る。  廃虚のような市街の中、巨大な鉄とガラスの塊が、まるで最後の関所のように立ちはだかる。  弾丸が飛んだ。銃声が街に響いた。  しかしメロスは止まらなかった。  ビルの入口で、最後の銃撃がメロスを迎える。  閃光と銃声が重なり、そして――メロスは死んだ。  同じ頃、セリヌンティウスもスパイの罪で処刑された。  ニュースではこう報じられた。  「シラクス市で無差別テロを行い、逃走した男を拘束・処刑」  世界は理解しない。  誰も、二人が“正義のために走った”とは思わない。  その頃、ディオニスは長官室に座していた。  久しく直面した正義の前に、困惑していた。 反戦的な教育を施したセリヌンティウス、そして市民の洗脳を解こうとしたメロス――  同時に始末できたことは、国家にとって“勝利の確率”を高めるだろう。  しかし、彼は悟った。 勝利を掴んだとして、何になるのか。 冷戦に勝利など存在するのか。  メロスはもはやこの世にいない。 だが、その正義が残した平和の種は、確かに大きかった。  そして、結婚式場は完全に破壊された。  丘の緑も、笑い声も、白いドレスも、すべて瓦礫となり消えた。  妹の幸せも、祝福の音楽も、国家の鉄の計画の下で粉々にされた。  だが、その痕跡すら、誰かの心に種をまいた――  約束と正義は、瓦礫の中にこそ光を宿すことを示していた。

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走るなメロス

MBTI?

えーと、 最近いろんなことがありすぎて書く気力が全然ないので、気楽で(?)面白い、MBTIの話をしまようと思います。 この前にほんとに久しぶりにやってみました。 結果はENTP-T討論者でした。 この手の診断テストって結構曖昧なことが多いのに、やっぱりこれは鋭いなって思いました。 解説を読むにつれて共感を感じ、良い点を読んで納得して、悪い点を読んで心に刺さると言う三段構えには感銘を受けました。 まだ受けてない人は絶対受けたほうがいいと思います。 ちなみにENTP討論者と相性のいいMBTIランキングだと 1位ISFP冒険家 2位INTJ建築家 3位INFJ提唱者 らしいです。 皆さんのMBTIなど教えてくださると嬉しいです♪

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MBTI?

第二巻 崩壊 第2章

第2章 沈む都市 ⸻ 【03:00 川崎臨海部】  夜明け前の闇の中、炎の色だけが街を照らしていた。  工場群の煙突が倒れ、炎上する油槽が黒煙を噴き上げている。  無線は断続的に雑音を混ぜながら、絶望的な報告を流し続けていた。 「こちら第7普通科連隊! 横浜・川崎連絡線途絶! 部隊の再編不能!」 「巨人、合計二十体以上、複数方向から侵入中!」 「各小隊、残存人員わずか!」  無線の向こうで爆発音が鳴り、通信が途切れた。  幕僚監部に残る通信士たちはただ顔を見合わせるしかなかった。  誰もが理解していた――もはや「防衛戦」と呼べる形は存在していない。 ⸻ 【防衛省地下 指揮所】 「首都圏通信網、東日本のほとんどが遮断されました!」 「内閣府からの指示は?」 「避難命令を継続……しかし、民間通信がほぼダウンしています。」  東野幕僚長は地図の中央を見つめた。  赤く点滅する首都圏のマップ。  そこに描かれた光点の多くは、もはや“生存信号”ではなく“消失地点”を意味していた。 「……東京が、沈むか。」  隣でオペレーターが泣き出した。  誰も彼女を叱責しなかった。 「米軍横田基地より報告。防衛戦継続不能、航空戦力は太平洋上へ退避中。アメリカ本土もすでに機能不全になる可能性が極めて高いとのことです。」  東野は短くうなずいた。  世界最大の軍事力でさえ巨人の群勢には屈した。  この時点で、地球上の正規軍は実質的に壊滅状態となることが確実になった。 ⸻ 【04:20 東京湾岸・お台場】  海沿いの高層ビルが次々と崩壊していく。  テレビ局のアンテナ塔が、巨人の腕に掴まれ、まるで紙のように折れた。  周囲の建物が連鎖的に崩壊し、粉塵が夜空を覆う。  地下鉄出口から避難する市民の群れ。  その中に、幼い子を抱いた母親が叫んだ。 「お願い、地下に! 地下に行かせて!」  群衆は泣き声と怒号に包まれながら、地下街へと押し寄せた。  閉鎖直前のゲートを守っていた自衛官が声を張り上げる。 「地下シェルターA-3、定員超過! 次はB-2へ!」 「B-2も満杯だ! 早くゲートを閉めろ!」  金属の扉が音を立てて閉じ、街の明かりが遮断された。  残されたのは、闇と震えだけだった。 ⸻ 【防衛省 地下シェルター区画】  東野は非常灯の下で報告書をめくった。  国会議員の避難リスト、行方不明者の欄が赤字で埋まっている。  誰が生き残っているのか、誰も正確には把握できない。 「……残存政府機能を、箱根地区へ移転する。」 「交通手段はどうします?」 「陸路は全滅。ヘリも燃料がもたない。――徒歩でも行くしかない。」  周囲が静まり返った。  幕僚長の口調には、もはや軍の威厳よりも、一人の人間としての疲労がにじんでいた。 ⸻ 【05:10 首都高地下トンネル】  退避民たちは照明の落ちたトンネルを歩いていた。  水が天井から滴り、かすかなディーゼル音が遠くで響く。  その列の最後尾にいた老人が呟いた。 「……巨人でなくても、いつかまた人類の手によってこの戦争のような状況がつくられただろうよ。」  誰も答えなかった。  ただ、かすかに聞こえた。  地上から、何かが崩れる音。 【06:00 地下避難区画B-7】  静まり返った空間の中で、わずかな電灯が点いていた。  子どもが泣き止み、母親が背中をさする。  隣の青年は、壁のモニターに流れる最後の映像を見ていた。青年が呟いた。 「……まだ、生きてる。」  それは、炎に包まれる東京湾。  そこに立ち尽くす、一体の巨人。  朝日が昇る。  その光を浴びながら、巨人たちがさまよっていた。  新たな地球の支配者のように。   ⸻ 【エピローグ 希望の灯】 外の世界では、都市が沈み、人類の声が消えていった。 だがその地下には――確かに、希望の灯が残っていた。 ⸻ ―次章予告― 第3章「地下の夜明け」 滅びた地上。地下に逃れた人々が新たな社会を築き始める。

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第二巻 崩壊 第2章