悠〚いう〛
7 件の小説悠〚いう〛
ド初心者です。 拙い文章ですがサクッと読めるような話が書けたらなと思います。 よろしくお願いします! 〚連載〛 ⚀恋でも何でも無いから 友達以上恋人未満の関係性を彼女目線で書いた短編集です。 私の癖により切なげな物が多くなりますきっと。 ⚁私の頭の中のこと 私が頭の中の事をそのまま書き起こした日記です。 一発書きするので多分色々変です多分。 ⚂悪い人 私と〝貴方〟の話です。 フィクションだったり、ノンフィクションだったり。 マジでどうなるか分かりません。 何も言わず見届けてください。
昨日やれば良かったのに
昨日は筆が良く乗ったのに…… 何故捗るのはいつもお風呂なのか。 スマホも紙も無いからメモが出来ないのに。 どうしてそこで捗ってしまうのか。 水垢で曇り気味の鏡では心許ない。 どうしてお風呂上がりにすぐメモしなかったのか。 特に悩んだ「悪い人」の話が上手に浮かんできたのに。 どうして……。 上がる頃には綺麗さっぱり忘れてしまって思い出したのはまたお風呂、幸い今日は湯船に使っているからギリギリ書いていられる。 思い出したのは話の内容ではなくて、「話が上手に浮かんだ」事。 意味は無し。 ただ日記を書くことができたから、まぁ良しとする。 また筆が乗るその日までのんびり過ごしていよう。 今日はまた別作品の裏話を……。 別シリーズ、「恋でも何でもないから」について。 お気づきの方がいるかも知れないが、あれは「悪い人」に出てくる「貴方」がモデル。 当初悪い人を書く予定が無く、でも貴方に対する気持ちをどこかで発散したくて書いたのが恋でも……なので。ね。 この文章で伝わるのか心配だが続ける。 考えないで、感じて。分かって……。 読んでいない方の為にも色々説明させて欲しい。 貴方というのは実際に私が思いを寄せている歳上の男性。 誰からみたって両片思いだって分かるような関係性の方。 まぁとにかくずるい大人、というタイプの方で。 色々あってお付き合いはまだ出来なく、何度かお別れを試みたが結局無理だった。 お互い、今更手放せなくなっている。 お互い、フリーのくせに。 考えたくない。 宣伝にはなってしまうが「悪い人」頑張って書いていくので是非見守って欲しい。 逆上せそうなので今日はこの辺で。
何書いてるか自分でも分からない
文章下手くそだけど、なんか好きだからどうにか納得してる。 楽しい。 何の話を書こうとしたんだっけ。 書きたいこといっぱいあるんだけどなぁ。 全部少ないの。 細々したものが沢山あるから、どうしようかな。 この間書いたあまおとの話しようかな。 あまおとに出てくる男女は実は私と幼馴染がモチーフでね、幼稚園の頃すごく仲が良かったんだって。 それで、悠家の話になるんだけど。 私の家は家族間でキスすることが割とあるの、海外の挨拶みたいな感じで。 それを幼馴染ともしてたんだって。 今思うと幼馴染と!?うげー。 ちょっと恥ずかしいってなるね…。 まぁそんな思い出を書いてみたの。 で、あまおとの男女の話に戻るね。 この子達はちょっと古めの二階建てアパートにいて欲しい。 階段とか小さいベランダが少し錆びてるような。 1DKくらいに住んでて、平成の高校生の部屋みたいに散らかってて欲しい。 お互いの趣味のもの、映画のDVDとか好きなバンドのCDだとか、本とか。 ローテーブルと座椅子が2つと、ベッドはどんなの置いてるかな。 絶対昼間は電気付けないだろうな。 雨の薄暗いままいて欲しい。 玄関から入ってくる彼から見たら、逆光で彼女のシルエットしか分からないみたいな。 で、少し不安になって、彼女の存在確かめるみたいに長いキスをして欲しいね。 この二人の関係はどちらも踏み込まないけどお互いを“解ってる”といいね。 別にお互い好きでもないけど、誰かに取られるのは癪、みたいな。 手放せなくなってるといいな。 そうゆう恋愛好き。 そんな恋愛リアルでするもんじゃないけど。 だから新連載の汚い話、みたいになるんだぞ、辛いだけなんだからな!!!! まぁあれに関しては私が勝手に厄介にしてるだけなんだけどね……
