宮本百合
11 件の小説二世の契りー比翼連理
ある国に2人の夫婦がおりました。 女は将軍という地位にあり誇り高く強い武人でありました。 男はその国最高の頭脳を持つ軍師であり司令官でした。そして敵国の公子でもありました。 2人は深く愛し合い子を3人もうけました。 しかし、状況が進むにつれ国は男の生まれた国と戦争をすることになりました。 その頃女は戦での傷が祟ったのか病床のとこにありました。 「貴方様、申し訳ありません。私が大王を御説得できていればこのような自体にはいたらなかったのでしょう。」 「いや、お前のせいではない。もとより覚悟していたことだ。」 「・・・・・・。最後に顔を見せてくださいませ。私はもう長くはないのでしょうから。」 「ああ・・。いくらでも見てくれ。お前の命が尽きるまで私はここにいよう。」 「ねえ、貴方、来世というものがあるならば私とまた夫婦(めおと)になってくれませんか。」 「俺でいいのか?」 「ええ、貴方以外には考えられません。」 「嗚呼、俺で良ければまた夫婦になってください。」 「はいっ.......!。愛しております 芈啓様」 「俺もだ。王華」 その後女は男の生まれた国と戦争をする一月前に逝去した。冬の雪の降る日のことであった。 女を失った男はやがて敵国の総大将として女の生まれた国と戦った。 最初は有利であったが女の縁者に軍略の天才が居たため徐々に戦況は不利になっていった。 そして最後は親友に討ち取られて死んだ。 しかし、最後に男が持っていたものは女と婚姻した時に交換した 蘇芳色の髪紐だった。 その後二千年の時がたち舞台は現代へ 女は立場こそ違えど高校に通っていた。 前世ではあまり体験できなかったことだ。存分に今の人生を楽しもうとしていた。 その時向こう側から誰か歩いてくるのが見えた。 その時女は感じた幼き頃より夢に出てくる男に似ていると。 そして男は女の前で止まった。 「ようやく逢えたな。俺の最愛の人」 その時私の記憶のピースが全て埋まった。気づけば泣いていた。 「来るのが遅いのですよ。羋啓様!」 「嗚呼、すまない。王華。だがようやく見つけた。」 そう言って羋啓様は懐からあるものを取り出した。それは指輪だった。 「俺ともう一度夫婦になってくれませんか?」 あの時と同じ台詞を貴方が言った。 「そう言われてしまったら断る理由などないでしょう。ええ、よろしくお願いします...!羋啓様!」 そういったあとお互いを強く抱き締めた。二度と離さないように。 約二千年の時を超えて2人はまた夫婦になることができた。 二世の契り: 「現世のみならず来世まで夫婦として連れ添おうという約束」の意味を表す。 比翼連理: 男女が互いに固くちぎり合うこと。
嘘
私は自分に嘘をついている いつも明るい?−嘘 本当は人見知りが激しい 誰にでも優しい?−嘘 それは貴方が勝手に思っていること 女の子らしい格好がいい?−嘘 本当はボーイシュな格好がいい 誰とでも仲が良い?−嘘 本当は友達なんて一握りしかいない 今の生活が苦しいと思うけど嘘をつかなければ人は生きて行けないと私は思う
平和と安寧
今日誰か死んだ 今日誰かが苦しんだ 今日誰かが戦争で死んだ 今日誰かが泣いた 今日誰かが殺された 今日誰かが陵辱された 今日誰かが壊された 今日誰かが傷ついた そんな世界を人は「平和」「安寧」であると呼びました。
仮面
私は仮面を付けている。 これはだれにでも共通することだろう。 本当の自分を晒す人はおそらくこの世にはいないだろう。 仮面を被りすぎていつの間にか自分がどうゆうものか分からなくなる時がある。 仮面は自分を守る鎧でもあるが同時に凶器でもあるのだ。 本当の自分はだれ?
