スイ
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不定期です(なるべく週一でします) ぜひ気軽にご意見ご感想をコメント してください 初めてなので大目に見てください。 作中のオリジナルキャラの名前 夏葉(かよう)ヒイ 紅葉(こうよう)リリー 紅葉リリィ(幻リリィ) 紅葉ヒリィ
東方外来日誌〈肆拾参〉【終】
サツが消えたところを見ると、封結晶が二つ落ちていた。その二つの結晶はしばらくすると、リリーた幻リリィの元へ飛んできた。 「封結晶が二つ?なんでだ」 ヒイがそう言うと、リリーも首を傾げた。 「ま、何はともあれこれで解決ね」 霊夢がそう言い、少し笑った。 「そうね…それじゃあ、リリー、ヒイ ありがとう、私たちの逆襲に付き合ってもらって」 幻リリィがそう言うと、リリーが首を振った。 「いや、例を言うのは私たちの方だよ 危ない時、助けてくれたし、一緒に演奏したり楽しかったよ」 リリーがそう言うと、ヒイが頷いた。 「ありがとうそう言ってくれると助かるわ」 幻リリィがそう言うと、封結晶を目の前に持ってきた。 「これでお別れになるのかな…」 幻リリィがそう呟くと、リリーが 「大丈夫、いつかまた会えるよ 私の能力があればね」 そう言いながらリリーは手元に小さなゲートを作った。 「楽しかったぜ、ヒリィまた会おうな」 ヒイがそう言うと、ヒリィも頷き、 「またね」 と大きな声で言った。 「魔理沙と霊夢もありがとう」 リリーがそう言うと、魔理沙が 「異変解決は仕事だからな」 と言うと霊夢が 「あんたの仕事は泥棒でしょ」 「私は死ぬまで借りてるだけだ。 盗んでるわけじゃない」 そう言い合い出したのを見て、みな笑い出した。 そしてそれから、皆それぞれの世界の話で盛り上がった。 「それじゃあ、そろそろ帰るね」 そうリリーが言い出した時には、もう日が暮れかけていた。 「楽しかったよ!みんな、バイバイ!」 リリーとヒイはそう言うと、封結晶の光のなかへ入ったいった。 「楽しかったね〜ヒイ」 そうリリーが言うと、ヒイはため息混じりに言った。 「あんな事件に巻き込まれて楽しかったって… つか、結局合わせ技使わなかったな」 「あーそう言えなそうだね」 「ま、そんなの使ってる暇なかったけどな」 「そうね」 2人はそんな会話をしながら、光の中を進んでいった。 「そろそろ行こうか」 ここは人里にある、とある家。そこに住む1人の少女が声をかけた。 「そうだねぇそろそろそんな時間だな」 1人の少年が答えた。 「今日はどこに行くんだ?」 少年が聞くと少女は少し悩んで言った。 「まあ、適当に歩きましょう」 そう言うと、少年は呆れたように 「そうだな」 と呟いた。 少年と少女はそれぞれ赤色と翠玉色の十字架を手に取り家を出て行った。 「行ってきます。 幻リリィ、ヒリィ」 そう言うと、家の鍵を閉めた。
東方外来日誌〈肆拾弍〉
:複製•ゲート サツがそう腕を前に出し言うと、リリーとヒイの後ろに、大きなゲートが出現した。 するとゲートが倒れそうになった。 「させるか!」 :魔砲•ファイナルマスタースパーク! 魔理沙の八卦炉からはいつものマスタースパークよりも太いレーザーが発射され、さらに魔理沙の横に3つずつ、合計6つの小さな八卦炉が出現し、いつものマスタースパークが、発射された。 その弾幕によって、ゲートは破壊され、砕け散り、光となって消えていった。 「もう、あなたの自由にはさせないわ!」 霊夢がそう言うと、サツの体の周りを囲んでいた無数のお札が光出した。 :麗符•夢想天性! 無数に光ったお札が一斉にサツの方を向き、一斉に飛び出した。 「はああああああ!」 霊夢がそう叫ぶと、さらにお札の威力とスピードが増した。 お札が威力を失い、散ってゆくと、サツは無傷でいた。 「なっ!」 みんな驚きの声を上げると、サツは高笑いをした。 「こんな技で俺が倒せるとでも思っているのか?」 その言葉を聞いて、幻リリィ、ヒリィ、魔理沙、霊夢は拳を握る力が強まった。 サツはそれを見ると、さらに笑い出した。 すると、サツの後ろにはさらにゲートが発生した。 それを見ると皆、身構えた。 そのゲートからは金色の2つの光が素早く飛んできた。 その二筋の光はサツの背中を貫いた。 「…な?」 「初めて動揺を見せたな、サツ!」 