藤原れいな
5 件の小説藤原れいな
mixiや昔懐かしコミュニティサイトと同じHNにしています。 主に人怖や意味不明な実話小話の一部を保存する用。 Twitterでは違う名前で登録しています(* ᐕ)様子見
ささやく声
ベアリング工場で起きた、少し不思議な話。 とある下請けの派遣として勤務する事になった。決定権というものがないため、数日後には着替え場所が変更になることに。 その更衣室は元の場所より所属部署から近いが2階にあり、半世紀ほど前の建物らしい。 約3ヶ月後、上司とその取り巻きにややパワハラに近いような弄られをされ始めた時に、変わった事が起き始めた。 勤務形態が同じなので女性が数十人同時に着替えるが酔うために時間を少しズラしていた。 憂鬱ながらいざ作業場所にとドアを開け放したら『帽子……』と女性の呟きが聞こえた気がして思わず頭を触る。 やはり被ってなかったのでロッカーまで戻り、鏡で規定通りか確認してから無事出勤出来た。 その時の声は同じ更衣室の人だと思っていた。 10日前後でそんなことがあったがふとある事に気づいた。声がどうも更衣室前にある踊り場の窓の外から聞こえている。ここは二階なはず。 しかしお世話をしていただいているため全く怖くない。 私はご好意に甘えることにした。 それから部署が変わっても『また帽子……』『……バッヂは?』『飲み物』と具体的に忘れたものをささやいて教えてもらえる日々が続いていた。 2年半位経った時にセクハラとパワハラを相談してもろくに何も対策を取らない派遣先に嫌気がさし、派遣切りに合わせて延長も無しに辞めることになった。あちらも面倒臭げだったので表面上は円満退職である。 その時期はあまり声も聞けなくなっていた。 誰もいないのを確認し、窓の傍で声の主に「いつもありがとうございます。私はそろそろ会社を辞めるんです。あなたのお陰で助かったので、ご迷惑かもしれませんが困っている後輩がいたら同じように助けて欲しいです」とお願いした。 期待はしていなかったがやはり返答はなかった。 最終日。軽く挨拶しつつロッカーの回収すべき物を無理矢理バッグに押し込め、更衣室を出た。窓の傍でテレパシーの如く話しかけてみてもやはり無反応。 返却物の関係で事務所にも行かなくてはならない為、そのまま階段を駆け下りた。 重い金属扉をいつものように押し外に出る。 様々なところからコロやベアリングを主体とした独特の喧騒の中で。 ふとかすかに、でも確かに『がんばれ』と優しい声が響いていた。
【O橋ちゃん、告白してきた男性をディスる】①
昔、とあるブラックな単発多めの派遣会社に長い間登録していた。 >>>ある程度の稼働実績の経験があるということは、多種多様な現場・前情報がない数十~数百の人間と数時間でも円滑に作業を進めなくてはいけない圧もあるわけで……。 >>> >>>そんな時に出会ってしまった女性の話をしよう。 【O橋ちゃん、告白してきた男性をディスる】 今回の話は出会って数ヶ月後である。 今回も人としてどうなのか問われる話をさせて欲しい。 O橋ちゃんは自称美人だ。 まぁ確かに見た目はモテるとは思う。 しかし本性というか裏を知ってる人間は基本関わろうとしない。それに野生の勘・・・危機回避能力が強いと近づかない。 要するに凶暴なる肉食女子の気配のみ。狙われた男性陣が泣きそうになるほどのものである。
【大船・不動産営業マンは捨て身】① 人物紹介
これは所長のせいで起きた とある営業所の阿鼻叫喚話である。 〈人物紹介〉 私・・・とある保険会社の営業平社員。22歳くらい。 駅周辺にある営業所と研修センターのどちらにも籍がある状態。 所長・・・この話の元凶。営業所の役職だけトップ。 自分の若かりしサボり癖もわざわざ紙に書き貼り出して、朝礼で読まさせるようなワーカーホリックと変態をかき混ぜたような人間性。出世頭なはずだが、支部長のお姉様方には頭も何も上がらない。 不動産営業Aさん(仮)・・・所長にガッツを見込まれて女性30人超の晒し者になった、役得なのか芸人見習いだったのか未だに不明な謎の人。1つ上と思われる。 悪友・・・私の子供の頃からの友人。勧誘したら試しに入社してきた。特に同世代の男嫌いでキャピキャピのギャルも嫌い。マダムキラー。 営業の皆のお姉様方・・・猛者か可憐か毒花か。どこに転ぶかわからない方々。常に誰かはバーサーカー状態。当時60歳くらいまで。隠れていないけど裏のボスもいる。 営業のお姉さま方・・・私達よりちょっぴりお姉様。モデル真っ青なスタイルだが中身は気さくで豪快が多め。
