零 (0)
15 件の小説プロローグ
この関係をやり直したい。 誰しも1度はそう思ったこと、あるよね。 ここに1度だけやり直せるチャンスと期限は3年で毎回更新されるチャンスがある。 あなたはどっちを選ぶ? 私は断然、こっちだな。
プロローグ
ここは、仄暗い海の底。 私達5人の人間だけが生きる住処。 誰も聞いてくれない音楽を弾き続ける自由な場所 もう直ぐ夏だ。 海面に上がってみようか。 家族も友達も知らない人さえもいなくなってしまったこの場所で。 小さな冒険に出かけよう。
君の羽は。 下
俺の名前はハセル。 羽族の愛し子と呼ばれるほどの美しい羽を持って生まれた。 毎日贅沢な日が約束され、平和で幸せな日々を送っていた。 ある日、森を歩いていると穴のある木下に1人の少女を見つけた。 「ねえ、君は誰?」 その後少々の沈黙が訪れ、口を開いた。 「あなたは、私の羽をどう思うの?」 俺は静かに彼女の羽を見つめた。 「黒いね。」 「他になにかないの?」 「あるもないも、君の羽は黒い。それ以外でもそれ以上でもないだろう。」 彼女は目を見開き、 「私の名前はセルカ。羽族の忌み子。あなたと正反対よ。」 それ以来、暇があれば森に出向き、木の穴の中で談笑するような仲になった。 ある日行くと、セルカは泣いていた。 「私、今日汚い忌み子だと言われたわ。 …私思い上がっていたよかもしれない…。 うぅぅぅ…。」 俺は彼女のことなんてちっともわかっていやしなかったのだと知った。 泣きつかれた君にそっと囁いた。 「俺は君には言ってなかったけれど、俺は他人に羽を移し替えることが出来るんだ。けれど君は記憶を失う。それでもこの黄金の羽が欲しいか?」 君は寝言だったのかもしれないが、確かに小さな声でうん、と言った。 俺は震える手で刃を手に取った。 そして俺の翼を切った。 君に移し替えたあと、俺は思った。 (君は多分俺のことも忘れるだろう。そしてこの辛かった15年の記憶も忘れるだろう。 次会うときは、君は他人だね。) 最後の別れの為に君の頬にキスをした。 俺の涙は聖なる力があるらしいが、もう翼のない俺はただの人間だった。 村人達の記憶も書き換えた。 君を女神だと慕った毎日に。 俺のことは羽のない劣等種だと覚えさせた。 君をより褒めてくれるように。 けれど、長老だけは書き換えなかった。 この事実を伝えた。 彼は涙していた。 俺を劣等種として地上へ落とすように言った。 誰も興味を持たないように。 長老は許可を出してくれた。 俺の為に。セルカの為に。 彼は心して許可を出してくれた。 そして時が来たらセルカに伝えるように言った。何故かは分からないが、思い出して欲しかった。 俺は今日地上にいる。 君の身代わりの劣等種として。 計画通り君は俺に赤の他人のように接してくれた。そして君は俺に翼を移し変えようかと言ってくれた。 俺はこの能力さえも移し替えてしまったらしい。この時俺は君に失せろ、と言った。 俺の努力と痛みが無駄にならないように。 俺の悲しみが無駄にならないように。 そして君が元の忌み子に戻らないように。 君が傷つかない為に。 そう、言った。 君と別れたあと、俺はどこか遠くで死のうかと思った。君と会うと、情が湧いてしまうから。君に会うと、離れなれないから。 けれど君の声が聞こえた時、俺は振り向いた。そこには全てを知った君が美しい笑みで立っていたから。
君の羽は。 上
ここ、天界には羽族がいる。 彼らは羽を持って生まれ、美しい羽を持つものほど重宝される。 少女、セルカは黄金の羽を持っていて、皆から重宝されていた。 しかし、彼女は羽のない少年、ハセルが好きであり、皆からあまり会わないでくれと言われていた。 しかしそんなある日突如彼女はハセルに言った。 「ねえ、ハセル。私ね、人に羽を移す能力を持っているの。」 「は、、、?」 「それでね、、あなたが望むのであれば私はあなたにこの羽を渡したいの。」 セルカは絶対この条件を呑んでくれると思っていた。 あなたに似合う羽は何色?、あなたにこの黄金の羽は似合うのかしら? そう毎日考えていた彼女は言えたことにとても感情が高ぶっていた。 しかし、彼女がハセルから聞いた答えは想像もつかないものだった。 「もう、俺に関わらないでくれないか。 今すぐ、、失せろ。」 そう聞いた時、地獄のそこに突き落とされたような感覚がした。 何が彼を怒らせたのか、何がいけなかったのか。 そんな感情が彼女の中で渦巻いた。 「じゃあな、セルカ。もう俺の前に姿を見せないでくれ。」 「ちょっと、待っ、ねぇってば!」 彼女が叫んだ時、ハセルはもう既に居なくなっていた。 この日からセルカは部屋に閉じこもり、姿を見せなくなった。 人々は心配に思い、毎日果物や食べ物を持ってきた。 そんなある日、羽族の長である長老こと セーベルが訪ねてきた。 突き返そうとしたが、彼の言った言葉が気になった。 「お前は、ハセルについて知りたいのではないのか?」 「ええ。長老は何か知っているのですか。」 「中に入れてから聞かせてやろう。」 そう言われ渋々中に入れ、話を聞いた時彼女は衝撃の事実を知り、悲しむことになった。
金木犀 :キンモクセイ:
