鏡宮風理月

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鏡宮風理月

ASD.ADHD.GIDといった障害を有する当事者です。そのため、誤った表現や表記等があるかも知れません。不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。 なるべく、実話や世論を題材に私らしくしたいと思います。

月と鏡

物質は重く 精神は軽やかに舞い ふたつの世界は 交差しながら絡み合い やがて調和の調べを奏でる 月は鏡 太陽の炎を静かに映し 闇に漂う者に 道を示す 沈黙のなかに 永遠の真実を宿して この世とあの世 隔たるようでありながら 夢の狭間で寄り添う 境界は霧のように揺らぎ 渡る心によって 形を変える 善と悪もまた 互いに映し合い 重なり合い 曖昧な影をつくる 善の奥に悪が潜み 悪の底に善が芽吹く 生と死もまた 互いを抱き 互いを照らし 循環を繰り返す 死に生が息づき 生に死が寄り添う すべては鏡 すべては交差 境界は恐れるものではなく 受け入れるもの そこに芽生えるのは 物質と精神の融合 そして深き調和 光と影 この世とあの世 物質と精神 すべてはひとつに溶け合い 永遠の循環を織りなす 月は鏡 静かに映し 私たちの魂を 光と影のあいだで やさしく照らし続ける

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魂はめぐり逢う

祈りは声なき言葉 想いは時を越える橋 それは風に乗り 海を渡り やがて誰かの心へと届く 魂は旅をしている 幾度も生まれ 幾度も別れ 幾度も泣き 幾度も笑い そのたびに少しずつ 少しずつ 大きな光へと成長していく やがてその光は 他の魂と溶け合い ひとつに重なり合う 川が海に帰るように 枝が大樹に結ばれるように だから••••• 出会う人たちは偶然ではない 魂が約束した再会の証 過去で結ばれ、未来へ続く絆 そのひとつひとつが 永遠の旅の羅針盤 別れに涙する時も それは失われたのではなく 次のめぐり逢いのための扉 再び会える日があると知るだけで 悲しみは希望に変わる どうか あなたが出会った人を大切に それは魂が選んだ奇跡であり 二度と同じ形では訪れない瞬間だから 祈りを重ね 想いをつなぎ 輪廻の旅を歩むあなたの魂は 必ずより大きな光へと育っていく

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自分へのご褒美

わたしは よく耐えた 朝の眠気を越え 孤独の影を越え 失敗の痛みを越えて その一歩は 誰にも奪えない わたしの代わりなど どこにもいない ただひとりの かけがえのない存在 だから 今日くらいは やさしい言葉を 自分に捧げよう 「よくやった」「えらい」 その響きが 胸に灯をともす 鏡に映る顔に そっと微笑み 上手く仕上げたメイクに 小さな誇りを重ねる ダイエットの努力が 未来への扉を開く 机に並んだノート 汗ににじむ仕事の記憶 人知れず積み上げた時間は 静かな宝石のように輝いている •••••だから ご褒美を ひと口の甘さに 心をゆだね 温かな幸福を 両手ですくい ほっこりとした笑みを 自分に返してあげる 結果がすべてと 世は言うけれど 人が見ていないところで こぼれた努力こそ ほんとうの証 わたしは わたしを褒める わたしは わたしを愛す 今日を生きた そのこと自体が すでにご褒美なのだから•••••

