涼風葵

142 件の小説
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涼風葵

❥2024.9.23〜 蒼色文学創作者☁️ 限界慶應生

怪物の約束

「私は、あの怪物の暗殺が失敗して 地球が爆発しちゃえばいいって思ってるんだ」 何故か、漏れてしまった本音。 隣に一人分あけて座る君に、気づいたらぶつけていた。 「ふーん」 君はそう言って、少し考える。 「じゃーさ」 「地球が爆発しなくて、 それでも生きてんのがバカバカしくて死にたいならさ」 「俺が、桝田ちゃんのこと殺してあげる」 そんな約束をした。 私は、 君があの怪物を殺すって信じていたから。 君が地球を救うって言ったから。 地球が爆発しないって、信じていたから。 だから私は、 君に殺されるんだと疑わなかった。 君に殺されるその日まで、 死なない約束をした。 * * * 「ねえ」 「怪物、倒せそう?」 「うん」 「そっか」 「じゃあ、地球は爆発しないね」 風が吹く。 遠くで電車の到着音がする。 しばらくして、君はぽつりと言う。 「俺さ、ずっと考えてたんだけど」 私は空を見たまま聞く。 「怪物って、なんなんだろうって」 「人を殺すやつかな、とか 世界を壊すやつかな、とか」 「何言ってんの。ニュースちゃんと観てる? 海の向こう側にいるっていってたじゃん」 それから君は、小さく笑った。 「違ったよ」 私は首を傾ける。 「じゃあ何?」 君は答える。 「俺にとっての怪物はさ」 “桝田ちゃんだよ” 「そっか、じゃあ」 手を伸ばす。 「ちゃんと倒さないとね」 風が吹く。 遠くで電車が走る。 「約束、守ってくれてありがとう」 怪物の約束

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ひとり旅

9:00 寝坊。8:00に起きる予定だったのに。 9:30 メイク。アイライン上手すぎて発狂。 10:03 家を出る。今日は誰にも言わず冒険へ。 特に予定は決めてないけど、とりあえず東京の端の方へ行く。 10:13 駅に到着。家から駅まではだいたい10分くらい。 改札を通ってホームへ。 10:14 電車に乗る。なんか空いてる。ラッキー 11:10 乗り換え。迷子になった。 Where am I now? 12:35 目的の駅に到着。小さい駅で、人もあまりいない。 12:50 神社の方向に歩いてみる。道は静かで、車もあまり通らない。 13:00 鳥居を発見。思ってたより奥にあって吃驚。 13:05 参道をゆっくり歩く。木が多くて涼しい。 13:20 お参り。こういう場所に来ると、なんか落ち着く。 13:25 境内のベンチに座る。 少し黄昏てみる。鳩が大量に来たから退散。 14:10 神社の裏の道を少し散歩。 人もほとんどいなくて静か。 15:00 コンビニのおにぎりを食べる。忘れてた 16:00 そろそろ帰ることにする。来た道をゆっくり戻る。 16:25 駅に到着。帰りの電車を待つ。 17:40 最寄り駅に戻る。急に人が増えた。 17:50 帰宅。ヒール9cmで行ったことを後悔した。 ディズニーの翌日はしんどい⋯⋯

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出逢えたから

運命かどうかは、正直わかりません。 そんな大袈裟なものじゃないのかもしれないし、 もしかしたら本当にそうなのかもしれない。 でも、ひとつだけ確かなことがあります。 嬉しかったんです。 最初はただ、話していて楽しい人だと思いました。 気づけば、当たり前みたいに隣にいて。 何気ない言葉に笑って、どうでもいいことで悩んで。 そんな時間が、少しずつ増えていきました。 きっとこれは、恋とか愛とか、 そんな言葉だけで説明できるものじゃないんです。 もっと単純で、もっと大事なもの。 たぶん私は、 人として、あなたのことが好きなんだと思います。 だから 運命かどうかは知らないけど、 それでも あなたに出会えて、嬉しかった。

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さよなら、初恋さん

「ご卒業おめでとうございます」 そう言った時、私ちゃんとしてたかな。 ちゃんと笑顔で送り出せたかな。 ねぇ、大好きなんです。ずっと。 初恋なんですよ。 初めてなんです。こんな気持ち。 ねぇ、待ってよ。一緒にいてよ。 届く訳ないよね。言う勇気すらないんだから。 駄目だ、しっかり送り出さなきゃ。 「大丈夫だよ」って。 「安心して」って。 私は貴方にとってただの後輩なんだから。 「ありがとう」 そう言って抱きしめてくれた。 やっぱり好きなんだなぁ。離れたくないなぁ。 離れていく背中を見ながら思う。 ねえ先輩。 もし、もう一度会えたら。 そのときは、 ちゃんと好きって言わせてください。

