アンダンテ(歩くような速さで)
12 件の小説3話 情報の整理
カタハラくんはいじめを何回もしたのにバレない… そして、先生が目撃した1回は、カタハラくんがむしろいじめの被害者になっていた… ここは、キクダくんに話を聞きたい。 なんとかしてできないか…… イガくんの元へ戻る。 とりあえずイガくんに頼るのが癖になってきている… 「イ…イガくん。キクダくんとはお友達…かな?」 『…うん。』 「じゃあ…よければ呼んできてくれないかな?怪しい人が学校に呼び出したってなると問題になりそうだから……」 『……分かった。ちょっと待ってて!』 と言うと、イガくんは駆け出していった。 元気だなと思い、そして今の状況を振り返ることにした。 今、確定してる情報は、 警察が来たときには鍵がかかっていた。 イガくんは昨日の昼休みに鍵を借りて、鍵を返した。 その姿は先生にも見られている。 そして、分からないこと… 閉め忘れたはずの鍵がなぜ警察が来た時には閉まっていたのか。 カタハラくんとキクダくんの関係性…… やっぱり、分からない事だらけだ… キクダくんにも、たくさん話を聞くことになりそうだ。 しばらくすると、イガくんがキクダくんを連れてきた。 イガくんの方は、その場からそそくさと逃げていった。 少しデリケートな話題だから、2人にしといてくれたのかな… 「初めまして。ぼくはコトワリ。」 『こんにちは……ジブンはトモヒサって言います…』 「イガくんから話は聞いてるよ。キクダくんだね。」 『はい…』 「キクダくん。責めないから聞かせてほしい。カタハラくんとの間に、何かトラブルはあったかい?」 『カタハラくんに対して、悪い事を言ってしまいました……』 (先生の見た1回はこれか……) 「イガくんは、君がカタハラくんにいじめられてたと言っていた。カタハラくんに何をされたのか、聞いてもいいかな…?」 『……何回か、悪口を言われたり殴られたりしました。』 (イガくんの言うとおり、キクダくんはいじめられていたみたいだ。) 「悪いことを言っちゃったのも、それでカタハラくんにイライラしたから…?」 『…』 キクダくんは黙って頷いた。 キクダくんはカタハラくんにいじめられていて、普段抱えていた憎しみを言葉に出してしまったのか… しかし、なぜカタハラくんのイジメは先生に見つからなかったんだろう… 「キクダくん、カタハラくんのイジメはどこでやられた?注目が集まりにくいところに呼び出された?」 『はい…』 (教室ではやってなかったから、先生に見つかってなかったのか……) 「呼び出しはほとんど毎日された?」 『そうです。』 (だったら、カタハラくんは昨日もこの子を呼び出していてもおかしくないな…) (でもカタハラくんは倉庫にいたんだよな……) 倉庫…? 倉庫は、普段使われない… ずっと鍵がかかっていて、注目を浴びづらい。 人目につきづらい場所だ…! もしかしたら、呼び出されている場所って…… 「呼び出されてる場所って、倉庫かい?」 『いえ…トイレです。』 (間違えた…) 『いつも放課後になると呼び出されます。』 「そうだったんだね…」 『カタハラくんのことは…ニュースで知ってます。残念でした… でも同時に…言いづらいけど、ちょっと嬉しかった……』 (いろいろ、複雑なんだろうか…) 「ありがとう。また聞きたくなったら来るね。」 そうしてぼくは、さっき逃げたイガくんとも話そうと思い かけ足で追いかけることとなった…
スーパーマーケットの略称について
スーパーマーケットで重要なものは「マーケット」要素なのに 一般的な略称を「スーパー」にされてるのは、 マーケットが不憫すぎるため、 今回は別の略称を考えてあげようと思います。 ・スパマケ やはり、こうするべきだと最初に思いました。 スーパーと文字数は同じですが、スーパーより圧倒的に スーパーマーケット要素があります。 唯一ある弱点も 「なんかしらのスパゲティの略称と間違えられるかもしれない」 ぐらいしかないため、オススメできます。 ちょっとネイティブっぽい発音も、かっこいいです。 ・マケット 響きは可愛いですが、本当にマーケットの略称に聞こえません。 「マケット行ってくるけど足りない調味料とかある?」 異世界に住んでいるとしか考えられないです。 異世界に住んでみたいなら、どうぞ。 ・スケット 助けてくれるんですか。 ・パーマ 「パーマ行ってくるわ。」は、髪の毛をクルックルにして 帰ってくると思われてしまうため、やめましょう。 ・スパット 切れ味良さそうですね。 意外と浸透してもおかしくないと思います。 ・ーーー これを発言するときどうするんですか? 「あ〜」って言うんですか? そんなんは歯医者さんの前でしかしなくていいです。
