アリスト

17 件の小説
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アリスト

基本的には見る専門ですが、ネタが有れば何か書いてみたいと思ってます。 稚拙な文章で恐縮ですがよろしくお願いします。

僕の隣の席には何かがあるの?

とても久々にバスに乗ったとき、席が思いのほか空いていた。どうやらまだピーク時では無いらしい。僕は新しく乗ってくる方のために窓際の席に座った。 すると、目的地に近づくにしたがって人がどんどん乗ってきて、ついに1人1席というわけにも行かなくなった。 誰か隣に座ってくるのかな…?とソワソワしながら待っていると、1人の男性客が乗ってきた。キョロキョロ席を探しており、僕の隣に座るかと思ったら反対側の席に座っていった。たまたまだろうと思っていると、その後も続々と人が乗ってくるにも関わらず、僕の隣には誰も隣には誰も座ろうとさえしない。 (ひよっとして、僕には見えない何かがそこにいるのか…) すると、僕はあることに気づく。 (あ…買い物袋置いたままだ…) 僕はすぐさま買い物袋を足元に避難させた。これで座れるぞ!と思っていたが、やはり誰も座ってくれなかった。 やはり僕の隣には常に何かがあるらしい。 あとがき 買い物袋の展開以外は実話です🙋‍♂️(何かいるのかはもちろん知らない)

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【マフラー(お題)】

「ただいま」 「おかえり、隆。どうしたそのマフラー?」 「…彼女がくれた」 「やめて悲しくなるわ」 急激に寒くなった12月初旬、弟の隆が彼女からマフラーを貰ってきた。先日デパートに行った時に目に入り、ペアでお揃いのものを買ったらしい。なんとも微笑ましい出来事である。 「いい彼女だね」 「…まあね」 「ただいまー」 「あれ?父さん今日ははy…どうしたのそのマフラー?」 「これか?ちょうど寒くなってきたし、母さんにどうかと思って買おうとしたらペアだと安くなるって言うから買ってk…あれ?隆、そのマフラー…?」 どうやらこの親父は年甲斐もなく、若者向けのお店で母さんとのお揃いのマフラーを買ってきたようだ。普段だと微笑ましいで済ますのだが、今回はそうはいかない。 「なんかごめんな…父さんこれ使わないかr」 「いや、父さんたちが使ってよ…ごめん勉強してくる」 言葉に出さないが、結構ショックらしい。彼女が自分のために選んでくれたものが実の両親ともお揃いとなると、なかなかのホラーである。 「大丈夫かな…ちょっと様子見て来てくれないか?」 「へいへい」 弟の部屋の前を通ると電話の声が聞こえてくる。どうやら状況を彼女と話しているようだ。 「…そうなんだ。ごめんな、一生懸命選んでくれたのに」 「…大丈夫だよ。仕方ないじゃん。それに…」 「それに?」 「…クリスマスまでに手編みのをあげるまでのつなぎみたいなものだったんだから。本番はこれからだから楽しみに待っててね」 「…分かった…」 弟の心は暖かくなったようだが、僕の心は羨ましくて凍えそうになった。