失敗
初めてのキスは煙草とブラック珈琲の味がした。 苦くて。それでもあまかった。 何度唇を重ねても同じ味がした。同じ香りがした。 次はいつ会えるだろうか。 気軽に会えない距離というのは辛い。 どれだけ跡を残しても、やはり本人がいないと寂しいばかり。 貴方が飲んでいた珈琲。 貴方が置いていった寝巻き。 貴方が買ってくれた可愛い猫のティースプーン。 慣れないのに一生懸命撮ってくれた写真。 他にもたくさん。 1度会っただけでこんなにも侵されてしまった。 会わない方が良かったかもしれない。 貴方の匂いが残るベッドに1人転がる。 貴方から話された女の子達も今の私の様な思いをしたんだろうか。 貴方に焦がれた、他の子達も。 話せば話すだけ浮かんでくる多くの別の存在に刺されて。 離れていったんだろうか。 私一人で良いじゃない。 って言いたくても言えなくて。 今までのこと。これからのこと。 考えるだけで溜息が出る。 だけど整理も兼ねて書いてみようと思う。 私と、大好きだけど好きになれない、貴方のこと。
あまおと
雨の音がする。 粒が窓に当たる音。 草木が弾かれる音。 車が飛沫をあげる音。 いつもより分かりやすい人通りの足音。 雨の日は大好きだ。匂いも雰囲気も全部。 何も無いのに少し胸が締め付けられる感じ。 全てを儚げに感じてしまう。 きっと雨を降らせる神様はロマンチストなのだろう。 それに酔う私も。 少しモヤのかかった風景をレースのカーテンでさらにぼかす。 好きな曲を遠くから聞こえるのかと錯覚する程度の音量で流して。 そんな中で好きな本を読んで。 私は幼馴染を待つ。 彼は近くの喫茶店でバイトをしていて、夜にも何かバイトをしているらしく。その間の仮眠に帰ってくる。 アパート2階の角部屋。ルームシェアを提案してきたのは彼だった。 大学生と高卒社会人。 お金が稼げて、実家を出られて、家賃は半分。断る理由はない。 カンカンカンカンと、いつもと変わらない階段の音がする。 びしょ濡れの彼が帰ってきた。 傘忘れたの? うん 雨降るって言ったのに? うん セットが台無しになった髪をさらにぐしゃぐしゃに、無造作に拭きながら私の方に来てただいまのキスをする。 別に特別なんかじゃない。挨拶。 いつもより長く感じてしまうのは絶対に雨のせい。 トン、と薄い胸板を叩くと顔も合わせずにお風呂場へと踵を返す。 耳を赤くした彼も、きっと浮かれたロマンチスト。
書きたい気持ちが我慢できなくて
昨日の夜は楽しかった。 山ほどアイデアが浮かんできたから。 最近、久しぶりに文章を書くのがとても楽しい。学生の頃は授業を無視してノートにいくらでも、空想を書き出して遊んでいたのに。 社会に出て全くしなくなったから。 そもそも紙と向き合う機会も無い。 だんだん頭の中が狭くなっていたような気がする。 子供は最強のクリエイターなのかも知れない、とよく思う。 常識に囚われないぶん、伸び伸びと色々なことを思いついて、すぐに透明を作り出して、何でもやってのけてしまう。 少なくとも私はそういう子だった。 学校にいる間、特に授業中は常に心ここにあらず状態で頭の中で遊びふけっていたが社会に出るとそうもいかない。 仕事ばかりで。 遊びの脳みそが押し潰されてしまっていた。 何度か紙と向き合いペンを持って見たが全く動く気配は無く。 とても寂しい気持ちになった。 〝大人〟になんてなりたくない。 ずっと〝子供〟でいたい。 ずっと楽しんでいたい。 何かを楽しむ心を置いて行きたくない。 徹夜仕事を終えてもうお昼前。 書きたいがまま、思いつくままに手を動かしてみたがもう目が頭が寝かせてくれとする。 楽しかった。 おやすみなさい。
