星降夜(ホシフルヤ) 無期限活動休止中
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鳴リ続ケコノ想イ 答えが無くても突き進め。自分の考えを恥じるな。それは貴方だけのもの。 別サイトの作品の閲覧数8000突破。ぜひよろしければ、読んでください。『小説家になろう』で活動中。 『【4章執筆中】俺は空気に干渉する。風術師…じゃなくて、空術師。魔力だけが取り柄だったけど最強になりました。』代表作です。 2025年8月5日活動停止(と思われる)
I.1.どうして俺がアバターに?
前書き Iが異世界。Gが現実世界です 「」は異世界側の人間のセリフ。 『』は陸人のセリフ <>はナレーターのセリフ はラックのセリフです。 「ラック、お前は都会で働いてくるんだぞ!」 小さい頃から親に刷り込まれた。両親は俺に都会で働いてこいと言ってくるのに、田舎暮らしで、碌に畑仕事もしない阿呆だ。 「いいわね、ラック。あんたは将来ここに通うのよ。」 そう言ってお袋が見せてきたチラシは変な名前の学校だった。 「あばたーいくせいじょ?」 「そうよあんたはここで知識を身につけてアバターとして働くの。私の友人が言ってたの、仕事の内容は機密だけど金払いがいいって言ってたのよ。」 「おお、それはいいな!ラック、俺たちは育ててやってんだから将来は俺たちを楽させてくれよ!」 バカみたいな親父だった。今考えて見ると家庭環境は割と悪い方だったと思う。碌に働かないのに楽させろと言ってくるバカ親父。友人に金払いがいいと聞いてすぐさまそこで働くように言ってくるバカお袋。 「うん。」 当時、考える頭が足りてなかった俺は、両親の言うことに頷くことしかしなかった。あの時、断っていればこんなことにはならなかっただろう。こんなバカのサポートなんて、する必要はなかったのに。 『やあみんな!Vtuberの篠海テラだ!こんてらー!』 <こんてらー <今日なにやるのー <きました! <初見ですこんにちは! 後ろの『すぴーかー』から聞きなれたバカの声が聞こえ、俺の目の前にある『ぱねる』2文字が浮かんでいく。 それに乗じ、俺は『かめら』に笑顔を作り手を振る。 アバター育成所で刷り込まれた最初の挨拶だ。 <さて、もう勘が良い方はわかっていると思います。お察しの通り、ラックはVtuberのアバターとして活動しています。日本の陸人が所属するVtuber会社『YOURTIKE』の上層部は、異世界の存在を知っており、異世界のエスフォート王国の国王に掛け合い、日本の硬貨と知識と引き換えに、アバター育成所を建てさせた。その結果絵師などを雇わずに、知識を提供するだけでアバターを手に入れれるようにしたのだ。> 『今日やっていくのは最近話題のRPGFPSゲーム『R(ロイヤル)M(マジック)F(ファンタジー)』をやっていくぞ!』 未来視の魔術で見通したこいつの言動を見て口を動かしながら表情を作ったり、手を動かす。 <きたー! <テラのRMF待ってましたー! <テラゲームうまいからな <5000/いつも応援してます、RMF頑張ってください! 数字の横に『こめんと』が流れる。これを『すぱちゃ』と言うらしい。この数字分、こいつの懐に金額が入るシステムらしい。 『500円スパチャありがとう!頑張るぞ!』 表情を作りながら口を動かす。この一連の業務が俺の仕事だ。 こうして、配信も時間がたった。 『みんなー!今日もありがとう、次の配信は明後日だ!楽しみにしといてくれよ!』 <おつてらー <おつてらー <おつてらー 『おつてらー!』 手を振りながら笑顔を作る。こうして今日の俺の仕事が終わった。 「おう、ラックお疲れさん!飯行こうぜ!」 そう言って俺を誘ってきたのは俺の育成所時代からの友人であるエイトだ。 「ああ、飯行くか。」 <こうして移動する2人。> 俺たちは行きつけの酒場へと向かった。 <酒を飲みながら話す2人。> 「エイト、俺の担当ときたらさ、アバターに遅延がないと思い込んで結構早口で喋るから上手く合わせないといけないんだよ。」 「ラックの担当はいつも楽しそうでいいじゃないか。それにお前からしたら口パクなんて余裕だろ?