芥子菜

5 件の小説

芥子菜

初めまして。 思いつきではじめてみました。低浮上です。 よろしくお願いします。

アダルトチルドレン

父親からよく言われる 自らを病人扱いするなって 私も好きで言っている訳ではない でも過去を振り返り、ネットでかき集めた 浅い知識と照らし合わせると症状が似通っているし じゃないと、この生きづらさに説明がつかない 生きづらさに理由がほしいんだよ あなたが怒鳴り散らす声にいつも怯えていました あなたが弟たちを殴る音に自分の無力さを感じました 自分の意見を伝えようとすると泣くようになりました もう自分の意見を伝えようともしなくなりました いつしかあなたの機嫌をとるのが上手くなり いつしか何事も事なかれ主義になりました こうしてただそこにいるだけの 空っぽな人が出来上がりました あなたが私をこうしたんだから 今更何を伝えようとしても響かない 失敗作で悪かったね お互いに

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下書き

言葉を紡いで消して紡いでは消してで繋ぎ合わせ 繰り返される頭の中での試行錯誤 すごく大変そうだけど楽しそうでもあるね 君はどんな文字で真っ白なこの場所を埋めていくんだい? どんな文字の羅列で想いを詰め込み染めてくれるんだい? 完成するのがとても楽しみだ ずいぶん悩んでいるね 文字を打つスピードがゆっくりだ 先の展開が難しいとか? もしかして、飽きちゃったとか? お話の展開は君の頭の中にあるから こちらとしてはどうしようもできないけどさ 何個も何個も未完成品だらけでむずむずしちゃうなぁ 君は気分屋なのかな? なんにせよ完成するのを心待ちにしているよ おやおや、久しぶりだね 全く、この部屋に何年言葉を置きっぱなしにしているんだ 引越し後の段ボールでもあるまいし ああっ⁉︎ 確かにむずむずするけど全消しするなんて! 世の中の誰か1人でも作品を待ってるかもしれないじゃあないか もし待っていないとしても 自分の想いを形にしたら楽になれたかもしれないのに っとと、また書いてくれてる 急がば回れってやつかい? 君は気難しい奴だな とにかく完成を楽しみにしているよ ぽちっと これで完成‼︎ 白い部屋からただの文字だったものが 作品として世界の海へ出ていくのを見る これほど心地いいものはないよね 僕は完成にもっとも近い未完成品しか見れないけど 君が楽しんで書いたとか君が苦労して書いたとか それを知っているのは君と僕だけ 今日もこの白い部屋から見守っているよ 今日もこの白い部屋から旅立つ言葉を応援しているよ

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ラーメン

退屈な大学に通う途中 電車に乗る前によく病院帰りの祖父に会った これでラーメンを食べなさい 渡される3000円 そんなに高いラーメンはないよ お決まりのセリフからいつもお小遣いをもらい 学食の味気ないラーメンを食べる そんな日々だった これでラーメンを食べなさい 白い無機質な部屋 前よりも細くなった腕から 3000円渡される そんなに高いラーメンはないよ それにいつもラーメン食べてるわけじゃないし 少し不貞腐れながらお決まりのセリフを言うと 祖父は少し口角が上がる 生意気な口を聞くとなぜか嬉しがる そんなところは少しも変わっていない 今日も学食でいつも通りラーメンを食べた これでラーメンを食べなさい そう言われた気がした 声をもう発することができず その手が震え財布を持つこともできない 祖母から渡される3000円 そんな高いラーメンはないよ もう自分で働いて稼いで食べることができてるよ いつものお決まりのセリフ いつも通りを意識して発したその声は 自分でもわかるくらいに震えていた 表情を動かすのも一苦労だろうに 私には笑ったように見えた そのお金でラーメンを食べることは 今もなおできていない

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時間は解決してくれない

未だにずっとひきずっている 嫌いになれたらどんなに楽だろうか いっそ忘れられたら、とても楽になれるだろうに その時間をなかったことにするには年月が経ちすぎた 私の頭の中で都合のいいように書き換えられた 優しかったあの時と裏切られたあの時が交互に再生され もうどれが本当にあった事柄なのかも曖昧になってきた 最初は恋や愛だったもの とても大事だったもの 今はただ醜い執着に成り果て それにしがみつくのみ

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こんばんは。初めまして。

誰か見ていますか? 初めまして。芥子菜と申します。 新年、何か新しいことを始めようと思い立ったが吉日 きっとすぐに飽きて辞めてしまうだろうけど 迷惑をかけずにひっそりと 誰も知り合いのいないこのネットの海で 自由に自分を表現できたらと、ここに投稿しました。 勝手に居着いて勝手にいなくなると思います。 それまでどうか、ふつつか者ですが何卒よろしくお願いします。

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