転生ロミオとジュリエット 2話
「スみませン、シェイクスピア女子高等学校にハ、どうやっていきまスか?」
声の方へ振り向くと、栗色の髪の女性が居た。少し面倒臭い。そんな気持ちは心の奥に仕舞い、私は親切に道案内することにした。
「あ、ちょうど行き先が同じなので一緒に行きましょうか。」
この人は良い人だって思って貰えるよう、私はとびきり親切に、笑顔でいた。あわよくばそれを先生に報告して、先生が学校に推薦してほしいという気持ちは、顔に出さないよう心がけた。
「私、山田美桜って言います。美桜って呼んでほしいな。あなたは?」
「私ハ…」
一緒に歩いていると、あいつが視界に入った。
すごく、嫌だ。
あいつを見ると、昔のことを思い出すから。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/7/15 22:09
くらん