Aya
2 件の小説お腹が語る朝
私は哲学を学ぶため、大分から京都の大学へ進学しました。 今朝は、静かな教室で「死」についてのレポートをパソコンでカタカタと打っていたところ、お腹の音が教室中に響いてしまいました。人は多かったものの、教室内はとても静かだったため、とても恥ずかしかったです。 朝食をとる習慣がないことが原因かもしれません。 死について考えていながら生を実感した一日でした。
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大分の家
私は今年の春から大学生になり、住みなれた大分の家を離れ、京都での一人暮らしが始まりました。もともと、ひとりっ子だったこともあってか一人で過ごすこと自体には慣れていました。でも、私の性格上、すぐに新しい環境に慣れることはなく最初の1ヶ月は心細い思いをしていました。 そして、大分の家に帰るたび、祖母から「友達はできたの?」と聞かれるので、濁して話を終えるのが、いつの間にか定番のやり取りになっていました。もうすぐで3ヶ月が経とうとする今は生活にもだんだん慣れ、洗濯も料理もちょっとできるようにはなるぐらいまで成長しました。 そして今回もまた、大分の家に帰り、その空間にいることの幸せを改めて実感しています。窓から吹き抜ける穏やかな風にここまで幸せを感じることはありません。ずっとこの家にいれば幸せなんだろうと思いつつ、一度家を出て、新たな環境に身を置くことも自分の世界を広げるためには必要なんだと自分に言い聞かせ、夕方には京都に戻ろうと思います。
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