アバター育成所主席卒業の天才さん。」 「その呼び名はやめてくれぇ」 「ははっ、高精度の未来視魔術に先生からは口パクのテクニックが天才と言われたりしてたお前がなぁ」 「最近副業で疲れがなぁ。大将、焼き鳥3本」 「あいよ。」 「ん?お前副業なんかやってたっけ?」 この店の焼き鳥は絶品だ。酒によく合う。 「あれ?言ってなかったっけ?冒険者。」 「は?」 「あれ、今日はエリンはいねえの?」 「エリンは仕事だ。ってかお前なんで冒険者なんかしてんだよ!」 「ん?稼ぎが足りない。」 「そんな理由で?お前っ」 「あ?そんな理由?お前にもわかってるだろう?金がなきゃ飯も食えねえ。満足した家にも住めねえ。だから金を稼ぐために、冒険者してんだよ。」 「だがなぁ、お前が死んだらどうすんだよ。」 「未来視のおかげで今の所以来達成率100%!」 <にっこり微笑むラック。> 「お前成功率100%の冒険者って。今巷で噂になってる冒険者『万視』ってやつってお前なのか!?」 「知らん。」 「はぁ、まあ気をつけろよ。」 「あーい。」 こうして俺とエイトは別れ帰路に着く。 「明日も頑張りますか!」
〜異世界アバターは今日も働きます〜苦労人は冒険者をしながら真面目なバカを支えます。
舞台は日本。この話はちょっと不思議な高校生の物語。まず、前提として、世界最大級の動画配信サイトEOtubeがある。そこを舞台にEOtuberたちが日々動画を投稿する。みなさんご存知の通り、そのEOtuberの中に、アバターを使い配信をするVtuberというものがある。この話はVtuberが主人公の話なのである。 舞台はエスフォート王国。エスフォート王国王都には『アバター育成所』という場所がある。そこで育成されたある1人のアバター。この物語は彼が主人公の話である。 皆さんは、この物語に踏み込む準備はできましたか?ちょっと抜けたVtuberと、それに振り回される1人の新人アバター。そんな2人のコメディ。最後までお楽しみあれ。
ありがとうございました。
今までありがとうございます。本日をもちまして、星降夜は、noveleeでの活動を終えさせていただきます。最近暫くこちらのサイトで何もしてこなかったので、誰やねんっていう方が多いと思いますが、お気になさらず。今まで僕の小説を読んでくださった方々。小説の文脈が幼稚ですみません。もしかしたらたまーに帰ってくるかもしれませんが、多分浮上はしません。気が向いたら短編を上げるという形になると思います。このサイトで小説を上げる日々。本当に楽しかったです。それでは、また。 よかったら別サイトも見てくださいね!
え、誕生日じゃん。
なんかいつの間にか誕生日を迎えていました。これまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。これからは別サイトでの活動が主になりますが、こちらのサイトでも活動を頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願い致します。
どうかこの夢よ覚めないで
あるところに元は人間だった一匹の怪物がいた。そのものは闇に堕ち怪物と化した。そして、数々の村を襲い、燃やした。ついた異名は村食い。 そんな怪物にも、あるとき、不幸が訪れた。人間の中で、勇者と謳われる者が怪物の前に現れた。 そのあとすぐ戦いになった。怪物はその戦いを通して、一つの感情を取り戻した。死への恐怖である。 そうして決着が着く。 「あなたにも人の人生を歩むということはなかったのか?」 勇者が怪物に問う? グルウウウ? もう考えるということが出来ない体になっている怪物にとってそれは理解出来ないものだった。 「返答は無しか。ならせめてあなたが安らかに眠れるよう祈ります。」 『聖天衝』 そうして勇者の聖なる一撃を受けた怪物。 もともと人間だったためか、かろうじて生き残った怪物は、人間の姿を取り戻した。 そして、森をたまたま歩いていた修道女に助けられ今になる。 「おはよう、ヴァルさん。」 「おはよう。シスター。」 そうして彼は人間の温かさに触れた。 「今日は月に一度の隣村の子達がやってくる日なの。」 「へえ、そうなのか。