レモンティー

6 件の小説

レモンティー

最近書き始めました。 初心者🔰ですので、拙い文章ですがよろしくお願いします。

美しい人

自分には何もないと孤独を感じた夜 努力しても叶わぬ事もあると心を打ちのめされた日 やり場のない怒り 何もかも嫌になって消えたいと思う瞬間 もう我慢しないで 泣いていいんだ 君は人の痛みがわかる人 誰かのために流した涙の方が多い事 僕は知ってる とても綺麗な涙 でもね、悔し涙も嘆きの涙もそれだって美しい だからもう我慢しないで 自分のために泣いていいんだよ 君が流す涙、一粒一粒が光輝く だけど、君が悲しみに暮れて泣いていたら僕は 「もう泣かないで」 そう言ってしまうだろう 矛盾してるかな? 大切な人の悲しい涙はやっぱり見たくないんだ 僕が受け止めるから その時は一緒に思いっきり泣こう 君の涙と僕の涙を星に変えて いっその事、2人で誰も知らない新しい星座にでもなって星の世界へ駆け抜けようか? この息苦しい世界にさよならをして いや、隣の君がキラキラ輝くから、夜空を見上げるどこかの誰かに、すぐに見つかってしまうかな 君はどこにいてもどんな君でも美しいのだから

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美しい人

愛しい君へ

愛しい人よ その瞳の先は、誰を見つめているの? 僕に向ける笑顔 ギュっと繋いだ手 僕を好きだと言ってくれたこと 優しく抱きしめてくれること 全部僕だけのものだと思ってた でも、知ってるよ 本当は君の心に僕は居ないこと ごめんね 君を失うのが怖くて知らんぷりしてたんだ 声が聞きたいと願う日も 会いたいと願う夜も 君には届かない だって君の心に僕は居ないから もう嘘つかなくていいよ 無理しないで 大丈夫 君と出逢う前に戻るだけ 最初から何もなかったんだ この手を僕から離せば全て終わる 君は愛する人の元へ 明日、君に会えたら伝えよう ずっと言えなかった、さようならの言葉を

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君の隣で

隣で眠る君の、その長いまつ毛に、いつもながら見惚れていた。 ぽかんと開いた口。 たまにかく、少し大きないびき、それさえも愛おしい。 寝返りを打ちながらも、私の手を握る仕草に、少し焦る。 ああ、これも幸せ。 あと何回、こうして君の寝顔を見られるのだろうか?  君と過ごした時間、君とだから叶えられた夢を、綺麗な宝箱から取り出し、幾度となく思い出す。   君の運転でドライブ。険しい山道も、君の運転なら、なんら怖くない。むしろ楽しい。 運転する姿が大好きだ。 たまに電車でのお出かけ。 背の低い私の憂鬱は、揺れとの戦い。 腕が痛くなるから、はなから吊り革を使わない私は、体幹もなくフラフラとバランスを崩す。 見兼ねた君が一言。 「俺の腕に掴まってて!」 その鍛えられた二の腕は、とてつもない安定感で私は、安全、安心を手に入れ誰よりも無敵となる。 スーパーに行って買い物。メニューが決まらず、途中で少しケンカ気味になるもすぐ仲直り。 一緒にご飯を作る。一緒に食べる。 二人が好きな番組を見て、ケラケラ笑いあう。 こんな日常の些細な事が、私にとっては大切で特別なもの。 もちろん、華やぐ日々ばかりではない。 消えない不安、胸をえぐられるような悲しみに涙落とす日々もある。 それでも、一緒に居たい人だった。 この先、喜びも、憂いも、嘆かわしい日々さえも一緒に。      もうすぐ夜が明ける。 このまま、時よ止まれと願う。 たとえこれが最後でも。 もう少しだけ、君の隣で……。

