スイ

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不定期です(なるべく週一でします) ぜひ気軽にご意見ご感想をコメント してください 初めてなので大目に見てください。 作中のオリジナルキャラの名前   夏葉(かよう)ヒイ   紅葉(こうよう)リリー   紅葉リリィ(幻リリィ)   紅葉ヒリィ

東方外来日誌〈参拾壱〉

:人鬼・未来永劫斬 :霊符・無双封印 :赤編・アルタースパーク :弾符・バレットストーム :幻符・エーテルスパーク :星符・流星群 妖夢、霊夢、紅魔理沙、幻リリィ、リリー、ヒイのスペルカードが周囲にいた機械を襲い、薙ぎ倒した。 「ようやく演者が揃ったか…」 上の方から声がした。 「誰⁈」 幻リリィが言った。 「何を言っている 答えなくても分かるだろう?」 煽るように言った。 「そうね…でも、あなたは…もう帰らなかったかしら  ?」 少し間をおいて幻リリィは続けて言った。 「サツ」 そうポツリと呟いた。 「サツ?」 リリーが聞くと幻リリィは答えた。 「あいつは、私たちの世界の異変が一段落ついて年月が流れた時、突如やってきた新たな脅威」 「じゃあ、幻リリィは一回戦ったことがあるんだね」 ヒイはそう言ったが、幻リリィは首を横に振った。 「そうだけど、そうじゃない…あれは、戦っては言わない 一方的にやられただけ」 幻リリィは苦しそうに言った。 「どういうこと?」 リリーは幻リリィを覗き込むようにして聞いた。 しかし、弾幕が迫ってきた。 「今はひとまず、あいつを倒すわよ!」 幻リリィはそう言い、魔石を持つ手に力を込めた。 :魔符・マジックショー 魔石からは、火花が出たり、無数のトランプが素早く直進したりし、スペルカード名通りの、マジックショーの様な弾幕が放たれた。 「…はあ、いい加減諦めたらどうだ」 サツは呆れたように言った。 「誰が諦めるもんですか!それに今は、力強い仲間もいる!」 幻リリィは力強く言い放った。 「ほう…それなら、」 サツは手を前に持っていき、リリーたちに向けた。 :転送・ゲート! そう言うと、二つの光が幻リリィ以外のみんなに向かってきた。 「効果あるかは分からないけど!:モナド・破(ブレイカー)! ヒイはモナドに緑色の光を纏わせ、緑色の斬撃を放った。 緑色の斬撃は、光は破壊できた しかし、残った小さな光が集合し、また襲いかかってきた。 「モナド・破(ブレイカー)!」 ヒイはそうモナドを振りながら言ったが、反応しなかった。 「貸して!」 リリーがヒイのモナドを取り、言った。 :モナド・翔(ジャンプ)! すると、他の世界からきた4人の周りに青いモヤが上がった。 「後ろに下がって!」 リリーがそう叫ぶと、慌てたように皆後ろに飛んだ。すると、ものすごい勢いで離れた。 4人は驚いたように言葉が詰まっていた。 「そのまま行くよ!:モナド・撃(スマッシュ)! モナドに赤い光(エーテル)を放ちながら、リリーはサツに向かって走って行った。 「…強い仲間とは、この程度か!」 サツは自分の剣でモナドを受け流し、追撃を加えた。 :撃斬・スマッシュバスター! サツは、暗いむらさきのモヤを刀身に纏わせ、切りつけた。 「今度はこっちだ!」 ヒイは銃を構え、白い狐の弾幕を放った。 しかし、その弾幕も同じように弾かれてしまった。 「…つまらない」 サツはそう言葉をこぼした。 「どういうことだ!」 ヒイはそう言うと、モナドにエーテルをより強くため、サツを向けて構え直した。 「そのままの意味だ…全く張り合う力がない」 呆れたようにサツは続けて言った。 「猶予をやろう お前らが俺に勝てるまで待ってやるよ 俺は遠いQ-3.7世界群で待ってやるよ 封結晶はどの世界に行きたいか願う事でその世界へ行けるってだけ言っとくぜ じゃあな」 そう言い、サツは去って行った。

