Koiu

7 件の小説

Koiu

冒険

4月から何もかも変わる。 1ヶ月前までは当たり前のように毎日会ってくだらない日々を過ごした同級生。 当たり前に作ってもらえたごはん 当たり前に会っていた家族。 その全てが当たり前ではなかったと、今になって気づいた。 もっと早く気づいていれば、きっと、もっと、大事に大切に過ごしていただろう。 あなたは今当たり前にできていることや存在はありますか? それはもしかしたらあなた以外の人からしたら当たり前のものではなく、特別なものかもしれません。 後から気づいてもその時間は戻らない。 だからこそ今ある幸せに気づいて欲しい。 お金よりも大切なものだと思うから。 この先辛いこともあるだろう。 希望も見えず、自分だけが不幸と感じるかもしれない。 でもそうじゃ無い。 あなたが今会えなくなってしまった人、無くなってしまった当たり前の日常を共に過ごした友達、家族。 目の前にはいなくてもみんな同じ時間を生きている。 だからあなたは1人で抱え込む必要なんてない。 戻りたかったら戻って良い。 やめても良い。 人に頼っても良い。 何しても良いんです。 だってあなたの人生だから。 そのあなたの物語に登場した人物があなたの大切な仲間だから。 一緒に冒険しなきゃね。 だって1人では敵わない物ばかりだから。 負けてもまたやり直せばいい。 冒険を自分からやめさえしなければ、ちゃんと素晴らしいエンディングが待ってるから。 そう考えれば毎日ちょっとだけ頑張れるから。

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君がいた記憶

記憶に残る時間と記憶に残らない時間。 どれも変わらない1秒間の連続なのに二つに分かれてしまう。 記憶に残る時間というのは楽しかったり、悲しかったり、嬉しかったり、愛し合ったり。 非日常な事は頭に記憶に残り続ける。 記憶に残らない時間というのは昨日の晩御飯、今朝見たテレビ、口ずさんだ歌、靴紐を結ぶ順番。 当たり前の日常は記憶に残らない。 これから生きていく中で、記憶に残らない時間が多くの時間を占めるだろう。 だから。どうか。 君と過ごす時間は記憶に残り続けて欲しいと願う。 でもそれはきっと叶わない。 僕にとって君がいる日常は 当たり前そのものだったから。

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後悔

後悔してることはありますか? こう聞かれてはっきり「ありません。」と答えられるのは生まれたばかりの赤子くらいだろう。 きっと大半の人が「後悔」を抱えて、ふとした時に思い出しながら生きていると思う。 言えなかった「好きです」、「ありがとう」、「ごめんなさい」 「後悔」というのは卑怯なもので、もう決して戻ることのないものに取り付き、その場では気づくことができないのだ。 しかし、「後悔」だけに視界や思考を蝕まれては行けない。 なぜならその時間は二度と戻ることがないからだ。 目を背けては行けない「後悔」から「学び」を得るのだ。 あなたは今日何を「学ぶ」?

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あなたは良い人間ですか?

正しいとはなんだろうか。 良い行いをすることか? ではその「良い」という判断は誰がするのか? 結局自分の良いように物事を捉えてるだけなのかもしれない。 誰かにとっての幸せは、他の誰かにとってはどうでも良いことで 誰かの不幸でもしかしたら喜ぶ人もいるかもしれない。 しかし、この世界ではルールだけが統一されている。 1人として同じ人間はいないのに。

