ゆうか

11 件の小説
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ゆうか

ESFJになりたい

mbtiをやるたびに仲介者と冒険家をいききしてきます。 なぜ二つのmbtiをいききしてしまうんだろ、そんなに性格が毎度変わってるわけじゃないのにと思いました でもよく考えたら私は人によって性格が変わる人でその人が笑ってくれたり、好感をもってくれた言動や行動を無意識によせています この二つのmbtiは人に合わせる、空気を読むなど相手主流のコミニケーションをとることが多いmbtiだと思うので(個人の意見)逆に我があんまりなくて常に相手主流なので性格が定まらずにコロコロ変わってしまうのかなと思いました。

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差し違えるな、持久戦だ。

人生は長い長いマラソンで持久戦だ。  だけど多くの人が自分のペースではなく相手、みんなのペースに合わせようとする。 早くみんなに追いつかないと。 みんなの後ろ姿が遠くなっていくと、とても焦る。 追いつかなきゃ追いつかなきゃ追いつかなきゃ みんなから一度離れてしまった足でもう一度ギアを上げる。 しかしどうだろう? 疲れきった足でハイペースのみんなに追いつこうとすればするほど苦しくなる。 一瞬近づけてもまたすぐ距離が空く。 息切れが激しくなる。 必要なのはみんなに追いつくことではない。 一度、休憩をはさみまた走り出すことが重要なのだ。 もしこの話を読んでいる君が今そういう状況ならこの判断はとても賢い。 しかし、それでも走るのやめなかったら? 足がつる。痛む。呼吸するのも苦しくなる。精神的にもキツくなる。 どんどん皆んなが遠ざかっていく。 力を振り絞りもう一度ギアを上げた。 大転倒した。 小さな石に引っかかったのだ。 足の所々から血が吹き出し、足を挫いた。 最後の力で必死に起きあがろうとする。 だけどすでに足は限界だと悲鳴を上げ、精神的にも起き上がれなくなった そうなってしまったらもう一度走り続けるために時間がかかる。 最悪走ることができなくなってしまうのだ。

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味気ない毎日

毎朝、睡魔と戦って無理やり体を起こす。 毎朝、顔を洗う。 毎朝、朝ごはんを食べる。 毎朝、歯を磨く。 毎朝、服を着替える。 毎朝、太陽を浴びる。 なんて味気ない毎日なんだ。 大学生の俺は期待していた。 環境が変わればなにか楽しい事が起きるかもしれない。 だが、何一つ変わらない。 ゆういつ変わったのはバイトして必死に貯めた金を生活費に注ぎ込むことだけだ。昨日スーパーで卵を買おうとしたとき俺は300百円とかかれた値札としばらく見つめ合ったあと、震えた手でかごにいれた。 毎日がeverydayだというのはまさにこういうことだ。 ー数ヶ月たち蝉(せみ)の声が聞こえてくるようになった。そろそろ俺も就職しなければ。そう思いながら一匹の蝉が目に止まった。必死になって声を出し、鳴いている。 蝉はなぜあんなに鳴くのだろう?鳴く事に意味はあるのだろうか?鳴く事で体力をすり減らし命を短くしているように見える。 アホくさい とけかけのアイスを片手に俺はそう小さく呟いた。 ーまるで裸になったような木々の枝に桃色の花がついてきた頃俺は社会人になった。 社会人になればきっとなにか変わるそう信じていた。 ー朝、カーテンの隙間から差し込む光で俺は目を覚ました。 テレビをつけると天気予報をやっていた。 今日の気温は40°近く上がると。 俺はまたベットに入った。 今日は8月22日、水曜日。 本来なら睡魔と戦いながら無理やり体を起こし 暑苦しいスーツという鎧を着て地獄という名の会社に出勤しなければならない。 だが、今の俺には 毎朝、顔を洗う事も 毎朝、朝ごはんを食べることも 毎朝、歯を磨く事もできない。 半年前に鬱病と診断された俺はそんな味気ない毎日がeverydayなんて言うことはできなくなってしまった。 社会とは甘くなかった。 俺は楽しい事が待っていると期待し、本気で信じていたのだ。 自分の期待と違っていた時俺はひどく絶望した。 涙が止まらなかった。 どうして泣いてしまったのかは今でもわからない。 ただ声をあげて必死に泣いた。 ふと鏡に映った自分を見た時、俺は アホくさい そう小さく呟いた。 こんなことならいっそ前の生活のほうがよかった。 味気ない?なんて幸せなことだろう。 もし願いが叶うならバイトの金を生活費につぎ込み300円と書かれた卵に震えながら手を伸ばしていた日々に戻りたい。 どうして人は過去に縋り、未来に期待してまうのだろうか? そうしてしまうからこそ人は弱い、脆い、醜いのだ。 だが、分かっていてもそうしてしまうのが人間なのだと。 俺は五階の屋上に続く長い長い階段を必死に這い上りだいぶ衰えた腕の力で柵を登った。 ー数日後 二十三歳の男性が自宅の五回建てアパートから飛び降り自殺したと報じられた。