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【マフラー(お題)】

ルート▲▲さん③

「じゃあ、文化祭の実行委員は〇〇なー」 「………はい??」 昨日自室で考え込んでいるあたりからずっと上の空で登校した次の日、文化祭の実行委員を決める会議でそんなことを言われた。どうやら僕が物思いにふけていた時にクラス委員のの□□と☆☆さんがクジ引きで決めたらしい。 「いや、無理だって!部活だってあr」 「ん?今までぼーっとしながら聞いてたのに今更か?ん?」 「しかもあんなことがあった後なのにねえ…」 「ねえ…」 「はい、なんでもございません!!」 半ば強制的に文化祭の実行委員をすることになった。 「なんでこうなった…」 「それは私のセリフよ…」 あの後、女子はジャンケンで★★さんに決まったらしい。 「これってなにしたらいいんだっけ…」 「クラス出し物決めたり、開閉会式の仕切りのサポートとかだったと思うわよ。うちら1年は、実行委員長や生徒会のサポートに徹するって感じね。名ばかりの気楽なものよ」 「そう。だから頼むよ後輩くん」 「せ、先輩!?」 「いやーまさか〇〇くんも実行委員とはねー。今年は私が実行委員長だから、サポートは任せるよ。たくさん仕事回すから身を粉にするくるいに働いてね♪」 「は、はあ…」 偶然にも△△先輩が実行委員長らしく、文化祭の運営だとか予算だとか、そういうの決めるために走り回っている。そういえば偶然といえば、 「あ、▲▲ちゃんもよろしくね。2人がいれば百人力だよー」 「は、はあ…」 なぜか、別のクラスの▲▲さんも実行委員に選ばれたらしい。 「これはチャンスじゃないか〇〇くん」 「なにか楽しむような目をしてるね★★さん」 「いやー、つまらないと思ってた実行委員の唯一の娯楽かもね。前好きだった人と今好きな人に板挟みの展開、これは3人のグループに伝えなければ」 「僕の知らないところで情報共有しないでくれます!?」 「これは神のイタズラか、それとも誰かの策略か…」 「何をブツブツ言ってるの…」 あの後、更に委員の役割を決める中で僕と▲▲さんは閉会式の司会や準備をすることになった。何かの策略を感じるのは気のせいだろうか。 「そもそも1年生が大トリの進行に関わってもいいのかな」 「実行委員長の指名だから仕方ないわよ…」 開会式は2年生が担当することになったが、閉会式はなぜか僕と▲▲さんが△△先輩から直々に指名されてしまったのだ。多少心配する意見も出たが、後輩の育成と実行委員長のゴリ押しにより半ば強制的に決まってしまった。 「これは来年も実行委員決定かな」 「それこそ委員長副委員長もあるわね」 「うげぇ…」 外堀は完全に埋められてしまったため、来年断りきれるだろうか…と2人とも心配しながら、閉会式の進行について話を進めていく。ちなみに、実行委員長は挨拶の部分でしか関わってこないので、「例年のを参考にしてね」と丸ごと僕達に投げられた形だ。 「毎年、言い伝えに関連して色々イベントやってるから今年もその流れで閉会式を進めればいいかな」 「え?うちになにか言い伝えあったの?」 「マジで言ってる?」 どうやら知らないのは僕だけで、結構有名な話らしい。文化祭の終わりの時に打ち上がる花火を一緒に見たら結ばれるとか、別館の理科室に花火がバックにうつる瞬間に告白すれば叶うだとか、色々あるらしい。 「つまり花火を打ち上げることは確定か。あとは今まで通りの進め方でいいだろ。これって消防署とかにも確認しないと行けなかったりするのかな」 「そのへんは実行委員長に聞いてきてください」 「痛い!!」 送り出される時に背中を叩かれてしまったが、今の僕では、こんな軽いポディタッチでさえも少しドキドキしてしまう。 「消防署とかの手続きは実行委員長とかの上級生がやるんだとよー。僕らは内容と進め方さえ決めればいいらしい」 「りょーかい」 業務的な話は終わり、無言の時間が少し続く。少し気まずい雰囲気になってしまった。 「そ、そういえば文化祭の言い伝えといえば、▲▲さんの好きな人とは最近どうなの?」 「なによ突然。特に進展はないわよ…」 「そ、そっか…」 「…なにか進展があればいいかなとは思ってるけどね」 どうも▲▲さんでさえ、言い伝えに期待しているらしい。それが僕だといいなと考えながら、文化祭の準備を進めていった。 あとがき 次の話で何とか分岐させてみせます💦 繋がりが悪くなってたらごめんなさい🙏

