TEN
2 件の小説よっちゃんの話
私は子供の頃からいつもクラス委員をするような子だった。 中学生の時、当時の養護学級によっちゃんという脳性麻痺の女の子がいた。 はっきりとは覚えていないけど、週に一回くらい通常学級から何人か行って交流をしていたと思う。 中2の運動会の時。 二人三脚でよっちゃんも一緒に走ろうという取り組みが決まった。 先生は一緒に走る相手を私に決めた。 運動会当日。 先生に支えられたよっちゃんは私と一緒に当然みんなよりはるかにゆっくり走った。 ゴールまで走った。 周りからの割れんばかりの声援。 多分保護者や生徒で泣いてる人もたくさんいたはず。 感動的な場面だ。 私がその時考えていた事は‥ 私も普通に全力で走りたかったのに! 何で私ばっかり! 私は自分が偽善者だと思った。 よっちゃんにその後会うたび、その時の気持ちを思い出して気まずかった。 でもよっちゃんは私が行くと何となく笑ってくれて、大人はそれを喜んで見ていた。 それが苦しかった。 私は本当はそんなにココロの強い人間ではない。 多分よっちゃんはもうこの世にはいないと思う。 ごめんね。 本当は私はそんなに優しい人じゃなかったんだよ。 いつまでも私の中にあるトゲのお話。
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つよいひと
多分私は強い女性だ。 全てが上手くいき羨ましいと人は思っているだろう。 強い女性はなかなかしんどい。 本当は色々あるんだけど。 人前で泣ける人はいいな。 大変なのに何で体調悪くならないのかな。 倒れたらみんな心配してくれるかな。 本当はある色々を少しずつ書いていきたいです。
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