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東方外来日誌〈参拾壱〉

東方外来日誌〈参拾〉

ゲートを抜けると、青い機械が幻想郷に溢れていた。 「何これ⁉︎」 リリーの驚いた声が聞こえる。 「やっぱり機神兵か」 ヒイは、モナドを構えながら言った。 機神兵はヒイの方へ襲いかかったが、モナドで斬られ、淡い青の粒子になって消えた。 「なんでいきなり機神兵が?」 リリーが首を傾げると同時に、機神兵が数体襲いかかってきた。 :ストリーム・エッジ! ヒイは横に大きく薙ぎ払った。 機神兵はその攻撃を受け、後ろにのけぞった。 リリーは地面に手を置き、 :フォール・ダウン! 敵の足元が揺れ、機神兵は倒れた。 その隙に、ヒイはモナドを構え、切りつけた。 :モナド・斬(バスター!) 一体の機神兵に向けたが、斬撃は大きく、他の二体の機神兵にも攻撃は当たった。 「どうするか…これから」 「ひとまず、幻想郷中にいる機神兵を倒さなきゃ」 「私たちも手伝うわよ」 後ろから、声が聞こえた。 「幻リリィ⁉︎にヒイも、きてたの⁉︎」 「人数は、大いに越したことはないだろ?」 幻リリィは少し笑う様に言った。 「心強いよ」 リリーが言うと、ヒイはモナドを構えた。 :モナド・機(エンチャント) 皆に周りには、むらさき色のモヤが上がった。 「これは?」 「あの青の機械へ攻撃を当てるのに必要なバフ」 ヒイはそう説明すると、なるほど、と幻リリィは呟き、スペルカードを放った。 :弾幕・バレットストーム! 無数の弾幕が、魔石から出され、竜巻のようになった。 ヒリィが手を上に掲げ、 :連発・無色弾 無数の白い、属性のない弾幕を雨のように降らせ、周囲の機神兵を倒した。 「この調子で!」 ヒイはそう息巻いて、みんなも走り出した。 4人は次々と機神兵を薙ぎ倒していった。 そして、一通り討伐が終わった頃、 コロンっと音がし、赤い封結晶を落とした。 「いきなりなんで?封結晶が…」 リリーは驚いて言った。 その封結晶は急に光だし、中から、2人の影が出てきた。 「今度は何処かしら?」 1人は、なんとなく聞き覚えのある声だった。 「この世界は、何の言葉が…」 そんな声を遮って、機神兵は襲いかかった。 ヒイは急いで動き、機神兵を倒した。 「大丈夫⁉︎」 リリーは急いで出てきた1人に近づいた。 出てきた1人は、巫女服を着、大きな赤いリボンを頭につけてる。 まるで霊夢みたいだ。 もう1人は、シンプリな服装に、筆記帳のようなものを持っていた。 そして、2人目は、筆記帳を開いて、言った。 「助けて、妖夢、紅魔理沙!」 そう言うと、筆記帳は光りだし、妖夢と、紅魔理沙の姿が出てきた。 「え!どういう事⁉︎」 リリーとヒイは驚いて、後ろに少しのけぞった。 「お願いします!」 そう筆記帳を持った少女は言った。 するとそれに応えるように2人も返事をした。 「助けてくれるのは嬉しいけど、結構手強いから気を付けて!」 リリーはそう注意した。 :モナド・機(エンチャント) みんなの周りからはむらさき色のモヤが立ち込めた。 「こんなすぐに会うとはな」 紅魔理沙はリリーに言った。 「そうだねえ、聞きたいことは山ほどあるけど、」 「今は異変解決に集中しましょう」 リリーの言葉に続いて幻リリィは言った。 「僕は戦力になれないと思うから、避難誘導するよ」 ヒリィはそう言い、走って行った。 「ありがとう、ヒリィ」 ヒイはヒリィに向けて言い、機神兵に向き直った。 そして、リリー、ヒイ、幻リリィ、妖夢、霊夢、紅魔理沙の6人はボックスに並び、それぞれ武器を構え直した。

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東方外来日誌〈参拾〉

東方外来日誌〈外伝〉

お久しぶりですスイです 実は今勉学と部活動と小説を等しく保つことが、難しく、寝不足でくまが酷くなってきてしまったので、小説の投稿頻度を落とさせていただきます。 ですが、小説は更新していくので、よろしければ、これからも読んでくださると嬉しいです。 詳細はまだ決定されてはございませんので、一ヶ月間出せない日があるかもしれません。 それでは短いですが、これにて東方外来日誌・外伝を終了いたします。 繰り返しになるますが、どうぞこれからも東方外来日誌を読んでくださると嬉しいです。                                                  スイでした

