乙花硝子

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乙花硝子

はじめましてこんにちは!乙花硝子(おとはながらす)です! 鋭い硝子の破片のように、誰かの心に突き刺さる物語を書くために、日々自分の世界を綴っています。 普段はエブリスタさんで活動しています。よかったら見にいってみてください。 書くジャンルは様々。ジャンルの枠にとらわれず、自分が書きたいものを自由に書いています。 どうぞよろしくお願いします!

殺してしまえ

憎いなら 殺してしまえ えらそうな先生も うざったい親も 嘘つきな恋人も うわべだけの友達も 期待をかけてくる親戚も 憎いなら、殺してしまえ 悔しいなら 殺してしまえ まじめぶった政治家も 輝くアイドルも 歌姫な歌手も 天才的な小説家も 学級委員長のあいつも 人気者のあの子も 成績がいいあの子も 悔しいなら 殺してしまえ ……なんて 結局、傷一つつけれないまま 自分の心を押しこらえて そうしていつまでも いつまでも いつまでも 自分の心を殺しているのは、私だった

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殺してしまえ

きみのせい

きみのせい 全部、きみのせい 私の怒りはきみのせい 私の涙はきみのせい 全部、きみのせい 私の悔しさはきみのせい 私の笑顔はきみのせい きみのせい、きみのせい 全部全部、きみのせい きみが笑えば、私も笑う きみが泣けば、私も泣く きみが怒れば、私も怒る 全部全部、きみのせい 私の好きは、きみのせい 私の恋は、きみのせい 私の愛は、きみのせい 私の感情は あなたで動く 私の全ては、きみのせい きみのせい ごめん 愛してる

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きみのせい

空が綺麗だと思えるということ

 空が綺麗と思えるということ  それはあなたの世界が輝いているということ  それはあなたの見る世界が  光で溢れているということ  それはあなたの聞く世界が  優しい音色で溢れているということ  それはあなたの愛が  誰かを救っているということ  それは誰かの愛が  あなたを救っているということ  あなたが生きる世界は  決して楽園ではないけれど  あなたが綺麗と思える世界は  あなたが生きるべき世界  決して楽ではないけれど  あなたが愛しいと思える世界は  あなたのためにある世界  今日もほら  あなたの世界は綺麗なもので溢れている  明日もきっと  あなたの世界は愛しさで溢れている  だから生きるのを諦めないで  だってほら  あなたの世界ではきっと、今日も空が綺麗だから  綺麗と思えるあなたは  きっとそれだけで生きてる証

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空が綺麗だと思えるということ

そう、上手くはいかないぜ

 おい、そこの少年。  なんだよ?怯えたみたいな顔しちゃってさ。  え?怯えてない?  『僕は新しいことを始める』、だって?  だからか。その新しいことってモンに怯えてるんだろ。  いやぁ、俺にゃわかるさ。  怯えたってなあ、お前が怯えるほどのことは何も起きないんだぜ?  そんなビクビクしてたら人生損するぜ?  はっきり言わせてもらうけどなぁ。  人生、そう、上手くはいかないんだぜ?  お前が思うような漫画みたいなことは、思ったほど起きないぜ?  だからさ。  そんな怯えたり、期待したりしても損するだけだぜ?  やばいことがあったとしても、それはそれ。  いいことがあったとしても、それはそれ。  なるようにしか、ならねぇんだ。  だからさぁ。  怯えてるよりも、その場を楽しんだほうがいいんじゃね?  どんな時も、気楽にやっときゃいいんだよ。  カッコつける必要もないぜ?  誰も見てねぇんだから。  お前はお前のありたい姿であればいいさ。  そう、上手くはいかないぜ。  だけど、小さないいモンが、  生活には散らばってるもんなんだ。  それを見落とすほうがよっぽど、もったいないぜ!  ーーーーまあ、ただのオッチャンのススメだけどな。  人生、楽しく生きろよ。  あばよ、少年。