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桜ノ下

ヒ ラヒ ら ヒラヒ ら ヨ   寄ってらっしゃイ   イ ヨ    見てらっしゃイ イ 春うらら、大正のトウキョウ。 瓦屋根のむこう、うす青い空にサクラが舞っていた。 ヒラ、ヒラ、ヒラ。 川風にのって、花びらが街を流れていく。 ガタン、ゴトン。 市電がゆっくりと大通りをすべる。 軍服の青年、羽織袴の書生、モダンな洋装の娘。 古い都と、新しい時代が混ざり合う街。 その屋根の上を、ひとりの少年が駆けていた。 トン、トン、トン。 「間に合えよ……」 黒い外套が夜風にはためく。 軍帽を目深にかぶった少年は、鳥居の上へと軽く飛び乗った。 そのとき。 カラン、と鈴の音。 神社の境内。 サクラの大樹の下に、ひとりの少女が立っていた。 白い肌。 長くゆれる髪。 どこか夢の中みたいな、淡い瞳。 少女はそっと口をひらく。 「ヨイヨイ……」 古い童歌のような、やさしい節。 けれど、どこか胸の奥をゆらす声。 ヒラヒラ。 サクラが舞う。 まるで、歌に呼ばれたみたいに 空いっぱいの花びらが降りはじめる。 少年は目を細めた。 「……すごいな」 少女はくすりと笑う。 「サクラはネ」 ヒラ、と一枚の花びらを手にとる。 「ヒトの夢を知っテるの」 遠くで太鼓の音が鳴った。 どこかの宴だろうか。 街はにぎやかで、あたたかくて、 だけどどこか、すぐ消えてしまいそうな灯り。 少年は帽子を少し上げた。 「だったラ」 サクラの舞う境内に降り立つ。 「その夢、オレにも見せておくれヨ」 風が吹く。 ヒラヒラ、ヒラヒラ、ヒラヒラ。 まるで千本のサクラが、 夜空いっぱいに咲いたみたいに。 大正トウキョウ。 春の宵。 これは、春の夜にサクラを見上げながら 静かに終わりを待っていた少女の物語。

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いじめについて

『いじめのアンケート』 今日、学校でこんなものが配られた。 どうやら、いじめがあったらしい。 内容はこんなものだ。 1.今、辛いことはありますか【はい・いいえ】 2.嫌なことをされたことはありますか【はい・いいえ】 中身は空っぽ。こんなのに何の意味があるのだろうか。 なんの解決にもなっていないだろう。 こんな紙切れで何かが変わるわけないだろ。 詳しいことは分からないけど、他にあっただろ。 なんだよ 「アンケートを配ります」って …取り敢えず【いいえ】に丸をつけておく。 【あとがき】 初めてあとがきを書きます。 学校で配られるいじめのアンケートは、本当に意味があるのでしょうか。 私は、正直よく分かりません。 本当に困っている人ほど、 「はい」と書けないのではないかと思っています。 軽く受け止められるのではないか もっと酷くなるのではないか… 色んな悩みがあると思います。 私の周りでもいじめがありました。男子同士のものでした。 被害者の彼は未だに学校にあまり来れていません。 加害者はどうでしょうか?元気に学校に来ています。 彼は人気者で、運動が得意で勉強もできます。 何故でしょうか。先生たちも彼を気に入ってます。 おかしい、そう思いました。 この話は、そんな疑問から書きました。 辛いことがある人、あった人 それで「生きてほしい」とか「大丈夫だよ」とかは聞き飽きてると思います。 私にはそんな事言えません。 結局私が言いたいのは、自分を殺さないでほしいということです。 私の我儘です。 長くなりましたが、読んでくれてありがとうございます

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総決算‼️

期末テストが返ってきました やばいです。えぐいです。 点数と言い訳をつらつらと述べます ◀◁ 現代文:74点 文法:89点 ▶︎文法頑張った!えらい!学年6位! 数学A:58点 数学B:54点 ▶︎何言ってんのかわかんないんですよね 物理:61点 生物:71点 ▶︎生物は頑張りました! 歴史:25点 地理:41点 ▶︎試験範囲言われてないんですから仕方ない 昔の釜の形とかしらんて 英語I:48点 英語Ⅱ:78点 ▶︎これでもIは8点、Ⅱは26点上がったんです! 情報:44 ▶︎いや知らんし。授業でやってないし 音楽:61点 ▶︎ほとんど漢字ミスなんですよ笑 合計 704/1200 やっべ

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TikTok

この前TikTokアカウントをつくりました! なんかバグで名前が「Tik Toker」になってますが笑 10日に変更できるらしいです ここで上げたもの等、色んなものを上げられたら いいなぁと思っています🧸💭 慣れてないので皆さん色々教えてください🥹‪