2話 鍵
『友達なんかじゃないよ。あいつ……いじめっ子なんだ。』 イガくんはそう言った。 『オレがあいつにいじめられてるワケじゃないけどさ……あんまり関わりたくないや。』 『あいつは先生の前でだけ、良い子のフリしてたけどな』 (先生が見てるときだけ優等生か…だから食い違っていたのか。) 普段はずっと鍵が閉まってる倉庫に、目を向ける機会なんてないよなあ…とは思ったが、一応イガくんにも倉庫の事は聞くことにした。 「イガくん。あの倉庫の鍵っていつから空いてるか分かるかな?」 『もしかしたら、昨日からかも……』 『オレ、昨日の昼休みに校庭でサッカーしたくて。倉庫の中にボールがあるから、倉庫の鍵を借りて…鍵を開けて……鍵、閉めてないかも…… 』 『昼休みのときは、もちろんカタハラの死体なんかなかった。オレは今日、学校に来て初めて事件のことを知ったよ。』 「鍵は返した……?」 『オレが鍵返すところは先生も見てた。』 「なら良かった…」 (うーん、なんか進んだようで進んでないようで…) (また倉庫に行って、何か見つけられないか探そう。) 倉庫の方へ戻ると、ぼくが来たときにはちょうどいなかった 警察の人達がいたので質問をしてみた。 「ここへ来た時に、倉庫の鍵って空いてましたか?」 『いやあ、空いてなかったもんで。鍵は壊しちまったねえ。』 「あ、そうなんですね…」 (本当だ。よく見たら壊されたような跡がある……最初に見たときは気づけなかった。) 警察の人達が来たときには、鍵は閉まっていたのか…… 「生徒の姿は見かけましたか?」 『1人だけ見たけど、それ以外は見なかった。土曜日だしねえ。』 (これはイガくんの事か…) まだまだ情報が足りない。 そんな中で、推理したって意味はない。 とにかく気になる事を探そう。 そう言えば、イガくんの話を聞いたときに少し気になっていた事がある。 『オレがあいつにいじめられてるワケじゃないけどさ……』 じゃあ一体、誰がいじめられていたんだろう。 それを聞きに、ぼくはイガくんの元へ戻っていった…… 「イガくん。さっき、カタハラくんはいじめっ子だって言ってたね。その、いじめられてた子って1人?それ以上?」 『…1人だった。』 「カタハラくん以外の人も、その子をいじめていた?」 『いや…カタハラ以外は特に……』 (1対1か。いじめっ子って集団でイバるイメージあるけどな。) 「いじめられてた子の名前は?」 『…トモヒサ。』 (トモヒサくんか、後で先生に苗字まで聞いておこう) 「トモヒサくんは何回もいじめられてた?」 『うん…』 (教室で堂々としてたら、1回は先生に見られてそうだけどな。) 「分かった。」 (少しツラそうな表情だ。これ以上聞くのはよしておこう) そうして、トモヒサくんのことを聞きにいくため、先生に話を聞きにいく… 「いじめって、このクラスで起こった事ありますか?」 『1回だけありますね。でも謝ったら許してくれたみたいです。』 (1回だけねえ……) 「ちなみに、誰と誰ですか?」 『片原伊太郎くんと、菊田供久(キクダ トモヒサ)くんです。』 (なるほど、キクダくんか。) 『菊田くんがあんな事を起こすなんてねえ…』 (…⁉︎) 「それって…!」 『菊田くんは穏やかな子だと思ってたんですけどね…』
1話 事件について