そういえばシスターは1人で暮らしているようだけど、両親はどうしたんだ?」 「私の両親は『ある怪物』に村を滅ぼされた時に死んでしまったの。」 「なっ。何奴か知らないがひでえことをするやつだ!」 「ありがと。」 こうして、ヴァルはシスターに淡い恋心を抱いていた。 「ごめんくださーい。」 「あら、来たようね。」 「シスターさん、今日は勇者様も一緒なんだよ!」 ヴァルは距離が遠かったため、シスターと子供が何を話しているのかが聞こえなかった。 「失礼します。勇者のエルレインと申しますが…!村食いがなぜここに⁉︎」 「は?俺はもう改心した。今はここでシスターと一緒に…」 そんな時にヴァルの頭に強い衝撃が走る。 「は?シスター…?何を…」 「あんたが数年前に滅ぼした村の娘よ!忘れたとは言わせない!」 そう、シスターの村を滅ぼしたのはヴァルであったのだ…彼は気付けなかった…人間の心を取り戻したとしても、悲劇は戻らないのだと…
【折セカ企画企画】キャラクター案
遠宮真衣(トオミヤ マイ) 神山高校 2年D組 女 いっつも静か。でも怒ると怖い。 2月20日 174cm freccia di luce ちょっと渋めの物。天ぷらとか。 甘いもの。いちごなど うるさくすること 読書、編集、ゲーム 電子機器の扱い方を網羅している。衣装作りもできる。 緑化委員会の委員 映画部部員 「私は〜〜なんですよ…」、「はい?なんで私ががそんなことしなきゃいけないんですか〜」、「別に良いでしょう?」、「は?あんまり怒りたくないんですよ…」 一人称 私 二人称あなた 三人称あなたたち 過去は、昔から本を読んだりするのが好きで、いつしかは電子機器などを触る習慣にもなっていた …ある日、街中であるポスターを見かけた…『誰かの希望になりたい』そのポスターを見て遠宮は本格的に動画を編集することを練習すると決めた。 関係 夏色サイダー様の雨宮仁奈さん 彼女の衣装を作っている。 白色のアズミオ様の春藤迅助さん 映画友達。 せな様の降星瀬名さん 家族馴染みで仲がよく、時には叱ってあげる存在。 サンプルボイス…「本は面白いって?面白いに決まってるじゃないですか…」、「動画編集ならお任せください…」「どう聞いてもここの音程ズレてません?私の気のせいですか?」 以上です。関係はまたできたら付け足します。サムネが見た目です。
世界最強のだじゃれ使いは、黒歴史とともに偉業を作っていくようです。0.プロローグ
僕の名前はオルト。ジョブは祝詞(だじゃれ)使い。魔法型だ。この世界には魔法型、武闘型、生産型、特質型の四つがある。僕のジョブはその中でもユニークジョブという1人にしか発現しないジョブだ。 僕はそのジョブを使って色々な魔物を倒してきた。その功績が買われ14歳で宮廷魔導士に就任、そして今に至る。 「え?」 「聞こえなかったのか?平民。お前は宮廷をクビになった。これは僕様の決定だ!」 と、僕の目の前で追放を言い渡した男は第二王子ムノー。この国の王子。そしてその横にいるのは… 「おほほ、平民ごときが良い気味ですわ〜」 僕の婚約者のツイーホ。婚約者と言っても形だけで、このバカップルはあろうことか婚約者の僕の目の前で浮気をしていたのである。 「恐れながら申し上げます、ムノー殿下。私を追放するということは対魔物宮廷魔導士がいなくなるということですよ?」 「ああ、そのことなら安心しろ。」 その時、僕の後ろから声が聞こえる。彼はバカデーイ。宮廷魔導士の1人で僕を敵視していた。 「俺がお前の代わりを務めてやるよ。」 もう手遅れなのか。そう悟った僕はもう諦める。 「わかりました。ではおとなしく宮廷を離れますね。」 「そうすると良い。二度と僕様の前に現れるな。」
第五回N1 不老の泉と滅亡の帝国。