リリーがそう言うと、勢いよく光を引き抜いた。 「魔法が効かないなら、エーテルなら効く。 さっきの攻撃で分かった!」 リリーがそう言うと、サツは笑った 「そんな事あるか!あの程度の攻撃、もうすでに…」 そう言いながら、サツは手のひらに禍々しい色の渦を発生させた。 「何言ってんだ?あんたの手のひらにはまだ、防いだ時の焦げがまだ残ってるぜ!」 :エクシード•斬(バスター)! :クロスレイ! 2人のエーテルはサツを切り刻んだ。 「ちぃっ!」 サツは急いでリリー達から離れた、しかし、 :神剣•モナドブレイカー! サツの後ろにはヒリィが待っており、背中を思い切り切りつけた。 「がっ!」 「逃げる…なああ!」 リリーがエーテルの剣を思い切り投げ、サツの胸に突き刺さった。 「こんの生意気なガキどもが!」 サツが急に叫び出し、リリーの剣を引き抜いて、その姿を変化させた。 その見た目は、ヒイが使っていたあの紫色の剣のような見た目だ しかし 「…がああああ!」 サツに握っている件は、握っている腕を木の根っこのようなものが絡みついていた。 「なんだよ…こ…れ………」 「ああ…ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 突如サツがそう声を張り上げると、力無く倒れてしまった 同時に、腕に絡みついていた根は静かに消えていった。 「サツ…」 幻リリィがそう呟きながら近づこうとした。 「待って!幻リリィ、危な…」 リリーが言い終わる前に剣の動いた。 しかし、剣は後ろに滑ってゆき、灰のように姿を消した。
東方外来日誌〈肆拾壱〉
幻リリィの開いたゲートはみんなが通ると、すぐに消えてしまった。 「魔理沙、霊夢………お願いできる?」 リリーはそう耳打ちをした。 「もちらんだ」 「任せなさい」 2人はすぐにそう言うと、凄まじいスピードで走っていった。 「ようやく来たか…待ちくたびれたぜ」 黒い鎧に銀色の長剣を背中に掲げた青年。サツは胡座をかきながらそう言い放った。 「あんたが約束は守るって事だけは知ってるからね お言葉に甘えて、準備させてもらったわ。」 幻リリィがそう言い放つと、サツは長剣を持ちながら立ち上がり、横にはらった。 「そうか…ならば早速始めようか」 サツはそう言い、勢いよく地面を蹴った。 :防符・ディフェンド! 幻リリィがそう言うと、幻リリィの前には五角形の板が何枚も再生された。 サツの剣はシールドに弾かれ、サツは後ろにはねた。 「はああ!」 幻リリィはそう叫びながら地面を蹴り、サツに近づいた 魔石を取り出し、サツの腹部に押し付け、力の限りのレーザーを放った 煙が濃く立ち込める。 「なに!?」 霧が晴れる時、幻リリィがそんなセリフを吐いた。 霧が晴れるとそこには何もなかった。 「ヴォォン」 という音が上の方から聞こえ、幻リリィたちは空を見上げた。 するとそこには、無数の魔法陣が展開されていた。 「私がやる!:幻符・エーテルスパーク! リリーが大量の魔法陣に向かって、スペルカードを放った。 しかし、それぞれの魔法陣からも細々としたレーザーが放たれた。 リリーのスペルに比べると弱いビームだが、注目が一箇所に集中された。 「……っ!」 幻リリィが突然そう声を上げた。 「幻リリィ!」 リリーが気づいた時には、幻リリィは遠くへ飛ばされていた。 「リリー、行くよ!」 ヒイがそう言うと、リリーが返事をした。 「ああ!」 :プネウマ・セイバー! :ウージア•破(ブレイカー)! 2人の姿は青色の光を纏い、エーテルの柱を立て、サツを切りつけた。 「…甘い!」 サツはその剣撃を片手受け止め、横に払った。 :アンラッキー・殺(ハーモニクスウェイブ)! サツはそう言うと、高く飛び上がり、無数の斬撃を飛ばした。 :防符•ディフェンd 幻リリィが言い終わるのを待たずにその斬撃は飛んできた。 「…っ!」 皆後ろに飛んでその攻撃を受けずには済んだが、それでも切り傷を負った。 :復符•エリアヒー 「…!」 リリーが皆を回復させようとしたその時、サツが突然腕を前に出し、不思議な光であたり一体を包み込んだ。 「ング」 リリーが言い終えると、皆の周りには、緑色に光が少し上げった。 しかし、すぐに落ちてしまった。 「も…もう一回!」 リリーがそう言い、もう一度唱えた。 「復符•エリアヒーリング」 しかし今度は何も出てこない。 