沈丁花と人間失格1
大戦終結後、私は森さんに連れられて各地を放浪としていた……。 まあ私の場合は出生に関係するが引き取り手がいなかったのだ。 森さんは私を大戦後に見つけて、「君は『三刻構想』の要になる」と言われてそのまま付いてきた形なる。 晶姉さんが自分の元に置けなかったからだろうと私は自分で納得していた。 (ちなみに晶姉さんというのは一緒に働いていた与謝野晶子さんのことである。) 「ねぇ、森さん次は何処で働くの?」 幼いながらも私の頭はよく働く。一般的な家庭からしてみれば気味悪い子供と思うが森さんはそんなことは一切言わなかった。 「次は、最近勢力を伸ばしているポートマフィアで働くつもりだよ。百合ちゃん」 「ちゃん付けはやめてくださいよ。お父さん」 一応私と森さんは親子という関係になっている。まあ、容姿が似ているせいでもあるからだろう。 森さんはこう見えて一件だらしないように思えるが闇医者でもある。それと同時にロリコンでもある。 もう一度言おうロリコンである。大事なことだから2回言った。 その後森さんはポートマフィアで闇医者になり次第に首領専属の医者にまでなった。私の服装もわりと自由になった。そんな時だった。 ある日自殺患者として森さんの元に運び込まれたのが太宰だった。 最初に太宰を見た時は不思議な子供だと思った。(まあ私も子供であるが) そのうち太宰という少年とは打ち解けていった。それでわかったことがある。太宰は常に自殺したくてしょうがないらしい。この前も薬品棚をあさっていた。(まあ森さんに止められていたが。) そんな日が続いていたある日突然首領が病死した。次の首領は森さんになることが決まった。それを確認した人は太宰らしい。私の中では森さんが先代首領を殺したのではないかと思っている。でも証言者がいないためどうしようもできない。 私は首領の娘に格上げされた。 「ああ、森さんと共謀するなんてついてないよね。凄腕の拷問師がいたら僕秘密を吐きそうだよ。」 「やっぱり、森さんと共謀して先代首領を病死に見せ掛けて殺したのね。」 「ああ、そうだよ。驚いた?」 「いいえ、何も。」「へえー。意外だね。百合なら驚くと思ったのに。」 「何。私が驚く顔でも見たかったの?」 「いいや、全く。」 先代首領の病死から少したった後に太宰は話してくれた。 「でもこれで百合も共犯者だね。」 「共犯者ね……。」(太宰になら私の秘密を話していいのかもしれない) 「ねぇ、太宰。私にも隠している秘密事があったらどうする?森さんにも話していない秘密があったら隠し事があったら聞きたい?」 「百合にも隠し事があるんだね。んーー先代首領について話したし森さんにも黙ってるからいいよ聞こうじゃないか」 「ええ、いいわよ。」 私は自分の秘密について語り始めた。 それから話し終えた後−−− 太宰は口元を抑えて若干興奮したような笑みを浮かべて、「まさかそんなことが……いや有り得なくはない話だ。」「これで貴方も私の共犯者になったわけになるけど。それでいい?」 「ふふふ、百合の秘密を知ってるのは私だけということになるのかい?」 「ええ、そうなるわね。」 「うん。嬉しいよ。百合と共犯者になれることがね。じゃあさ、百合」 「なに?太宰」「私にキスしてくれたまえよ。そうしたら、百合と共犯者になってあげるよ」「は……」一瞬何言っているのか理解出来なかったが徐々に理解していき私の顔は真っ赤になった。「ええ……それでいいの?」 「ああ、いいとも」「じゃあ、ん……」 単純な唇を合わせる程度だったが私の顔は若干赤くなっていた。それは太宰もまあ同じだった。たぶんお互いになれていないせいであるだろうと思った。「じゃあ、これで成立ね。太宰」「あ、ああ…成立だとも百合。それと僕の前では『修治』と呼んで欲しい。頼めるかな?」「ええ、いいわよ修治君」そう呼んだら太宰は顔がリンゴみたいに真っ赤になった。ひょっとしたら私以上に初心なんじゃないかと思った。 これは私と彼が15歳の時のことであった。
沈丁花と人間失格
百合子イラスト像
6月19日誕生花
バラ 花言葉「美」「愛」
2月13日誕生花
エーデルワイス 花言葉「大切な思い出」「勇気」 ローダンセ 花言葉「変わらぬ思い」「終わりのない友情」 紫のフリージア 花言葉「憧れ」
沈丁花と人間失格 設定
まあまずは自己紹介と行こう 名前:宮本百合子 22歳 容姿膝下まである黒髪を緩く三つ編みにし赤いリボンでまとめてある。 綺麗な紅い瞳 常に衣服は着物状態である。主に黒系の花柄の着物が多い。 頭がとてもいい 誕生日:2月13日 身長:175センチメートル 体重:45キログラム 血液型:AB型 好きな物:和菓子・花・探偵社の皆 読書 嫌いな物:裏切る人・森鴎外・軍の上層部 “”美人“”という言葉の体現者であるが本人はその自覚が全くない。 実は人間ではなく「白紙の本」から大戦末期に8歳の姿で生まれたため生まれてから14年しかたっていない。 「白紙の本」そのものであるためその気になれば世界を変えることもできる。 しかしこの事実を知るのは本人と太宰治だけである。 一度見たものを忘れない「瞬間記憶能力」を持つ。 誰かこの子の容姿を描いて欲しいです。よろしくお願いします🙇♀️
星空流星群
“それは星空が綺麗な冬の夜だった“ 私の趣味は天体観測だ。日本中のあらゆる夜空が見える場所を散策するのが趣味だ。 いつもの帰り道ふと空を見上げた。そこには今まで見たどの星空よりも綺麗な夜空があった。 しかもそれが流星群となって地上に降り注ぐようだった。 私は最近人間社会に疲れ何度か自殺を考えていたほどである。 しかし夜空が見る度にその気は薄れていった。 時折思う……(ああこの星の一部になれたらなと) もし私が死ぬ時は夜の海の浜辺で星空流星群が見られる場所で死にたい それこそが私にとっての一番綺麗な死に方だろう。