ギリギリで申し訳ありません。 あるところに『帝国』と呼ばれる国がありました。 帝国は戦争が強い国で、ドンドンと周りの国を滅ぼし、帝国の領土としてきました。 しかし、無敵の帝国でも勝てない国がありました。その国には、噂によると不老の泉というものがあり、その泉の水を浴びると、不老になれるというものでした。不老になれるだけではありません。細胞の自然回復力も底上げする力がありました。 いくら斬っても立ち上がり、また向かってくる。 戦場ではかず多くの死者と怪我人が出ました。 そんな時に私は帝国によって調査を命じられた記者の一人でした。 決して安全な場所ではありません。国の秘密を探るとなると、バレたら首が飛びますからね。 実際行ってみると、そこまで危険ではなさそうな国でした。皆人当たりがよく、本当に戦争中なのかというほどでした。そのため、より一層恐怖を抱きました。 「おや、あなたは外国から来られた方ですか?」 人当たりのよさそな男性がそういう。 「は、はい。ここには不老の泉というものがあると聞きましたが…」 「不老の泉などという名前ではありません。神の泉です。」 「は、はあ…。ではその神の泉に連れて行ってはいただけないでしょうか?」 「はい。もちろんです。それでは、この国の民になるという覚悟がおありで?この国は神王国と呼ばれるほど神に対する忠誠心が高い国です。神が恵んでくださった神の泉の効能だけを得て元いた国に帰ろうという不届き者なのであれば容赦は致しませんよ?」 と、恐ろしい顔で言われる。 「い、いえ、そんなことは決してありません。私もこの国の神は素晴らしいと思っていたところなのです。矮小なる人間に神の力の一端を恵んでくださるとはなんたる優しさ。その神格はとても高貴なのでしょう。」 「おお、分かってくれますか!あなたは見込みがありますね。それではこちらへどうぞ。」 男がそう言い、呪文を唱える。 「『解錠(ロック)』」 後ろの大きい扉が、キキキイと、軋む音を鳴らして、開く。 そこには、たくさんの人がおり、その中心には透明度がとても高い、泉がありました。 「こちらが神の作った都。『理想郷(ユートピア)』でございます。」 「お、おお…」 神の泉を中心とした都はその名の通り理想郷だった。人が笑い、鳥が飛ぶ。色々な音で溢れ、幸福に満ちた都。それが理想郷なのである。 「それでは、あなたも紙の泉の近くに寄ってください。そうすればあなたに神の祝福が授けられるでしょう。」 「は、はい。」 そう言って私は恐る恐る泉に向かって足を伸ばした。近くに寄ってみれば、なんということだろう。視界が真っ白になったのである。 『こんにちは。あなたは新しい国民?いや、あなたは帝国の方ですか。』 「なっ、何故それを?」 『そうですね。話してみてもいいかもしれません。私は決して神などではありません。少し魔法が得意なだけの人間です。』 「なっ、魔法⁉︎遥か昔に滅びたとされるあの伝説の魔法ですか⁉︎」 『ええ、そうです。私は昔から帝国とただならぬ因縁がありました。あなたも帝国の恐ろしさは身に染みているでしょう?」 「なっ…」 『言い返せないでしょう?何故なら、あなたの記憶の奥底には忌々しいものがあるのですから。』 「だからなんだというんだ!失われたものは二度と戻らない。」 『本当にそう思っているのですか?かつて魔法の中には、『蘇生(リザレクション)』というものが存在いたしました。文字通り死者を復活させるものです。』 私はあるはずのない魔法に心が少し傾いた。私は帝国と皇国の戦争時の被害者だ。昔、私の家族や友人は生贄にされた。私を強化するという方針で。私がここにきた理由は契約でもあり、希望でもあったのだ。不老の泉があるのであれば、彼らも生き返ってくれるのではないかと。今の帝国の国王は知らない。私がこの国のエネルギー源を支えているということを。当然私が帝国から逃げ出せば、縛りによって私は死ぬ。だが賭けてみたいと思った。本当にできるのなら、いいんじゃないかと。 『あなたに覚悟があるのならこちらへきなさい。ないのであれば今すぐ引き返すのです。』 「私を舐めないでいただきたい。とうの昔に覚悟などできている!」 そう言って私は一歩声のする方向へ踏み出した。 そして今私は、幸せに暮らしている。そうして帝国がどうなったかは、皆さんの想像にお任せする。では、またこの不思議な不思議な国にあなたも訪れてみるといいでしょう。この『理想郷』に。
鳴り響く
響く。響く。響く。響く。 響いて仕舞えば万人恐怖 響いて仕舞えば万人絶望。 響いて仕舞えば犯人逃走。 響いて仕舞えば喪服着用。 響いて仕舞えば警備到来。 響いて仕舞えば… 何が響くのかわかりましたか?