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静かなる侵略 •••••眠れる国への警告•••••

序章 銃声なき戦場 戦争は、必ずしも銃や爆弾の音で始まるわけではありません。現代の戦争は、もっと静かに、もっと巧妙に進んでいきます。 経済を操り、教育をすり替え、情報を封じる。 人口の流れを変え、土地を奪い、国家の中枢に他国の意志を忍び込ませる。•••••そこに爆音も血の臭いもありません。 ですが国家は、気づかぬうちに弱体化し、他国の支配に委ねられていくのです。 私たちは「平和ボケ」という麻酔を打たれたように、侵略の進行を見て見ぬふりをしています。そして、それは確実に進んでいます。日本は今まさに、静かな侵略のただ中にあるのです。 第一章 専守防衛という欺瞞 「専守防衛」。 この言葉は、日本人の耳に「平和的で美しい」響きとして届きます。 しかしその実態は、「相手に攻撃されるまで撃てない」ということ。つまり、国民に犠牲が出てからでなければ護れないという矛盾があります。 一瞬のためらいが、国家の命取りになることを歴史が何度も教えてきました。 撃てない軍隊は存在しても無意味です。それは「平和の象徴」ではなく「無力の証明」に過ぎません。 私たちは「平和」という言葉に操られ、眠らされ、欺瞞の下に安心を買わされてきたのです。 第二章 国威の喪失は侵略の合図 国威とは、国民全体の誇りであり、「生き抜く意志」の象徴です。これは虚飾ではなく、国の防波堤そのものです。 歴史が示す悲劇 <清朝末期> 「東洋の病夫」と侮られた中國は、不平等条約と列強の侵略に蹂躙されました。国威を失った国家は、餌食となるしかありませんでした。 <第一次大戦後のドイツ> ヴェルサイユ条約の屈辱により国威を喪失。国民の不満はナチスの台頭を許し、結果として再び戦乱の火種を抱えました。 <ソ連崩壊後の東欧諸国> 国家としての威信を失った国々は、外資と外国勢力の思惑に振り回され、政治的混乱を余儀なくされました。 <ウクライナとロシア> ロシアは「国威の回復」を掲げ、ウクライナへの軍事侵攻を正当化しました。一方でウクライナは「国家の独立と誇り」を護るため、必死に抵抗しています。 この戦争は、国威が単なる感情ではなく「生存の条件」であることを示しています。 国威を失った国家は「攻めても抵抗しない」と見なされます。それはいわば、侵略の合図に他なりません。 第三章 六つの侵略戦争 現代の侵略は銃を撃たずとも進行します。 ここで「六つの戦争」を一つずつ見てみましょう。 1.物理的侵略 戦車やミサイルによる従来型の侵攻。 台湾、南シナ海、ウクライナ…いまも世界で進行中です。 2.経済的侵略 通貨操作、資源の独占、債務依存。 一度経済を握られれば、独立国の看板を掲げても、実態は従属国となります。 3.人口侵略 人口流入や移住を通じて政治的・社会的影響を強め、最終的に主導権を奪う。 時間をかけた「静かな征服」です。 4.政治的侵略 他国の利益を優先する政治家や政党が生まれ、法律や外交が侵食される。 表向きは選挙で選ばれた「民主主義」でも、実態は他国の操り人形です。 5.教育的侵略 歴史教科書の改変、価値観のすり替え。 国民に「自国を護る意志」を失わせることで、数十年後には抵抗力のない世代が育ちます。 6.国土売買による侵略 土地やインフラを外国資本が買い占める。 武力を使わずとも、国家の基盤そのものが他国の所有物となっていく。 これらは、決して「未来の危機」ではありません。 すでに今、日本国内で起きていることの一部です。 第四章 三権の侵食と司法の不平等 立法・行政・司法。 国家を支える三権がもし外からの影響を受ければ、国家の独立は幻想にすぎません。 