私は金木犀の匂いが好き。 甘くて、かわいらしくて、彼氏も好きって言ってたから。 でも本当は、椿みたいな紅くて、気高さを感じられる花が好きだった。 いつから変わってしまったんだろう。 昔は、もっと明るくて、可憐さなんか気にしなくて、意見をもっとハキハキしていた。 金木犀の甘い匂いに惑わされた私に価値はあるのだろうか。
ホワイト・ナイト・セレナーデ (プロローグ)
ハァ…ハァ… 冷たい雪の中を歩く私は恐らく後数時間で死んでしまうだろうということが自分でもわかってしまうような窮地へいた。 ただ家の為に頑張っていただけなのに… 婚約破棄され、虐げられ、おまけに呪い子扱い。 どういう了見なの… 神様… 道行く人に助けを求めても振り払われてしまう。 ああ、聖なる湖が見えてきた… ここでいっそ死んでしまおうか。 この身を投げ捨てる前に祈った。 家族に、婚約者に、婚約者を奪った女狐に、 不幸になれ、と。 意識が遠のいた。 最後の感覚は、冷たい。 その一言にすぎた。
鎖の中
鎖に縛られている私を見て、 ある人は可哀想に、 ある人は大丈夫?と、 ある人は見向きもしない。 けれど共通点は助けてはくれないこと。 私はここにいるわ、 ここから出して。 そう、喉が裂けそうな程に 叫んでいるのに 助けてくれはしないのは なぜなの? 私が忌み子だから? 私には計り知れない呪いがついているから? けれどあなたはこんな私を初めて見つけてくれた。 呪いにまみれた私からあなたへ祝福のキスを そう願いたいのに、 触れることすら出来なくて。 神様 これは何に対しての罰なのですか 私はこの鎖から解き放たれたいだけなのに。 ならば、この私があなたを、神を、呪って差し上げるわ。 この罰は… 私を鎖から解放してくれなかった罰よ。 呪った最後にあの人に触れたい、話したい、 見て欲しい、愛して欲しい。 そう死にたいな。 そう、今日も妄想している私をこの鎖から解放してくれる人はいない。 “あの人”なんて初めからいないのだから。
ローズパッションティー
美しい景色の見える屋上で、1人、ティータイムをする。 この景色と甘いお菓子やスコーンの相性がすごく良くて、癖になってきている。 のどごしのいい紅茶で甘いスコーンを胃に流し込み、食べては流し込む、という作業を繰り返す。 すずっ、とカップの紅茶をすすり、ガラスのテーブルに置く。 景色を眺めると、雀が柵に止まっていた。 ぴよぴよと鳴く雀に手を伸ばすと、大きな音を立てて、飛んでいってしまった。 横に置いてあった文庫本を手に取り、 パラパラっとページを適当にめくる。 特に読みたい場面もないなと思い、本を閉じる。 することも無く、席をガタッと立つ。 屋上の扉を開けて、室内へと戻る。 屋上には、扉の閉じたギギィという虚しい音が響いていた。
ホワイト・ナイト・セレナーデ(人物紹介)
登場人物紹介 ルナ チェス セレナーデ セレナーデ公爵の一人娘。 クローダンの婚約者。 社交界で最も美しく、有名で、好かれている。 クローダン ルイチェスラー ルイチェスラー候爵家の異端児。 膨大な魔力量とその身体能力や頭脳、全てにおいて完璧。 色っぽさがあり、令嬢からの人気は高いが、本人はルナ一途。 ドーハ ホーリーナイト 聖信徒教会の教皇。 ルナの幼なじみであり、好き。 クローダンのことは死ぬほど嫌いでいつも喧嘩ばかりしている。 美しい見た目で人々を魅了していくが、腹黒い。 アーシャ エルセンドラ ルナの親友。 騎士の家系であるエルセンドラ家の後継者。 女性でありながらも、強い腕前を持つ。 ルナのためならなんでもすると公言するほど、大好き。(親友として) オーティラ ラピスラズリ 人物達の住む国であるラピスラズリ皇国の王。 穏やか見た目と裏腹に意外と悪企みしてることが多い。その度にアルベルトに止められるのが日常の光景となっている。 アルベルト フォン ラピスラズリ ラピスラズリ皇国の第一王子。 ルナの元婚約者で、今でも想っている。 完璧王子であり、王位継承権第1位でありながらも、自由に過ごしている。 カール フォン ラピスラズリ ラピスラズリ皇国の第二王子。 アルベルトをとても慕っていて、ルナにとっては弟のような存在。 人懐っこく、好かれやすいタイプ。
私の毎日。 第二章
学校に着くと、クラスのみんなが待ってくれてる。 ここでまた、 おはよう。 っていう。 全員じゃ無いけど何人かは返事を返してくれる。 親友や友達と近い席に座ってみんなでトランプする。 1番多いのは、ババ抜きとか大富豪とかかな? わかんないけど、楽しい(えへへ😅) 担任が入ってくる。 テスト始めるぞー、席につけー、って毎日言うのなんでだろう笑笑 テストを受けて終わったら、一限目の用意。 先生ご入場〜! そこから少し時間が過ぎて授業が終わる。 化学の先生は、おおらかと言うか、適当なところが多くて、挨拶せずに復習しとけよーって言って教室を出ていく。 二限目の用意をおわらせたら、親友の葵の所へ行く。 少し話して席に着くと、次は担任の古文の授業だったらしくて、みんな喜んでた。 担任の近藤先生は、面白くて、優しくて、みんなからとっても好かれている。 採点も早くて、もうテストが返された。 晴渡と直人が来て、いっせーのでテスト見せ合いっこする。 いつも晴渡が1番点数が良くて、その次に私、直人の順番だ。 その度に直人は悔しがってみんな爆笑。 やっぱり近藤先生の授業中は、みんな賑やかだなぁ〜( *´꒳`* )