小説
17 件の小説ふうせん
私のいる世界は拙く脆い世界。 ほんの少し手が触れてしまうだけでも壊れてしまいそうなくらい。 この淡さが色と呼べる日が来るまで私はここで生き続ける。 このぼやけた世界が透き通った世界になることは二度と無いのだろうけど、 私は闇を切り裂く光の下へと歩み続ける。
踊り子
今日も私は踊る。胸躍らせて。 偽りの自分見栄張って。 そこに本当の気持ちなんていらない。 ゴミ箱にでも丸めて捨ててしまえばいい。 必要なのは演じ切ること。 だって私は踊り子だもの。 何枚も何枚も偽りの仮面を重ねて今日も私は廻っている。 踊り子だもの。
一人と孤独
「一人」と「孤独」。 似た言葉だけど全然違う。 一人はまだ手を差し伸ばせる時のこと。その場所には一人かもしれないけど心の中には誰かを頼れるときのこと。 逆に孤独は、もう誰も手を差し伸ばせる人がいない時のこと。一人の時から,どうしようもなくなった時のこと。 あなたは一人かもしれない。けど、孤独じゃない。 こうしてこの文章を通して私達は繋がれるのだから。
ピアス
綺麗な宝石が付いているピアス。 これは彼女と付きあった際に、記念にと2人でお揃いのピアスを買った時のものだ。 今でも大切にして、つけてる。 ある意味これは彼女だと私は言っても過言ではないくらい思い出深いものだ。 彼女も勿論、私と同じくこのピアスを大切にして今でもつけているはず。 ふと目があって崩れるようにハグをする。 彼女はすぐハグをしてもらいたがる。可愛いねこみたいだ。 その時、私の心が突然、破裂するかのようにとんでもない衝動を受けた。 嘘だと思いたかった。目がおかしいのだと思いたかった。 だが、それは彼女に付いていた。 僕と違うピアスが。 彼女との約束を思い出す。 「このピアスが私達の恋を表してると思って大事にしてよね!」 私は彼女を抱きしめて泣いていた。
しあわせ
幸せって何なんだろう。 知識をたくさん持てば幸せ? 恋愛して恋してる瞬間が幸せ? そうとは言えないと僕は思う。 幸せが何か僕にも分からないし、僕から君に幸せをあげることも伝えることもできない。 けど一つ言えることは、何か分からないことは幸せなことの一つだと言うことだけ。
よく
「なにかしたい」から「なにかしなきゃ」になることはとても辛いこと。 趣味が義務になってしまって、楽しいが責任感に変わる。 「することが出来た」から、「することが出来なくて良くなかった」と「出来た」に目を向けるのではなく、「出来なかった」に目を向けるようになる。 それが大人になることなら私は子供のまま消えたくなる。 これが子供心なのかもしれないと感じる毎日。
しにたい
「死にたい」 この言葉は決して逃げるためだけの言葉じゃない。 覚悟の言葉だ。 世の中のあらゆることに疲れて我慢してきたことの解放のための言葉だ。 だから止めないで。生きて欲しいと。 だから止めてあげて。無理をしてでも
せんたく
「せんたく」 あなたはこの言葉から何を連想するだろう。 選択を思い浮かべる人もいれば、洗濯を思い浮かべる人もいると思う。 それもひとつの選択である。 人生にはこのような小さな選択やもっと大切な選択が山ほどある。 洗濯をするかどうかという選択も立派な選択である。 だからこそ、あなたがこれからの選択に迷ってしまった時に思い出して欲しい。 この詩を。 どちらの選択でも行けば、あなたの人生となることを。
花束
「どうして手を差し伸べなかったのだろうか。」 「どうしてもっと彼に近づいてあげられなかったのだろうか。」 電柱の傍に置かれた花束。 それは人々が彼を悲しむ思い、自らを悔やむ思いのが集まって花を咲かせたものに見えた。 どれだけ悔やんでも彼はもう還ってこない。 私もここへ花を置いていこう。 彼が向うでも花を綺麗に見れるように。 私の心とは裏腹に、花束の花は随分綺麗に見えた。
エンドロール
誰かこの暗闇から抜け出す方法を教えてください。 深い闇にあるのはスマホ画面の小さな光だけ。 帰るべき場所が帰りたくないのなら私は何処に行けば良いのですか。 こうして言葉を紡ぎ、傷を見えてないフリする日々。 もう辛いのです。逃げ出したいのです。 全てを投げ出せたらどれほど楽なのでしょうか。 人生のエンドロールはいつ流れるのでしょうか。