「どう言うこと!?」 リリーがそう叫ぶと、それを待っていたようにサツが言った。 「何とは言えないが、お前たちの攻撃…魔法は届かないということだけは伝えておく」 少し間をおいて言った。 「お前たちが命かながら倒したあいつは、言わば俺の劣化版だ…」 「あ…あれで劣化版!」 サツの言葉にヒリィが驚きの声を上げた。 「ああそうさ、劣化版だ劣化版に苦戦したお前たちが俺に勝てるとでも思ってるのか?」 「…勝てる勝てないじゃない…勝つんだ!」 リリーとヒイが剣に青緑色エーテルを纏わせた。 :インフィニット•ブレイド! :モナド•攻(レイジ) リリーは上から、ヒイは横から同時に切りつけた。 サツは後ろに避けたが、エーテルの斬撃に当たった。 「魔法が効かないなら」 「これなら聞くだろ!」 リリーとヒイが言った。 「たああああ!」 リリーが剣を横に構え、切りつけたが、今度は受け止められてしまい、追撃を喰らいそうになったがリリーは後ろに飛んで避けた。 「…すこしは腕をあげたようだな…なら!」 サツは手を前に出して、言った。 :複製•ゲート そう言うと、リリーとヒイの後ろに大きなゲートが出現し、倒れてきた。
東方外来日誌〈肆拾〉
:再現・エーテルの持つ力 そう言うと、幻リリィの後ろにある陣から無数の翠玉色の光がリリーに向けて素早く打ち出された。 「…!:シールド リリーは急いでシールドを張った。 光線はシールドにぶつかり爆発し、同時にシールドも壊れた。 :時符・ストップスパーク! リリーの八卦炉から灰色の光線が放たれた。 :防符・ディフェンド 幻リリィはシールドを張ったが、リリーの弾幕によって、シールドが小さい状態で止まってしまい、幻リリィにも当たった。 「…っ!まだ…まだ!」 幻リリィは動かない体を守るために、体の周りに丸いシールドを強く張った。 「どれだけ強く防御を張っても…」 リリーは剣を生成し、高く飛んだ。 「関係ない!:インフィニット・ブレイド! 剣には何重にも重なったエーテルが纏い、幻リリィのシールドを斬りつけた。 「はああああ!」 剣はシールドをどんどん斬り割いていく。 「そう簡単にやられるものですか!」 幻リリィはようやく動けるようになった体を動かしてシールドの中で剣を生成し、剣を横に構えてリリーの剣を受けた。 しかし、リリーの剣は勢いを緩めずに、幻リリィの剣も破壊した。 「……」 リリーは剣を幻リリィに当たらないギリギリのところで止め、剣を収納した。 「負けた…」 幻リリィはそう静かに呟いた。 「今のはまだお互いの力を確認するだけだから、次からが本番だよ!」 「どんな勝負でも、負けたくはないわ…だから、次は負けない!」 幻リリィはそう意気込んだ。 それから数日後 朝。 「今日はどうする?」 リリーがそう言うと、幻リリィが、 「音合わせとかする?」 「う〜ん…」 そう考え込んでいると、 「おーい!リリー!、幻リリィ!」 ヒイがそう言いながら急足で来た。 「そんな急いでどうしたんだ?」 魔理沙がそう聞くと、ヒイはむらさき色の立体を出した。 その立体は、ルービックキューブのような形をしている。 「これってまさか…」 「「封結晶!」」 リリーと幻リリィが声を揃えて叫んだ。 「朝起きたら枕の近くにこれがあったんだ」 ヒイがそう言うと、リリーがサンタみたいと呟き、話し出した。 「あいつとの、サツとの最終決戦が始まるのか…これで元の世界に戻れたらいいけど」 「きっと戻れるよ!」 リリーの言葉にヒリィが力強く言った。 「そうだよね」 リリーはそう言いながら小さく笑った。 「さっさと行って、こんな異変終わらせましょ!」 霊夢がそう言うと、みんな「おー!」と腕を高く上げた。 そして幻リリィがむらさき色の封結晶を持って前に突き出した。 すると、大きな立体は小さな立方体となり、幻リリィの掌を軸に回り始め、しばらくすると、小さな結晶は一つに集まり、大きなゲートができた。 「行こう…みんな」 リリーと幻リリィはそう言い、先導してゲートへと入っていった。
東方外来日誌〈参拾玖〉