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ルート▲▲さん③

ルート▲▲さん ②

「それで?何か言い残すことは?」 「そんなこと聞く前にもうセメント用意しようぜ」 「含水比を少し高くしてスランプ値を上げたら流動性が上がるから、溺れながら固まって行くと思うわよ」 「いいわね、でも固化剤を入れて早めに固めて沈めるのもいいんじゃない?」 「いやいや、そこはやっぱ素直に蹴り落とすのが1番楽だし面白くない?」 「ねぇ、〇〇くんはどれがいい?」 「お前らほんとに文系の高校生なのか…」 慰めに来てくれた3人は僕の話を聞くや否や、どうやって僕を港から海に落とそうかを思案している。たしかに慰めに来てくれた3人からすると、僕の話は些かお門違いだから怒るのも無理はないが、少なくとも本人を目の前でする話ではない。 「こうもあっさり心変わりされるとなあ…」 「私たち、▲▲と友達だからそんな気持ちで心変わりされた人を応援するのも難しいわね…」 「この度は本当に申し訳ないです…」 「ほんとうに先輩に未練はないのね?」 「…ないよ。自分でもびっくりするくらい」 「…そう。なら、仕方ないわね。応援はしないけど、話くらいは聞いてあげるわ」 「まあ、頑張ってくれや」 「…うん。分かったよ。ありがとう3人とも」 「とりあえず謝罪の意を込めてここの会計は全部お前持ちな」 「お、いいねそうしようか」 「すいませんジャンボデラックスパフェを3つ追加で」 「急に容赦がない!!?」 「さて、これからどうするかな…」 帰宅した僕は、今後どうしていくべきかをベッドの上で考える。▲▲さんのことは好き…なんだろうけど、なんせ接点が少ない。クラスも違うし、部活時の洗い場以外では廊下ですれ違ったとしても挨拶を交わす程度であるから、急に「今、▲▲さんのこと気になってるんだけど」なんていったら、「は?」なんてドン引きされるのではないかと思っている。 「そういえば、あいつは僕が△△先輩のこと好きだってこと知ってたっけなあ…まあ分かりやすいって皆言ってたから言わずとも気づいてるかもしれないけど」 正直、知られていた場合は「そんな短期間で私に乗り換えたのか」なんて大目玉を喰らうのは目に見えているため、知られていないのがベターなのは間違いない。 「そもそも俺って、あいつのどこが好きなんだろうな…」 あとがき 先の展開がなかなか思いつかないので、一旦区切ります。

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ルート▲▲さん  ②

どうしたものかな

「1日違い」を読んでいただいているの皆様、いつも読んでいただいてありがとうございます。 さて、ただいま▲▲さんのルート②を執筆中ですが、どうやって告白展開に持っていこうかなと悩んでいるところです(同級生からの叱咤激励はかけました)。 悩んでいる理由は主に2つ。1つ目は登場があまり多くないので、主人公が▲▲さんを(好きかどうかは別として)気になっているのは周知の事実ですが、好きになったという展開にいきなり持っていったのが無理やり感満載ではないか、2つ目は▲▲さんが、主人公は△△先輩のことをもとは好きだったということを知っていることにするか知らないことにするかで展開が色々あるからです。 もしご意見ある方いたら教えてください。あと、感想もたまにいただいていますが、もし批評ありましたら喜びます(悲しみます)ので、よろしくお願い致します。 来週末までには書くつもりです。そこまでかけたらあとは早いです(流れは決まっている)。

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どうしたものかな

今週のお題:積読

私は、ツイッターで「完読目標」ということで毎月10冊から15冊のラノベ作品をツイートしている。 決め方としては①過去作の中で気になっているもの、②新作の中で表紙や内容、前評判等できになっているものを調べていくものだ。そのため、①が多いとどうしても月初めに積読が増えてしまう形態となっている。 来月から11月なので、土曜日に①を9冊買っている。その前にネット通販で「異世界迷宮の最深部を目指そう」という作品を既刊の最後まで買っているので、現在11冊積読している状態だ。 消化方法としては、なるべく自分が早く読めるジャンル(私でいうとラブコメは2時間もあれば300pが読み終わる)から読んでいくというものだ。 ちなみに、積読はなるべく少なくするに越したことはない。なぜなら、買う量を把握してないと私のようにとんでもない重さの段ボールを引越しの際に抱えることになるからだ。 寮を出る25歳からのアドバイスでした。