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そう、上手くはいかないぜ

沈む

 沈んでいく。  後悔と、君への想いで、  重くなった体は沈む。  沈む。  沈む。  沈んで、  取り返しのつかなくなるほど、  底に沈んだ。  ああ、もっと言えばよかった。  後悔も、君への想いも。  口に出して、吐き出してしまえばよかった。  そうしたら、  体が少し軽くなったのかもしれないのに。  沈む。  沈む。  それならば、  言いたいことも、言えばいい。  そうすれば、  体は軽くなる。  本当はすごく簡単なこと。  僕はそれに気づけなかった。  ーーーー沈む。

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沈む

好きじゃないって言われても、

 あなたに『好きじゃない』って言われても、  だからどうすればいいというの?  私のあなたが好きという気持ちは、  絶対に消えないから。  だから。  好きじゃないって言われたって、  もうどうしようもないから。  それは私を好きにさせた、  悪いあなたのせいだから。  だから私は。  あなたがどんなに私が嫌いでも。  私はいつまでも、あなたのために笑う。  これは全部。  私を夢中にさせたあなたのせいだから。  ーーーーなんて。  元々は私が、あなたを好きにならなければよかっただけなのにね。  あなたは悪くない。  悪いのはーーーー  あなたを好きになってしまった、私だ。

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好きじゃないって言われても、

おにぎり

 おにぎり作って、みんなが笑う。  おにぎり食べて、みんなが笑う。  おにぎりあげて、みんなが笑う。  おにぎりかじって、みんなが笑う。  おにぎり作れて、みんなが笑う。  おにぎり持って、みんなが笑う。  おにぎり、おにぎり、みんなが笑う。  おにぎり、おにぎり、おいしいおにぎり。  おにぎりはみんなが笑顔になる。  でも。  お皿に残った、小さなおにぎり。  誰も食べずに、ほったらかし。  お皿の上で冷たくなって、寂しいゴミ箱に捨てられてしまう。  誰にも食べられないおにぎりは、涙をこぼす。  食べたら笑顔。  食べなかったら、涙が溢れる。  食べたら栄養。  食べなかったらただのゴミ。  食べたら幸せ。  食べなかったら不幸せ。  もったいない。  その気持ちが、涙をこぼすおにぎりを減らす。  食べてくれたら、ありがとう。  食材を育てくれたた人、それを売ってくれた人、作ってくれた人。  その人たちに、感謝を込めて。  手を合わせて 「いただきます」。

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おにぎり

チョコより甘い

 好きな子がチョコレートを持っていた。  普通だったら、何も思わない。  だけど今日はバレンタインデー。  その子には好きな人がいるということだ。  僕は初恋が枯れていく心地がした。  バレンタインというものは、僕たち二軍男子にはあまり関係ないイベントだ。  女子たちはみんな、一軍男子が好きだ。  僕たちはそれを陰で見ているだけ。  しかも今年は、好きな子がチョコを渡す。  放課後になるのが憂鬱だった。  それでも時はすぎる。  好きな子は真っ先にクラスの中心人物、山﨑祐介に声をかけに行った。  あいつか。  僕はため息をついて目を瞑った。  もう、見たくない。  ところが。 「野山くん」  少し緊張したような、可愛らしい声が聞こえた。  心臓が暴れ出す。  だってその声は・・・・僕の好きな子の声だったから。 「あの・・・・これ、受け取ってくれない?」  そう言って僕に何かを差し出す。  ハートの形の箱には、ピンクのリボンが付けてあった。 「中見てみて・・・・」  少し恥ずかしそうに笑う。  僕はドキドキしながらハートの箱を開けた。  ハートの形をしたチョコクッキーが入っていた。 「野山くんのこと、ずっと前から好きだったんだ」  状況を理解できない僕に、彼女が言った。  え、と声が漏れる。 「黙っててごめん。もしよければ私と・・・・付き合って、くれない、かな・・・・?」  心臓が止まるかと思った。  嬉しさと驚きが混ざった複雑な感情を振り払うように頷く。 「いい、よ。ぼ、僕も・・・・好き、だっから」  途切れ途切れに言った。  すると彼女は、にっこりと笑った。  笑った顔が、何よりも可愛いと思えた。  ・・・・気が緩んだのも束の間。 「・・・・⁈」  僕は声にならない悲鳴をあげていた。  だって、だって。  今、彼女は僕の唇に自分の唇を触れさせた。  それって・・・・⁈ 「バレンタインキスだよ」  そう言っていたずらっ子に笑う彼女に、胸がドキンと跳ねた。  彼女のキスは、きっとどんなチョコよりも甘いと思った。