「想像するって言っても、想像力でその音のピッチ(音の高さ。演奏の前に音を綺麗な音にするために注意するもの。ハーモニーを作るときにも使う)が変わっちゃうから、そこの特訓はしないとだよ」 「そこまでしてくれるほど便利じゃないのか」 魔理沙がそう言ってユーフォをもう一回吹いた。 「まあその特訓は個々ですることにして、曲は何をするんだ?」 ヒイがそう言うと、幻リリィがミュージックボックスを持ってきた。 「そんなの持ってたの!?」 そう反応したのはヒリィだった。 「持ってたっていうか、作った」 しう幻リリィは言いリリーが、 「それじゃあ、これはどう?」 と言いながら曲を流した。 するとヒイが 「なんか聞き覚えあるな」 そう呟いた。 「今流してる曲は『騎馬の肖像/福田洋介〜フレックス7〜』っていう以前ヒイが取り憑かれたときに私が吹いた曲だよ」 そう言うと、ヒイが「あ……」と少し落ち込んだように小さく言った。 「まあでもヒイ、あの時はいきなりでしょうがなかったんだからそう気にするなよ」 リリーがそうはげますように言った。 「その曲にするんだったら、全部覚えるのか?」 魔理沙がそう聞いた。 「いや、一部分だけだよ この曲だったら最初だけ 曲全部覚えるってなったら、戦いの時間がロスしちゃうからね」 そうリリーが言うと魔理沙が頷いた。 それからリリーと幻リリィが曲を流し、皆で考え、曲の練習を始めた。 数日後、皆はもう一度集まり、合奏をした。 「…これなら大丈夫かな」 リリーがそういうと、幻リリィは頷いた。 「ただ、まだピッチが合ってないからより威力を上げるにはもっと精度を良くしたほうがいいと思う」 幻リリィが付け足してそう言った。 「一応合わせ技としてはこれでいいとして、他の個人としての攻撃も高めないとだよな」 ヒイがそう言うと、リリーは頷いた。 「そうね…そろそろ個人の魔力、霊力の底上げをしないとね」 そう言いながらリリーは立ち上がった。 「よし、じゃあみんなで弾幕ごっこしよう」 リリーがそういきなり言ったので、ヒリィが驚いたように聞いた。 「なんでそうなるんだよ」 「だってそうするのが一番効率良くない?」 リリーがそう言うと、ヒイが呆れたようにため息をついた。 その後皆は何回かに分けての弾幕トーナメントを始めた。 初戦はヒリィ対霊夢で霊夢の圧勝で終わった。 2回戦目はヒイ対魔理沙で戦い、接戦の末、魔理沙が勝利した。 3回戦 リリー対幻リリィが始まった。 リリーが八卦炉を取り出すと同時に幻リリィは魔石を前に突き出した。 「弾幕勝負、 開始!」 霊夢がそう言うと、勢いよく幻リリィがスペルカードを発動させた。 :弾符・レインボーアロー! 七色の属性の弾幕が花吹雪のように舞った。 :幻符・エーテルスパーク! 翠玉色の光線がリリーの八卦路から発射された。 「これが私の新技、遠慮はいらないわ、たんと食らいなさい! :幻符・半霊 そういうと、幻リリィの周りから、白い霊のようなものが出現した。 「な…なにこれ⁉︎」 リリーが戸惑っていると、幻リリィが手を前に出して、霊にむけて指示を出した。 すると、霊はリリーの元へと素早く飛んでいった。 「なんだかよくわからないけど、それくらいの攻撃なら!」 リリーがそう意気込んで剣を横に斬りつけた。 「な!」 しかし、リリーの斬撃はすり抜けてしまい、霊はリリーの中に入っていった。 「これは……何…」 リリーは霊が入っていった場所をさすりながら言った。 「私も詳しい効果は知らないわ。 でも、弱体化されたってことだけは」 幻リリィは少し間をおいて言った。 「確かでしょ!」 そう言いながら、手を広げていった。 :再現・エーテルの持つ力 そう幻リリィが言うと、幻リリィの後ろに陣が発生し、そこから無数の翠玉色の光がリリーに向けて素早く飛んでいった。
東方外来日誌〈参拾捌〉
「新しく霊夢が入って人数も揃ったし、本格的に活動を始めよう」 そうリリーが言うと、みんな頷いた。 「でも、まず何をするんだ?リリーと幻リリィ以外、楽器なんてほぼ弾いたことないぜ?」 そうヒイが言った。 「だから、まずは基礎練習をしましょう それでみんなで出来そうなことを探すわ」 幻リリィがそう説明した。 「まずは、そのマウスピース…楽器の吹き口にある金属の部分を取って息を入れてみて こうやって」 そうリリーが言うと、リリーはトランペットのマウスピースを出して、「ぶーー」と音を鳴らした。 それを見てみんなマウスピースに息を通し出した。 しかし、そう簡単に音はならない。 「えっとね…」 それからしばらくマウスピースを鳴らす練習をし、楽器を使って練習を始めた。 「まずは音階からね。