幽利
4 件の小説幽利
ゆうりって読みます✌️︎︎|広島弁Girl🍁|一児mam🍼|Noveleeにて小説創作した登場人物DaysAi▶︎yuriai1331|TikTok▶︎yuriai1331|X▶︎yuriai1331|第1作品目開始▶︎ー|気軽にfollow me( ˙꒳ ˙ᐢ )カモンヌ
重いの上等 肆
『このアイスうま!ちょーすき!』 『うん。うまうま。』 パチパチとラムネの入ったストロベリーアイス。 『でしょ!これはここにしか売ってないからオススメなんだよね!でもね!他にも美味しいもの沢山あって……』 美味しい食べ物をひたすら笑顔で嬉しそうに紹介してくるこの男がトリオの1人で同じクラスの山田しゅうじ。 食べてるのが大好きらしく、色々食べてはSNSでレビューしているちょっとしたインフルエンサーらしい。 『みずき……』 『あ、うん。』 ずっと後ろの方でりんたろうと阿部くんがコソコソしているが上手く聞き取れない。 『何をさっきからコソコソしてるんだ。ウザイ。』 あ、あむが痺れを切らしたみたいだ。 『あの、良ければ佐藤さんLINE交換しない?』 『うぇ!?あたし?え、あ、いいけど…』 『やった!あと、みずきって呼び捨てでいいから。』 『あ、おけー。あたしれいでいいよ。』 『ほんと!?じゃあれいちゃん、よろしくね?』 『こっちこそだよ!』 どうやら連絡先が交換したくてムズムズしてたらしい。 なぜこんなイケメンがあたしなんかと! 『僕も交換していい?』 『もちろん!ほら、あむも!』 『んんんんんん』 『今度この5人で遊ぶか。グループ作るわ。』 こうして5人みんなLINE交換してグループも出来た。 関わりたくなかったイケメントリオだが、そんなこと忘れて楽しい時間が流れていった。 『じゃ、ここで。ばい。』 『あむ気をつけて帰るんだよぉぉぉぉ』 『僕もここだからまたね!』 『山田、明日は寝坊するなよ。』 『はーい笑』 『2人ともまたあした!』 2人と別れたあと3人で少し沈黙が続いた。 みずきは元気でノリも良くて面白い人だと思う。 だけど時々目線がたまに怖く感じる、この違和感はなんだろ。 『りんたろうとれいちゃんここだよね!』 『あぁ、みずきもう少し先だもんな。気をつけて帰れよ。』 『今日は誘ってくれてありがとう!楽しかった!』 『うん!また一緒に帰ろうね!溝の修復終わってないから落ちないように気をつけて帰ってね!』 『そーだった…心配してくれてありがとう!またね!』 そう言ってみずきとも別れ 『またな。』 『ちゃお〜』 りんたろうとも別れて家の前にある修復が終わってない溝を見て違和感を覚えた。 『なんで、みずきはあたしの家の方向とこの溝の事知ってるの?』
重いの上等 参
野次馬の方を見ると、今学校で大人気のイケメン1年トリオが帰ろうとしてるところだった。 『…………………』 『あー、ハイハイ。あむたんも帰りましょうねえー。』 あむはうるさいのが大嫌いで、誰か殺すんじゃないかってぐらい野次馬達を睨みつけてた。 トリオの中心とはクラスも違うしきっと一生関わることはないだろうと思う、うん、絶対ない。 あむと門の方に向いて歩いていると 『さとーさーん!たなかさーん!一緒に帰ろー!』 後ろから大声で叫んだのは同じクラスの山田しゅうじ。 背中に振り向きたくない程の視線が刺さって死にそう… そう思いながらあむの方を見ると華麗に無視。 さすがです。お手本にします。 『おい、同じクラスだろ?山田無視したら可哀想だと思わないのか、お前は。』 お頭を叩いてきたのは幼なじみの齋藤りんたろう。 スポーツ万能、成績優秀なエリート1年生。 もちろんのことトリオの人だ。 『見てわかんないの!?視線が痛いでしょうが!』 『そんなもの知らん。友達を無視するな。』 『あはは、俺は大丈夫だよ。』 女に全く興味が無いのが見て取れる可哀想な男だ…… 『俺!1年C組の阿部みずき!しゅうとりんとは中学2年の時に塾で知り合ったんだ!一緒に帰ってもいいかな?』 うっ……なんて眩い程のイケメン…… 『あたしはいいけど……』 『れいが嫌じゃないなら仕方なく許す。』 『やったあ、じゃあ帰ろ!』 そういうととびきりの笑顔で阿部みずきは先頭を歩き出した。
重いの上等 弐
ドンッ 『俺にも1発やらしてくれよ!他の奴とはかなりの人数やってんだろ?俺と1回や2回やったって変わらねぇだろうがよ。』 『嫌だつってんでしょ!それにあたしは処女だから!』 『嘘つくなよ!1回でいいんだよ!』 モミッ 『触んなよ!このハゲ!』 ガンッ 『おい、れいから離れろ。このち〇こ頭。』 『チッ。クソが!』 タッタッタッタッ… 『あーーむーー!まぢ助かった!ありがと!』 『ゴミ処理はいつでもまかせろりドヤ』 初めまして、あたしは佐藤れい。 現役高校1年生、正真正銘の処女です! 何故かあたしがヤリマンで誰にでも股開く尻軽女だと 思われてて立候補生に追い込まれてた所。 この子は田中あむ。あたしの大大大親友。 小学校の頃からの仲なんだけど小6の時親の都合で 違う街に住んでたんだけど今年帰って来て再開したの。 『あむは部活何入るか決めた?』 『入らない。ゲームしたいし。』 『だよね笑 あたしも帰宅部にしようかなあー。』 うちの高校は部活やボランティアはあるものの全て強制じゃないし内申に響かないからどちらでも問題ないのだ。 『きゃー!1年のイケメントリオよ!』 『可愛い!』 『こっち見た!きゃー!』
重いの上等 壱
中3の春… 初めて書いた恋文を好きな人に馬鹿にされた。 『あんなブスなやつから貰っても嬉しくねぇわ笑』 『うわ、そんな事言うなんて最低笑 でもあの子ストーカー気質ありそうだよね!』 『いや、5枚も俺の好きなところズラズラ書いてんだよ?しかも学校以外の出来事とかも! ストーカー以外の何物でもないだろ笑 きっしょ笑』 『ブスだし陰キャの根暗、オマケにストーカーはもう人間として終わってるだろ笑 お前可哀想過ぎ笑』 『マジでやめてくれ笑』 貞子のような長い後ろ髪。 目が見えるか見えないかの瀬戸際な前髪。 そばかす、ニキビ、クマ。 人見知りはすごいし人が信用出来ない。 だから人と話すことがすごく苦手。 それでもあたしは人を好きになってしまった。 好きな人の好きな物、好きな人の推し、 一緒に応援したいしあたしも好きになる。 好きな人が持ってる物、あたしも持ちたい。 でも、それじゃダメ。 だから何もかも努力して我慢して 自分を変えた。 そして 人を好きになるのも辞めた。す