あい(hikari)

26 件の小説
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あい(hikari)

なるべく投稿したい(忙しい・・・)

チューニング・チューイング2

「た、誕生日・・・?」 実麻は、自分の番号を確認した。 1・・・2・・・22・・・ 「誕生日だ・・・」 「カオくんは誕生日、4月22日なの?」 「え、うん。0422って書いてるもんね」 確かカオの首には0422と刻まれている。 そのほかにも、 ここは1129 あかりは1124 じょうは0519 メイは0526 りょうは0620 「みんなバラバラ・・・」 「共通点がないとわからないな。なんかない?」 じょうが呼びかけると、りょうが 「学校行きたくないとか?」 と言った。 「私はそうだけど・・・」 あかりが言った後、 「うちはどっちでも」 とメイが言った。 「もう分からん」 諦めた感じでりょうが言った。 その背中をゆきがそっと見ていた。

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チューニング・チューイング2

番外編〜悠紀子バージョン〜

ぽちゃん、と水が落ちる音がした。 段々となくなっていく波。 ザザぁーっと白波が立つ音だけがそこら中に響く。 うち、悠紀子は一時期、消えて無くなりたい、そう思っていた。 ゆきこは6歳から前の記憶が薄れてて、ほとんど思い出せない。 小学校で、幼稚園の頃を思い出して作文を書くと言う授業で、ゆきこ1人だけ、そのことが書けなかった。 もちろん先生には怒られて、クラスの笑いものにされた。 そして4年生、クラスメイトの紗良ちゃんと友達になった。 でも紗良ちゃんはいじめられてたの。 ゆきこはそのことに気付けなくて、そのまま生活してるだけだったけど その年の8月4日、ゆきこのお兄ちゃんの誕生日の次の日に命を絶ったの。 最初に、自殺っていうことがわかって、それからは辛い日々の始まりだった。 「なんで気付けなかったの?」 そう言われるばかりで、いじめられるばかりで、辛くって、ゆきこがあいかちゃんやこころちゃんに会ってなければ、そのまま絶っていたかもしれない。 だからこそ、感謝してこそ、平和へ歌を歌い続ける ゆきこみたいになってほしくない、そう思いながら ゆきこの道を、みんなの道を 歩んでいけるのなら、いくらだって無理をするよ。

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番外編〜悠紀子バージョン〜

番外編〜愛香バージョン〜

「こっちみてー」 うち、愛香は写真を撮ることが好きだ。 主に、風景写真、たまに人を撮ってる。 うちは、時間、と言う言葉が大好きで、一時一時その瞬間がすごく大事だと思うから。 たまに、天使の子孫って言われることもあるけど、あまり、恥ずかしくは思わない。 それが、自分の人生ならば 昔、うちは虐待を受けていた。 勉強もできない運動もできないトロイ子と言い続けられて、殴られる、そんな日々だった。 今は勉強も運動もできるけど、身体はあの頃のトラウマで弱いまま。 お母さんはうちのことを必死に守ってくれていたけど、頭を強く打って、それ以来目を覚ますことは無くなった。 お父さんとの生活はきつくって殴られて、痣が増えていく日々だった。 なんとか長袖とかで隠してたけど、顔を殴られた時についにバレた。 うちは、施設に保護されて、生活していたけど、ある日、誰かと家族になった。 それがこころちゃんとの初めての出会い。 こころちゃんがいなければうちは、一生孤独だったかもしれない。 そしてついにこの時が来た。 次はうちの番だよ。 うちはなんだってする。こころちゃんやゆきこちゃんの為なら。 次はうちの番だよ。ゆきこちゃん。