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今週のお題:積読

ルート △△さん①

「…大丈夫?」 そう言いながら入ってきたのは、▲▲さんだった。夢の中とはいえ、さっきあんなことになってしまったため、目を合わせづらい。 「ああ、大丈夫大丈夫。というか、なんで▲▲さんが保健室に来てるの?先生ならいないみたいだけど」 「…△△先輩に行けって言われた」 どうやら、グラウンドを素通りしようとした時、△△先輩に「〇〇くんが頭にボール直撃して保健室に行ったから、様子見てきてあげて」と言われたため、半強制で向かわされたらしい。ちなみに、「頑張って!」ってなんて言われて送り出されたようだ。△△先輩がきてくれないのと勘違いされてるのとでダブルに傷を負ってしまった。 「傷の方は大丈夫?」 「大丈夫。少し考え事してたらドーンってなっただけだから…」 「…まったく、ノック中にぼーっとする野球部員がどこにいるのよ…ああ、ここにいたわ」 「用がないなら早く部活に戻ったら?」 怪我人(自業自得)に対してなかなか辛辣なコメントをしてきたので、僕は早く戻るように促す。 「まあ、監視役として残っててあげるよ。心配だから」 「…本音は?」 「このクソ暑いのに外にいたくないから、冷房の効いた部屋で合法的に休みたい」 「素直な回答をありがとう」 そんなやり取りを1時間程度時間をつぶしていると、どうやら帰宅時間になったらしい。 「んじゃ、私帰るから。お大事にね」 「なんか付き合わせて悪かったな。俺も帰るから、途中まで一緒行くか」 「あんたと並んでるところ見られたらこっちはまた囃し立てられるんだけど…まあいいわ」 そうして並んで歩いている時に、僕はふと横を見た。自分より少し背が低いためこちらと話す時若干上目遣いになるところ、外での部活の日にも関わらず手櫛がスっと入りそうなサラサラなショートヘア、時々見せる愛嬌のある笑顔。 なるほど、これはモテるだろうなあ…こんな子から告白されたんだな…夢の中だけど。 「…なに?」 「いや、なんでもないよ。ただ改めてモテるのが自明みたいなヤツだなと思っただけだよ」 「それ褒めてるの?褒められてる気はしないけど?」 「気を悪くしたんなら謝るけど…前も聞いたけど、彼氏作ったりしないの?」 「難しいかもしれないわね…」 「それは告白してきた中にいい人がいないから?それとも気になる人がいるの?」 「…気になる人が別の方向を見てるから、追いかけるのはやめてるだけよ」 一瞬ドキッとした。 (もしかして自分のこと…?) 「ちなみにその人はどんな人なの?」 「今は気になる人がいて、一途に想ってるらしいよ」 聞けば聞くほど自分のことを言っているのではないかと思ってしまう。さっきから妙に心臓の音がうるさい。 「その恋、上手くいくといいな…」 なんとも気まずい雰囲気になりながら、僕達はお互いの部活へと戻って行った。 帰宅後に僕はベッドの上で考えていた。 (あの▲▲さんの好きな人か…少しに気になるな…) そう思いながら部屋の電気を消して、布団の中へと潜り込む。 (もしほんとに僕だったら、先輩を思い続けるのとと▲▲さんと付き合うのどっちが正解なんだろうな…) 1週間後、街中で偶然△△先輩を見かけた。隣にいたのはこの前告白していた同級生の先輩だった。2人は幸せそうに歩いている。そんな僕的には絶望の状況を目撃したにもかかわらず、僕の心はそこまでざわついていない。 「あんなに先輩のこと好きだったのにな…楽なのはそこまで好きじゃなかったってことなのかな…」 そんなことを考えながら1週間が経過した頃、スマホに1件通知が来ていた。どうやら☆☆さん、★★さん、□が傷心中の僕を慰めてくれる運びになったらしい。 「案外楽だって言ったら、3人とも怒るのかな…」 僕の頭の中には、なぜか先輩ではない女性が思い浮かんでいた。 (あとがき) 今回はふとした瞬間に正解がわからなくなってしまった主人公が出てきております。さすがに現実にこの速さで心変わりしたら白い眼をされるのではないかと思います笑 でも、現実に好きな人が2人(優劣あり)いて、この人ダメだったからこの人みたいな人もたまにいるのではないかと思います。 ちなみに設定が2学期制で10月上旬まで休み、夏休み最後は休みということにしてます! 次は自分の気持ちを吐露して正解を導き出す回の位置付けです。その話が終わったら分岐させる予定です。先輩ルートはハッピーエンド一択ですが、こちらは別のエンドを用意している予定です。