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チョコより甘い

唇にときめきを。

「わたしの唇ってさぁ〜、全然可愛くないよね」  わたしは目の前でいちごパフェを頬張る可愛い後輩に言った。 「え〜?そうですかぁ〜?」  男のくせに女子力が高くて可愛い後輩は、間延びした返事を返してきた。 「だって、いつもガサガサだし、リップだって一回も買ったことないよ?」 「え⁈そうなんですか⁈」  後輩ーーーー櫻井は驚いたように声をあげた。 「先輩、それまずいですよ!僕の家に来てください!」  わたしはなぜか櫻井の家に連れて行かれるハメになった。 「・・・・いや、コスメ多すぎない⁈」  わたしは後輩の部屋を見た途端に言った。 「そうですかねぇ?普通ですよ?」  櫻井はメイクドレッサーの椅子にわたしを座らせると、引き出しからいくつかのリップを取り出した。 「まずはリップクリームから塗りますよ・・・」  彼はリップクリームを自分の指に少しつけて私の唇に塗った。  唇に塗る手がくすぐったくて、なんだか胸がドキドキした。 「よし!これで少しは潤ったかな!」  彼は満足そうに言う。  そして桜のような淡いピンク色のリップも自分の手につけて、わたしの唇に乗せる。 「まだ鏡は見ないでくださいね!」  彼に念を押されて目を瞑る。 「・・・・っていうか、まだなんかあるの?」 「あるに決まってるじゃないですか。グロスですよ、グ・ロ・ス!」  何のことを言っているのかわからなかったが、大人しくじっとしていた。 「はい!完成!」  櫻井が言った途端に目を開ける。  そこには、つやつや唇の可愛い女の子がいた。 「なにこれ!すごい!」 「えっへん。すごいでしょう」  わたしはしばらく鏡を見つめていた。  すると。 「・・・・あんまり可愛い顔しないでくださいよ、先輩」 「・・・・⁈」  わたしの唇に、何かが触れる。  柔らかいそれは、櫻井の唇だった。 「さ、櫻井⁈なにやって・・・・」 「なあに、可愛くなりたい先輩の唇にときめきの魔法をかけただけですよ」  今も残る櫻井の唇の感触に赤くなりながら、櫻井に言い返す。 「な、なによ、ときめきの魔法って」 「ああ、女の子は恋をすると三倍は可愛くなるんですよ。だからです」  言葉の意味を理解して、頬に熱が宿るのを感じた。  どうやらわたしは、櫻井のときめきの魔法とやらにかかってしまったらしい。  だってほら、まだ頬には熱が宿ってる。

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唇にときめきを。

あいのしるし

 私には、大好きな夫がいる。  二年前に結婚してから・・・・いや、結婚する前から、ずっと大好き。  あなたはすごく不器用。  あなたは、本当は私のことが大好きなくせに恥ずかしいから『バカ』『ブス』『ろくでなし』っていうの。  本当に、照れ屋さんで可愛い。  あなたは本当は私のことを抱きしめたいくせに恥ずかしいから私を殴ったり、蹴ったりするの。  痛いけど、大丈夫。  照れ屋なあなたの愛だから、全然怖くないわ!  あなたは、本当は美味しいのに恥ずかしいから私が作った料理を『不味い』って言って私に投げつけてくるの。  本当、不器用よね。  だけど私は知っている。  そのどれもが、不器用なあなたの愛のしるしだってことを。  わかってるから、私は今日もあなたを抱きしめる。  だから私はこれからも、あなたに寄り添って生きていく。  どんなに罵声を浴びせられたって、平気。  どんなに暴力を振られたって、平気。  作ったご飯に文句を言われても、平気。  だってそれは不器用なあなたのーーーー  ーーーーあいのしるし、だから。

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