プルースト効果
匂いのついたもん残しやがって 1人の部屋で思わず声が出る。 怒りの滲む濁った声は痛いほど力の入った眉間とよく似合っていることだろう。 あいつが見たら大爆笑するだろうなと思うとより力が入る。 毎月、月末、土日の1泊2日で、あいつは私を抱きに来る。 車で片道6時間もかけて。 朝方来て1回、お出かけして帰って爆睡、また朝方と深夜帰る前。 もう何度重ねたか分からない。 あいつは楽しいやつで、遊んだり話すのは好きだ。 好きなことには全力でオタク気質で、熱い話は少し面倒臭い。でもそんな所も。 所謂友達以上恋人未満。 お互い特に踏み込まない。 きっとあいつはそれが1番楽なんだ。 私は分かってる。 だから多少の線引きはしてるつもりだ。 してたのに。 持っていたそれを元あった場所に投げつける。 さっきまであいつが着てたシャツ。 最悪。 私物を置いていかない。 私が特に大事にしていたことで、本人にも口酸っぱく言ってたのに。 きっと夜で揉みくちゃにされてそのままにされたんだろうけど。 どうして気づかなかった。 今ならまだ取りに来れないか? あ、もしもし? え?何、どうした? シャツ忘れてるから取りに来てよ えぇ、もう高速乗っちゃったし 来月まで、ごめんって逃げるみたいに電話切られた。 クソ野郎め。 どうするの。これ。 もう一度根元に手を伸ばす。 さっきまで抱きしめていた匂いがする。 顔をいっぱいに覆い尽くす。 さっきまで抱きしめられていた香りがする。 寂しいような気がする。 また、さっきとは違う様に顔が歪む。 だから嫌だったのに。 さっきまでいたのに。 昨日まで一緒に出かけてたのに。 手を繋いで。 スーパーでふざけ合いながら買い物して。 普通の恋人みたいに。 明日の夜からはまた、普通の友達。 これ。洗濯なんてしてやらないから。 臭いの持ち帰って自分で洗えばいい。 でもあいつに渡す前に、いつもの香水だけつけといてやろうかな。
月になりたい
月って綺麗だよね 通話中、大好きな貴方の低くて落ち着いた声が淡々と問いかけてくる。 私は、テレビに映るキャラクターの死体と部隊全滅と書いたモノクロを見ながら、貴方を真似して淡々と答える。 でも星の方が綺麗に見えるよ 今日は月でて無いから 実際今日は雲が多くて月は見えない。 隙間から覗くラメみたいな星の方が良く見える。 さっきタバコを吸いに出た時は月出てました? と聞くと いや全く と笑って言う。 貴方が笑うから何だか可笑しくって釣られて笑ってしまう。 じゃあ何で聞いたの? だって君が使ってるキャラは月がモチーフだから、ね? 言いながら伸びをする。 今日は疲れたからゲームは辞めようかって。 いつも同じ。 夜中までゲームをして、疲れたら、だらだら話す。 いつも私が眠るまで。 大好きな時間。 布団に潜って今日は何の話かなって待つのも。 ねぇ俺のこと好き? でもこの手の話題は嫌いだ。 特に貴方と話す時は。 好きですっていつも言ってるでしょ この人の事は大好きだ。 でも好きじゃない所が引っかかりすぎる。 大好きなのに。 つまるところ、私はこの人を選ぶことが出来ない。 だからこの話は嫌いなんだ。 うん。知ってるよ じゃあ聞かないで欲しい。 貴方のことだから、私がわざと選ばないことも知ってるだろうに。 本当に嫌いだ。 何で俺にしないの? 星の方が綺麗だから この人は俺を選んでくれる人が好きとよく言ってる。私はどうもそのスタンスが苦手で。 貴方は私じゃなくたって、『選んでくれた人』 を好きになる。 私は誰に選ばれたって貴方だけを好きなのに。 貴方は違うんでしょう。 貴方に月なんて見えてないからですよ 手厳しいなぁって貴方は笑う 私は数ある星のひとつに過ぎないの。 私は月じゃない。 貴方が月を選ぶまで。