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世界を壊すまで

舞台の床は、昼間に踏んだときより冷たかった。 照明の熱だけが、現実にここに立っていることを教えてくれる。 客席は暗い。 何人いるのかも分からない。 俺たちは売れていない。 名前を言っても、首をかしげられる側の人間だ。 それでも、今日も舞台に立つ。 そこにあるのは、マイク1本。 逃げ道はない。 相方が一瞬、目を伏せる。 合図はいらない。何百回も同じタイミングで始めてきた。 最初の一言。 空気が動かない。 笑いは起きない。 心臓の音だけが、やけに大きく聞こえる。 嗚呼、今日もダメかもしれない。 そう思った瞬間、頭の奥で何かが弾けた。 それは理屈じゃない。 この場所に立ち続けてきた時間が、まとめて爆発する感覚。 言葉は、ただの音のはずなのに。 正しく投げれば、爆薬になる。 二つ目のボケ 三つ目 客席の端で、誰かが吹き出した。 たった一人。 でも、確かに。 その笑いは小さくて、頼りなくて、 でも、間違いなく本物だった。 終演後、楽屋は狭い。 壁のポスターは色あせて、夢だけが新しい。 「今日、どうだった?」 「最悪」 「それな。でもさ…」 言葉が続かない。 悔しいのに、胸の奥が熱い。 誰にも評価されなくてもいい、なんて嘘だ。 本当は、全部欲しい。 拍手も、歓声も、全部欲しい。 それでも、やめられない。 あの一瞬、確かに世界が揺れた気がしたから。 明日も、たぶん売れない。 次のライブも、客は少ない。 それでも俺たちは、また舞台に立つ。 マイク1本で。 言葉だけを武器にして。 静かな世界に、ひびを入れるために。 ◀◁◀ 昔の俺は、バカ真面目だった。 黒板の字は一言一句ノートに写したし、提出物は期限より早く出した。 先生に褒められても、クラスの空気は少しも動かなかった。 友達はいなかった。 いじめられていたわけでもない。 ただ、誰の会話にも混ざれなかった。 昼休みは机に突っ伏して、チャイムが鳴るのを待つだけ。 「ちゃんとしてるね」 その言葉は、褒め言葉のはずなのに、 俺と世界の間に一本線を引くみたいだった。 ある日、耐えきれなくなった。 ちゃんとしているだけじゃ、ここには居場所がないと気づいた。 悔しかったんだ。 だから、精一杯ちょけてみたんだ。 授業中、当てられた答えに、わざと変な言い回しを混ぜた。 声は震えていたし、間も最悪だった。 一瞬、教室が静まり返った。 終わった、と思った次の瞬間。 誰かが吹き出した。 それにつられて、何人かが笑った。 爆笑じゃないけど、確かに俺のほうを向いていた。 嬉しかった。 初めてだった。 自分がそこにいていいと思えたのは。 それから、必死に「面白いやつ」を演じた。 家で一人、鏡に向かって表情を練習した。 テレビのお笑いを巻き戻して、言葉の間を真似した。 バカ真面目な性格は変わらなかった。 ただ、その真面目さを、笑わせる方向に使うようになった。 笑ってもらえると、生きている感じがした。 失敗すると、世界が真っ暗になった。 辞めたかった。苦しかった。 でも、居場所がほしかった。 ◀◁◀ この感じを、もっと大きな場所で確かめたい。 知らない誰かにも、笑ってもらいたい。 そう思ったのはいつ頃だろうか。 気づいたときには、 「芸人になりたい」と思っていた。 理由は、立派じゃない。 夢も、綺麗じゃない。 でも、いつか俺の言葉で世界をぶっ壊す。

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アンケート

1.あなたの年齢はなんですか? 2.性別を教えてください。 3.今住んでいる場所はどこですか? 4.好きな食べ物はありますか? 5.嫌いな食べ物はありますか? 6.最近よく聴いている音楽は何ですか? 7.休日は何をして過ごすことが多いですか? 8.子どものころ、なりたかったものは何でしたか? 9.今、その夢を追っていますか? 10.学校や職場は、居心地のいい場所ですか? 11.無理をして笑うことはありますか? 12.本音を話せる人はいますか? 13.その人に、最近会いましたか? 14.「大丈夫」と言うとき、本当に大丈夫ですか? 15.夜、理由もなく眠れないことはありますか? 16.誰にも言っていない不安はありますか? 17.それは、いつからですか? 18.自分は役に立っていると思いますか? 19.いなくなったら困る人はいますか? 20.逆に、いなくなっても変わらないと思いますか? 21.過去に戻れるなら、戻りたいですか? 22.その「戻りたい日」を、はっきり思い出せますか? 23.最近、涙が出たのはいつですか? 24.その理由を、言葉にできますか? 25.助けてほしいと思ったことはありますか? 26.それを、誰かに伝えられますか? 27.今日一日を、もう一度繰り返したいですか? 28.明日が来ることを、少しだけでも怖いと感じますか? 29.今、このアンケートに答えている理由は何ですか? 30.最後の質問です。 貴方に「かみさま」はいますか?

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