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みかんの妖精①

みかんの妖精 「今年の夏は今までで1番暑いらしいよ!」 「今年はかなりの猛暑やって!」  もう毎年言ってるやん。っと誰もが思っていたであろう事が、今年も遅刻する事なく、やってきた。 全国あちらこちらで猛暑。 こちらも今や、36度、37度越えなんて当たり前の毎日である。  よって、私は、当たり前のようにアイスを食べている。 これは、みかんアイス! みかんの果実が、ところどころにちりばめられ、後味もさっぱり。 これが溶けそうな身体によく染みり、味もバツグンである。 「あ〜、やっぱりこれでしょ!」 「五臓六腑に染み渡る〜」 頑張った自分へのご褒美なのだ。 あっ、頑張ってない日でもいただきます。 「本当に暑いよね〜。毎日私もクタクタよ〜」 「ねぇ、溶けてしまいそうだよね」  って、うん? 私は誰と話してる? この暑さで、いよいよ私の頭もイカれてしまったか? 呆然としかけた。 そのときだった。 視界の端で、何かが動いた。 「ねぇ、私の事見える?」 声のする方に目を向けると、視線の先に居たのは、なんと、みかんアイスだった。 驚く事に、手も足もある。 そして、団栗眼で、なんとも可愛らしい、その姿。 「あなたは? もしかして」 私が尋ねると、みかんアイスは言った。 「みかんの妖精よ。よろしくね」 「うん、よろしく〜」 なぜか私は、なんの戸惑いもなく、会話をしていた。  これから、この2人の不思議な日常が始まるかもしれない……。

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みかんの妖精①

カレとわたし

わたしとあなたは、いつも一緒! どんな事があっても離れないんだ。 一緒じゃないなんて考えられない。 でも、時々、一緒に居られない時もある。 わたしは、たまに忘れられる…。 そんな時は、淋しくて、淋しくて、「わたしはここに居るよ!」と大声で叫ぶんだ! あなたが忘れられる事は絶対にない。 みんなあなたが大好きなんだ。 人気者のあなた。 でも、誰にも負けないぐらい、ずーっとあなたを大好きなのは、このわたし。 あなたもわたしを好きでいてくれる。 あたたかい心で、わたしを包んでくれる。 となりに居てくれる。 わたしも、あなたに、たくさん福(幸せ)をあげたい。 時折、あなたは辛口な態度でわたしを泣かせるけど…。 それでも、いつでも一緒! 離れないんだ。 あなたはカレー わたしは福神漬け これからもずっと一緒! よろしくね。

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カレとわたし

恋の矢

「よっ!莉子、こっちこっち〜」 「あっ、颯斗!お疲れ〜」 今日は、大学の謎解きサークルのイベントの打ち合わせ。 終了時刻が予定より1時間程押した為、すでに午後1時を過ぎた。 打ち合わせが終わるや否や、先に学食へと走って行った颯斗。 颯斗はサークル仲間でもあり、バイト先も同じ。 よっぽどお腹が空いていたのだろう。 すでに唐揚げ定食を完食し、メロンパンを食べ始める。 「あのひゃ、らいひゅうの、はなひたいかぁい、いっひょにいきたひんだけど」 (あのさ、来週の花火大会、一緒に行きたいんだけど) 口いっぱいにメロンパンを頬張りながら、モゴモゴと話しかけてくる。 「も〜、食べ終わってから話しなよ〜。ほら、こぼしてるよ」 私は、もうお馴染みになったセリフを吐く。 「だ、か、ら〜、花火大会、一緒に行きたいんよ。あと朝陽とあいつの彼女も誘ってさ。4人で!」 「あ〜ダブルデートってやつね。良いじゃん、楽しそう!」 「やろ? 絶対楽しいよな。決まり〜!」 「でもさ」 「一緒に行ってくれるかな? 夢乃ちゃん……。」 颯斗は、途端に声が小さくなり不安そうに私にたずねる。  夢乃は、高校からの私の親友。 最近、夢乃がバイト先のカフェに来てくれた事がきっかけで颯斗とも知り合った。 容姿端麗、それでいて淑やかな印象の夢乃は、まさに颯斗の好きなタイプだ。 私とは真逆だ。似ても似つかない。 「大丈夫!心配すんな!もっと自信もちなよ〜」 「夢乃に聞いといてあげるから」 私はそう伝えると、笑顔が戻った颯斗は 「マジで? サンキュー! じゃ、バイト行ってくるわ」 そう言って、颯爽と帰って行った。  こと恋愛に関しては頼りなさげな颯斗だが、名は体をあらわすと言うように、行動力や強さを持っているのを私は知っている。 そんな人柄にも、私は惹かれたんだ。 「花火大会、颯斗と一緒に行きたかった……。」 颯斗に悟られまいと、泰然自若としていた私は1人になると、やるせない気持ちでいっぱいになった。 「しっかりしろ、私!」 私は2人を繋ぐ、恋のキューピッド! それで良い。颯斗の役に立てるなら。 それで良いんだ。 それが私にできる事。 役目なんだ。 恋のキューピッドは金の矢を放つのだ。 決して、鉛の矢を放たぬように……。

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