芋けんP

3 件の小説
Profile picture

芋けんP

どーもっす。趣味で小説書いてます。なので、基本お題の小説しか書かないと思ってください。 いいね、コメント、フォロー宜しくお願いします。フォローは返します。 ※画像は時間があったら描きますが、基本的に描きません。 ※著作権引っ掛かったらすみません。 ※あと、小説というか漫画っぽいです。

私だけが見えた

「やったー!」 私はいつものように、実験をしているとついに、完成したものがある 「ん?どうしたんっすか?麗香先輩」 私の後輩がやって来た 「ふふふっ!見よ、この液体を!」 「もしかして、それが前から言ってたのっすか?」 「そうだ!だから、変わりに飲んでくれないか?」 まぁ、どうせいつものように断られるだろう… 「んー」 珍しいな。いつもなら、すぐに断るのに 「じゃ、今回だけ実験台になってあげるっすよ」 「え…今何て言った?」 「だから、‘今回だけ実験台になる’って言ってるじゃないっすか」 「怪しいな…」 何故、今回の実験だけ手伝ってくれるのだ? 「もしかして、女風呂に入りたいから手伝ってるんじゃないだろうな?」 「そんなんじゃないっすよ」 下手に動揺している訳でも無いし、本当なのか? 「じゃあ、何故今回は手伝ってくれるのだ?」 「そ、それは…」 じー 「な、なんっすか?ニヤニヤして…」 おっと…つい、顔に出てたようだ パッと、作業台に置いてたさっきの液体を手に取りあげた。そして、飲んだ 「え?麗香先輩…?」 後輩が驚いてるって事は、成功しているようだ 「あれ…」 でも、何かがおかしいような 「な、なぁ…お前の後ろに…‘く、黒い何か’がいる…」 「麗香先輩?何を言っているんっすか?」 作り方の最後に載ってた…相手を見ると後ろに何かが見える。 赤…出血を何度かしている 青…青じみがいくつかできてる オレンジ…近い内に風邪をひく 白…骨折している 黒…もうすぐ◯ぬ つまり、私の後輩は何かしらと◯ぬ。これを伝えなきゃ… でも…どうやって伝える?普通に伝えても、信じてはくれないだろう。 「な、なぁ…ちょっと来てくれないか?」 「ん?いいっすよ」 そうだ。場所を変えればきっと◯ない…とりあえず、研究室から出るか。 嘘だ…研究室を出ても黒い何かがいる…じゃあ、外に行こう…外に出れば… ……あれ、これってやっぱり成功じゃなかったのかなぁ 「麗香先輩?」 「あ、あははは……あははは!」 そういえば、今日でこの場所自体が滅ぶんだ…朝ニュースしてたのに…ちゃんと聞いとけば良かったな… 「お嬢ちゃん、何か落としたよ」 急に、老人から話しかけられた。 「あ、ありがとうございます…」 老人は最後の人助けか… 「…」 −私だけが見えた

2
1
私だけが見えた

初めての引き分け

マキにはいつも、一緒に遊んでいる人がいる。 でも、いつもマキは負けてばかり… しょうくんは、「マキが弱すぎるだけだろ」って言われる。 マキは、練習してしょうくんに、勝てるように頑張っている。 翌朝、今日もしょうくんと遊んだ。 やっぱり負けてしまった。 「もうっ!」 つい、声を荒げてしまった。 しょうくんは、普段負けても何も言わないマキにとっては、びっくりしていた。 「ど、どうしたの?」 しょうくんが、声を掛けた。 でも、マキは無視した。 思わなかった台詞を言った。 「…も、もう一回しよ?」 と言った。 普段はマキから、『もう一回!』って言うのに今日はしょうくんから、言われた。 「え?」 「あ、その…いつもオレが勝ってばかりで、マキはつまんないだろうなって…だから、その〜ハンデしてやろうか…?」 初めてのハンデしてくれた。 「うん!」 マキは嬉しくて、つい即答してしまった。 そして、遊びを再開した。 流石に、何もしない訳では入れずまるで、今日始めたかのような動きをしてくれた。 気になる結果は「draw」と画面に表示される。 「良かったな。これで、少しはオレに勝てるところまで上がったな。」 マキは勝てなくても、嬉しくて泣いてしまった。 しょうくんは、慌てる。 「え、えっと〜…引き分けなのがイヤだった…?」 マキは応えた。 「ううん…ハンデしてくれて、ありがとう…」 −初めての引き分け

1
1
初めての引き分け

最後のサイダー

ガタッと音がして、サイダーは落ちる。 オレは、そのサイダーを手に取り、キャップを開けた。 だが、さっきの衝撃でサイダーは溢れ出した。 オレは、咄嗟にびっくりした。 近くにいた、黒髪の女はくすくす笑っている。 「……」 オレは、黙ってしまい黒髪の女は言った。 「ねぇ、翔太?」 「あ?」 「翔太は今日災難に、会うね」 「…何だよそれ?」 としかオレは言えなかった。 黒髪の女はまた、くすくす笑っている。 そうして、黒髪の女にとっての最後の言葉だ。 なのに、オレはそれを知らずにキミにとってのオレからの台詞が『…何だよそれ?』何てバカバカしい。 「ごめんなさい…」 心の底から言いたい。最後に「スキだっ!」って言えばよかった。 災難はサイダーの事じゃない。 キミが消える事を災難だと、表してたのかも知れない。 なのに… −最後のサイダー

2
1
最後のサイダー