えっと…まずトロンボーンは1〜7番までの段階でスライドを動かして演奏するの」 そう言い、幻リリィがトロンボーンのスライド(トロンボーンの横についている長いU時の棒)を指差しながら言った。 「1番は、何もしてない…伸ばしてない状態ね 2番が大体拳1個分くらいね 3番が…」 「今からそんな事してたら、時間がかかりすぎるでしょ?」 リリーがそう口を挟んだ。 「そう言っても、これしないと演奏以前の…」 またリリーが幻リリィの言葉を遮った。 「だから…ほい」 そう言いリリーが手を前に出すと、そこから緑色の波紋が広がった。 「さ、これで準備完了」 「今のは何?」 「みんな、マウスピース吹いた時と同じ様に吹いてみて まずはこの音」 そうリリーが言うとトランペットをだし、B♭の音を吹いた。 その音を聞いて、みんなも吹いてみる すると、 「「「B♭ー」」」 皆同じ音を吹いた。 「え…吹けた?…何で!?」 みんな不思議そうにそう言った。 「一音一音練習してたら、時間かかるから、マウスピースは練習しないとだけど、吹きたい音をイメージするだけで好きな音を吹けるようにしたよ」 「イメージ?」 「そうそう、魔法と同じように想像してね」 リリーがそう答えた。 「それじゃ、何の曲をするか決めようか」 あおうヒイが言い、話し合いが始まった
東方外来日誌〈参拾漆〉
幻リリィは神社に着くと、お賽銭を入れ、お参りをした。 「霊夢〜いる〜?」 そう言うと、社殿の裏から霊夢が歩いてきた。 「あら、リリィ久しぶりね」 「霊夢久しぶり〜」 「リリィから来るなんて珍しいわね、どうかしたの?」 「いま人を集めてるの それで、霊夢ならって思ってね」 幻リリィがそう言うと、霊夢は首を傾げた。 「まあ詳しい説明はあとでするから、付いてきて」 そう言うと、幻リリィは箒に跨り飛んでいった。 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」 そう言い、霊夢も幻リリィの後を追った。 幻リリィが家に着いた時には、霊夢も追いついていた。 「あ、霊夢久しぶり」 ヒリィがそう言うと、 「ヒイも久しぶりね」 そう霊夢も挨拶をし、続けた。 「…それから、ヒリィの隣にいる2人は誰?」 霊夢は冷静にそう言った。 「そう言うと思ったよ霊夢」 そうリリーがそう言い、霊夢の前に出て続けた、 「私の名前は紅葉リリー 別の幻想郷の、外界から来たのよろしくね」 「俺は夏葉ヒイ リリーと同じ世界からきたよろしく」 「そう 私は…自己紹介しなくて良さそうね」 霊夢がそう言うと、幻リリィが霊夢を向いて言った。 「そうそう、私のことは、幻リリィって呼んでねリリーと名前が似てるから」 そう説明すると、霊夢はわかったわと言い、続けた。 「それで、何が目的?」 そう言うと、幻リリィが、トロンボーンを出した。 「それは何?」 霊夢はトロンボーンを指して言った。 「これはトロンボーンっていう楽器 中音域を出せる」 幻リリィは少しおいて、霊夢にトロンボーンを渡しながら言った。 「今ここにいるみんなで、ブラスバンドを作ろうと思ってたの」 そう説明すると霊夢はため息をついた。 「そんなことのために呼んだの?私だって暇じゃないんだから」 そう言い霊夢はトロンボーンを押し返した。 「いいじゃん霊夢 それに、これは作戦なんだから…サツを倒すためのね」 幻リリィの言った『サツ』という言葉を聞いて、霊夢が驚いた表情をした。 「どういうこと?サツを倒す作戦?楽器を演奏するのに、そんな効果があるの?」 「霊夢も見たことあるでしょ?楽器を使って戦う騒霊をね」 「プリズムリバー幻楽団ね」 そう言うと、幻リリィが頷いた。 「私たちの魔力と霊力を楽器に通し、音に弾幕を込める それなら、攻撃ができるし、みんなでの連携もできると思ってね」 少し間をおいて幻リリィが言った。 「どう?いい案だと思うけど…」 「…そうね あのサツに対抗できる力があるんだとしたら、使わないと損ね」 そう言いと、霊夢はトロンボーンを持って言った。 「私も参加するわ」
東方外来日誌〈参拾陸〉