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ルート △△さん①

分岐前の一幕

先輩との一件があって1週間後、相変わらずむさ苦しい暑さの中で僕は部活へと向かっていた。 「おっす」 「おっす、□□」 □□ □、野球部に所属する同級生で小学校からの幼馴染である。成績は良いし、ルックスもいいため同級生からの人気も高い。 「こんな暑いのに部活あるなんてマジでヤダな。もう少し涼しくならんもんかね」 「まあまだ9月だからしょうがないさ」 「そうだな。せめて秋季大会までにはもう少し涼しくなってくれるとありがたいんだけどな」 「そう願っとくわ」 「そういえば、△△先輩とは進展あったか?」 「ぶっ!!!?」 飲み物を飲んでる時に聞いてくるから吹き出してしまった。 「おい汚ねえな!」 「しゃーねぇだろびっくりしたんだから…あとなんもねえよ!!」 「なんだよ面白くねぇ」 ご期待にそえない僕も僕だが、そんなあからさまに落ち込むのもやめてほしい。ちなみに、□は野球部の同級生マネージャーと付き合っている。正直羨ましい。 「今日は夢に出てきてくれたんだけど振られた」 「それ現実でのフラグたったんじゃね?」 「気にしてるんだから言わないでくれる!?」 今日は先輩が休みらしく、唯一来てた同級生マネージャーも「ごめん、今日□と約束あってさ、いつも△△先輩の仕事手伝ってるからお願いね♡」と押し付けられたので、1人でいつもの雑用をこなしている。冷たさを求めた水が猛暑のせいで何故か温かい。 「世の中もこんくらい温かく接して欲しいもんだわ」 「なにたそがれてるの…あと水道ひとつ借りるよ」 「お、おう」 独り言を呟いていると同じクラスの▲▲さんがやってきた。ハンド部のマネージャーをしており、体育館が使えない時は外で部活をやっているらしく、洗い場も外の運動部共用なので、自然と話すようになりそれなりに話せるようになった(本人はどう思っているのかは分からない)。ちなみに、 「お、あいつらまたイチャイチャしてんじゃね?」 「おいおい、こんな昼間から盛るなよー」 「「イチャイチャも盛ってもいません!!」」 近くの部活で同級生、しかも同じ部活の同級生マネージャーは親友と付き合っているもんだから、たまに洗い場で喋っている僕らを見てからかってくる先輩たちは結構いる。 「はあ…これどうにかならないのかな…」 「お互い苦労するなほんと…」 ちなみに、▲▲さんは△△先輩とも仲がいいので、「応援するから頑張ってね!」と背中を押されているらしいが、本人は全くその気がないので毎回否定するのに疲れているらしい。「もう、▲▲ちゃんも照れ屋だな」なんて僕にも話してきている始末だ。 「もうお互いが既成事実を誰かと作るしかないんじゃない?」 「極論それしかないな…」 「ちなみに〇〇くんそういう人は?」 「いいいいいいないよ?」 噂を拡げたくない僕はすごくキョドりながら答えてしまう。 「ふーん?まあいいけど私も誰かと付き合う気は無いしな」 「いい加減誰かと付き合ってやればいいのに…」 「無理。妥協なんかしない」 ▲▲さんはわりとかわいいので、それなりの人数から告白されているが、皆さん撃沈されているらしい。でも恋愛には憧れがあるという理想もあって妥協は許さないタイプなのだ。 「まあ、▲▲さんが付き合ってるなんて想像つかないな」 「そっくりそのまま返そうか…デコピン付きで」 「痛そうだからやめて!お願い致します!!」 次の日、ふと噂を耳にした。 どうやら、△△先輩にミスコン1位の同級生が告白したらしい。僕がついこの前バスの中で仲良さそうに話してたのを見た先輩だ。△△先輩はまだ結論を出していないらしい。 「(先輩はどうするんだろうな…)」 ノック中にそんなことを考えていて、上の空だった僕に監督がノックをしてきた。 「バカ!!危ねぇ!!」 そう誰かが叫んだ声を聞いた後、おてごになかなかの衝撃を受けた僕は視界が急に反転し、目の前が真っ暗になった。 また夢を見た。 先輩に振られた後、▲▲さんと付き合う事になった。ちなみに告白してきたのは▲▲さん。傷心中の僕は勢いと印象の良さでOKしたらしい。そのまま卒業後に結婚、そのまま子宝にも恵まれて幸せにくらしたという内容だった。先輩が好きなはずの僕が他の人の夢を見るのは珍しく、保健室で目覚めた僕は動揺を隠せなかった。 「まさか、▲▲さんのことの方が好きなのかな…」 好きな人が急に遠のいて行く不安もあったのだろう。そう言い聞かせようとしたけど、何故か気持ちが収まらない。 そのとき、誰かが保健室の中に飛び込んできた。 (あとがき) 今回は同級生の別部活のマネージャーを登場させて、ヒロイン候補にしてみました!近くの部活というだけで話してる異性と噂を囃し立てられたことはありませんか?実際お互いがどう思いながら話しているかは本人同士しか分かりませんが、今回は片側は多少の好意をもっているという事で話を進めさせていただきました。 さて、ここからは分岐をつくりたいと思ってます。おそらく2つ予想つくと思いますが、3つ目は斜め上から結論を出しているつもりです。よろしくお願い致します🙇‍♀️