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東方外来日誌〈外伝〉

東方外来日誌〈弍拾玖〉

黒ヒイのいた場所には、むらさき色の封結晶があった。 「これで、異変解決…かな?」 ヒイが封結晶を取りながら言った。 「私たちの世界の異変は解決したと思うよ」 リリーは静かにそう言った。 レミリアはジッと静かに少し口角を上げていた。 「大丈夫か?レミリア?」 紅魔理沙はレミリアを見ながら言った。 「…私は大丈夫よ」 レミリアの声は、少し弾んでいた。そして、少し開けてレミリアが言った。 「ありがとう これで、少しは、安心できるわ」 「少し?異変は解決したんじゃ…」 リリーが聞くと、間を開けて答えた。 「確かに、あいつは私の世界の異変を起こした張本人 かもしれない でも、まだロストワード異変は終わってないわ だから…私は自分の力でロストワード異変を解決する」 レミリアは、力強く言った。 「レミリア、私も付いていくぜ」 紅魔理沙がレミリアの肩に手を置きながら言った。 「どうして?あなたは、関係な…」 「関係ないわけないだろ?私の世界だって、ロストワード異変に狂わされたんだ。それに、ロストワード異変の解決方法も知ってんだ 」 紅魔理沙はレミリアの言葉を遮って言った。 「そう 分かったわ」 レミリアは少し嬉しそうに言った。 「そういえばリリー 聞きたいことがあったんじゃないか?」 紅魔理沙がリリーに振り向きながら聞いた。 「あーそうだった」 リリーが思い出した様に呟いた。 「どうして紅魔理沙はロストワード異変のことを知ったの?」 「ロストワード異変か…前にも言ったが、L-1世界群に住んでいる外来人のリリーが来たんだ 一緒にL-1世界群の霊夢と紫も来た。 そこで、話してるのを聞いて、その存在を知ったんだ。」 紅魔理沙は俯きながら言った。 そして顔を上げて、 「ロストワードは、その存在を忘れられ、存在がなかった様になってしまう。 私の世界は、『霧雨魔理沙』…私の名前が、そのワードだった 消えたワードを言うと、皆がその存在を思い出し、そして、本人の記憶も戻り、完全にとはいかないが、以前までの生活どうりになる」 そう紅魔理沙は説明した。 「じゃあ、レミリアのロストワードって…」 リリーの言葉を遮り、紅魔理沙が言った。 「いや、まだ確証はしない。二つの条件が揃ってないからな」 「条件?」 「ああ、正しいワードを見つけるためには、二つの鍵が必要だ 『どのように』と『なぜ』だ その二つの鍵は、まだ分からないから、なんとも言えない それが本当かもしれないし、違うかもしれない。」 『ゲートを抜けると、青い機械が幻想郷に溢れていた。 【何これ⁉︎】リリーの驚いた声が聞こえる。 【機神兵?】ヒイは、モナドを構えながら言った。 機神兵はヒイの方へ襲いかかったが、モナドで斬られ、淡い青の粒子になって消えた』 ヒイの頭の中には、突如、未来視(ビジョン)が流れ込んだ。 「リリー、早く帰ろう!幻想郷が!」 ヒイは焦った様に言った。 「突然どうしたの?ヒイ はっ!…もしかして!」 リリーは気がついた様に言った。 「見たの…」 ヒイは静かに頷いた。 「ごめんみんな、もっとお話ししたいけど、私たちの世界が、大変なことになってるらしいの!」 「大変なことって?」 「ヒイは未来が見えるんだ」 「未来が見える?」 紅魔理沙は首を傾げた。 「うん、未来視はたまにしか見ないけど、必ず当たる」 ヒイはそう言って背中のモナドを握り直した。 「それじゃあ、バイバイみんな!」 そう言いリリーとヒイはゲートを作り、帰った。 「私たちも行くわ、紅魔理沙、レミリア、頑張ってね」 そう幻リリィが言い、ヒリィと幻リリィもゲートの中に入って行った。 