現在、日本ではさらに深刻な問題があります。 それは 公正中立であるはずの三権における不平等です。 自国民には厳しく裁きを下し、外国人や帰化した者には犯罪が明らかでも起訴されない。仮に起訴されても、日本人より軽い罰で済む。 これは「区別」ではなく「逆差別」です。 この現実が国民に「国家は国民を護らない」という失望を植え付けています。 正義を失った三権に、国家を護る力はありません。 第五章 言論と技術の奪取 真実を語ろうとする者は、社会から追放され、時には命すら狙われます。 新しい技術を日本人、または日本企業が生み出しても、「偽物だ」と貶められ、やがてその技術は外国勢に奪われていきます。 報道は真実を映さず、嘘や偽りを「事実」のように流布し、真実はかき消され、語る者は危険視されています。 言論の自由。表現の自由。 これらは日本国憲法が保障する権利のはずです。 しかし今や、それは紙の上の理想にすぎません。 第六章 非暴力革命の限界と国民の怒り 投票。抗議デモ。執筆。署名活動。 •••••かつてそれは民衆の武器でした。 けれど今はどうでしょうか?。 外国人優遇政策が続き、国外へは巨額の資金がばら撒かれる一方で、自国民には「国家のために我慢せよ」と増税、そして見えにくいステルス増税が重くのしかかっています。 国民は限界に達しています。 非暴力革命には限界があり「何をしても変わらない」という絶望が、静かな怒りを燃やしているのです。 第七章 自警団の誕生と憲法の壁 地域によっては、国民自らが自警団を作り、護身用具を備えるようになりましたが、国家は国民が危機感を抱いているのに、依然として憲法9条にこだわり続けています。 時代に合わない憲法や法律は、国民を不安にさせるだけです。旧来のままで、外国人を受け入れることは、国家の弱体化に直結します。弱体化した国家は内と外から侵略されます。 やがて日本国内で、外国人勢力による暴動が起き、無辜なる民(日本人)が犠牲になるでしょう。この未来は、決して荒唐無稽な妄想ではありません。 移民政策に失敗した国家は多く、日本への警告をしてくれている国家もあります。 第八章 国威なき国家の末路 国威がなければ、国家は維持できません。 国威がなければ、平和も存在しません。 国威とは、最大の抑止力なのです。 国家を失った民は奴隷となり、機械のように扱われ、用のない機械は捨てられ、役に立たない者は処分されます。 やがて日本人の血は薄まり、日本人という精神性は壊され、歴史は侵略者の都合で書き換えられます。 文化は消え、言葉も奪われ、民族としての存在は跡形もなくなるでしょう。 これが「国威なき国家」の末路です。 終章 目覚めよ、眠れる国民 国を滅ぼすのは、外敵だけではありません。 最大の敵は「無関心」と「諦め」です。 平和という眠りから目を覚まし、意志を取り戻し、声を取り戻し、国家を取り戻しなさい。 未来を決めるのは、政府や軍ではありません。この国に生きる一人ひとりの選択です。 その覚悟と行動が、日本を強くし、平和を護り抜く唯一の道なのだと伝えたい。 あとがき 恐怖を煽るために書いたのではありません。まして暴力を良しといいたいのでもありません。 「気づき」を促すために書きました。 侵略は、必ずしも銃声とともに始まるわけではありません。あなたが気づかぬ日常の中で、すでに進んでいます。 しかし未来はまだ奪われていません。国を守る力は、政府や軍だけでなく、国民一人ひとりの心と行動に宿っています。 どうか、考えてください。 どうか、目を開いてください。 そして、自らの手で未来を選び取ってください。 平和を護るとは、戦争をしないことではありません。 平和を護るとは、悪を正し、互いを尊重し、未来を創ることです。 その責任を引き受ける覚悟が、いま私たちに求められています。