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ツッコミ

-男の席では- 「最近寒くない?」 隣の席に座っているミニスカートを履いた華奢な女の子がこれでもかと言う上目遣いで訴えている。 それを言われて困ってしまった男の子は 「あ、ああ、うん、そうだね、はは」 とてつもなくぎこちない。 どちらかというと今お前熱いだろ。 と、ツッコミを入れつつ冷め始めているコーヒーを口に運んだ。 冷めてるのに自然と冷ますフーフーをしてしまった。 恥ずい。まあ誰も見てないか。 −隣の席では− 「ねえねえ、あの人見てよー」 と、向かいに座るミニスカートを履いた華奢なエリちゃんが話しかけてきた。 「ん、どこどこ??」 「シー!!声聞こえちゃうよ笑笑」 そう言って口に指を当ててくる。 チッ。くそかわいい。可愛すぎる。 もはやエリちゃんが言ってる人など見なくていい。 僕はエリちゃんを見ていたい。 「ご、ごめん笑」 笑いながら軽く謝罪をした。 「もー!!今ね、あの人私たちのことすごい目で見てたんだよ笑まるでツッコミ入れるように笑」 なんだそれ。僕とエリちゃんにツッコミなど随分偉そうなことしてくれるじゃないか。 一体どんなやつだ。エリちゃんが指す方を見る。 もしかして 「あのコーヒー飲んでる人のこと??」 「そうそう!!」 そのコーヒーは僕の手元にあるコーヒーと違って湯気が全く立っていない。 アイスコーヒーか? しかし視線の先の男はフーフーと冷ましてわざわざちびちび飲んでいる。 正直キモい。 それと同時になんでこんなやつにツッコミをいれられなきゃならないんだという苛立ちが生まれた。 その時 「ねえ、どこ見てんの〜笑笑」  エリちゃんの必殺技、上目遣い炸裂。 とんでもない破壊力だ。 あの男からのエリちゃんは、直視すると目が焼けてしまいそうだ そして僕はあの男に心の中で突っ込む お前のコーヒーより、俺の体の方があついわ。と

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正当な理由

人を殺してしまった。 ここだけ切り取れば私はただの犯罪者である。 でも違う。 私にはちゃんと理由があるし、よっぽどのことじゃない限り人を殺めるなどという思考に至らない。 はぁーどうしよ。 これからの人生が思いやられた。しかし、私は悪くない。血の海で横たわっているこいつが悪い。それを説明すればきっと警察の人もわかってくれる。 その時、か細いうめき声が聞こえた。視線を下にやる。 おっと、まだ息あったのか。 危ない危ない生かして放っておくところだった。 私は手に持っている果物ナイフで思いっきり後頭部にナイフ突き刺した。何度も。何度も。 さすがに、死んだかな 当然の報いだ。死んで当然だ。 逃げたら殺人犯になってしまうので、私の非になる前に警察に事情を説明しないとな。 交番へ足を運ぶ道中に通り過ぎる人たちの数名が私の頭上に目線を向けている。 きっと返り血だろう。 気になるのは当然だ。しかし、通行人に事情を説明する必要はないので私は足早に交番へ向かう。 すいません。人を殺してしまったのですが。 警官は慌ている様子だ。まあ、当然か 何やら、どこかに電話をしているようだ。私は抵抗する気もないので、凶器を机におき椅子に腰掛けた。 所内はとても静かで奥の電話の様子がよく聞こえる。 「おい!人を殺したって言うやつが今俺んとこに来たんだよ!こんなちっちゃい交番にだぞ!」 慌てているようだ。これは早く事情を伝えないとなと私は立ちあがろうとした。 その時 「どんな奴かだって?んーえっと突然だったからあんまよく覚えてねーけど、、ひでぇ頭の禿げかたしてたなぁ、おい!笑い事じゃねえんだよ!」 私は机に置いた果物ナイフを手に取りため息をつきながら声がする方に歩みを進めた。 はあ、できればこんなことをしたくはないが、仕方ないか。あっちが悪いんだ。 だって、そうだろ また、私の頭を馬鹿にしたんだからね

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非公開

午後8時 「あ、ストーリー上がってる」 ふと気づいてアイコンをタップした。 やっぱり可愛いな、、ストーリーの内容は友達とのプリクラのツーショット久しぶりに見た彼女は髪も茶色く染まり、大人っぽくなっているように感じた。もう会うことも、話すこともできないだろうけど。  可愛いと思うのと同時にその気持ちが霞むほど、寂しさが胸に押し寄せた。まだ未練があるのだろうか。まだ好きなのか、、 最近はやたらとカップルの動画ばかり流れてくる。まるで僕の心をスマートフォンが見透かしているように。その度に憧れの気持ちと共に今と同様の寂しさが押し寄せる。その度に意味もなく唯一繋がっている君のインスタグラムのプロフィールを見てしまう。 「あれ?」 ふと気づいて視線を動かす。 「7時間前、、、」 確かに画面の上部にそう書いてあった。 このストーリーは7時間前に公開されていたのだ。 「いや、でも、、」 今日は休日で特にやることもなくスマホやゲームをしながらダラダラ過ごしていた。当然このアプリも開いていた。7時間前も。 「いや、まさか、」 僕はそのまま彼女のアイコンをタップし見慣れたプロフィールを開いた。 そこには一つ見慣れないストーリーハイライトがあった。

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