塩パン
5 件の小説天気
こんなに目に見えて表情の豊かなやつは あいつしかいない。 空の晴れ方で気分もころころ変わる。 まんまと。 味方してくれているんだろうなあ、とか たまに踏んだり蹴ったりで 仲がいいのか悪いのか 私は思う ただただ好き。
一瞬一瞬一生
あっけなく終わった。 どこにも言葉の置きようのない感情でいっぱいだった。 続きみたいなものがあるならすぐにでも 終わらせたりなんかしない。 きっと真面目でいて傷つきやすくて 知らずにすぎてく時間を気に留めたくなかった いつもなら目に留まらない言葉がやけに自分を突き刺して ならあの本の続きをまた読もうか 何かの救いを待っている自分もまた 雨上がりに落ちてくる雨粒と同じくらい ただ冷たい
大人になりたい誰かのハナシ
大人になりたいとか、 子供でいたいとか 大人の定義はどうだとか 子供の定義がどうかとか 私はよくばりたいです。 全部欲しい。 子供で欲しいのは無邪気な部分 大人で欲しいのは自由だと過程して 無邪気で自由 子供で大事なのは無我夢中 大人で大事なものは知識 大人としてみたいなものを纏って 今の自分からプラスして 別人なんてなる必要もなくて、 そんな話。 纏うものが重かったら少しおろす そんな知識だって 大人になりたいからね
また明日、さよなら昨日
靴紐を結ぶ。 朝 家を出る時、学校から出るあの瞬間も 靴紐を解く。 朝 学校に着いたとき、家に帰ったあの瞬間も 数えると数回しかないんだと思う これぐらい、も こんなに、も紙一重で。 そんなに特別なものでもなくて。 そういうものが周りにいくつあるのか、 数えたりできるだろうか。 大事な人と交わす また明日も、 いつかわずか数回となる日が来るんだろうね 挨拶がてら最初で最後の さよなら昨日
レイニー
水溜まりに映る自分を踏んだ。 晴れと雨どちらが好きですか? なんて問いを何度も聞かれたことがある なんて問いを何度も聞いたことがある。 きっとどちらも素敵なんてことを言いたいのだけど、僕は晴れが好き。 単純にきらきらしている明るい気持ちになるからだ。 雨が降った。土砂降りの雨だ。 帰りたくないと言いたいところだ。 傘なんて持ってないから 勢いよく雨にぶつかりにいった。 あぁ、うざい本当に。 土砂降りにさらされている自分が惨めに思えた 涙が出ているような気がしたけど、 気づかなかった。 気づいてないふりをさせてくれていた。 水溜まりだって思い切り踏んだ。 水に反射した自分が少し笑顔だったことは 忘れられない。