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東方外来日誌〈弍拾玖〉

東方外来日誌〈弐拾捌〉

一人のグレー気味の髪で、金色の目をし、黒を貴重にし、青いポイントのある長い上着を着、左手には、青い筒状で、金色の丸い物が等間隔に3つあり、銀色の小さな碇のような物が付いた物を付けている男は、辺りを見ながら言った。 「どこだ?ここは」 もう一人の金髪ロングに、赤いマント、右手が義手になっていて、グレーを貴重にした上着を着た男が不思議そうに言った。 「見たことないところに来たね」 「いきなり光に吸い込まれたから、武器も何も持ってねえ」 「そうだね それに、まさかこんな所でまた会うなんてね、レックス」 金髪ロングの男はレックスと呼んだ男を見ながら言った。 「そうだなシュルク それに…」 レックスと呼ばれた男は、シュルクと呼んだ男を見ながら言った。 「こんな危険な所で再会するなんてな」 二人はゆっくり進む黒ヒイの弾幕を見ながら言った。 「コロニー9の整備してたから、何も持ってない」 シュルクがレックスに言った。 「そうだな 俺も仕事から帰ってる最中だったからな」 そんなことを言っている合間に、スロースパークの効果は切れた。 リリーとヒイは驚きで止まってたが、効果が切れたのを見て、気を取り直した。 「レックス!」「シュルク!」「「これ、使って!」」 リリーとヒイはそう言いながらレックスに赤と黄色の剣、シュルクに神と書かれた水色のモナドを投げた。 その剣を二人は受け取ると、剣は二人の手に馴染んだ。 「誰かは知らねえが! 助かる!」 「助かるよ!」二人は相手を向き直し、レックスは剣を一つにし、水色の剣にした。 :インフィニットブレイド! シュルクは力を込め、斬撃を放った。 :モナド斬(バスター)! 二人に攻撃は、容易く弾いた。 「チッ!」 黒ヒイは弾幕を放った が、その弾幕も弾かれてしまった。 「まだまだ!どこの誰かは知らんが、叩き潰してくれる!」 黒ヒイはまた、プロメテウスの準備をし出した。 「はあああ!」 リリーはフランの剣を持ちながら突進し、黒ヒィの方へと向かった。 :スカーレット・ディスティニー ヒイがグングニルを掲げ、弾幕を放った。 「なんの…これしき!」 黒ヒイは薙ぎ払おうとしたが、ヒイの弾幕によって、ガードが解けてしまった。 その隙に、リリーは黒ヒィの後ろに行って、黒ヒィを地面に叩き落とした。 「がっ!」 黒ヒィが地面に落ちたのを見て、ヒイがグングニルで刺して抑えた。 「形勢逆転だ!」 リリーは地面に降り、レックスとシュルク、ヒイと並んだ。 「一緒に行くよレックス」 リリーがレックスに言うと、 「ああ、わかったぜ!」 そう力強く言いながら、剣を一つにした。 「シュルク、いこう!」 ヒイがシュルクに言うと、 「そうだね、力を合わせて!」 それぞれはそれぞれの武器に力を込めた。 リリーとレックスは、片手で一緒に聖杯の剣を握って、エーテルを全力で込めた。 シュルクとヒイもモナドを握って力を込めた。 「はあああ!:インフィニットブレイド!:モナド解放! 「こんな…所で負けんぞお!:守れ!守れ守れ! 黒ヒィは複数の盾を前に出した。 しかし、シールドは次々割れていき、黒ヒイの体は簡単に切りつけた。 「これで、終わったのか」 ヒイは安堵した様に言った。 「ありがとうレックス、シュルク そうだ、どうして一緒に戦ってくれたの?」 リリーは振り返り、2人にお礼を言い、疑問を投げかけた。 「そりゃあ困ってる奴がいたら助けるのは当たり前だろ?」 「そうだよ、それに、懐かしいものを見ることもできたしね」 シュルクはそう言いながら、ヒイのモナドを見ながら言った。 ヴァン!と急に音がすると、ゲートが出てきた。ゲートの先には、辺り一面海に囲まれ、大きな大地が広がり、中心には大きな木が立っている場所が映し出された。 「レックス、これで帰れるよ巨神獣(アルスト)に」 リリーがそう言うとレックスは驚いた様に言った。 「知ってるのか⁉︎俺が住んでる場所が」 「うん、理由は秘密だけどね」 「それなら助かるそれじゃあ俺は先に帰るな じゃあなシュルク、お前たちも」 そう言いながらレックスはゲートの中に入って行った。 リリーはゲートの通じる先を変えた。 ゲートの先には同じ様に辺りが海で囲まれ、二つに分かれた様な形になっている大陸があった。 「これでお別れだね」 「短い間だったけど、会えてよかったよシュルク」 ヒイはシュルクにお礼を言った。 「僕もだ まさかダンバンさんと僕、アルビース以外にもモナドを使える人がいるなんてね」 感心した様に呟いた。 「それじゃあ、そろそろ帰るよ元気でね、みんな」 そう言い、シュルクはゲートの中へと入って行った。 リリーはゲートを閉じた するとレミリアがよろよろと黒ヒィの元に近づいた。 「これであなたの悪行はおしまいよ」 すると、 ガッ!と音がした。 「え?」 レミリアがそう言い、よく見ると、黒ヒィはレミリアの足を掴んでいた。 「…言ったろ?…こんなとこで…死なねえよ!」 黒ヒィは手にエーテルで剣を作りだし、切りつけた。 「なっ⁉︎」 いきなりのことでみんな動けずにいた。 しかし、一つだけ、動く影がある。その影は、リリーの持っているレーバテインを手に取り、黒ヒィの剣をはたき落とし、剣の蹴れない部分で、レミリアを掴んでいる腕を叩きつけた。。 「あああああああ!」 黒ヒイはその場でジタバタした。 「フ…フラン?」 レミリアがそう言うと、フランの影は後ろを向いて、不的な笑みを浮かべた。 すると、フランは幻影の姿から、実影になった。 「レミリア はいこれ」 ヒイはそう言い、レミリアにグングニルを渡した。 「ありがとう」 そう言い、レミリアはフランの横に並んだ。 :紅い悪魔の館 :インフォメーション・パラドックス 2人の吸血鬼の技は、黒ヒィに、トドメを刺した。 黒ヒィの体は水色に薄く光り、小さな粒子が黒ヒィの体を上がって行き、そして、消えてしまった。 するとフランもスッと消えてしまった。

