始まりの時
風の音が聞こえる。木の葉がなる音。
眉間にシワを寄せながら目を開く。
どうやら僕は寝ていたようだ。
まだ寝ていたいが今日は用事があるので起きなければならない。
だんだん意識がはっきりしていくのを感じながら重い体を起こす。
ふぁっと小さくあくびをして辺りを見回してみる。
見えるのは暗い世界を小さな街灯が照らしていて、微かに木々が見える様子だけ。
「あいついつまで僕を待たせるんだ!」
そんなことを思っているとバタバタと足音が聞こえてきた。
「うわぁぁごっめーーん!用事が立て込んでて!」
「そんなことだろうと思ってたけどいくらなんでも遅くないか?寝てるくらいだったよ!」
本当に。結構寝てたんじゃないか?
「うぇぇ…梨唖ちゃん許してよぉ」
「いくら夢純でも許せない。今日は大事な日なんだから。」
今日は大事な日。すっごい計画をするんだ!
時を動かす計画。