蒼い天 (あおいそら)

両親の命日の日、兄とした約束の日になった。 兄は何も言わずに、ソレを差し出した。僕もまた、何も言わずにソレを受け取った。兄は優しく微笑んだ。 その合図と共にソレを兄の胸に深く刺した。兄は、 「待ってる。」 といい、倒れ込んだ。 僕は、もう何も感じなかった。やっと解放される。この息苦しい世界から。 兄の頬にそっとキスをした。そして、小声で 「お兄ちゃんありがとう。大好きだよ。今行くから。」 と、言った。 悲しくも、未練がましくもないのに涙が出てくる。
桜琉生(さくさらるい)
桜琉生(さくさらるい)
中学生のSakuraです! ((推ω推))花子くん、ゲーム実況者,