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東方外来日誌〈弐拾捌〉

東方外来日誌〈弐拾漆〉

リリーは赤い剣とレーバテインを十字に構え、 :クロス・ブレイズ! 赤い剣からは、エーテル弾、レーバテインからは、無数の弾幕が舞う。 ヒイは銃を相手に向けて構え、数発打った。その弾丸は白い狐に食べられ、加速した。 しかし、どちらも弾かれてしまった。 跳ね返った狐はヒイの方へ一直線に飛んでいった。 「なっ!」 ヒイは咄嗟にモナドで防いだ。 「大丈夫⁉︎」 リリーが聞くと、ヒイは 「大丈夫…だけど、あれ?これって」 そう言いながらモナドを見ると、形が変わっていた。 モナドは、中心の円には文字はなく、他の何かが流れている。 「どれだけ強くなったとしても、お前達如きに倒されはせんぞ!」 「本当にそう思うの?黒ヒィ」 幻リリィは煽る様に言った。 「黒ヒィ?」 ヒリィは聞くと、 「味方と同じ名前だもの呼び間違いしない様にね」 そう説明され、「なるほど」と呟いた。 「ふざけおって…もう良い!今度は手加減せんぞ!」 黒ヒィは怒りを露わにして叫んだ。 :セイレーン・バスター! エーテルの剣で辺りを薙ぎ払う。 幻リリィはシールドで剣を生み出し、エーテルの斬撃を防いだ。 「まだまだ!」 そう言い幻リリィは、剣に炎を纏わせ切りつけた。 しかし、その攻撃も防がれてしまった。 黒ヒイは手を合わせ、エーテルを溜め始めた。 「今度こそは壊れんぞ!今度こそこの技で、潰してくれる!」 :アイオニオン・プロメテウス! 「何負け惜しみみたいなこと言ってんの?何度だって防ぐさ!今度は、あれ以上の力もあるしね!:インフィニットブレイド・レーバテイン! リリーは二つの剣に力を込め、クロスに構え、切りつけた。 ヒイはグングニルとモナドを横に構え、 :モナドブレイカー・with・グングニル! モナドに力とグングニルの力、聖剣の力にレーバテインの力。それらの力は、普段より、大きな力を発揮した。 しかし、この力でも、相手の攻撃は壊れなかった。 力を限界以上に貯めたせいでモナドは元の姿に戻ってしまった。 「何をしたって無駄だ!”幻想郷に住んでいる奴”は通用しない!」 黒ヒィの弾幕はさらに勢いを増した。 :時符・スロースパーク リリーは八卦路から新たなスペルカードを放ち、黒ヒィと弾幕を遅くした。 「何だ!この攻撃は…こん…なも…の……?」 黒ヒイは動かない体と口を無理やり動かそうとしている。 その隙にリリーはレミリアのところへ急いだ。 「どうしたの…リリー?」 まだレミリアは疲れている様だった。 「青い封結晶二個貰える?」 リリーは突然そう言った。 「え…?わ、分かったわ、でも、どうして?」 そう言いながらレミリアは封結晶を渡した。 リリーはその封結晶を受け取りながら言った。 「あいつは今、『幻想郷に住んでいる奴』って言ってたでしょ?だから、幻想郷にはいない誰かを呼ぶ!」 そう言いながらリリーはヒイの横に来て、封結晶を渡した。 「今の時符ってのは?」 ヒイが聞くと、 「咲夜の弾幕を使っただけ 外の世界で見たことあるからね」 「なるほどな」 ヒイはそう言いながらそれを受け取って、リリーと共に封結晶に力(エーテル)を込めた。 すると、封結晶は無数の小さな正方形になり、リリーとヒイの手を中心に周り、一つの大きな光になった。 そして、 その中からは、二人の英雄が出てきた。

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東方外来日誌〈弐拾漆〉

東方想起録II

「今から霊夢を連れてくるから、安静にね」 そう言い永琳は外に出て行った。しばらくすると、永琳が帰ってきた。後ろには他にも2人いた。 白いリボンのついた黒い魔法使いの帽子を被った金髪の少女が話してきた 「よう。あんたが外来人か?私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。」 そう魔理沙は挨拶をした。 そして巫女服を着た少女が続いて話し出した。 「私は博麗神社の巫女の博麗霊夢よ。退院したら、神社に来なさい。神社はわかりやすい場所にあるから」 しばらく話をして、2人は帰って行った。 その日の夜、リリィは夢を見ていた。 その中でリリィの隣には霊夢と魔理沙がいた。 下には人が住んでいるであろう里が炎によってパキパキと音を立てて燃えていた。 そして3人の前には、魔法使いのような服を着た誰かと、どこか見覚えのある服を着た誰かがいた。 そこではリリィは魔法を使っていた。 それぞれ弾幕を放ち、戦っている。 マスタースパークや夢想封印、バレットストーム お互いのスペルカードが展開され、激しい戦いが行われていた。 そこで目が覚めた 「今のは…?」 リリィは寝ぼけながら呟いた。 「目が覚めたのね」 そう言いながら横から永琳が話しかけてきた。 そこでリリィは先ほど見た夢の内容を話した。 「…何かあるのかしら…霊夢を呼んでくるから、安静にしててね」 そう言い、出て行ってしまった。 「そういえば、夢の中では魔法使ってたよね…やってみよ」 そう言い、リリィは手を上にかざし、小さく叫んだ。 :ヒーリング すると、リリィの体の周りを緑色のモヤが登り、体の傷が無くなっている。 「やった!…待てよ?本当に回復できたなら、あの夢は、正夢になるって…こ…と…?」 リリィは魔力切れか深い眠りについた。 「ん〜?」 リリィがもう一度目を覚ました時には、空はもう薄暗くなっていた。 「お前、魔法使えたのか?」 体を起こし、声の方を見ると、魔理沙がいて、横には、霊夢と永琳も居た。 「どうして、そう思ったの?」 リリィは驚きを隠しながら言った。 「最初ここにきた時には、魔力が感じられなかった だが、今は、お前から、少しずつ魔力が流れ出ている感じがするんだ まあ、あくまで憶測だがな さっき魔法を使って魔力切れを起こして寝たんだろ」 魔理沙がそう少し呆れた様に言った。 「…うん、その通りだよ」 リリィは下を見てながら言った。 「夢の話が本当なら、正夢の可能性も出たわね…ねえリリィ他に、何か見た事はある?」 霊夢が真剣な顔で聞いた。 「いや、これ以外の事は何も…」 「そう…でも、この情報は心に置いておいた方がいいわね もしものために」 霊夢は、険しい表情でそう言った。 「今日はもう遅いから休みなさい 眠気は無いかもだから、この本でも読んでおいてね おやすみなさい」 そう言い、永琳は一冊の本を渡して、出て行った。 他のみんなも、「おやすみ」と言い、帰って行った。

