しらす🔰

12 件の小説
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しらす🔰

2024.01.21 START. 心に残るような作品をあなたに。

悪魔の願い

天使になりたい。 白い羽を纏って、神々しく輝きたい。 ア々、どうか。 生まれ変わるのであれば、どうか天使にしてください。 神様。

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悪魔の願い

バレンタイン

「ハッピーバレンタイン♡」 仕事から帰るなり、彼女の弾む声が耳に入る。 「…それ今朝も言ってなかったかしら。」 「やっと渡す物が完成したの!」 必死にそう言うものだから、 台所に目をやってみると確かに調理をした跡がある。 「はいどうぞ!開けてみて!」 赤色にラッピングされた可愛らしい小包を渡された。 言われるがまま包装を解いてゆく。 「……マロングラッセ?」 「そう!結構上手いでしょ」 てっきりチョコレートかと思っていた。 そう思いながら、今度は彼女に目をやる。 …満足そうな笑み。 私は彼女のこの笑顔が大好きだ。 「…マロングラッセの意味は、永遠の愛…だっけ?」 「えっ、知ってたの!?」 「ロマンチックなの本当に好きよね、アンタ。」 分かってたのかぁ、と少ししょんぼりする彼女を 見ながら思わず微笑んでしまう。 バレンタインは、女の子が好きな子にチョコをあげる日… 私のバックの中に入っているチョコはいつ渡そうかな?

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バレンタイン

言の葉

言葉は凶器。 簡単に人を傷つけ、殺せる。 言葉は救い。 使い方を変えれば、人の救いになることも。 あなたは大丈夫? 知らぬ間に、その凶器で誰かを殺していない? その言葉で、誰かを救ったことがある?

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言の葉

推し

いつからだろう、大好きな推しを妬むようになったのは。 画面の向こうの彼は楽しそうで、幸せそうで。 彼だって、辛いことはあるのかもしれない。 私が勝手な被害妄想をして彼のせいにしてるだけかもそれない。 私も、彼みたいになれたら…… そう思ってネットの世界に踏み込んでみる。 でも現実はそう甘くなくて。 誹謗中傷に悩まされる毎日が続くだけ…、 どこで間違えたんだろう。

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推し

余命一週間

なんで僕を産んだの!!! 抗うように、そう叫んだ。 誰も聞いてなんてくれないのに。 この世界の住人は余命一週間、そう気付いたときには遅かった。 お母さんもお父さんも何処にいるか分からない、絶望的な状況。 しかしこれは運命なんだ。諦めるしかない。 と、昨日亡くなった僕の親友の言葉が脳内で再生される。 あぁ、これで僕も終わりなんだ。 それでも何処か信じがたくて、今日も永遠と叫び続ける。 ぽとんっ 「うぉっ」 若い男女が通ると、木の上から何か落ちてきた。 「なんだセミかよ…吃驚させやがって」 「セミは一週間しか生きれないんだから、多めに見ましょ。」 「にしてもこの天気、どうにかならねぇのか…?」 ギンギンと照りつける太陽を見上げながら、男はそう呟いた。

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余命一週間

大人

「大人になったらな、 自分の首を絞めないと生きていけないんだよ。」 いつだったか、叔父に言われた。 「死んじゃわない?」 「どうだろうなぁ。」 不意に、頭を撫でられた。 「お前はそんなやつになるなよ。」 数日後、叔父は亡くなった。 私の頭を撫でてくれた、あの手の感触は、今でも残っている。

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大人

お菓子作り

「あ、これ美味しそう」 誕生日プレゼントであげた、お菓子のレシピ本を見ながら彼がいう。 彼はお菓子作りが好きである。 週末は何かしら作りご馳走してくれる。 彼が作るものはどれも美味しくて、つい食べ過ぎてしまう。 それ故に最近、少しだけ体重が増えてしまったのは内緒。 「よし、これにしよう!」 「決まったの?」 いそいそと準備を始める彼に聞く。 そうすると彼は、満面の笑みでこう言った。 「あのね、マロングラッセって知ってる?」

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お菓子作り

少女とクラゲ

クラゲの死に方って知ってる? 海に溶けてしまうんだって。 日々のニュースに出てくる人は、血生臭い。 死に方によっては血塗れで、目の置き場に困るほど。 私はそんな死に方はしたくない。 クラゲのように、綺麗なまま、海の一部になりたい。 そんな想いを抱えながら、少女は海へ身を投げた。

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少女とクラゲ

指輪

「今日は指輪付けてないんですか。」 仕事の後輩くんと居酒屋に行き、そう問われる。 「振られたんですか?」 …正直な後輩だ。 「私が振った、ていう可能性は…」 「振ったんですか?」 「…振られた。」 「やっぱそうなんじゃないですか」 まどろっこしいですね、とウーロン茶を口に含む後輩くん。 「なんで振られたと思ったの。」 「いつもより口数少ないし、珍しくビールを頼んでるから。」 確かに少し落ち込んではいるけど。 何ともない表情で箸を進める後輩くんを見ながら、寂しくなった薬指を見る。 婚約だってしていた。それでも終わりは呆気なかった。 相手曰く、一緒にいてつまらないと。 他に良い人でも出来たのか、それとも本当に潮時だったのかな。 指輪を渡されたとき、割と嬉しかったのに。 気を紛らわす為に仕事に没頭して、後輩と一緒に飲みにきたというのに、また思い出してしまった。 「…そろそろ出ますか?」 控えめに、そう聞かれる。 「うん、行こうか。」 居酒屋の帰り道、辺りは少し暗い。雨でも降りそうだ。 「付き合わせてごめんね。本当に良い後輩だよ。」 「…良い後輩、ですか。」 何か物言いたげな顔をする。 良い後輩が気に食わなかったのだろうか。 「…俺は、内心ラッキーだなって思ってます。」 「…え?」 「傷心中の先輩の付け込もうと思ってますよ。」 そう言うが早いか、抱き締められた。 びっくりしてしまったけど、彼の手は少し震えていて。 「俺が、忘れさせます。だから…」 「…うん…」 本当はもう忘れつつあるけど。 彼がそう言ってくれて、私のためにちょっとでも必死になってくれるのなら… もう少し、引きずっている振りを続けていいかもしれない。

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指輪

教えて下さい。

彼は殺人者だけど、殺人者ではありません。 彼は沢山の人を自殺に追い込みました。人を殺したも同然です。 ですが、逮捕されません。彼は何も手をつけてないから。 まるで、自殺への道を教えてるような、卑しい犯罪者です。 僕は彼が許せません。 ある時、彼に言いました。 お前は犯罪者だ!!さっさと逮捕されてくれ!!と。 そしたら彼、なんて返したと思います? 「俺は、誰かと仲良くなりたかっただけなんだ…」 泣きながら、震えるような声でそう言われました。 仲良くなりたくて、なんで相手を自殺に追い込むんだ!?と反論したら、彼はただただ泣き、その場に座り込みました。 その数日後、彼は自殺しました。 僕に言われたことに傷ついたんでしょうか。 朝、首を吊っているところを発見されたそうです。 僕は、結局彼と同じなんでしょうか? 僕も彼と同じように、人殺しになってしまいましたか? あなたなら分かるでしょう? あなたが僕と立場なら、どんな風に思うんですか? ねぇ、教えて下さい

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教えて下さい。