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番外編〜愛香バージョン〜

番外編〜こころバージョン〜

日が指すあの道を歩む。 昔から届かない位置にある。 私はもう大人なのに まだ取り憑かれている。 事故に遭いそうになったあの日、助けてくれたのは 誰だったんだ。 「はい、皆川です・・・」 電話に出た私、話し相手は・・・? 「あの、東京都警ですが、皆川さん・・・皆川こころさんですか?」 「はい、そうですが・・・」 「貴方は6歳の頃、事故に遭いそうになりましたね。それで、貴方を助けてくれた人がわかったんです。」 「え・・・」 「貴方を助けたのは、竹内さんだったんです。」 「あの・・・竹内さんって・・・」 私は次の瞬間ゾクっとした。 「はい、竹内悠紀子さんです。」 そう、私を助けたのはなんと悠紀子だったのだ。 今更になってわかったらしい。もう10年くらい前の話なのに・・・ 目の前が真っ暗になるくらい、驚いた。 悠紀子の家に行ってみることにした。 いくと、玄関には、悠紀子が立っていた。 「え、ゆきここれから出かけるよ・・・?いいの?」 そう問いかけてきたが、私は 「うん、少しだけだから」 と返した。 そしてそのことを話した。 でも、この言葉しか返ってこなかった。 「ご、ごめん、よくわからないや」

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番外編〜こころバージョン〜

登場人物紹介(少しだけ)

今度の作品(活動休止後初作品)に出てくる重要キャラを少しだけ。 内田実麻(うちだみま)小2 年齢 7歳 認識番号 1222 足が不自由なため、特別支援施設に住んでいる 趣味 カメラで写真を撮ること 鋭い思考能力が鍵となってくる、この話の主人公 障害名 右足麻痺 特性 半径3メートルにいる人達を笑顔にする 星川悠紀愛(ほしかわゆきあ)小2 年齢 7歳  認識番号 1025 5歳より前の記憶は覚えていない 趣味 読書・歌を歌う 控えめな性格とは一面、力強く希望が溢れるこの話のキーパーソン 障害名 コミュニケーション障害 記憶障害 特性 キーチェンジ 荒井心路(あらいこころ)小2 年齢 7歳 認識番号 1129 6歳の頃事故に遭いそうになったことがあり、誰かに救われた 趣味 絵を描くこと 活発な性格だが、内に秘める思いが光るこの話の冒険者(トラベラー) 障害名 色覚障害 特性 裸眼冷却(アイシーコールド)

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登場人物紹介(少しだけ)