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東方想起録II

東方外来日誌〈弐拾陸〉

ゲートの先には、崩壊した博麗神社があった。 「ここって、最初にヒイと会ったところよね?」 幻リリィが言った。 幻リリィの言葉通り、そこは初めてあの男と戦い、ヒイとリリー、幻リリィとが会ったところだ。 「…やあやあ諸君やはり来ると思ってたよ」 後ろから、あの男の声が笑っている様に聞こえる。 「こんなとこにいたんだね、てっきり別のとこにいると思ってた。 まあいいや、ここで決着をつけるよ!ヒィ!」 リリーがそういうと同時皆んな後ろを向いた。 そして、ヒィは手を前に出し、魔法陣を張った。 リリーは聖剣、ヒイは神と書かれたモナドと銃、幻リリィは魔法石、紅魔理沙は熱を持った様な八卦路、レミリアはグングニルを構えた。 「たった五人で大丈夫か? くっくっくっ…」 ヒィは笑っている 「たったって、そっちは一人でしょう?」 幻リリィはヒィに言ったが、ヒィはさらに笑った そしてヒィは魔法陣から、幾つもの青い封結晶を出した。 そして、封結晶は光を放ち、何十もの人を呼び出した。 「こんな量の…一体」 リリーがこぼすと、ヒィが答えた。 「以前戦った女に言われただろう?私の分身は、もっと居ると…封結晶から出たこの者たちは全て私の分身だ…色々な世界に分布したな」 ヒィは自身げに言った。 「こ…こいつら全部が⁉︎ってことは、他にもいろんなIF世界があるってことか」 ヒイは驚きながら言った。 「だから何?この程度の人数、すぐに倒せる!:ジェネシスセイバー! 無数の小さな剣が分身のお腹を貫く。 分身は煙の様に消え、ヒィの体の中へ入って行った。  「なんか…倒した感じがしない」 リリーが苦々しく言った。 「倒した感じがしない?」 ヒイが聞き返すと、 「そりゃあそうだろうな、あの分身はお前に倒される前にこの体に取り込んだ」 ヒィは不敵な笑みで言った。 「くらえ!」 ヒイがトリガーを引いて、数発打ったが、弾かれてしまった。 「お前の力はもう効かぬ 一度お前の中に入ったからな〜」 「っち…そうだ…これなら!」 ヒイは閃いた様にそう言い、銃の下の所をあけ、電池を取り出した。 電池の見た目は黒いところがなくなり、赤と銀色になっていた。 :魔力装填! そう言いヒイは後ろの方へ電池を直し、構え直した。 「これで、どうだ!」 バーンと激しい音がして、銃から弾幕が出て、その弾幕を、赤い目をし、全体が白い狐っぽい頭の霊が、弾丸を喰らい、加速した。 その速度は、先ほどの獣の弾丸よりも素早いものになっていた。 :守れ! ヒィは手を前に出し、シールドを張った。 ピキピキッと音がした次の瞬間シールドは割れてしまった。 「どうだ」 ヒイは小さくガッツポーズをしながら言った。 後ろからリリーがきた。 「あの威力なら、倒されるだろう。…あくまでも、当たればの話だがな!」 リリーに見えたその人物は、ヒィが変装した姿だった。 「がっ!」 いきなりの攻撃に、ヒイは反応が出来ずに、弾かれてしまった。 「ヒイ!」 リリーは心配しながら、近寄った。 「はあ…はあ…そんな技があるなんてな」 ヒイが感心したように言った。 「なに感心してんの!一緒に行くよ!」 そう言いリリーは赤い方の剣を差し出した。 「…あ、ああ!」 そう言い、ヒイは赤い剣を持った。 