翌日、リリーと幻リリィが同じ時間に起きた。 「ん…… くわぁ…おはよぉ 幻リリィ」 「うん……おはよ リリー」 2人とも寝ぼけているようだった。 「それじゃあ、ご飯作ってくるねぇ」 そう幻リリィが言うとリリーが 「じゃあ、私布団畳んどくよ」 と言い、幻リリィは台所へと向かっていった。 しばらくして、リリーも動き出し、布団を畳み、リビングに行った。 しばらくすると、ヒイとヒリィも起きてきた。 「おはよーヒイ、ヒリィ」 そうリリーがそう言うと、 「あぁ…おはよぉ」 そう言い、眠たそうな目で応えた。 「もうすぐご飯できるから、机の上、綺麗にしてね〜」 幻リリィがそう言い、料理で出た生ゴミを三角コーナーに捨てた。 その後すぐ、ご飯が完成したので4人分に分けて、配膳し、食べ始めた。 食べ終わると、食器を洗い皆身支度を済ませ、もう一度リビングに集まった。 そして、しばらくの沈黙をヒイが破った。 「…ところで、今日からは何をすんだ?」 ヒイが間を置いて行った 「こっちは昨日部屋に別れた後ヒリィと話して、全員での合体技を作ろうって話が出たんだ」 そう聞くと、リリーと幻リリィが驚いたように目を見開いて、言葉を続けた。 「私達も昨日、合体技作ろうって思ってたの!」 そう行き良いよくリリーが言うと、続けて幻リリィが話した。 「そっちは、技の中身について、案はあるかしら?」 「いや〜それは決まってないなまだ」 ヒイがそう言うと、幻リリィが間髪入れずに言った。 「それならちょうどいいわね、私たちどっちも楽器をしてるし、ヒリィも指揮とかしてたでしょ?中学の頃」 「確かに指揮はしてたけどさぁ 昔の話だよ?」 「昔であってもだよ! 私だってホルン久々だよ」 「じゃあ、ホルンじゃなくて、トランペットでもいいじゃん」 「トランペットは別にいるからね」 「誰?」 ヒリィは首を傾げて、リリーとヒイを見た。 「トランペットなら、をが吹くよ」 リリーが手を挙げて言った。 「そうか…了解 じゃあ、指揮をするよ」 ヒリィがそう言うと、 「じゃあ、 僕は何しよっかな〜」 とヒイが言った。 「じゃあ、ヒイはこれ吹いて」 そう言い、リリーが取り出したのは、大きなチューバだった。 「多少なりとも肺活量はあるでしょ?」 そうリリーが煽るように言うと、 「だといいね」 と苦笑いを浮かべた。 「それじゃあ、あとはトロンボーンとユーフォを集めないとね」 と幻リリィが言った。 「そうだね〜どうしよ」 リリーがそう悩んでいると、突然、 「お〜いリリィ!昨日おまえと同じ顔に奴がいたんだが、知ってるか?」 そう勢いよく扉を開けて入ってきたのは、金髪で白黒の服を着た魔女だった。 「いきなりノックもなしに人ん家に入ってくるには感心しないね〜魔理沙」 リリーが微笑しながら言った。 「ってお前、リリィと知り合いだったのか」 「そうだよ そうだ、遅れたけど、自己紹介しとくね、」 リリーはそう言い、間を置いて言った。 「私の名前は紅葉リリー。 外界の別の幻想郷からきて、魔法と剣と楽器を使って戦うよ で、こっちが」 そう言い、リリーはヒイを指差し、ヒイが言った。 「僕は夏葉ヒイ。リリーと同じ世界から来て、弾幕と剣を使って戦う」 そう軽く自己紹介をした。 「なるほどな…疑って悪かったな、リリーって同じような名前だから、何かあだ名でもつけたらどうだ?」 魔理沙がそういう、幻リリィが手を挙げていった。 「そのことは大丈夫よ、私が幻リリィって呼んでもらってるから」 「幻リリィか…いい名前だな でも、なんで幻なんだ?」 「それは、前にも言った私の素性に関係してるよ〜」 「リリィの素性?…あっ……」 魔理沙はいけないものを聞いたように息が詰まった。 「別に死んじゃったわけじゃないから、そんな考え込まなくいていいのに」 幻リリィはそう笑いながら言った。 「あとよ、2人の首にある、十字のやつは何なんだ?さっきから光ってるから気になってな」 魔理沙がそう指を刺していった。 「これは、私とヒイの力の源を貯めるためのもの…かな これは、コアクリスタルって言って、亜種生命体(ブレイド)である証拠」 リリーはそう説明したが魔理沙は頭に入っていないようだった。 そして、話を逸らすように魔理沙が、 「そういえば、何してたんだ?鉄の何か出してよ」 と、チューバを指差しながら言った。 「今、対サツ用の技を考えてるの」 幻リリィがそう説明した。 「対サツ用のわざ?」 「ええそうよ そうだ!いまちょうど足りなかったの魔理沙、これとこれ、どっちがいい?この二つが余ってるから、好きな方を選んで」 そう言いながら、幻リリィはトロンボーンとユーフォニアムを見せた。 「突然だな…そうだな〜じゃあ、このUFO?をもらうぜ」 「ユーフォね 了解」 リリーが即座に言い直した。 「じゃあ、あとはトロンボーンか…どうしよう」 リリーがそう言うと、魔理沙が声を上げた。 「なら、霊夢はどうだ?どうせ暇だろうしな」 魔理沙がそう言うと、幻リリィが、頷いた。 「そうね じゃあ、呼びに行ってくるわ」 そう言い、幻リリィは博麗神社に向かって飛んでいった。
