沈丁花と人間失格1
大戦終結後、私は森さんに連れられて各地を放浪としていた……。
まあ私の場合は出生に関係するが引き取り手がいなかったのだ。
森さんは私を大戦後に見つけて、「君は『三刻構想』の要になる」と言われてそのまま付いてきた形なる。
晶姉さんが自分の元に置けなかったからだろうと私は自分で納得していた。
(ちなみに晶姉さんというのは一緒に働いていた与謝野晶子さんのことである。)
「ねぇ、森さん次は何処で働くの?」
幼いながらも私の頭はよく働く。一般的な家庭からしてみれば気味悪い子供と思うが森さんはそんなことは一切言わなかった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/11/26 8:36
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
宮本百合