遅咲き

6 件の小説

遅咲き

私の出逢いを忘れない為に綴っていきます…。 素人ですし思い出したり日記やラインからなのでうまく伝わるかわからないけど… 1つ言えるのはこの年でもこんな素敵な出逢いがあることが今でも信じられせん。 でもこの年だからこそ出逢えたのかと思います。 読者や全てのみなさまに 素敵な出逢いがありますように♡

やり取りのはじまり

連絡先を交換した次の日の夜から何となく彼とはラインのやり取りが当たり前になった。 内容は他愛もないもの…。 お互いの好きなことだったり…。 映画だったりアニメだったり…。 仕事だったり、お店のことだったり…。 お店では話さないプライベートの話を1週間くらい 毎日、自然にやり取りをしていた。 「おはよう」 「お疲れさま」 「おやすみ」 一日の中に彼とラインで話さない日はなかった。 そして、金曜日…。 彼はいつものようにお店にきた。 その日は暇だったので私は彼より先に帰った。 気づくとラインに通知があった…。 「どこにいるの?」 『家です』 「どこら辺?」 『U町よ〇〇高校の近く』 「へー。家から近いね。」 『えっ?C町でしょ?決して近くないんじゃない?』 「歩いて30分くらいでしょ?近いじゃん。」 (近いのか…?) 「今から行こうかな?」 時間は午前2時…。 それからしばらくやり取りしていたら あっという間に3時を回った…。 すると彼が提案してきた。 「明日の夜はフリーなので麗さんがお店終わったら 連絡して、車で行くってのはどうかな?」 『それがいいかもね』 「じゃぁ、そうしよう!楽しみだな〜」 『お店以外で会うなんてはじめてだものね。』 というのことで、お店が終わった後に会うことになった。 それにも関わらずラインでの他愛もないやり取りは 4時くらいに2人寝落ちするまで続いた…。 朝起きて「おはよう」ラインのやり取りをし お昼頃にお店のママから連絡がきた。 「今夜は急な用事ができてしまったのでお店も急遽お休みになりますのでまた、来週お願いね。」 と…。今夜はお店お休みか…。 そこで彼に連絡した。 「お店休みなんだ〜。すごい偶然だね。そうかー。仕事じゃなければ早めに会えたけど…。 だから、体休めてて仕事から帰ってこっちに着くの22時くらいたから、その頃に迎えに行く〜。」 これってデート? 久しぶりにワクワクしてきた♡

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やり取りのはじまり

名前のないメッセージ

次の日の朝早く…。 私のスマホがメッセージを受信した。 「おはようございます」 メッセージには名前がないということは登録してない人?もしかして…。でも違ったらどうしよう…。 確か…今朝は朝早く走ってるって言ってたな…。 ということで 『おはようございます。今朝も走ってるのですか?』 と名前を出さずに送信…。 「そうですよー。今、走り終わって疲れてしまいました 笑」 これは彼だな? しばらく彼から聞いた話題をいれてちょっと他人行儀なメールのやり取りをして彼だと確認して ラインの交換を提案した。 彼からラインがきて 『実は、昨夜、私のスマホに不在着信なくて…。本当に小林さんかわからなくて…変なメールでごめんなさい』 「そうなの?よかったよ…。何か連絡しちゃまずかったのかな?って思った 笑」 「ごめんなさい。これで安心しました。」 連絡先を無事に交換し それから彼とラインのやり取りを少しした 気まずい雰囲気はなく…。 むしろ、何も起きていなかったのように…。

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名前のないメッセージ

着信ナシ?

頭ポンポン♫から1週間後、いつものように彼はお店にやってきた…。 特に私も意識せず彼をお迎えし接客をした。 他愛のない話とウイスキー…。 お客様の笑い声の響く何ら変わらない週末の夜…。 0時を過ぎるとひとり帰り、2人帰り…。 そして最後に彼が席を立った…。 私はほかのお客様と同じようにお見送りに…。 「ありがとうございました。お気をつけて」 「ごちそうさま…。おやすみ」 そう言った後、お店に戻ろうとしたら…。 振り向いて戻ってきた彼は 「連絡先教えてくれないかな?いい?」 「えっ?えっと…。090xxxxxxxxです。」 携帯のボタンを押し終わって鳴ったのを確認すると 「じゃぁ!俺の番号いれてあるからね。寒いのにごめんね。早く戻っていいよ。連絡するのでよろしく♫おやすみ。」 そう言って彼は帰って行った…。 (連絡先聞いた時は教えてくれなかったのに変なの) お店を閉めて私は近くのバーに寄った…。 (何か今日は疲れたな…。それでも、登録はしておかないといけないよね…) 携帯を見たら…。 「えっ?不在着信ないけど?」 思わず大きなひとりごと…。 (来てくれてありがとうのメッセージくらい出せたのに 縁がなかったのかしらね) マスターがひとりごとに反応して 「おっ!なんした?」 「ごめん!大きなひとりごとですから 笑」 「大き過ぎるだろ 笑」 ととりあえず彼のことは考えず目の前のお酒と 今夜の疲れを癒やして私は家に帰って眠った…。

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着信ナシ?

ポンポン

1週間くらいした頃に彼がお店に来た…。 「いらっしゃいませ」 「こんばんは」 いつものように挨拶して私は普通に接客をした…。 その日はお店も賑やかで彼の側で接客するのは ご挨拶程度…。 (顔に出てないだろうか…?) 内心、そんなことを考えながら…。 お客様に満面の笑顔をふりまき何とか閉店時間に お見送りにはいつものように私が行くことになり…。 私はいつものように彼を見送った…。 「ありがとうございました♡おやすみなさい」 ここでも満面の笑顔をふりまく…。 「おやすみ。」 と彼は言うとしばらく黙ってにっこり笑って 私の頭をポンポンと軽くたたいて撫でて 「おやすみなさい」 と言って彼は帰って行った…。 私は手を振り彼を見送った…。 その瞬間、全身の力が抜けた…。 無意識だったけどかなり緊張していたみたい…。 頭ポンポン?ってどんな意味だったのかしら? 何となく気が楽になったそんな夜だった。

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ポンポン

彼はただのお客様

思えば彼は私が働いていたお店のただの常連様…。 彼にはお目当てがいたので私は普通に接客のみ…。 連絡先を知るわけでもなく…。 特に目をかけられていたわけでもない…。 お客様をお見送りするのは私の役目…。 私はただ…。 彼を見送っていただけ…。 何回も…。 何回も…。 でもいつも変わらず笑って 「おやすみ」 と言って帰って行った…。 私には全く、興味がないと思っていたのに…。 でも、今夜は何があったの? 来週、私はどんな顔して会えばいいのだろう…。 何もなかったようにすればいい…。 きっと酔っ払って手近なところで手を打っただけ…。 だから考えるのは時間の無駄ね…。 そう… あれは間違いで事故だわ… 私の中でそう結論を出した…

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彼はただのお客様

想定外のキス

全く想定してなかった人から「もう!我慢できない!」という言葉が発せられたと同時に腕を引っ張られ突然抱きしめられ熱いキスされた…。 頭が真っ白になって固まってしまった… でも何故かとても心地よくて…。 いったん離れて目を見つめ合った後… 引き寄せられるように2度目のキスをした…。 その時私は彼の首に腕をまわし激しいキスをした…。 (何をしてるの?私…。) 心の中で問いかけている私もいた…。 彼は恥ずかしそうにニッコリ笑って帰って行った…。 何だったんだろ…。 今のは…。 その日は私が五十歳になった夜だった…

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想定外のキス