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鎮魂 •••••魂はめぐり、再び•••••

第一章 別れは途切れではなく 清めの塩は、ときに 生者と死者の絆すら断ち切ろうとする けれど、魂に穢れはない 生と死はただ一つの道の表と裏 誰もが歩む、いのちの大いなる流れ 葬儀とは、その流れの岸辺にて交わす ひとときの挨拶にすぎぬ 別れの言葉に涙しながらも 魂は絶えることなく、私たちと共に在る 第二章 魂のめぐり 魂は生まれ変わる 器を離れ、新たな器に宿り かたちと名を変え 再び歩み出す 肉体は魂の宿る器にすぎない 魂は器に縛られ、記憶を失いながらも ただその生を精いっぱい生きる そして器を脱ぎ捨てるとき 忘れられていた記憶を取り戻す 魂の旅は途切れることなく 成長と学びを重ねていく 第三章 縁の必然 人は、縁ある魂と必ず出会う 縁なきものとは、幾度の輪廻を重ねても 交わることはない だからこそ、出会いは必然であり 別れもまた、魂の成長のために用意された門 喜びも、悲しみも すべては魂を磨き より深く光り輝かせるための試練なのだ 第四章 再会の約束 死者は遠くに去ったのではない 姿を変え、名を変え 再び出会う日のために 静かに次の旅を始めただけ 「いつか、必ずまた会える」 その信心こそが、生き残された者の灯となる 涙に沈む夜にも その光は私たちを導く 悲しみの奥にこそ、再会の希望がある 第五章 魂の成長の果て 魂の成長の行き着く先は 私には分からない しかし、確かなことがある 縁ある魂は結びつき 別れを越えて、幾度もめぐり逢う やがてその絆は深まり 互いの光を映し合いながら いずれはひとつに融けあう 魂は孤独に彷徨うのではなく 互いに学び、互いに照らし合い 輪廻の海を渡っていく 第六章 ひとつなる未来 さらにその先に、何が待つのかは分からない けれど、結び合った魂は必ず もっと大きな「ひとつ」へと帰っていく それは名もなく、形もなく 始まりも終わりもない、無限の光 私たちが「仏」と呼ぶもの あるいは「大いなるいのち」と呼ぶものかもしれない そこに帰るとき 悲しみも、苦しみも、すべては解き放たれ ただ澄み渡る安らぎの中に融けていく 第七章 今を生きる者へ その道の果てを知ることはできなくとも 私たちは信じて歩むことができる 魂がつながり続けていると信じるとき 別れは終わりではなく 再会への約束に変わる いのちの旅の意味は 今この瞬間の生き方の中にある 亡き人を偲ぶ心は やがてあなた自身の歩みを支え 次の世へとつながっていくだろう 終章 無限の道 魂の成長の先を知る者はいない しかし、道が続いていることだけは確かだ その道は、縁ある魂との出会いと別れを重ねながら やがて一つへと融けあい さらに大いなる光へと帰っていく 私たちはその途中にある旅人 だからこそ、今を生きることに意味がある 亡き人は、その旅路を先に歩んでいるだけ あなたもまた、その道を歩み続ける そしていつの日か、必ず再び結ばれる •••••その信心が、生者に希望を与えるのだ あとがき この詩は、死を「穢れ」として遠ざける迷信を退け、死をも「いのちの一部」と受け止める仏教の眼差しから編まれました。 死は決して終わりではありません。 魂の旅の一里塚であり、再びの出会いへの序章です。 亡き人は消え去るのではなく、姿を変えて、また私たちに寄り添います。 だからこそ、生きる者に必要なのは「清めの塩」ではなく、「つながりを信じ、希望を持って生きる心」です。 悲しみの中にも希望があり、涙の奥にも未来はあります。 どうかこの詩が、残された方々の心を少しでも照らす光となりますように••••••。