【O橋ちゃん、私はモテ女】②
いつもの壁側の席で美味しくは食べ始めてはみたものの。いかんせん話の内容が消化しづらい。 唐突に「いつ告白してくれるのかな?」と言われたからだ。 「・・・誰が誰に?」 「Nさん(仮名)が私に!決まってるじゃない」 私は混乱した。Nさんとはそもそも研修で知り合ってから1週間も一緒にいなかった。この間の可哀想な誘拐呑み(家が遠いのに結構強引にO橋ちゃんが誘った)、そういう雰囲気を一欠片でも出したっけ?貴女がいなくなった瞬間に顔が緩んでましたけども。 引き攣り笑いをニヒルな笑いと考えてるのか? 「私が狙った男は相手から告白しないといけない!」 ・・・何言ってんだこいつ? 「意味がわからないよ。相手はエスパーか。それにちゃんと好意を伝えてる訳でもないのになんでそうなる」 「〇ィズニーランドで盛り上がった!一緒に行くって!」 あの話数人混じってたよね? 「他にも〇ィズニーで盛り上がってたんだからツアーでも組んで皆でいきなよ。団体割出来るかもよ」 「なんでそういうこと言うの?妬いてるの!? 私はまともな美人だから!気後れするってこと!?」 自分で言うか?いや、周りが欲しい賛辞を全く言ってくれないから自分で言うしかないと思ってるのかも。周りは現在進行形で惨事のみだしな……。 美人といえばまぁ美人かな?でも性格が凶暴で奇声発するし……なので、まともな男性どころかちょっとだけ首を傾げるようなのでもさすがに引くはず。情熱的と言えば当たりは良くなるかもしれないが、あえて不幸人口を増やす気はおきない。 紹介はされたくないし街コンはありえない!!!運命の相手が告白するのを待っているとか言うけど、好きな人コロコロ変わってるし。 そもそも私の友人はもっと美人で性格が究極に良いのが多いのでO橋ちゃんに妬く必要が無い。 「そういえばNさんとあなた、連絡先交換してないんでしょ?万が一告白したいと思ってもどうするの?」 そう。だからエスパーかどうか聞いたのである。 「あっちが支店に電話したりすればいいのよ!」 「個人情報保護法って知ってる?知らないんだろうけども」 私の買い物時間減らしてまでストーカーしてたしな、こいつに常識を問うのは無駄か。 その後にもごちゃごちゃ言っていたけども、あまりよく覚えてないし碌でもない事なはずなので今回はここまで。
【O橋ちゃん、私はモテ女①】
昔、とあるブラックな単発多めの派遣会社に長い間登録していた。 ある程度の稼働実績の経験があるということは、多種多様な現場・前情報がない少数~数百の人間と数時間でも円滑に作業を進めなくてはいけない圧もあるわけで……。 >そんな時に出会ってしまった女性の話をしよう。 >今回は出会って数ヶ月後の出来事をさせてほしい。 > >【O橋ちゃん、私はモテ女】 >O橋ちゃんは私より2学年上である。 >本人は早生まれで2歳上というとブチギレるので、あくまで2学年上と言っておく。それでもヤンキーキレするがまともに相手をするだけ無駄である。 >O橋ちゃんは自称 >①美人 >②モテている >③見た目年齢が実年齢の-10歳 >④料理上手 >⑤好きになった男性には一途 ⑥一回り下とも付き合っていた >で、またそれを[公言]していた。 >他のスタッフ達はどこでキレるかわからない彼女に仕事以外で近づくことが少なかったためか、まともにこれを聞いていたのが私含め同年代の女性数名だったと思う。 漏れ聞いてしまった正真正銘の若者がいたら、色々な意味で苦痛の時間だったに違いない。 そんなある日、残念なことに最寄り駅が同じだった為、職場帰りのサイゼリヤで夕飯を食べることになった。