桜琉生(さくさらるい)
4 件の小説勇気と自殺。
自殺をする人はどんなに苦しんだか考えたことがあるだろうか? 『 大丈夫?』大丈夫じゃないのに。 『 相談してくれればいいのに』できないのに。 『 迷惑かけんなよ』迷惑をかけたいわけではない。 誰もわかってくれない。解ったふり。自分ですら「本当」は解らない。 自殺をするのには凄い勇気が必要。それよりも相談する方はずっとずっと沢山の勇気が必要。 自殺が悪いわけではない。自殺を進めるわけではない。もし、辛くて苦しくて生きづらいなら自殺を選んだっていい。それが君の選んだ道なら。けど、ほんの少しでもいい。自殺以外の勇気を。僕を頼ってくれてもいい。だけど僕から声を掛けはしない。余計なお世話になるから。君が頼ってくれるまで待つ。もし、頼れなくて消えそうだったら僕から手を差し伸ばす。その手を取って僕と生きてくれませんか?
ヒカリ
苦しい 息苦しい 生き苦しい 悲しい 哀しい この世界は残酷で誰も助けはくれない 生きてるのに 死んでいるようだ 生きてる意味は 学校へ行ってる意味は みんな 「大丈夫?」と 上辺だけ 誰も本当の僕を知らない 知ろうとしない ある日 高い 高いところから この世にサヨナラを伝えようとした あと少しだったのに あと少しでこの場所から消えれたのに 誰かが僕の身体に手を延ばした 彼は 「君は居なくなってはダメだ。幸せにならなくては。」 この瞬間僕は救われた気がした 気のせいかもしれない だけど彼は僕のことを求めてくれた そう思っただけで救われた 彼は同じクラスの人気者 彼は僕に向かって話すことはないと思った 彼は僕のことを知っていた 「自己紹介がまだだったね。俺は、、、」 僕は言葉を遮り、 「知ってる。君は莉久だろう」 彼はびっくりしていた。 「僕の名前は、、、」 彼は僕と同様、言葉を遮り、 「君の名前は―」 翔
蒼い天 (あおいそら)
両親の命日の日、兄とした約束の日になった。 兄は何も言わずに、ソレを差し出した。僕もまた、何も言わずにソレを受け取った。兄は優しく微笑んだ。 その合図と共にソレを兄の胸に深く刺した。兄は、 「待ってる。」 といい、倒れ込んだ。 僕は、もう何も感じなかった。やっと解放される。この息苦しい世界から。 兄の頬にそっとキスをした。そして、小声で 「お兄ちゃんありがとう。大好きだよ。今行くから。」 と、言った。 悲しくも、未練がましくもないのに涙が出てくる。 あぁ幸せだな。だってみんなの元に行けるんだもん。僕を虐めるやつも居ないあの世に。 僕はソレを、兄の血が沢山ついたカッターを胸に突き刺した。深く、深く、突き刺した。 その日の空は雲一つなく、青く、蒼く、綺麗だった。 さようなら。
当たり前 (3,11へ)
当たり前の日常 夜寝て 朝が来ること 学校へ行って 学ぶこと 悪いことをしたら 怒られること 好きな人に 好きを伝えること 果たしてそれは本当に当たり前なのだろうか ある日大きな揺れが この街を この県を この国を 襲った ある所は大きな揺れ ある所は黒く 高い 恐ろしい波が ここを恐怖のなみで覆った あちこちで不安と 恐怖の悲鳴があがった 当たり前が当たり前では無くなったとき 生きてること 明日が来ること 笑ってること 怒られること それは当たり前ではなく大切な一時 当たり前は当たり前では無いこと 一つ一つの小さな幸せを大切に