東方外来日誌〈参拾伍〉
家に戻ったリリーとヒイは、魔理沙に会って会話した内容を伝えた。 「魔理沙って、やけに感が鋭い時あるからね〜」 幻リリィが料理を運びながら言った。 「いきなり幻リリィの偽物って言われた時はびっくりしたよ」 リリーがそう苦笑いしながら言った後、私も手伝うよと言い幻リリィの方へ向かった。 そうこうしていると料理が準備でいたので、みんなで食べ始めた。 それからは何もなくリリーと幻リリィ、ヒイとヒリィの2人ずつに分かれて、それぞれ部屋の部屋に入っていった そして、布団も敷き、寝ようとした時 「ねえ、幻リリィ」 リリーが突然そう呼んだ。 「なあに?リリー」 幻リリィがそう間延びしたような声で返事をした。 「幻リリィはさあ、プリズムリバーのとこに行ってたんだね」 「…うん そうだよ」 「幻リリィも楽器してたんだね」 リリーがそういうと幻リリィが、 「幻リリィも ってことは、リリーもしてたの?」 「トランペットをね」 「そうなの?私も、最初はトランペットだったけど、途中からホルンになったのよね〜」 「どうして?こんなこと言うのもなんだけど、楽器って趣味なんでしょ?」 「そうだけどさ〜いろんな楽器をして回るのって楽しいじゃん?」 「そうだけどさ〜 それにしてもすごいねホルン吹けるのって。 ホルンって、金管の中でもギネスに乗るくらい難しい楽器でしょ?」 「そうね…難しいわ確かに。 元々B♭管読み(トランペットなど、ドの音を基準のB♭として見る読み方)だったから、C管読み(ホルンなど、基準のB♭をファの位置にある音符で読む)で見ないといけないのはつらいわ」 「そうなんだね 私はトランペットしかしたことないから、よくわかんないや」 リリーは苦笑いをしながら言った。 「…そうだ、今度一緒に合奏しよう!」 幻リリィがそう勢いよく言った。 「それいね でもさ、するのしたって何の曲をする?」 リリーも乗り気で言い、疑問を投げかけた。幻リリィはしばらく考えてから、口を開いた。 「そうね…トランペットとホルンだけの曲…」 「悩むくらいだったらさ、みんなにそれぞれの楽器を持ってもらってみんなで演奏しようよ」 リリーがそう言うと、幻リリィが目を輝かせながら頷いた。 「それに、楽器で攻撃もできるし、それでみんなでの合わせ技…みたいなの作ったら、あいつへの対策にもなるしね」 リリーがそう言うと、 「じゃあ、早速明日からみんなにこの話をしないとね」 「そうだね…くわぁ…それじゃおやすみ幻リリィ」 「おやすみなさいリリー」 そうして、2人は目を閉じた。 その頃、ヒイとヒリィは、 「ねえ…ヒイ」 ヒリィが、躊躇ったように言った。 「…どうしたんだ?ヒリィ」 ヒイは布団に潜りながらそう言った。 「サツを倒すために、どんくらいの力がいるのかなぁ」 ヒリィが、手を天井に向けてあげ、開いていた手をぎゅっと握った。 「さあね。 でも…何かみんなでの合体技?みたいなのを考えてみるとかかなぁ」 「それいいじゃん!合体技! 技名は…」 ヒリィはそう勢いよく言った。
東方外来日誌〈参拾肆〉
それぞれの技を見せ合うという名目の弾幕ごっこが終わり、皆満身創痍で幻リリィの家で仰向けに寝っ転がっていた。 「これが、今の状態のみんなの力か…」 ヒイはまだ息を荒げながら言った。 「多分ね…でも、まだこの力でも、あいつは…”サツ“は倒せないんでしょ?」 リリーがそう聞くと、幻リリィが静かに頷いた。 「ああー」 リリーはそう呻き声のように声ををあげた。 そして、リリーは突然立ち上がって、 「外の空気吸ってくる」 そう言い、外へ出て行った。 「まるで自由人だね」 そうヒリィは呟いた。 「リリー、いつ帰ってくるかしら?」 幻リリィがそう聞いた。 「さあな〜あいつ昔っから自由奔放だったからな いずれ帰ってくるだろ」 ヒイがそう言うと、幻リリィが、 「ご飯そろそろ作ろうって思ってたのに」 「リリーの分だけ別に作るか…」 幻リリィが続けてそう言い、キッチンのある方へと歩き出した。 