pizza😋
5 件の小説嗚呼可哀想なコゼット
「アンタにはミゼラブルがお似合いよ!」 小枝や剥がれた苔と共に、ただでさえ汚れた体に泥と罵声をかけられ、少女は生きる気力を無くしていた。 数えるのをやめたくなるほど考えたけど、もういいよね (コゼット、貴方は頑張れるわ。だって貴方はコゼットだもの!) 頭から声がする。少年?少女?老人?誰だか分からないけれど、この声……とっても心地いいわ 「無理よ…だって私弱いし、貧乏だし、お母さんの形見のドレスだって守れなかったもの…」 弱々しく風が吹けば飛んでしまいそうな体でなんとか立ち上がり、少女コゼットは古く蜘蛛の巣が張った馬小屋へと向かう。 (無理じゃないわコゼット。だって貴方はコゼットだもの!) 意味が分からない… 「違うわ、私はコゼットだもの。だから私は頑張れない」 (違うわコゼット。貴方が何者であれ貴方は頑張れる。貴方はコゼット、でもコゼットじゃなくても貴方は強くて美しい、綺麗な魂を持っているもの) そんなの私には難しくて分からない (だからコゼット、頑張れ!) 「…誰だか分からないけどありがとう。貴方の声を聞くと頑張れる気がするわ。でもごめんなさい…私疲れたの」 茶色い毛並みで力強い体つきの友達を撫でながら少女コゼットは震えて笑う。 「ごめんなさいお馬さん、私の身を背をわせてしまうことを許してね…」 ヒヒーンッ! お尻を叩かれた茶色の馬は足を上げバタつかせ、小さな少女の体を踏みつけた。 バタバタ!バキ!ぐちゃ!バタ!!ぐち…ぐちゃ…バキ! (嗚呼可哀想なコゼット…何故なの…) 蹄に割られた頭に付いたコゼットの目には、赤い涙と暴れる馬が映るだけ。 (嗚呼可哀想なコゼット、でもコゼット…貴方綺麗になったわ) 薄汚れ、ところどころ破れたドレスの霊は夕陽が終わると共に姿を見せて少女の強く美しい綺麗な魂を覆い隠した。 (コゼット……頑張れる?) もう苦痛はないわね?ええもう苦痛はないわ!そうよ、苦痛はないのよ!なら頑張れるわ!私はコゼットだもの! −−−−−−−−−−−−−−−− ある時代にあったお話?今でもあるかもしれないお話。 お終い
復帰
帰っってきったよーーーー!!! まぁ別にプロでもないし復帰とかないんだけどね。1年ぶりくらいかな…? アイコンを飼ってるうさちゃんから友達と食べたpizzaに!! 学生のみんなは文化祭やった?僕は会計の仕事と放送の仕事その他諸々で死にそうだよ⭐︎! ちなみに友達がpizza一切れ奢ってくれた。うまかたよ! 来年3年生になると文化祭では演劇をやるんだ!だからこれからきっかり一年、劇のために台本をたくさん書いていくよ! 是非コメントでアドバイスほしいな! 🔚
他人を被った遺体
顔を剥ぎ捨ててこんばんは。 今日依頼した探偵?は大声を出して小屋に入って行った。 もしかして、俺が死んでることに気付いたのか? いくら皮をかぶっていても腐臭は完全には消せないし… よし!あいつ殺そう! まぁ、棺の中の遺体君も早い方だけどそろそろ“交換”したほうがいいだろ。 今夜はよく冷えるし、体が凍って殺しきれないんじゃあ可哀想だ。 少しばかり走るかね。 腐った身を隠して走ると声が聞こえてきた。 −うぐぐ、痛い痛いよぉ… 全く、小人様はお前が棺に入る前からいるというのに… もう少しで出してやるから黙ってろ! 大きく足踏みをすると奴は黙って、また棺を削り始めた。 どんだけ出たいんだ…少しは小人様を見習え! …そういえば小人様は元気かな? 久しぶりに会いたいなぁ。 墓守に飼われていた猫はじっくりと他人の皮をかぶった主人の仇を見つめて、闇夜に消えていった。
埋められた棺
土の上からおはよう。 何十年も前に埋められたという墓に来てみたよ。 最近…というか棺が埋められた日から今日まで、何かが爪を研ぐ様な不気味な音が聞こえるらしい。 墓に住み着いた野良猫かなんかが看板や木で爪を研いでるだけだろう。 でも毎日毎日、聞こえるその音に不満を感じ、周辺のパトロールもしている墓守に相談を受けたから調査に来てみたんだ。 その音が聞こえる場所に来てみたんだけど今のところ音は聞こえない。 もう少し待ってみるか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 眠いなぁ。今日はここまでにして帰るか。 明日も調査するし、今日は予定通り墓守さんの物置小屋を借りて夜を明かそう。 −ガリッ… え? −ガリガリ、ゴリガリ… きっ聞こえた!猫か?!猫であれ! 僕は幽霊とか怨霊とか信じない派だけど、怖いものは怖い系男子なんだ! −うぅ…ぐぅ、ガリガリ… なんか声聞こえるんですけど! 聞いてないよ!聞いてない! 声が聞こえるなんて聞いてなーい! 急いで扉を開けて肩で息をしながら状況を整理する。 もしあれが怨霊の類なら、僕の専門外だ! でもお金を貰って調査をしている以上、何かしらの結論を下して伝えなければ。 建て付けの悪い小屋の扉を開け、不気味な夜空の下を確かめる様に歩いていく。 …さっき勢いよく開け閉めしたからじゃないよね? …一応報酬から差し引いてもらおう… 怨霊に呪い殺されるのではないかという恐怖を冗談で上書きしながら歩いていくと先ほどの墓標近くまでついた。 耳をすましてもさっきの様な音は聞こえない。 なーんだやっぱり気のせいじゃないか! 恐怖を大声で吹き飛ばし、足早に小屋の方へ体を向ける。 早々に出した決断を疑ってしまう前に、僕は軋む椅子に腰掛け、泥の様に体にまとわりつく寒さを忘れるために眠った。
棺のマトリョシカ
棺の中からこんにちは。 何十年埋められていたのか? とにかく爪が剥がれても、骨が見えても、感覚がなくなっても蓋を引っ掻いた甲斐があったよ。 でもどうやらまだ僕は棺の中にいるみたい。 夜の様に真っ暗だけど、星も月も雲も見えない。 抉れた木の板が見えるだけ。あとは…この大きな山。 見た感じ土でも石でもないみたいだけど、もしかして…人? 時々棺の中から大きな音が聞こえてたし、この巨人さんも棺を引っ掻いてたのかな? −ガリガリゴリゴリ…ガッガッッガッ あ、起きたみたい。この巨人さんは何年くらい閉じ込められてたんだろう? −うっぐぅ、痛いいたいイタイ! ありゃりゃ。あの痛がりよう、まだ入れられて数年も経ってないな。神経がまだ残ってるみたいだ。 −ガッガッッガ、ガリ! あ、破片g……… −ズドーン! −早く出なきゃ出なきゃ! ガリガリガリ、ゴリガリガリ… 死にきれた遺体に気づきもせず、死にきれない遺体は今日も明日も棺を削る。 まだまだ続く、次のお話は「他人を被った遺体」 読んでみてね。