チューニング・チューイング

♪〜 不意に音が聞こえる。 幻聴なのか。それとも夢か? 隣を見ると、当たり前のようにトランペットがある。 トランペットにも主はいたはずなのに、2年前を最後に吹いてもらえなくなった。 可哀想なトランペット。 今はひっそりと楽器屋の隅に置かれている。 楽器屋を営むのは30代くらいの青年。 音楽とは無縁だが仕事熱心な人だ。 カランカラン〜 と、入口から音がした。お客が来たのだ。 「いらっしゃい。」 やってきたのは、女性と中学生と小学生の姉妹。親子だろう。 「バイオリンの調節をしてほしくて。」 女性はそう言って、バイオリンの入ったケースを青年に渡してから、 「すみません、この子を見ててくれませんか?」 と、小学生を連れてきた。 見るからに大人しそう。 「よろしくお願いします。」 そう言って、中学生の姉と共に店を去った。 「終わった〜」 調節が終わり、電話をかけようとしたその時 「おにいさん」 さっきの小学生だ。名前は実麻というらしい。 「なぁに?」 「実は・・・みま、施設からきたの・・・」 一瞬、この言葉が何かの呪文に聞こえた。 「あの人達とは、今日、お別れなの。」 頷くことしか出来ない。こんな小さな子にとって、苦痛だろう。 「おにいさん、これなあに?」 実麻は、トランペットを指差した。 「これ?トランペットって言うんだよ。」 試しに、これとは違うトランペットを吹いてみた、だが、ぷぅ〜と言う変な音しか出なかった。 「あはは!面白〜い!」 実麻は興味を持ってくれたようだった。 「じゃあこれは君にあげるよ。僕が持つものではないからね。」 「え、いいの?」 と実麻が聞いてきた。 頷くと、 「ありがとう!」 と満面の笑みを浮かべた。 「ふぅ・・・」 青年とトランペットへの出会い。義母、義姉との別れ。それらを1日で経験した実麻は、今日、青年にもらったトランペットを吹いてみることにした。 だが勇気が出ない。 「こう言う時こそ、深呼吸。」 すぅーっと息をすい、首が見えなくなるほど肩を上げた後、息を吐きながら肩をバッと下げ、覚悟を決めた。 トランペットを取り出し、息をフーッと吹きかけた。 ♪〜 あまりの音の大きさに思わず目をつぶってしまっていた。 ・・・ねぇ・・・起きて・・・ ・・・ 記憶が薄れている中で、こんな声が聞こえてきた。 ピチャン・・・と水面に水が落ちる音・・・ どんどんと深みに落ちていくように・・・ ハッと我に返った。 そこには少年少女数人が実麻の顔を覗き込んでいた。 「え・・・?」 動揺してる実麻に、 「君が最後だよ・・・」 と誰かが呟いた。 起き上がり、自己紹介を始めた。 「え、み・・・ミマ・・・です。小2です」 「私、ここ。小2。」 「うち、あかり。小2です。」 「僕・・・じょう。小4。」 「ゆき。小2・・・」       「メイ、小3。よろしくね。」 「俺りょう。小3。」 「カオ。小4。よろしくです。」 ハッと思い出した。 この自己紹介は、あの本に似ている。 もしかしたら、本名を明かさないでいる人もいるのかもしれない。 実麻の他にも、ゆき、カオ、メイが気づいていた。 「何でみんな認識番号があるの?」 そう、全員に4桁の数字が首に書かれているのだ。 「さっきまでいた世界の時は書かれていなかったし、ここに来る間に書かれたんだろ。」 じょうがつぶやくと同時に、 「えと、ミマちゃんだっけ、何でトランペット持ってるの?」 そう言ったのは、メイだった。 「えっと、さっき吹いてたから・・・」 「トランペットやってるの?」 「いや・・・」 会話ができるようになってきたが、1人だけ、馴染めないでいた。 ゆきだ。穏やかに笑っているが、何も言葉は発しない。 「ねぇ、ゆき・・・ちゃん・・・」 ここがゆきに話しかけた。 「え、な、なに・・・?」 続けてここが、 「この番号、どんな意味があると思う?」 と聞いた。 1分ほど無言が続いたが、その後ゆきが、 「誕生日・・・」 と呟いた。 「ゆきは、誕生日10月25日だから、この番号と一緒だなって・・・」

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チューニング・チューイング

活動休止します。

タイトルにあった通り、活動を休止します。 復帰は多分3ヶ月後(未定) 理由は、いろいろあります。 ・度々の体調不良 ・キャラが思いつかない ・感情表現が難しい    など 進学もするので、活動再開後はしばらく不定期にあげます。

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活動休止します。

紫陽花が咲く

広島の街は、6月にしては少し肌寒かった。 安藤凛斗(りひと)は東京にある小学校から修学旅行に来ていた。 「ねーりひと?聞いてる?」  「え、あ、ごめん、めいさが話しかけてくれるまで気付いてなかった。」 「全く・・・」 花菱芽衣沙(めいさ)がりひとを少し睨んでから、また前を向き始めた。 りひともめいさに合わせ、前を向き先生の話を聞く。 4泊5日の修学旅行で果たして何が起こる・・・? 広島の街並みは、色とりどりに染まっている・・・

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紫陽花が咲く

紫陽花が咲く

紫陽花の開花中だけ現れる幽霊の花。 その中から一つ、命が宿る・・・ 2023年現代 広島の中心部、平和記念公園で紫陽花が凛と咲いていた。 原爆ドームを前に・・・ 主人公の名前募集中 性格なども考えてくれると嬉しいです。 (小6小5辺がベスト) コメントより記入お願いします。

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紫陽花が咲く

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ただ、生きている それだけなのに 辛い、きつい そう言っても 誰も気づいてくれない・・・ ただ本を読むだけなのに何も迷惑かけてないのに ただ邪魔だと言われて何処にも行けない様な気がして バッカみたい

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