その頃リリーは、魔法の森上空、先ほどまで戦っていた場所に居た。 リリーはそこでトランペットを取り出し、ロングトーン(特定の音を伸ばして行う基礎の練習)を始めた 最初はB(ド)の音から、チューニングBの音(音を合わせる基本の音)まで。 続いてそのさらに上のC、D、E、F、G、A、そこまで吹くと、唇が辛くなってきた。 そして、さらに上のハイBまで吹こうとした時、後ろから声をかけられた。 「ついさっきまで、強力な魔法のエネルギーを感じたんだが…お前か?」 リリーが振り向くとそこには、見覚えのある金髪の白黒魔法使いがいた。 「それがどうしたの?…魔理沙」 リリーがそう言うと、魔理沙が、 「いきなり空が紅くなって、魔力が膨れ出したらそりゃあ驚くだろ…まあでも、そのおかげで実験は成功したがな…」 そう呟いた。 「それで?私を退治でもするの?」 「そんなことはしないぜ、さっきも言ったが、私もそれで多少助かったんだ」 そう言いながら魔理沙はリリーの横に立った。 「そういや、何してたんだ?」 魔理沙がそう聞くと、リリーは「特に何も」と言い、話を終わらせた。 そして、リリーが楽器を構え直し、今度はスラー(異なる音を切らせずに繋げて吹く)を始めた。 BからチューニングBまで、半音階(♯や♭を含めた音階)で。 「そういえば、最近はプリズムリバーのとこに行ってるのか?」 「プリズムリバー?」 「ああ 前まで行ってたろ?」 「…」 (きっと魔理沙は、幻リリィの事を話しているんだろう…でも今は、話を合わせよう) リリーは心の中でそう思い、苦笑いを浮かべ、 「あー…そういえば行ってたね〜 最近は…」 そこまで言うと、魔理沙が突然遮って言った。 「いつまでも隠してないで良いぜ…リリィ いや、リリィの偽物」 「えっ?」 リリーは突然そう言われ、困惑した。 「その反応、やっぱりか…口調がいつもと違うからな 違和感があったんだ。 それに、プリズムリバーとの演奏を忘れるわけないだろ?あんなに楽器が好きなリリィがな それに、リリィの魔力は落ちたんだ あいつとの戦いで…そんな状態で、あんな大きな魔力は到底出せない」 魔理沙は両手を後ろにやり、こっそりとミニ八卦炉を持った。 そしてしばらく沈黙が流れた。 「…図星か」 魔理沙がそう突然呟いて、立ち上がって言った。 「誰だ?お前」 そう言いながら魔理沙は八卦路を前に構え直した。 リリーは少しの沈黙あと、小さく呟いた。 「何者か…ねえ」 そうリリーが言うと、魔理沙が言った。 「おっと…抵抗したって構わないぜ、力ずくは大好きなんだ」 魔理沙はそう言いながら、飛んできた箒を片手で受け取った。 「別に…害を与える存在じゃないよ」 リリーはそう言ったが、魔理沙の目はまだ鋭い。 「その一言だけで信じられるか…そう言って、ここら一帯を一瞬で焼け野原にして、一瞬で元の姿に戻した奴がいるからな」 「もしかして、そいつの名前って…」 リリーはそこで言葉切り、間をおいて言った。 「サツ?」「サツって名前だ」 二人は同時に言った。 「知ってるのか?」 魔理沙はかなり驚いたように言った。 「知ってるよ、そいつ…強かった」 リリーはそう苦虫を噛むように言った。 そして、リリーは今までの、このL-1‘の世界で起こった事を話した そして、自分のことも。 「なるほどな…つまりお前らもあいつに目をつけられたって事か」 魔理沙は納得したように頷いた。 「信じてくれた?」 「ああ、まああんたが私たちに害を加えない存在ってことは分かった」 「おーい、リリー!」 突然そう声が聞こえた あたりを見回すと、ヒイがこちらへ近づいてきていた。 「どうしたの?ヒイ」 リリーが聞くと、魔理沙が誰?という表情を浮かべた。 「幻リリィが晩飯作ったから、呼んで来いって」 「分かった、ありがとうヒイ」 「ところで、リリーの横にいるのは、魔理沙か」 「初対面だよな?なんで2人とも私の名前を知っているんだ?」 魔理沙が不思議そうにそう尋ねた。 「それは、この世界に似た世界から来たんだ 私とヒイは」 「別の世界?なんだそれ?」 魔理沙はより困惑した様子で言った そして、間を開けて言った。 「それに、幻リリィって…」 「その話はまた今度するよ」 リリーはそう言って、足早に去っていった。