そして二人は、赤い剣を一緒に持ちながら、構え、叫んだ。 :バーニング・ソード! 二人は剣を持ち上げ、炎柱を立てた。 「はああ!」 リリーは剣を顔の横に構え、エーテルを溜めた。 リリーの体の周りには、エーテル支給率最大を意味する金色のモヤがかかっている。 「はああああ!」 リリーは巨大なエーテル弾を放った。 「そんな力任せの攻撃が…効くものか!」 ヒィはエーテル弾を腕で弾いた。 :弾符・レインボーアロー 幻リリィはヒィの後ろに周り、スペルカードを放った。 「もう一度同じ手を食らうとでも?」 そう言いヒィは後ろを向き直り、 :守れ! ヒィの前には、シールドが生まれた。 「……」 幻リリィが小さく呟くと、レーザーはより太く、威力が上がった。 「なっ!」 すぐさまシールドは崩され、ヒィはそのレーザーに飲み込まれた。 「まだよ…あなたが皆を消した だから、私は全力で貴方を消す」 レミリアはグングニルを構え、そう静かに言ったが、ものすごい殺気があった。 :スカーレット・シスターズ! そうレミリアが言うと、グングニルは大きくなった。 グングニルの周りには、様々な色の宝石がくっ付いている。 「はああああ!」 グングニルを構え、回し出した すると、グングニルからは、無数の弾幕…コウモリのような弾幕に、ナイフの様な弾幕 そして、レミリアの後ろには、黄色い髪で、赤い服の吸血鬼の幻影があった。 その幻影からは、炎の剣が投げられた。 レーザーが晴れ、ヒィの姿を人視した時には、もうレミリアの弾幕を食らっていた。 「…行くわよ!『フラン』!」 フランと呼ばれたその幻影は、小さく微笑み、レミリアと共にヒィの元へ飛んだ。 ヒィは避けられず、切りつけられ、ボロボロになっていた。 「………ははっ…ははははははははははは!」 ヒィは突然笑い出した。 「え?…まだ…まだ生きてるの?」 レミリアの表情からは、血の気が引いていた。 「いいなあその表情!絶望から少し光が見えたのか?でも残念そんな攻撃じゃ殺せねえよ!」 ヒィはむらさき色のモナドを取り出し、レミリアとフラン(幻影)を飛ばした。 「レミリア!大丈夫⁈」 みんなはレミリアの元へ駆け寄った。 「だ…大丈夫よ」 そう言いながらレミリアは立ち上がった。 「無理はしないほうがいいぞ」 紅魔理沙がそう言ったが、レミリアは、 「そう言うわけにはいかないわ…あいつは、私の…私たちの世界を…」 「気持ちは分かるがまず自分のことを大事にしろ。 そうしないと、お前まで死んだら元も子もないだろ?」 そう紅魔理沙は諭す様に言った。 「確かに…そうね」 レミリアはヒイの方を向いて、グングニルを差し出した。 「このグングニルを貸すわ これで、あの男を…この異変を終わらせて」 「…もちろん、レミリア」 そう言いヒイはグングニルを受け取り構えた。 レミリアの前にいたフランはリリーの前にやって来た。そして何も言わずに、炎の剣をリリーに差し出した。 「フラン、貴方(リリー)に託すらしいわ」 レミリアはフランの言葉を代弁した。 「わかった 任せてよ フラン」 そう言いリリーは炎の剣を受け取り、構えた。 すると、剣はより強く燃え上がった。 勢いが収まると、剣は姿を変えた。 赤黒い剣で、細長く、塚のあたりにの周りには、幾つもの色の宝石が浮いている。 リリーはフランの武器〈レーヴァテイン〉を構え直し、ヒイはグングニルを構え、皆それぞれの武器を構え直した