朝、いつものようにテレビをつける。 そして気になる事件があった。 「これ…ぼくの近所の…?」 小学校にて、殺人事件が起こった。 被害者も小学生。なんたる悲劇なのだと。 (どうしても、この事件のことが気になる‼︎) 好奇心旺盛な彼は、小学校に足を運んだ。 彼の名前は 理 解(コトワリ ワカル) コトワリさんとよく呼ばれる。 「被害者は倉庫の中で死亡が確認された。」 そう見たから、ぼくは倉庫の方へ向かうことにした。 倉庫を見ると、扉に鍵がついていたが、扉は開いていた。 いつから開いていたかは分からない。 倉庫の中に倒れてる小さな身体があった。 「あの子が被害者か……」 名札をつけていたので見てみると、 どうやら被害者は「片原 伊太郎(カタハラ イタロウ)」 という名前らしい。 扉の鍵や、カタハラくんについて聞きたいことがあったので 職員室へと足を運んだ…… 職員室の扉の近くにいた先生に話を聞いた。 「すみません。倉庫の鍵って……」 『倉庫の鍵は職員室で借りられます。しかし、今はありません。まだ返されていないみたいです。』 (今、鍵はどこにあるか不明…事件の時に鍵がかかっていたかは、分からないか…) 「ちなみに、普段あの倉庫って使いますか?」 『使いません。なのでずっと鍵を閉めっぱなしにしています。』 (事件のときも鍵がかかってたなら、鍵を借りにきた犯人の姿を見てないか…?) 「誰かに貸してからなくなったんですか?」 『今日見たらなくなってました。昨日まではあったんですけど…今日、誰かが鍵を借りにきた姿は見ていませんね。』 「昨日のいつまで、鍵があったか覚えてますか?」 『昨日の昼休みまではありましたね。生徒が鍵を返しにきました。』 (なるほどなあ…) 「あの、カタハラくんについて聞きたいんですけど…」 『プライバシーもあるので、あまり言えません。しかし、授業を真面目に受けていましたね…あの子は……』 「昨日、カタハラくんは出席してましたか?」 『ええ…帰りの会ではさようならの挨拶をして…それが最後に……』 (おっと、感傷的にさせてしまったみたいだ。そろそろ引き際か…) 礼をして職員室を出ると、廊下で小学生と会った。 名札を見ると、「伊賀 剛(イガ ツヨシ)」と書いてある。 とりあえず、話を聞くことにした。 「こんにちは。イガくん、今日って土曜日じゃあ…?」 『宿題を学校に忘れてきちゃって…お母さんに、とってこいって……』 (ぼくは教科書を全部持って帰って、汚いプリントでバックの中身を満たしていたな…) 「ところでイガくん。カタハラくんって子は知ってるかい?」 『……』 (ど、どうしたんだ?) 『お母さんに、知らない人とは話すなって…』 「ああ。じゃあ名前教えるよ…理 解。コトワリってよく呼ばれる。」 『ふーん。お兄さんはあいつの知り合いなの?』 「あまり知らないかな。イガくんはカタハラくんと友達なの?」 返された言葉は衝撃的だった。 『オレはあいつのクラスメート。』 『友達なんかじゃないよ。あいつ……』 『いじめっ子なんだ。』
キンモクセイの匂い
「良い匂いだね。キンモクセイか。」 「秋が来たってカンジだねー。」 「キンモクセイにはギンモクセイっていう仲間がいて、キンモクセイの花の色は黄色だけど、ギンモクセイの花の色は白色なんだ。 似てる匂いだけど、ギンモクセイの方が香りが優しいんだよ。」 「へえ、ギンモクセイか。いつか見てみたいものだなー。」 秋が来る度にこの会話を思い出す。 アイツはいつもこんなカンジで植物に詳しかった。 おかげで、話を聞いてたアタシまで植物に詳しくなっちゃった。 あの日も、秋の事だった。 「あれはススキだね。ほら、月見のときに飾る…」 「それはアタシでも知ってるー。」 「じゃあなんでススキを飾るのかは知ってるかい?」 「そ、それは知らない……」 それを聞くとアイツはニヤニヤ笑った。 いつも通りだった。 アイツはアタシの前を歩いていた。 トラックが通るまではいつも通りだったのに。 前をトラックが通ったとき、アイツが轢かれた凄い音と、 トラックが運んできた風から花の匂いがした。 キンモクセイっぽい匂いだった。 キンモクセイの匂いなのか、ギンモクセイの匂いなのかは分かんなかった。 アイツだったら知ってたと思う。 アイツの葬式の時は、菊の花が供えられていた。 菊の花もまた、秋の花だ。 秋が来る度に思い出しては消える疑問。 あの時はキンモクセイとギンモクセイ、どっちの匂いだったのか。
ドレミの歌にいちゃもんをつける