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分岐前の一幕

語る人を増やしたい

おはようございます。今日は今秋アニメの個人的おすすめをいくつか紹介します。もし興味があればご覧になっていただきたいですし、お話出来ればと思います。あまり多くは語らないように1p程度にあらすじを書くので、ぜひご覧になってください。 ・86(エイティシックス) 今春に第1部が放送されて、今秋から第2部が放送されてます。サンマグノリア帝国から排除された少年少女(通称:エイティシックス)が無人戦闘機械(通称:ジャガーノート)に乗って帝国に迫る無人兵器(通称:レギオン)を倒す任務を課せられています。 そのエイティシックスのある部隊、スピアヘッドの隊員と現状の帝国の体制に納得いかないスピアヘッドの新たな指揮管制官、ウラディレーナ・ミリーゼとの交流、隊員達の死線に挑む想いにとても感動させられます。今のところどうなるのか全く想像つかないので、ワクワクしながら見れると思います。 ・無職転生 こちらも今春に第1部が放送されて、今秋から第2部が放送されてます。現実世界で34歳無職のおじさんが、トラックに轢かれそうになったら女子高生を助けたことにより死んでしまい、異世界でパウロとゼニスの息子、ルーデウスへ転生します。異世界では才能に恵まれた、いわゆる主人公最強系のお話です。 こちらは1部を見ている最中に、なろうで原作およそ500話を1ヶ月で読み切るくらいハマったおすすめの作品です。ちなみに2部は後半は注意して見ないと涙腺がとんでもない事になるかと思います。 その他、20作品程度見ていますが、今回はあげてません。おすすめするとすれば、海賊王女、進化の実、異世界食堂(第2部)、先輩がうざい後輩の話等ですかね。