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東方外来日誌〈弐拾陸〉

東方外来日誌〈弐拾伍〉

「ヒイ!大丈夫か」 紅魔理沙は心配そうに言い、皆駆け寄った。 「う…ん 大丈夫だよ。 いたたた」 ヒイは動こうとすると、体中に痛みが走った。 「無理もない あんだけの攻撃を受けたんだ。 何か異常はないか?」 紅魔理沙は聞いたが、「体の痛み以外は大丈夫」と苦笑いで言った。 「ヒイ…なんだよね?本当に」 リリーは心配そうに言った。 「本物だよ、リリー」 そうヒイは優しく笑いかけた。 「ヒイ…う…う…」 リリーは感情が爆発し、大きな声で泣き出した。 「こっちにおいで、リリー」 ヒイは優しく言い、手を広げた。 その言葉で、リリーはヒイの胸の中で泣いた。 ヒイはリリーを慰めるように優しく頭を撫でた。 しばらくしてリリーは泣き止んだ。 「…突然ごめん、いきなり泣いちゃって」 リリーは恥ずかしそうに言った。 「大丈夫よリリー、よく頑張ったわ」 幻リリィも優しく言った。 「ありがと…さて、どうする?別の世界に行く方法ってわかる?」 リリーが気を取り直して言った。 「…話は変わるけど、それ何?ヒイ」 リリーはヒイの手にある剣を指差した。それはモナドのような形をしていたが、少し違う。 「なんだろこれ」 ヒイは首を傾げた。 「さっきまでのむらさき色のモナドからは姿はが違うね」 そう話していると、モナドが光出した。 「何!なに?!」 すると、モナドはいつもの見た目に戻ってしまった。 「一定期間って感じなんだ…話を戻そう、それで、何かあるか な?」 ヒイはモナドからみんなに視線を戻した。 「これを使うといい」 そう言い、紅魔理沙は赤色のキューブを差し出した。 「あっ!それって」 「この世界に来た時に使ったやつだね」 リリーの言葉にヒリィが続けた。 「…最後に一つだけ、聞いてもいい?」 リリーが言った。 「いや、今はやめておこう お前たちは、異変解決の最中なんだろ?」 「そう…だね」 「でも魔理沙、ここを出たら、もう会えないんじゃ?」 ヒイが心配そうに聞いた。 「大丈夫だ、私も行くぜ」 紅魔理沙は帽子を弾きながら言った。 「本当に!魔理沙がいたら心強いよ!」 リリーが嬉しそうに言った。 「そうね。 それじゃ、いきましょうか?」 幻リリィが言い、リリーが赤色キューブ…赤い封結晶 に触れた。 赤い封結晶はいくつかのキューブになり、リリーの手を中心に回転し、一つに塊になった。 そして、むらさき色のゲートが出てきた。 「さあ、行こう!」 リリーがそう言い、皆、ゲートの中へと入って行った。 「はははっ」 どこかで、誰かが笑う声が聞こえた。 その声は、深い深い森の中で、こだました。 「また会えるねリリィ…いや、今は幻リリィか」 男は不敵な笑みで空に語りかけた。

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東方外来日誌〈弐拾伍〉

東方外来日誌〈弐拾肆〉

「「はあああ!」」 2人はエーテル弾を放った。 バン!と音を立てて、ぶつかり、煙を立てる。 :モナド・サイクロン ヒイは回って竜巻を作り、煙の中から出てきた。 :スター・バースト! リリーは剣を前に出し、横に剣を回して、持ち直し、エーテルのレーザーを出した。 ヒイは連続でトリガーを引いた。全ての球は猛獣の亡霊に食べられ、加速した。 その亡霊はレーザーを弾き、さらにリリーへ迫った。 :借符・プロトスパーク! リリーの八卦路からは太いレーザーが放たれた。 お互いの弾幕は、相殺し合い、消えた。 :フラッシュ・ライト! リリーはまばゆい光を出し、ヒイの目を攻撃した。 しかし、 「なんだ?今の攻撃は」 ヒイは笑って言った。 そう、ヒイはサングラスをしているから、光で目は攻撃できなかった。 「だったら…」 リリーは空を思い切り蹴りヒイの元に近づいた。 「無理矢理取るまで!」 リリーはヒイの顔に手を置き、サングラスを外した 「なっ!」 ヒイは予想外の攻撃に反応が遅れた。 :フラッシュ・ライト! 今度こそ成功した。 リリーは少し離れて演奏した。 B〜BBC〜AB〜〜♪ (騎馬の肖像/福田洋介〜フレックス7〜より) リリーは演奏を終えると、周りをオレンジ色のモヤが登った。 リリーはもう一度空を蹴り、ヒイへ距離を詰めた。 「これで終わりだよ!ヒイ!:インフィニット・ブレイド! リリーは聖剣に最大限のエーテルを溜めて、切りつけた。 「まだ、だ…終わるのはお前だ!リリー!:アイオニオン・プロメテウス ヒイは手を合わせ、全てのエーテルを一つの球体にして、放った。 2人の攻撃は激しくぶつかり、衝撃波を飛ばす。 リリーの聖剣は音を立てて、球を切り裂いていく。 しばらくしてついに、弾は割れた。 「「はああああ!」」 リリーとヒイの声があたりに響く。 リリーの刃はついにヒイの仮面を切り、そのまま、ヒイの体を覆うスーツも切りつけた。 眩い光を放ち、ヒイは元も姿に戻った。リリーは宙に浮いたヒイを抱え、着地した。 「大丈夫か!」 紅魔理沙が来た。 「…大丈夫だよ…あとは、これで」 そう言い、リリーはある物を取り出した。 「それは何?」 レミリアが首を傾げた。 「これは、私の世界の霊夢が渡してくれたお札…もしもの時に使いなさいってくれたの」 そしてリリーは少し開けて続けた。 「…これでヒイに憑いてるあの男の意思を断つ!」 そう言いながら、リリーはヒイの体にお札を叩きつけた。 『意思を断つ』…その言葉にレミリアが少し動揺した。 すると、ヒイの周りからは、緑色の光が登った。 そして、 「…ん、うーん?」 ヒイは、目を覚ました。

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東方外来日誌〈弐拾肆〉