くらん
4 件の小説くらん
くらんです。 異世界や転生系の話を載せる予定です。切ない系も載せたいな𓈒𓂂𓇬 気まぐれ更新です。 フォロー、♡、アドバイス・感想 頂けると凄く嬉しいです ❣ 良い小説を書きたいので、 アドバイス大募集中です。
Singing Hero ―プロローグ―
死にたくない。 死にたくない。 誰か、助けて━━。 「大丈夫。今、助けるから」 月明かりに照らされて、銀色の髪がキラキラと輝いていた。 大人っぽくて、どこか神秘的なその姿に、思わず息をのむ。 月明かりに照らされた彼女は、まさに女神だった━━第一印象は、そうだった。 そんな彼女に救われた私は、今日から、新人の魔法少女として戦う。 「魔法少女」と聞いて、あなたはどんな姿を思い浮かべるだろう? 魔法で怪人を倒す、みんなのヒーロー? 誰にでも優しくて、みんなに愛される存在? ━━でも、これはそんな夢みたいな話じゃない。 魔法なんて存在しない。 魔法少女は戦うのが当たり前。 感謝されることも、もうほとんどない。 その過酷さから、今や魔法少女を辞める人は、なんと80%にも上るという。 それでも、なぜ私はこの職業を選んだのかって? それは、私も━━彼女のように、魔法少女に憧れたひとりだったから。 憧れだけじゃうまくいかないことくらい、分かってる。 努力がすべて報われるわけじゃないことも、ちゃんと知ってる。 それでも、私はなりたかったんだ。 魔法少女に━━。
転生ロミオとジュリエット 3話
あいつの名前は「樹里」 男だけど可愛らしい名前と顔立ちで、1部の女子からモテている。樹里はバスケをしていて、ボールを入れるたびに女子から黄色い歓声がわく。正直、ただの幼馴染だ。と私は思っているけれど、友達は樹里ファンだから、私も樹里が好きなフリをしている。 私は、いつも、周りに合わせてしまう。 あの時も、そうだった。━━━━━━━━ 私は空を見ながら、最近のことのように思い出した。 そう、あれは暑苦しかった夏のこと… 「ねェ…もう、着いたヨ。」 「えっ?」 しまった。 考え事しすぎた。自己紹介したのに全く聞かない愛想悪いやつにみえてないかな?! うぅ、申し訳、ない… 「ふふっ、樹里さンのこと、また聞かせてネ。道案内、ありがとう。美桜」 え?もしかして、考えてたこと全部口に出して、い、たのか、な? ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ どうしよ、どしよ、流石に恥ずいって。この癖、治したはずだったのに。 樹里に会ったからかな? まさか、癖が戻るとは。 昔のことを思い出す。 あの頃、私はいじめられていた。
転生ロミオとジュリエット 2話
「スみませン、シェイクスピア女子高等学校にハ、どうやっていきまスか?」 声の方へ振り向くと、栗色の髪の女性が居た。少し面倒臭い。そんな気持ちは心の奥に仕舞い、私は親切に道案内することにした。 「あ、ちょうど行き先が同じなので一緒に行きましょうか。」 この人は良い人だって思って貰えるよう、私はとびきり親切に、笑顔でいた。あわよくばそれを先生に報告して、先生が学校に推薦してほしいという気持ちは、顔に出さないよう心がけた。 「私、山田美桜って言います。美桜って呼んでほしいな。あなたは?」 「私ハ…」 一緒に歩いていると、あいつが視界に入った。 すごく、嫌だ。 あいつを見ると、昔のことを思い出すから。
転生ロミオとジュリエット
少女は夢を見た。 目の前に、美しい光景が広がる。 東洋ヨーロッパのような、おとぎ話のような、 城に、今から忍び込む。 城の庭の壁を慎重によじ登っていく。 静かに。少しずつ。あと、少しで… ガラッ 壁が少し欠け、破片が落ちた。 「だ、誰っ!」 しまった、人が… 「ごめんなさい、つい…好奇心で…」 壁を登りきり顔を上げると、女性が立っていた。 月夜に照らされて輝く栗色の髪、 桃のように美しく色ずいた唇、 雪のように白い肌、 その女性は、天使のようだった。━━━━━━ ピピピピピピ 日が昇る。時計が鳴る。いつもの日常が始まる。 だるい体を起こし、親に回収されたスマホを探す。 スマホないじゃねぇかよ!うちの親はなんでこんなにも隠し上手かねぇ、はぁ、 二度寝しよっかな…… しかし、最近変な夢を見るため、それは断念した。少女は最近、変な夢を見るのだ。どこか懐かしく哀しい夢を。 「美桜〜おーきて!起きなきゃこしょばすよん」 そうだ、紹介が遅れたが、少女の名前は美桜。 高校3年生だ。そして、少女を美桜というこの人は、母親である。見ての通り、とても元気だ。 (うるさいくらい… 美桜はしたくを終えると、この母親に見送られて学校に登校した。 「スみませン、シェイクスピア女子高等学校にハ、どうやっていきまスか?」 この少女に、ロエットに会ってから、 私の人生は変わった… Continue…