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語る人を増やしたい

同級生~会話パート~ ver.1

すっかり日も暮れて、傷心の中教室に戻るとまだ残っている生徒がいた。 「あ、○○くんお疲れー」 「お疲れー。☆☆さんと★★さんは部活終わり?」 「そうそう、それで次のバスが来るまで一緒に待ってるとこ」 ☆☆さんと★★さん。高校からの知り合いで、美術部と卓球部にそれぞれ所属している。一学期のとある班行動で同じ班になってから意気投合して仲良くなった。 「じゃあ俺も少し待っとくかな。まだ帰る気分じゃないし」 「お、まさか愛しの先輩と何かあったの?」 「え?マジで?」 「別に、何もないよ…」 「なんだ。何も無いのか、残念」 「へえ。私はてっきり、先輩のバスの時間まで話して見送ったのはいいけど、バスの中で男子の先輩と楽しく話してるのを見て、心に深い傷を負いながら教室へと戻ってきたのかと思ったよ」 「★★さん見てたの!?」 「なんなら私も見てた」 あんな恥ずかしい所を友達に見られているかと思うと、穴があったら入りたい気分になった。膝を着いて震えていると☆☆さんが肩に手をのせてきた。 「まあ落ち着きなよ。見てしまったお詫びに私が先輩の代わりに付き合ってあげるよ?どう?嬉しい?そうかー嬉しいかー」 「☆☆さんたしか彼氏いますよね!?」 「はいはい、冗談冗談。それなら★★と付き合う?」 「ごめんなさい○○くんと付き合うのは無理です」 「告白してないのに振られた!?」 両方向からの仕打ちに僕はTKO寸前である。こっちは傷心中なのだからもう少し優しくしてほしい。 「しかし毎度思うけど、ほんと高嶺の花を好きになっちゃったね○○くん。それだけ愛しの先輩が魅力的なのも分かるけどさ」 「ほんとねー。この前もサッカー部の超イケメン3年生が告白して撃沈したらしいよ」 「なのにこっちは平々凡々、レギュラーでもなければ頭の良さも普通、顔も普通、なかなかのハンデを背負ってるよね」 「ほんとほんと、馬券だったら絶対買わないわ」 「ねえさっきから2人酷すぎない!?」 もう泣きそうな顔をしながら僕はそう訴えた。 「まあまあ、ほとんど負け戦だけど私達は応援しているよ。見てる分には楽しいからさ」 「他人事みたいに…」 「他人事だもん」 「ねー」 収拾がつかないと思っていると、次のバスの時間になったらしい。教室を3人で後にして、僕らはバス停へと向かった。 「○○くん」 「なに?2人とも?」 「さっきは落ち込んでたみたいだったから、ちょっとからかってみただけだからね。でも、おかげで元気になったでしょ?」 「…否定はしない。ちょっとは楽になった」 「応援してるのは本当だから頑張ってね。当たって砕けろ精神でいったら案外何とかなるかもしれないし」 「砕けるのは前提なのか…」 「そのくらいの気持ちでいかないと多分今の関係は進展しないよ?現状維持もいいけど、そこからどうやりたいかは○○くん次第だよ。モタモタしてたら誰かにとられちゃうからね」 「そうだね…ありがとう☆☆さん、★★さん」 「うん、それじゃあまた明日ね」 「うん、また明日」 なんかめちゃくちゃバカにされた記憶しかないけど、とにかく気持ちは楽になった。 「たしかにさっきよりは楽になったかな…やり方はどうかと思うけど2人には感謝しないとな」 僕なそう思いながら2人を見送った後、自宅へと向かった。 その日は夢を見た 先輩と両想いになれずに、告白して振られてしまったらしい。そこから先輩と僕はそれぞれ別の人と結婚して、晩年まで何事もなく大往生でした。というところで目が覚めた。 「できれば隣にいる夢を見せてくれよ…よし、2人が応援してくれたし、少し頑張ってみるか」 そんな決意を抱きながら僕はベッドから起き上がり、先輩もいるであろう練習に今日も向かった。 あとがき 今回はモブキャラを2人追加して、テンポよく会話を進めてみました。次回は同じ部活の同級生と物語のキーマンになりそうなやつを出すつもりですが、どう決めた展開に持っていくか全く決めてないので、試行錯誤しながら書いてみたいと思います。

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同級生~会話パート~  ver.1