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幸福とは••••②

光と影を抱きしめて••••• 第一章 大地の眠り 暖かな衣は肌を守り 食は飢えを忘れさせ 屋根は雨を拒み、眠りを与える そこにあるのは、ただ「生き延びる安堵」 けれどその安堵は やがて心に問いを芽吹かせる••••• 「これだけで私は幸せなのか」と。 第二章 心の花 涙のあとに咲く微笑み 孤独を溶かすひとつの言葉 意味を探し、愛を求め 人は心に花を育てる それが折れやすいものであっても 無形の香りは 肉体の充足を越えて 人間を人間たらしめる 第三章 内と外の狭間で 「私は幸せだ」と呟く声 「あなたは幸せそうだ」と語る眼差し ふたつの世界は決して重ならず ときに同じ身体を裂く 数値で測れる幸福は 心の真実を語らず 心の幸福は 統計の帳面には記されない 幸福とは、曖昧の中に息づく幻影 第四章 比較の鏡と甘い毒 隣を見れば 安堵と焦燥が同時に胸をかき乱す 比較は鏡 そこに映るのは「足りない」という影 そして••••• 他者の不幸を蜜と味わうとき その甘さは一瞬で舌を濡らし すぐに心を渇かせる それは幸福ではなく 幸福の仮面をかぶった孤独である 第五章 光と炎 与えられる愛は 天から降る光のように優しく 掴み取る愛は 胸の奥で燃える炎のように熱い 光に抱かれ、炎に突き動かされ 人は揺らぎながら歩く 幸福は受け身の贈り物であり 同時に能動の証でもあるのだ 第六章 愛と必要の調べ 「あなたを愛している」 「あなたが必要だ」 そのふたつの言葉が 響き合うとき 人は自らの存在を確信する 愛されることで 生まれてきた意味を知り 必要とされることで 生きていく意味を知る 幸福とは、この調べの中に流れる音楽 第七章 変化と成長の風 善は時に悪となり 悪は時に善となる 時代は流れ、価値は揺れ 人はその風に翻弄される だが、痛みの中で芽吹く学びは 揺れをただの流転から救い出す 変化は試練 成長はその証 風に吹かれながらも 一歩を刻む者の心に 真の幸福は根を下ろす 終章 幸福とは 幸福とは完成ではない 与えられ、掴み取り 愛し、愛され 必要とされ、支え合い 比較に揺れ、影を抱え 変化にさらされ、成長に導かれる••••• その果てにある静かな光 幸福とは答えではなく 問いそのもの 人はその問いを抱きしめるとき ようやく人間であることの喜びを知る 光と影をともに受け入れながら 私たちは幸福という名の 果てなき旅を続けてゆく

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幸福とは••••①

光と影の彼方に••••• 第一章 大地に宿る幸福 衣食住の温もりに守られ 雨をしのぎ、飢えを癒やし 肉体が安らぐとき 人は「生きる」という最初の幸福を知る それは土台であり すべての幸福の根にある大地 第二章 心に咲く幸福 安心の上に芽吹くのは 意味を探し、愛を求める心 喜びも、悲しみも、感謝も、希望も 目に見えぬすべてが 人間を人間らしく彩る 心理の幸福は 魂の奥に咲く花のように 第三章 視る幸福と視られる幸福 「幸せだ」と感じる私がいて 「幸せそうだ」と測る世界がある 主体と客体は交わりつつ ときに食い違う 貧しくとも満ち足りる者がいれば 豊かでも飢え続ける者がいる 幸福とは、外と内のはざまに揺れる幻 第四章 比較の渦と闇の甘露 隣を見ては安心し また隣を見ては焦り 人は相対に生きる そして時に••••• 他人の不幸を蜜の味とする それは影の幸福、悪意の炎 一瞬の甘露は心を渇かせ 真の潤いにはならない 第五章 与えられる光と掴み取る火 誰かに愛され、支えられる幸福は 柔らかな光のように降り注ぐ 誰かを愛し、自ら選び取る幸福は 燃える火のように内から灯る 光と火がともにあるとき 人は温かさと強さを得る 第六章 愛と必要の交響 愛し、愛されること それは存在そのものを肯定される歓び 誰かに必要とされること それは生の意味を証明する歓び 両者が響き合うとき 人は「生かされ、生きる」幸福を知る 第七章 変化と成長の旅 善と悪は時に入れ替わり 価値は時代とともに揺れ動く その変化に翻弄されながら 人は痛みを抱き、学びを得る 変化は試練 成長はその答え 揺れを受け入れ、糧に変えるとき 人生はただの流転ではなく、物語となる 終章 幸福とは 幸福とは完成した形ではない 外から与えられ、内から掴み取られ 愛と必要に抱かれ 変化に揺れ、成長に導かれる••••• その過程そのものが幸福なのだ 幸福は問いであり、旅であり 人が人であることの証 光と影を抱きしめながら 私たちは歩き続ける