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人生の一曲 

【前半】 雨上がりの夕暮れ、こうはふとした瞬間に見知らぬ路地に足を踏み入れた。 「こんなところに、道あったっけ?」 細い石畳の先に、小さな古びた看板が揺れている。 『音の記憶屋』—不思議な名前の店。 扉を開けると、そこには年齢も人種も性別もバラバラな客たちが静かにCDを手に取っていた。 店長は普通のおじさん。 だが彼は、訪れる誰もが今必要としている「人生の一曲」を見つけ出す、不思議な力を持っていた。 こうは半信半疑で棚の前に立った。 店内の空気は重くも軽くもなく、どこか懐かしい匂いがした。 やがてこうは一枚のCDがひときわ輝やいてるのが目に入った。 まるで手に取れと言わんばかりに。 そしてそのCDから流れ出した音楽は、こうの胸の奥深くをそっと震わせた。 それは、これまで気づかなかった自分の心の声だった。 「ここは、ただの店じゃない。」 こうはそう思った。 こうはCDプレイヤーにディスクをそっと入れた。 静かなメロディが部屋中に広がる。 その音は、まるで彼の心の奥底に隠れていた感情をそっと撫でるようだった。 「何だこれ…」 思わず息をのんだ。 その時、隣の棚から柔らかな声が聞こえた。 「初めての客かい?」 振り返ると、店長がにこやかに立っていた。 「そうです。こんな場所があるなんて、全然知らなくて…」 こうは正直に答えた。 店長は微笑みながら言った。 「この店は、必要な時に必要な人が辿り着く場所なんだよ。ここで君が輝くCDを見つけたらそれが君の人生を表した代表曲さ」 こうはその言葉に戸惑いながらも、胸の奥が少しだけ軽くなるのを感じていた。 店内には、涙を流す女性、目を閉じて音楽に身を任せる老人、そして静かに微笑む少年。 それぞれが自分の 【代表曲】 と向き合っていた。 こうは小さな声でつぶやいた。 「ー僕にも、そんな曲があるんだろうか…」

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取り返しのつかない間違い

声を高くして、話し方を可愛く。 動きはゆっくり、変なことはしない。 そんな風に“かわいい自分”を作ってた。 好きな人が、それを見て好きになってくれた。 でもそれは、本当のわたしじゃなかった。 息が詰まるような、苦しい秘密みたいだった。 ある日、もう我慢できなくなって、自分をさらけ出した。 本音を話し、声のトーンも自然に戻した。 でも、周りからは「ぶりっ子だってばれてるよ」 とか、「変わったね」と言われて、友達は距離を置き始めた。クラスのみんなも冷たくなった陰で悪口を言われるようになった。 好きな人にも言われた。 「もう、前みたいに好きじゃない」 胸がギュッと締めつけられた。 ほんとの私を好きになってくれる人なんていなかった 思えば両親にも対しても常にいい子でいた。    強くなりなさい、  すぐ泣かない、  そんなことで悩まない。 私は自分がダメな人間なのだと気づいた。 それ以来二人に悩みを打ち明けることはなくなった。 二人の前で泣かなくなった 泣く時はトイレかお風呂。 二人に〇〇は強いからねと言われるようになった。 でも、今のみんなは私の 【ほんと】 を受け入れてくれるかもと。 幸せな気持ちになった。 帰り道、窓ガラスに映る自分を見て、つぶやいた。 ーあぁ、間違えた

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顔面至上主義 

二学期の初日。 夏休みの間に、少しだけ見た目を整えた。髪を切って、軽くメイクも覚えた。 朝、教室に入ったとき、男子が一瞬こっちを見て笑った。 ヒソヒソでもなく、はっきりでもなく。 ただ、笑った。 それだけで、全部バレた気がした。 「無理してるな」とか 「誰に見せたいんだよ」とか 「似合ってないのに」とか。 何も言われてないのに、勝手に頭の中で声が聞こえる。 席について、何事もなかったふりをして、筆箱を開けた。 手が少し震えてた。 昼休み、スマホを見たら、誰かのストーリーに教室の隠し撮り。 ピースしてるさくらの奥に、わたしが映っていた。 コメントに、「あれ誰?」って。 誰も、返事してなかった。   帰り道、駅のガラスに映る自分の顔を見て、そっと髪をほどいた。 風がふいて、前髪がぐちゃぐちゃになった。 でももう、直す気になれなかった。

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【秋がきた】

秋が、山を降りてきた。 冷たい風をまとって、森をくすませ、空を澄ませて。 草は少しずつ色を落とし、虫たちは声を低くする。 田んぼは金色になり、柿の実が静かにふくらんでいく。 秋は言葉を使わない。 でも、どこにいても気配だけははっきりわかる。 窓を開ければ、あの匂い。 少し冷たくて、どこか懐かしい。 秋は、人を急かさない。 ただ、静かにそばにいる。 気づけば、夏がいなくなっていた。

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【秋の手紙】

落ち葉を踏むたび、あなたのことを思い出す。 赤いマフラー、少し照れた横顔。 全部、秋の色に溶けていった。 「また来年も、ここ歩こうね」 そう言ったあなたは、春にはもういなかった。 風が冷たくなるたび、言えなかったさよならが胸に残る。 秋がくるたび、それを読み返す。 まるで、返事のない手紙みたいに。

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【最後の約束】

彼女は重い病に倒れ、余命は残りわずかだった ある日彼女は彼の手を握った 「最後に一緒に星空を見よう」 病院から見る夜空は夜のような昼のような夢のような色がした。 彼女は静かに笑い、そっとつぶやいた。 「死ぬことは怖くない。だってあなたと見た空が私の心に残るから」 限られたほんの瞬間 二人の目には永遠の星空が映っていた

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ただいま

「おかえり」 その一言で 今日の疲れが消し飛んだ

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