Noe
2 件の小説はじまりのかみさま
寒い、冬のことだった。 ぼくはかみさまにひろわれた。 物心ついた時にはかみさまがぼくの親、というものだった。 ぼくがひろわれて15年たったその日かみさまはぼくに言った。 「 、そろそろここから離れようか。」 その日、かみさまはぼくに学校に行くように言った。 嫌になったらいつでも帰ってきていい、本当に駄目な時だけ、 という条件つきで。 そんなの予想しなくても分かる通りぼくは全力で嫌がった。かみさまの元から離れるなんて到底無理だとわかったから。 でも気づいた時にはもう神社からは遠く、遠く離れた所にいた。 高校、という新たなぼくの生活の居場所に。 この時、ぼくは勘づいていた。 かみさまは、恐らく、二度とぼくの前にはもう現れないことを。
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鎖の中
鎖に縛られている私を見て、 ある人は可哀想に、 ある人は大丈夫?と、 ある人は見向きもしない。 けれど共通点は助けてはくれないこと。 私はここにいるわ、 ここから出して。 そう、喉が裂けそうな程に 叫んでいるのに 助けてくれはしないのは なぜなの? 私が忌み子だから? 私には計り知れない呪いがついているから? けれどあなたはこんな私を初めて見つけてくれた。 呪いにまみれた私からあなたへ祝福のキスを そう願いたいのに、 触れることすら出来なくて。 神様 これは何に対しての罰なのですか 私はこの鎖から解き放たれたいだけなのに。 ならば、この私があなたを、神を、呪って差し上げるわ。 この罰は… 私を鎖から解放してくれなかった罰よ。 呪った最後にあの人に触れたい、話したい、 見て欲しい、愛して欲しい。 そう死にたいな。 そう、今日も妄想している私をこの鎖から解放してくれる人はいない。 “あの人”なんて初めからいないのだから。
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