How to use utakata.
泡沫という言葉を皆様はご存知でしょうか? そうです。泡沫というものは、あなたの思っているように、泡の如く消えることを言います。今日はそんな呪われた言葉に愛された少年についてを描いていきたいと思います。 神魔歴754年。ある1人の少年が生まれた。その少年の体には泡のようなあざがあった。 俗に言う紋章というものである。 人口の約0.1%に発現する紋章。それは呪われたものでもあれば、祝福されたものでもあるという。 これは、そんな紋章の中でも呪われた紋章に目覚めた少年の話である。 その少年の名前を仮にU君としよう。 少年が物心ついた時から、何かがおかしかった。日常の些細な物事が消えていくのだ。これは、幼少期の少年を見続けた侍女に聞いた話である。 Q.「最初から何かがおかしかったのですか?」 A.「はい。ある日、U様のお気に入りだったおもちゃが消えました。私はその時見たんです。U様の紋章が光り、次の瞬間消えたところを。その瞬間U様は泣き始めました。私は思いました。「気付いていないんだな」と。 Q.「なるほど。それは奇妙ですね。他にはどんなことがあったのでしょうか?」 A.「本当に奇妙なのはここからです。U様はそれからどんどんものを消していきました。生まれてから半年経つまでは、無機物でした。そこからが悲劇の始まりでした。U様にじゃれついたのです。奥様の愛犬が。」 Q.「ふむ。それでどうなったのですか?」 A.「消えました。」 Q.「消えた⁉︎無機物だけではなかったのですか?」 A.「私もそう思っていました。酷くなっていったのはそれからです。奥様は愛犬が消えたと気付いた瞬間、困惑なさっているご様子でした。」 Q.「それはそうでしょうね。私もそうなると思います。それで?」 A.「そうして、お屋敷にいた愛玩動物(ペット)や、お屋敷に入り込んだ野生動物が、消えていきました。奥様も旦那様も不思議に思ったのでしょう。動物がそう簡単に消えるわけがないのですから。」 Q.「ふむ。まだ続きがあるのでしょう?お願いします。」 A.「はい。そして、まず奥様がU様をあやしに行ったときです。奥様が帰ってこないのを不審に思い、私はU様のお部屋へ向かいました。」 Q.「それで?」 A.「そこに残っていたのは、奥様の愛用していた、真紅のドレスだけでした。」 Q.「なるほど、ついに動物だけでなく、人まで消すようになってしまったのですか?」 A.「はい。そうです。私は旦那様に今までのことを伝えました。すると旦那様は、泣きながら、愛用の剣を取り出しました。国を守るためなら、息子も殺すつもりだったのでしょう。私は止めようとしましたが、同時にこうも思いました。「これまでの恐ろしい出来事は全てU様が引き起こしたこと。U様が居なくなれば、全て戻るのは?」と。」 Q.「なるほど。そう思っても仕方はないでしょう。私もそう思ってしまいます。それで?」 A.「その日、お屋敷内にいた全ての人が行方不明になりました。いや、U様を除く全ての人です。その時私は運良く食材の買い出しに出ていました。」 Q.「何があったのでしょうか?」 A.「実際に見ていないのでわかりませんが、恐らく、殺意に反応し、U様の紋章の力が増幅したのでしょう。その中には私の恋人もいました。一緒にこの家で、旦那様達を支えながら、生きていこうと。誓い合いました。」 Q.「おつらかったでしょう?」 A.「はい。これで以上になります。」