まず、あなたが知ってるかどうかは知りませんが ドレミの歌には2番目の歌詞があります。 ドレミの歌は音階の名前を覚えられるのが存在意義なので、 1番だけあればいいんですよ。 知名度も低いので、本当に要らないです。 1番の歌詞も意味が分かりませんしね。 ドはドーナツのド レはレモンのレ ミはみんなのミ ファはファイトのファ ソは青い空 ラはラッパのラ シは幸せよ さあ歌いましょう ⚪︎は××の⚪︎という定型にあてはまってない ソは青い空と、シは幸せよが目立ちますね。 目立つところからツッコミます。 「ソは青い空」ですが、音階の名前を2つも使っています。 ソとラで不協和音を作って何がしたいんでしょう。 「青い」空と無駄な言葉を付け足せる余裕があるなら もっと良い言葉がありそうですけどね。 ソは蘇我氏のソとか。 ついでに歴史を学べていいと思います。 「シは幸せよ」 急に概念になって、難しいです。 語尾に「〜よ」と付けてるのは語呂を合わせるためで 意味がないのもマイナスです。 それがありだったら 「シは死でござる」も良いって事になりますよ。 シから始まる、いい感じの名詞は思い浮かばないので 適当に「シは歯肉のシ」とかにでもしましょう。
悪口を考える
悪口を言うなら、美しい悪口が良いですよね。 自分は皮肉が好きです。直接言わずに仄めかす 日本語の奥ゆかしさを悪口に使うっていう趣味のよさ。 あとはなんとなく意味を察してもらう悪口ですね。大好きです。 皮肉言った後に 「この言葉をどう受けとるかはあなた次第です。ここで悪口は言えないのでね」と添えたり? 悪口を言うならビューティフルにいきましょう。 カスやらアホやら言うのは簡単ですよ。 しかし、もっと頭使って悪口を考えると楽しいです。 相手に直接言って面倒事を増やすのは嫌でしょうから頭の中でね。 お前は自分で何かを決める事はできないのか? お前は海の流れに乗ってるだけのクラゲと同じようなものだ。 クラゲには脳がないからな。 ほら、すごい切れ味の良い悪口になりました。 キレキレの悪口を頭の中で言えるようになると、 結構精神も安定しますよ。
会話難しいよ〜
自分は数学が得意だ。 応用の問題を、自分の知ってる知識を駆使して解くのは 嫌いではない。 自分はそういう事が好きだ。 対して、人との会話を苦手とする。 「今日は肌寒いね」と相手に言われたとき。 毎回「そうか。自分は寒くない。」と返していた。 しかし、本当は「上着でも貸そうか」 など、相手を気遣う言葉を言うべきらしい。 自分は相手に対して細かい気遣いができていなかったようだ。 会話は相手の求めている答えをすぐに出さないといけない とても高難易度のものだ。 自分は、すぐに答えるという事が苦手だ。 4×7など普通の状態なら秒で解ける問題も、 すぐに答えなければならないという緊張状態であると 少し回答が遅れる。 会話に空白の時間があると、相手を退屈にさせてしまう。 しかし「私の前髪酷くない?」と自分に言われても 分かんない。 「ああ、酷い有様だね」とでも言えば満足するのか?
魚釣り
「エサがないから、魚が釣れないなあ。」 と私がぼやいたところ、私の友人が 「これはキミから借りた釣り竿だったね。」 と言ってくるので 「なんだよ、借りたくせに文句かい?」 と返した。 そうしたら 「いや、キミのペットも一緒に借りてくればよかったなって」 冗談だとしても面白くないし、冗談でなくとも面白くない。 とにかく、そんなヤツと一緒に釣りをする気はもうない。 私は釣り竿だけ返してもらって帰った。 翌日、私は目が覚めてそんな事も忘れていた頃。 私のペット、熱帯魚のタカハシがいなくなっていた。 とても嫌な予感はしていた。 予感は残念ながら的中していた。 そいつが呑気に釣りをしている後ろ姿をみて 私が話しかけようとしたところ、そいつから話しかけられた。 「やっぱり、魚でも共食いは嫌なのかな?」
夏祭りの話
かつての話。 自分含めて6人と共に祭りに行ったとき、 自分以外の5人は同じゲームをやってるゲーム仲間で、 自分だけそのゲームを知らなかった。 グループは2つに分かれていた。 5人と1人にな。 自分はここにいる意味も分からず、自分の前で 和気あいあいと会話を楽しむ5人に置いていかれぬように 着いていって、 たまに意味も理解してないのに相槌をうった。 その時は無性に足が痛かった。 その5人のリーダーみたいな人が 「またこのメンバーで夏祭り行こうな!」 と全体に呼びかけていたが、その 『このメンバー』とやらに自分が入ってるのかは 分からなかった。 これは去年の出来事であるが、 夏祭りがすぎた今もなお、その知人達から連絡は来ていない。