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鎮魂

形あるものは、必ず終わりを迎える。 老いに身を委ねることもあれば、病に倒れることもある。 突然の事故、理不尽な事件、避けられぬ災害。 その姿はさまざまでも、命の流れに「終わり」があることは変わらない。 だからこそ、人は祈る。 「どうか生き返って欲しい」と願い 「代われるものなら代わりたい」とさえ思う。 「もっと一緒にいたい」「一緒に歳を重ねたい」 そうした切実な願いは、届かぬと知りながらも胸に残り続ける。 人が亡くなったとき、残される者は辛い。 別れは、去る者よりもむしろ、生き残った者の心に深く突き刺さる。 なぜあなたでなければならなかったのか。 なぜ自分ではなかったのか。 その答えのない問いは、永遠に心を揺らす。 それでも、忘れてはならないものがある。 生きた証は、姿が消えてもなお残り続ける。 交わした言葉、重ねた笑顔、共に過ごした時間。 それらは記憶となり、心に宿り、やがて生きる力へと変わる。 鎮魂とは、ただの弔いではない。 それは、生者と死者が最後に交わす挨拶である。 「ありがとう」 「安らかに」 「また会えるその日まで」 想いを寄せ、祈りを捧げることで 別れの中に安らぎが生まれる。 そして魂は静かに導かれ 残された者は悲しみの奥に微かな希望を見いだす。 鎮魂とは、忘却ではなく、記憶を抱きしめること。 涙のあとに微笑みを、 悲しみのあとに安らぎを。 その想いこそが 生きる者と旅立った者をつなぎ続ける•••••

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魂の物語

第一章 はじまりの光 生まれたばかりの魂は まっさらで、空っぽだ まだ何も知らず ただ静かに揺れている けれど、それは欠けているのではなく これから物語を描くための白い頁 第二章 出会いの奇跡 ある日、魂は器を選び 人となり、この世界に舞い降りる 出会う人は偶然ではなく 魂と魂の約束によって結ばれた存在 「こんにちは」 その一言にも、遠い縁が眠っている 第三章 別れ やがて訪れる別れ 涙はこぼれるけれど 本当の終わりではない 「また会える」 それが魂の決まりごとだから 別れは 次の再会へとつながる道 第四章 巡る姿 人として、犬として、猫として あるいは風となり、花となり 魂は、役割を変えて何度でも生きる それは旅であり、学びであり、祈りそのもの そして気づく •••••ああ、この縁は前にもあった、と 第五章 送り出す祈り だから、どうか笑顔で送ってほしい その笑みは祈りとなって 旅立つ魂をあたたかく包み込む 残されたあなたの胸にも やさしい光を残してくれるから 終章 永遠のめぐり逢い 魂の旅は、終わることがない 色を重ね、物語を重ね やがて昇りゆく道を歩いていく そして必ず、また会える 姿を変え、時を越えて だから今は、悲しまなくていい この瞬間を大切に生きてほしい 魂はいつも寄り添い あなたを決してひとりにはしないのだから

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幸せはここに。

幸せはね ほんの小さなところに隠れているんだよ 朝 目が覚めて 「今日も生きてる」って思えたとき ただいまと言って 帰ってこられる場所があるとき お風呂に入って 心まで温まるとき ごはんを食べて 「美味しいね」って微笑むとき 大切な人がそばにいて 何も言わなくても安心できるとき 空がきれいだなって 思わず見上げたとき 夜空の星に 心が静かにほどけていくとき •••••それが、幸せなんだと思う 大きなものを 遠くに探さなくてもいい 幸せは、いつもすぐそばにあるから 気づける心を持っていたい それだけで きっと十分なんだよ

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